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Yamareco

記録ID: 1051901
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

赤岳〜垣間見た厳しい冬山の素顔

2017年01月22日(日) ~ 2017年01月23日(月)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
28:56
距離
19.7km
登り
1,615m
下り
1,610m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:01
休憩
1:28
合計
6:29
距離 9.1km 登り 1,362m 下り 117m
8:09
1
8:10
45
8:55
7
9:02
9:25
81
10:46
10:50
72
12:02
12:55
95
14:30
14:38
0
2日目
山行
3:44
休憩
1:33
合計
5:17
距離 10.6km 登り 253m 下り 1,497m
7:44
42
8:26
8:27
2
8:29
8:35
13
8:48
8:49
10
8:59
9:08
42
9:50
9:53
17
10:10
10:32
29
11:01
11:02
25
11:27
12:17
4
12:21
39
13:00
1
13:01
ゴール地点
天候 22日:曇り〜風雪
23日:風雪〜晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口駐車場、22日日曜日8時頃到着でほぼ満車。1日500円。
コース状況/
危険箇所等
最近の寒波で全般に相当厳しい状態になっています。
少雪・暖冬は終わり通常の冬山レベルになっています、初心者だけで安易に入ると危険な状態です。

【美濃戸口〜美濃戸】
林道はすべて雪道です。美濃戸まで車で入る場合は4駆+スタッドレス+チェーンが必要だと思います。
歩行にアイゼンは不要ですが一部凍結も有りますので注意してください。

【南沢〜行者小屋】
降雪直後でない限りトレースは期待できます。ノーアイゼンでもOKですが、軽アイゼンが有れば快適です。

【地蔵尾根〜赤岳天望荘】
樹林帯は相当の積雪が有ります。この日は強風でトレースが消え一部膝までのラッセルでした。
ハシゴ、鎖ははぼ埋まっています。
森林限界を超え稜線に乗るために左にトラバースするところが最初の難関です。ラッセルしながらのトラバースで滑落に注意が必要です。
森林限界を超えると強風で積雪は一気に減り、ラッセルはなくなりますが確実なアイゼンワークが要求されます。冬山なのでルート取りは自由ですが、基本的に稜線上を直登する形になります。
稜線直下に有名なナイフリッジが有りますが、この日はまだナイフの上は歩けず、左側の斜面をトラバースしながら進みました。絶対に滑落が許されない場所ですので、強風の時は特に慎重に。パーティーに初心者がいる場合は躊躇なくロープで確保してください。
主稜線に登りついた所が地蔵の頭、お地蔵さんが待ってます。天望荘は稜線を南に進んですぐですが、相当強い風が吹きますので慎重に進んでください。

【天望荘〜赤岳】
小屋のすぐ裏手から稜線を直登します。比較的広くて傾斜も特にきつくは有りませんので、強風に注意すれば難易度は高く有りません。稜線の右側(西側)は切れ落ちた絶壁ですのでガスが濃いとき等近づきすぎないよう注意してください。
登りついた山頂は赤岳頂上山荘の有る北峰。三角点の有る南峰は少し先です。

【赤岳〜文三郎尾根分岐】
山頂からの下山ルートはキレット・真教寺尾根と同じです。竜頭峰に向かって急な岩場を降ります。一下りでキレット・真教寺尾根方面と別れ稜線から右に急降下します。(道標が有りますので分岐はハッキリしています)
分岐から中岳方面の稜線に乗るまでがこのコースの核心部です。夏なら鎖が有りますが、この時期は埋まってしまい使えませんので、ピッケルとアイゼンで慎重に下ってください。この日は強風と固雪で後ろ向きでクライムダウンしました。初心者がいる場合はここでもロープが必要だと思います。
中岳への稜線に乗れば後は広々として安全なルートです。文三郎尾根分岐は中岳との最低鞍部より手前です。大きな道標が有りますので視界が悪くても見逃すことは無いと思います。

【文三郎尾根〜行者小屋】
分岐から右に折れ斜面をトラバースしながら文三郎尾根に乗ります。稜線に比べて風が弱いので難易度は低めです。
文三郎尾根に乗ると後は忠実に稜線上を下ります。特に危険な場所はありませんが、雪が少ないと夏の階段が出ている場所もありますので、アイゼンを引っかけないよう注意が必要です。この日は全て快適な雪道でした。
傾斜が緩やかになり、左から中岳沢方面の道を合わせると行者小屋はすぐです。

【行者小屋〜赤岳鉱泉】
樹林帯の全く危なげない道です。アイゼンはなくてもOKですが、赤岳鉱泉まではつけたままの方が歩きやすいと思います。
中山乗越までは緩い登り、乗越からはずっと下りです。

【赤岳鉱泉〜美濃戸】
アイスキャンディーの脇を通り北沢沿いの緩やかな道を下ります。
アイゼンは不要です。
堰堤広場からは林道歩きとなります。
その他周辺情報 定番「樅の湯」に入りました。500円。食事は昼と夜のみで途中はやっていません。
今日は美濃戸口からスタート。キャラバン4駆ですが雪道はまだちょっと怖いのでここから歩きます。
2017年01月22日 08:05撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
1
1/22 8:05
今日は美濃戸口からスタート。キャラバン4駆ですが雪道はまだちょっと怖いのでここから歩きます。
さすがに日曜日、悪天候予報でも駐車場はほぼ満車です。
2017年01月22日 08:05撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
1/22 8:05
さすがに日曜日、悪天候予報でも駐車場はほぼ満車です。
歩き始めからずっと雪道。林道歩きも快適です。
2017年01月22日 08:14撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
1
1/22 8:14
歩き始めからずっと雪道。林道歩きも快適です。
美濃戸に到着。沢山の車が停まっていました。
2017年01月22日 09:00撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
1/22 9:00
美濃戸に到着。沢山の車が停まっていました。
若干の晴れ間も見えますが天気は下り坂。南沢から行者小屋へ向かいます。
2017年01月22日 09:29撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/22 9:29
若干の晴れ間も見えますが天気は下り坂。南沢から行者小屋へ向かいます。
モフモフの雪道。良い感じです。
2017年01月22日 11:42撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/22 11:42
モフモフの雪道。良い感じです。
阿弥陀岳が見えてきました。
2017年01月22日 11:55撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/22 11:55
阿弥陀岳が見えてきました。
地蔵尾根森林限界の難所を振り返って。地蔵尾根を登り始めると天候が悪化。気温も急速に下がりデジイチは機能停止。かろうじてスマホのカメラが生きてました。
2017年01月22日 14:05撮影 by  SH-04H, SHARP
1
1/22 14:05
地蔵尾根森林限界の難所を振り返って。地蔵尾根を登り始めると天候が悪化。気温も急速に下がりデジイチは機能停止。かろうじてスマホのカメラが生きてました。
さっきまで見えていた阿弥陀岳も見えなくなりました。
2017年01月22日 14:05撮影 by  SH-04H, SHARP
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1/22 14:05
さっきまで見えていた阿弥陀岳も見えなくなりました。
予定より30分ほど遅れましたが、無事に赤岳天望荘に到着。一休みして外に出てみると酷い天候になっていました。あと1時間遅れたら大変な目に遭うところでした。
2017年01月22日 15:44撮影 by  SH-04H, SHARP
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1/22 15:44
予定より30分ほど遅れましたが、無事に赤岳天望荘に到着。一休みして外に出てみると酷い天候になっていました。あと1時間遅れたら大変な目に遭うところでした。
天望荘の個室棟。廊下を挟んでツインとトリプルの個室が並んでいます。今日は私一人で全館貸し切り(^o^)
2017年01月23日 07:03撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 7:03
天望荘の個室棟。廊下を挟んでツインとトリプルの個室が並んでいます。今日は私一人で全館貸し切り(^o^)
こちらが談話室窓の外はすさまじい吹雪ですが、中はぬくぬく、別世界です。
2017年01月23日 07:03撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 7:03
こちらが談話室窓の外はすさまじい吹雪ですが、中はぬくぬく、別世界です。
こたつも有ります(^O^)
2017年01月23日 07:04撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 7:04
こたつも有ります(^O^)
翌朝。ガスが濃く気温が-20度以下と厳しい天候ですが、風はさほど強くないので山頂を目指します。ぬくぬくの小屋を出るのは相当勇気がいりました。
2017年01月23日 07:46撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 7:46
翌朝。ガスが濃く気温が-20度以下と厳しい天候ですが、風はさほど強くないので山頂を目指します。ぬくぬくの小屋を出るのは相当勇気がいりました。
少しガスが薄くなって視界が多少開けました。
2017年01月23日 08:02撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:02
少しガスが薄くなって視界が多少開けました。
気温はぐんぐん下がっています。今日は寒さ対策としてカメラバッグにカイロを入れたのでデジイチがまだ生きています。
2017年01月23日 08:02撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:02
気温はぐんぐん下がっています。今日は寒さ対策としてカメラバッグにカイロを入れたのでデジイチがまだ生きています。
山頂(北峰)到着。頂上山荘が凄いことになっています。
2017年01月23日 08:29撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:29
山頂(北峰)到着。頂上山荘が凄いことになっています。
すぐ側の南峰(三角点)がやっと見える程度の視界です。
2017年01月23日 08:32撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:32
すぐ側の南峰(三角点)がやっと見える程度の視界です。
山頂到着。標識の山名は私が雪を落として出しました。
2017年01月23日 08:33撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:33
山頂到着。標識の山名は私が雪を落として出しました。
山頂です。手元の温度計で-27度になりました。早々に下山です。もちろん誰もいません。
2017年01月23日 08:33撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:33
山頂です。手元の温度計で-27度になりました。早々に下山です。もちろん誰もいません。
下山しながら山頂を振り返って。
2017年01月23日 08:41撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:41
下山しながら山頂を振り返って。
竜頭峰直下のキレット・真教寺尾根方面との分岐。カイロで暖めていたデジイチもそろそろ限界のようで、露出がおかしくなっています。
2017年01月23日 08:45撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:45
竜頭峰直下のキレット・真教寺尾根方面との分岐。カイロで暖めていたデジイチもそろそろ限界のようで、露出がおかしくなっています。
文三郎尾根方面へ分岐するとこのコースの核心部となります。夏ならなんと言うことも無い岩場ですが、今日は緊張を強いられます。
2017年01月23日 08:45撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:45
文三郎尾根方面へ分岐するとこのコースの核心部となります。夏ならなんと言うことも無い岩場ですが、今日は緊張を強いられます。
核心部を終わり下から振り返って。ほんの数十メートルですが、氷壁の様になっていて、後ろ向きでピッケルとアイゼンの前爪でクライムダウンしました。このコースは冬に何回も通っていますが、今日は最高難度でした。
2017年01月23日 08:53撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:53
核心部を終わり下から振り返って。ほんの数十メートルですが、氷壁の様になっていて、後ろ向きでピッケルとアイゼンの前爪でクライムダウンしました。このコースは冬に何回も通っていますが、今日は最高難度でした。
核心部を過ぎても中岳の稜線に乗るまでは気が抜けない難所が続きます。
2017年01月23日 08:53撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 8:53
核心部を過ぎても中岳の稜線に乗るまでは気が抜けない難所が続きます。
難所をすべて通過、無事に文三郎尾根の分岐に着きました。いつもの様にここは凄い風が吹き荒れています。
2017年01月23日 09:06撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:06
難所をすべて通過、無事に文三郎尾根の分岐に着きました。いつもの様にここは凄い風が吹き荒れています。
何とこんな天気に登ってくる人が居ました!
2017年01月23日 09:06撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:06
何とこんな天気に登ってくる人が居ました!
風にガスが飛ばされて急に明るくなってきました。
2017年01月23日 09:06撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:06
風にガスが飛ばされて急に明るくなってきました。
青空が出ます!
2017年01月23日 09:10撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:10
青空が出ます!
突然赤岳が姿を現しました!
2017年01月23日 09:10撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:10
突然赤岳が姿を現しました!
中岳・阿弥陀岳も見えます。
2017年01月23日 09:11撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:11
中岳・阿弥陀岳も見えます。
10分前までは何も見えなかったのですが、ガスが一気に飛ばされて視界がぐんぐん開けて行きます。
2017年01月23日 09:11撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
1
1/23 9:11
10分前までは何も見えなかったのですが、ガスが一気に飛ばされて視界がぐんぐん開けて行きます。
先ほどすれ違った方は山頂へ向かいました。
2017年01月23日 09:11撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:11
先ほどすれ違った方は山頂へ向かいました。
下に見える行者小屋へ下ります。
2017年01月23日 09:11撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:11
下に見える行者小屋へ下ります。
下り始めると横岳と硫黄岳も見え始めました。
2017年01月23日 09:15撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
1
1/23 9:15
下り始めると横岳と硫黄岳も見え始めました。
中岳・阿弥陀岳。私の大好きなアングルです。
2017年01月23日 09:15撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:15
中岳・阿弥陀岳。私の大好きなアングルです。
視界も広がり、快適な文三郎尾根を軽快に下山してます。デジイチも完全復活しました。
2017年01月23日 09:15撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:15
視界も広がり、快適な文三郎尾根を軽快に下山してます。デジイチも完全復活しました。
振り返って赤岳を。山頂は相当風が強そうです。
2017年01月23日 09:15撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:15
振り返って赤岳を。山頂は相当風が強そうです。
横岳も全貌を現しました。
2017年01月23日 09:16撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:16
横岳も全貌を現しました。
迫力有りますね。
2017年01月23日 09:16撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:16
迫力有りますね。
何度でも写してしまいます。
2017年01月23日 09:22撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:22
何度でも写してしまいます。
中岳・阿弥陀岳。厳しい冬山の顔です。
2017年01月23日 09:22撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:22
中岳・阿弥陀岳。厳しい冬山の顔です。
行者小屋に降りてきました。テント一張り。昨晩は寒くて大変だったでしょう。
2017年01月23日 09:51撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:51
行者小屋に降りてきました。テント一張り。昨晩は寒くて大変だったでしょう。
赤岳はまた隠れてしまいましたが阿弥陀岳はまだ見えました。
2017年01月23日 09:53撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:53
赤岳はまた隠れてしまいましたが阿弥陀岳はまだ見えました。
行者小屋と大同心。定番のアングルです。
2017年01月23日 09:53撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 9:53
行者小屋と大同心。定番のアングルです。
中山乗越。時間も早いので赤岳鉱泉を回って下山します。
2017年01月23日 10:02撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
1/23 10:02
中山乗越。時間も早いので赤岳鉱泉を回って下山します。
ここから見る大同心も好きなアングルです。
2017年01月23日 10:03撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 10:03
ここから見る大同心も好きなアングルです。
大同心をアップで。
2017年01月23日 10:03撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 10:03
大同心をアップで。
赤岳鉱泉近くから横岳。下りてくると天気が良くなるのは毎度のことです。
2017年01月23日 10:09撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 10:09
赤岳鉱泉近くから横岳。下りてくると天気が良くなるのは毎度のことです。
赤岳鉱泉アイスキャンディー。今日はガラガラです。
2017年01月23日 10:35撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 10:35
赤岳鉱泉アイスキャンディー。今日はガラガラです。
山はまたガスの中、これから大荒れでしょうか?
2017年01月23日 10:36撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 10:36
山はまたガスの中、これから大荒れでしょうか?
モフモフの雪の中北沢の快適な道を下山します。
2017年01月23日 10:46撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 10:46
モフモフの雪の中北沢の快適な道を下山します。
堰堤広場から山を振り返って。山頂はまたガスの中でした。ちなみに映っているのは、何気にカッコイイ赤岳鉱泉のジムニー。
2017年01月23日 11:05撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 11:05
堰堤広場から山を振り返って。山頂はまたガスの中でした。ちなみに映っているのは、何気にカッコイイ赤岳鉱泉のジムニー。
美濃戸まで戻って来ました。下界は良い天気です。日向ぼっこしながら昼食です。(パンだけですが・・・)
2017年01月23日 11:30撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 11:30
美濃戸まで戻って来ました。下界は良い天気です。日向ぼっこしながら昼食です。(パンだけですが・・・)
時折風に煽られて積もった雪が舞っています。
2017年01月23日 11:30撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 11:30
時折風に煽られて積もった雪が舞っています。
楽しかった2日間を思い返しながらゆっくり下山しました。
2017年01月23日 13:00撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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1/23 13:00
楽しかった2日間を思い返しながらゆっくり下山しました。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター マフラー ネックウォーマー バラクラバ 毛帽子 着替え 予備靴ひも ザック アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒(保温性) ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ
備考 カメラバックにカイロが必要。-15℃位で電池が機能しなくなります。

感想

このところ週末に天気が悪いことが多く、先延ばしにしていたら今月も20日を過ぎてしまいもうすぐ月末。
このままでは山始めしただけで今月が終わってしまいそうなので、悪天候の予報が出ていましたがちょっと無理して八ヶ岳に行ってきました。
私の冬の定番は八ヶ岳で、12月にも赤岳に登っているのですが、今回は毎年この時期楽しみにしている赤岳天望荘の厳冬期営業に宿泊するのが目的です。
毎回書いているのですが、真冬の3000m近い稜線の山小屋はまさに別世界で、外は厳寒の猛吹雪でも小屋の中はぬくぬく、コタツに当たってビールも飲めます。このギャップを味わってしまうと完全にやみつきで、この時期になると無性に行きたくなります。

今回、初日は午後から寒冷前線の通過で夕方から夜にかけて大荒れの予報。翌日は次第に冬型が強まり大荒れになるとのこと。
この大荒れの間隙を縫って初日寒冷前線が通過する前に小屋に入り、小屋で前線をやり過ごし、翌日冬型が強まる前に速攻で山頂に登って下山しようとの目論見です。
ちょっと危なっかしい計画ですが、登りで吹かれたら途中から下山して赤岳鉱泉に泊まってもいいし、上で吹かれたら小屋で停滞でも良いので、営業小屋が有るのは本当に助かります、テント泊だとなかなかこうは行きません。

さて当日ですが、初日は思いの外風が強く、地蔵尾根のトレースが消えてしまいプチラッセルとなって予想以上に体力を使いました。そのため小屋の到着時間が予定より30分ほど遅くなってしまい、稜線では耐風姿勢で強風をやり過ごす場面も有り、久々に冬山らしい風に吹かれました。
天望荘のこの日の宿泊は私だけ、この時期何回も泊まっていますが貸し切りは初めてでした。小屋のオーナーとアルバイトの可愛い女の子と3人でコタツ入って楽しく談笑しながら食事しました。
翌日は風は少しは収まったものの気温が低く-20度以下、その上濃霧でちょっといやな感じ。
このまま地蔵尾根を下山しようかとも思ったのですが、前日よりも風が弱いので危険は無いと判断して山頂を目指しました。
途中視界が悪くちょっと苦労しましたが、天望荘から赤岳のルートは稜線も広くて特に危険な所も無いため、難なく山頂に立てました。
山頂は当然ですが展望は無し、手元の温度計で-27度にもなってしまったため、写真だけ撮って早々に下山しました。
竜頭峰の分岐から中岳の稜線に乗るまでの斜面の下りは、ガチガチの氷壁の様になっている場所があり30メートル程ですが、ピッケルとアイゼンの前爪でクライムダウンする羽目になり、赤岳の一般ルートでありながら冬山の厳しさを垣間見た気がしました。
危険地帯を過ぎて安全な尾根になると、一気にガスが切れて視界が広がりました。
今苦労して下ってきた赤岳がすぐそこに見え、横岳や阿弥陀岳もはっきり見えました。
今回は展望はまったく期待していなかった為、思わぬプレゼントを貰ったようで大変感動しました。
こんな事が有るからますます登りたくなるんですよね(^o^)

その後は、文三郎尾根を快適に下って、行きと違うコースで赤岳鉱泉経由で昼過ぎには下山しました。

赤岳は夏冬併せて多分30回以上は登っていると思いますが、また新しい赤岳の姿を見つけたようで本当に楽しい山行になりました。

次は北八かな?

【余談】
謎のアイゼン
天望荘から濃霧の中、赤岳を登っているとき山頂直下の稜線上で片方だけのアイゼンが落ちているのを見つけました。よく見るグリベルの12本爪です。雪に埋もれておらず、つい最近落としたように見えました。場所が場所だけにギョットして辺りを見回しましたが、特に滑落した様な痕跡は無く、他の物は何も落ちていない様でした。なぜ此処にアイゼンが?アイゼン無しでどうやって此処から移動したのか?疑問は尽きません。濃霧で視界が殆んど無く私一人ですのでこれ以上何もすることは出来ずその場を離れました。
下に降りてスマホが復活した所で小屋に事のあらましを伝えましたが、特に行方不明者の連絡は無いとの事で一安心しました。
でも何だったのか?今でも気になります。

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コメント

相当なもんですね(°_°)
yamayaさん、こんにちは(・ω・)ノ

大寒波後の山は、どこも雪たっぷりで相当な技術体力がいる山へと変貌しましたね!
人がそれなりに入ってる八ヶ岳でも、貸し切り状態でしたか!快適そうですねー(´-`)
天候不良の中、劇寒の赤岳はさぞ厳しい山行でしたことでしょう!
寒さに弱いnurupoではとても登る気になりません(-.-)
そんな厳し環境の中、ご褒美かのように一緒晴れ間が差した景色はまさに絶品ですね!
厳しい中にも美しさあり!写真が物語ってます!

謎のアイゼン…
んーむ、アイゼンのお化けでしようか!?(゚ω゚)黒部五郎の時もそうですが、yamayaはナニカもってらっしゃる…
2017/1/25 10:26
Re: 相当なもんですね(°_°)
nurupoさんこんばんは。
最近、暖冬少雪だと言って、ちょっとなめていた気持ちにガツンと活を入れられた山行になりました。
体が浮き上がる様な強風、まともに息を吸い込むとむせてしまう冷気、やっぱり冬山本来の姿はこう有るべきですね
等と言いながら、ぬくぬくの山小屋が目当てで登って居るのですが
久々に緊張感を味わい、短いコースでしたが充実感は大きかったです。
最後に姿を見せてくれた山頂は本当に八ヶ岳の贈り物だと思いました。
途中は寒いですが、赤岳天望荘はぬくぬくの天国ですので、是非nurupoさんも行ってみてください

謎のアイゼン、正直なところ遭難者だな、と思って超ビビりました。
でも今日落とした方からコメント頂き不安は一気に解消しました
これもヤマレコのおかげですね

いつもコメントありがとうございます。
2017/1/25 20:52
謎のアイゼンについて
はじめまして。山行記録拝見致しました。
グリベルの12本であれば、恐らく1月22日に私が脱落させてしまったアイゼンと思われます…(私以外に同じことをやらかしている方がいなければですが)
地蔵尾根降下途中で気づいたのですが、状況を判断した上でそのまま降りました。不安を煽ってしまい大変失礼致しました。
2017/1/25 11:52
Re: 謎のアイゼンについて
hk-trekkerさん初めまして、こんばんは。

いや〜無事で良かったです。正直なところアイゼンが外れて佐久側に滑落したのだと思いビビっていました。
あいにく私が現場を通過したときは視界が5mも無い濃霧だったため、付近を見回して何か痕跡が無いか必死で探したのですが、何も見つからずそのまま立ち去って山小屋に状況を報告することしか出来ず、もしすぐ近くで動けなくなって救助を待っていたとしたら、立ち去ったことで最悪の事態になりはしないかとずっと気になっていました。
危ない目に遭ったhk-trekkerさんには申し訳ないのですが、本当に良かったと今は喜んでいます。
アイゼンが有った正確な場所は、赤岳北峰(頂上小屋の有るピーク)から距離で100mくらい下った所で山頂直下の稜線上でした。

hk-trekkerさんの記録拝見しました。
22日午前中は比較的良い天気でしたが、急速に風が強まって天候が悪化しましたね。私は天望荘までだったので何とか登れましたが、あの風で山頂に登られたのは凄いなぁと思いました。

コメントありがとうございました。
2017/1/25 21:10
Re[2]: 謎のアイゼンについて
yamaya1127さん、こんばんは。

私の方こそいらぬ不安を抱かせてしまい申し訳なかったです。
アイゼンがあった場所から地蔵尾根まで片足アイゼンなしで歩いていたのを思うと今更ながらゾッとするのと同時に、こういう情報も共有できるヤマレコって素晴らしいツールだなと思いました。yamaya1127さんの不安を解消することが出来て本当に良かったです。

ちなみに日曜日は体感的には文三郎尾根側より地蔵尾根側の方が風が断続的に強かった印象でした。
2017/1/25 23:33
Re[3]: 謎のアイゼンについて
hk-trekkerさんおはようございます。
ご丁寧に返信ありがとうございました。
お互い無事に楽しく山に登れて本当に良かったですね

ヤマレコには、下手な写真と自己満足の感想を月に2.3回アップしておりますので、また暇が有るときにでも覗いて見て下さい。

コメントありがとうございました。
2017/1/26 8:24
厳しそうな赤岳ですね
yamayaさん、こんばんは。
久しぶりにヤマレコを覗いたらyamayaさんのレコがあがってました、コメントがかなり遅れちゃいました (^^;)
今週初めの日曜日から月曜日だと結構荒れるようなことが伝えられていたので、まさか八ヶ岳へ行かれているなんて...さすがですyamayaさん
でも無事に歩かれ、天望荘では貸切の独り占め、山頂も極め、下山時には八ヶ岳ブルーまでも堪能できるなんて、天気の読みと行動力を見習わないとなりませんね

やっぱりこの時期になってしまうとスキーに傾いてしまう私、ましてや今シーズンは降雪量に恵まれているので時間があればスキー場に通い、上の資格でも取ろうかとも思っちゃいます(実際にはかなりハードルが高く、鍛え直さないと無理ですが )。

早いもので1月もあと数日、山もスキーも両方楽しむのはなかなか難しいですね。
2017/1/27 19:00
Re: 厳しそうな赤岳ですね
opiroさんこんばんは!
今年は何とか雪も降って山もスキー場も良い感じになりましたね
はじめはまた暖冬小雪かと思ってがっかりしてましたが、やっと一安心です。

先週末は荒れる予報だったんですが、上と下に営業小屋が有るコースだったので、ちょっと無理して行ってきました。
2日目は風がそれほど強くなかったので、割と余裕で登れました。
ただ寒さは尋常じゃ無かったです

opiroさんスキー1級でしたよね、いよいよ今年は上を目指しますか
頑張って下さい
2017/1/28 0:00
展望荘独り占めっすか! (笑)
yamaya1127 さん、こんばんは。

寒冷前線が通過する前に小屋に入って、
小屋で前線の通過を待ち、
翌日冬型が強まる前に速攻で山頂から下山 ...

ベテランならではの登山計画にハラハラドキドキ!
久しぶりに釘付けになって拝見したレコでした。

無事に下山されて何よりです。
ー27℃って ... 考えられません。

ここ赤岳も乗鞍も、ボクはずっと天候や雪質に恵まれていました。
文三郎の頂上直下の下りがカチカチだったとしたら ...
ボクなら、中岳との分岐までず〜〜〜っとクライムダウンです!

感激のレコ、ありがとうございました!!
2017/1/27 19:00
Re: 展望荘独り占めっすか! (笑)
shin1116さんこんばんは!

12月に赤岳に登ったばかりでしたが、今月もまた行ってしまいました
今回、荒れる予報だったんですが、天望荘が営業してましたので、ちょっと無理して行ってみました。
2日目は寒さは厳しかったのですが、山頂アタックの時は風が比較的弱かったので、何とか登れました。
初日のように風が強かったら、山頂は諦めて下山だったんですが、ラッキーでした。
冬山はちょっとした積雪の量や風の強さ、天気などで全く違う山のようになってしまいますので、厄介と言うか面白いと言うか・・・

2ヶ月続けて赤岳に行ったので、次は北八ヶ岳に行こうかな?と思っています。
shin1116さんのレコも楽しみに待っています

コメントありがとうございました。
2017/1/28 0:13
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