甲斐駒ヶ岳《黒戸尾根》
- GPS
- 40:06
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 2,627m
- 下り
- 2,638m
コースタイム
- 山行
- 12:20
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 14:21
天候 | 晴れ→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
黒戸尾根の積雪・状況(1/23) 吊り橋先の登山道は日陰で凍結してます。 陽当たり良い場所では夏道が出ているので軽アイゼン、チェーンスパイクがあると便利です。 笹の平分岐の手前から雪道になりました。 刃渡りの上は雪が着いていて通過しやすい状況でした。 黒戸山の裏、五合目付近は雪が増えて踏み抜きもありました。(この日は風が強く、帰りにはトレース消えて登り返しは難行) 五合目より七丈小屋までは積雪があり、適度に踏まれていました。 七丈テント場より八合御来迎場まで風抜け場所でトレースは消えてました。踏み抜くと腰まで埋まる場所もあり、埋まっているトレースを探しながら進む。(下りでは自分のトレースも消されてました) 八合御来迎場より二本の剣まではトレースはないもののルートが細いのでRFしやすい。何かあるとしたらこの区間なので注意して進みたい。 ルンゼ上より山頂まで吹き溜まりでは膝下だったが軽い雪なので通過しやすい。トラバースしながら左に曲がる斜面は薄いトレースが出ていた。この区間の下りは視界悪いとロストしやすいので、赤く塗られた鉄の目印が頼りになる。山頂へ取付きは南側の雪面が硬く登り易かった。 天候、降雪状況、風の有無、入山者状況で難易度は変わりやすい。 |
その他周辺情報 | 直帰した |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
軽アイゼン
アイゼン
ピッケル2本
非常食
調理用食材
調味料
飲料
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
ゴーグル
タオル
ヘルメット
スノーシュー
ストック
|
---|---|
備考 | GPSログが片道しか取れずに復路のみ手書きになってます。 |
感想
厳冬期に登るタイミングを狙い、決行した月曜日、まあまあ早起きしたはずが登山口を6時30分過ぎに出発。
登山口駐車場には車はなかった。
少し歩くと日の出で明るくなった登山道。
先を歩く一人の登山者に出会って話をすると公共交通で来て泊まりの様子。
笹の平分岐 8時00分
刃渡り通過 9時03分
まあまあのペースで五合目小屋跡 10時03分
調子は良いし、天気も良さそう。
11時06分に七丈小屋通過、ここまで4時間半で予定より遅れる。
テント場まで上がると風は強く、悪い予想が的中する。
先に進むとトレースは消えていた。
数年前に深雪ラッセルして時間と体力を使いきって敗退した場所だった。
その時はワカンの先行者がいたにもかかわらず、スノーシューを付けていた自分が遅れてしまい、先行していた方も八合目で折り返してきたので、八合目の僅か手前で撤退したのを思い出す。
その時の経験を生かし、今回はノートレースなのでRFしながら体力消耗を最小限に登る。
ピッケル石突で埋まったトレースを探しながらアイゼンで進む。
20〜40僂離僖Ε澄爾破笋泙辰討い詁Г泙譴織肇譟璽垢郎戮、左右に外すと膝上から腰まで踏み抜く所もある。
右上に石尊がある雪庇まで上がると雪質は変わり踏み抜きも少なくなり、薄いトレースも見える所があった。
西から強い風を受けながら登りが穏やかになると八合目御来迎場に着いた。
八合目12時38分、テン場から1時間半。
この時間から山頂まで行くと、下山時間は日没確定。
先の険しいルートに合わせ、ここで装備を整えて進んだ。
左に張り出した雪庇に注意しながらコルまで下り、短いナイフを通過。
巨岩をトラバースしてプレート付きの鎖が雪で埋まる斜面を上がると、短い鎖が出ている岩を登る。
巨岩の右を上がる積雪期ルートからルンゼの途中へ取付きパウダーで埋まるルンゼをステップ刻みながら両手のピッケルで三点支持しながら登り、残留支点のある岩は左側を通過。
開けた斜面を上がると右に2つのイルカ岩、ここは去年2月にラッセル時間切れで撤退した場所。
その先、いろんな思いで山頂への道を歩いた。
14時32分、甲斐駒ヶ岳の頂に到着。
11月積雪期に初登頂した時の感極まりを思い出した。
祠の横でセルフタイマーで撮影。
寒さでシャッターと同時にバッテリーが終わった。
なんとか写真は撮れたので休憩場所を考えるが、山頂は周囲からの風が避けれる場所はなさそうなので、真中で防寒着、椅子、荷物を広げて休憩した。
荷物は周りから飛んでくる雪まみれになりながらも、持ってきた食材を調理した。
手元の温度計は−24℃
ザック内で水が凍らないように入口は閉めておく。
長居する状況ではないので、持ってきた食材の半分以上を残しながらも撤収。
下山間際に少しだけ青空も見えた山頂を後にした。
何度か振り返りながら足早に下りるとすぐに山頂は見えなくなった。
核心部のルンゼ下りを慎重に通過して八合御来迎場に16時38分。
その先で風は更に強まり、自分の歩いたトレースも消えていた。
テン場までは膝上から腰まで埋まりながら下って七丈小屋を通過。
暗くなる前に五合目小屋跡に着きたいので休まず歩いた。
五合目小屋跡に17時半前に着く。
ここで装備交換、ライトをつける。
まだ風は強くて止まっていると冷え込む。
先の登り返しは消えたトレースに疲れた身体で修業でした。
刃渡り通過 18時50分
笹の平分岐 19時40分、ここで小休憩。
吊り橋到着 20時42分
神社に無事下山の御礼をして駐車場までの道を歩いた。
積雪期の甲斐駒ヶ岳
多い雪で苦戦して撤退したことが2度ありました。
その都度、数週以内にはリベンジ登頂していたけど難易度低い時に登れただけだと思った。
今回の登頂で本当のリベンジが出来た気がしました。
大きな達成感の甲斐駒ヶ岳でした。
gakubitoさんスタイル貫いてますね〜
今シーズン私も歩きたいと思ってます。
参考にさせてください。
ruhasamenさん、いつもありがとうございます。
肉を味わうには厳しい山頂でしたw
参考になどと恐れいります。
岳人さんお疲れ様です。
レコを拝見してると、昔々読んだ「孤高の人」
、「八甲田山」とかを思い出します( ̄▽ ̄)
最近では、剱岳点の記とか、、、
私も何で山に登るの❓とか聞かれます。
何で雪山に登るのって聞きたいです。
(答えは分かってますが、、、)
しかし、ただただ敬服致します。
あの黒戸尾根を積雪、厳冬期に日帰り、
素晴らしいです、と軽はずみに言えません。
スマホ(デジカメ?)のバッテリーをも
凍らせる極寒、、、。
昔、スキー場(オープン当初の占冠トマム)で
体感した氷点下30度は忘れられません(ー ー;)
スキー場でです。
夏の甲斐駒ヶ岳しか知らない私ですが、
厳冬期にはいかばかりか(ーー;)
それでも、素晴らしい冬の甲斐駒ヶ岳、
レコありがとうございます😊
コメントありがとうございます。
山岳書籍を読んでいないので、暇をみて読んでみたいと思います。
人は何故、、山に登るのだろうと考えながら歩くこともあるのですが、はっきりとした答はわからないままです。
参ります。
途中撤退して、再び同じ場所まで行くことを選択することが出来ませんでした。
gakubitoさん
こんにちは。
秋晴れの日でさえ、黒戸尾根は結構辛く長かった思い出です。
雪の日のすごい写真の連続でびっくりです!
他の方のコメントにもありますが、「孤高の人」実写版のようです!
加藤文太郎は山頂焼き肉はやらなかったようですが(^^;)
maple19さん こんにちは。
黒戸尾根は何度歩いても楽には感じられないルートです。
しかし、再び歩いてしまう魅力的なルートでもあります。
山頂が白くなると甲斐駒へ歩く道。
自分の原点でもあるようです。
この環境の中、肉肉焼き焼きはもちろん、自撮りやセルフタイマーでの撮影に感動しました。
中々寒い時に写真を撮ろうとは思いませんもんね
参考にさせていただきます。っとは自分のレベルでは恐れ多いですから、
レコ見てこんな風に雪の甲斐駒はなってるんやなぁ~って思いながら拝見しました
ありがとうございました。
追伸
レコアップ早っ
頑張ろっと(笑)
ありがとうございます。
肉休憩は唯一の癒し時間だったのですw
自撮りも時間に余裕がないと厳しいのですが、白い景色では写真が真っ白過ぎるので自分を入れてみました。
凄いコンディションの中お疲れさまでしたm(__)m
まさかその気温の中で肉を焼くとは…本当頭が下がります、凄いっすΣ(゚Д゚;)
自分は少しでも停滞すると寒くなってしまうのでとても真似できません。
ありがとうございます_(..)_
頂へのこだわりは登頂とその場所を楽しむのがメインですw
今回の甲斐駒の頂は楽しむには大変な状況でした(^_^;)
防寒着でなんとかしてるのですが、、
調理してる時の指先だけはミトンって訳にはいかず、薄手の手袋なのですがもっと良い方法を考えたいですw
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