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Yamareco

記録ID: 1061649
全員に公開
山滑走
北陸

厳冬期・大笠山

2017年02月08日(水) [日帰り]
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YSHR その他1人
GPS
--:--
距離
24.3km
登り
1,630m
下り
1,620m

コースタイム

日帰り
山行
14:52
休憩
0:38
合計
15:30
0:30
103
国道156
2:13
2:20
535
境川ダム
11:15
11:38
202
15:00
15:08
52
境川ダム
16:00
国道156
0.30 330m 国道156付近広場発
1.11 443m 打越トンネル
2.13 600m 境川ダム
2.34 597m 主稜線東尾根
5.05 1100m
6.58 1240m 黒池
8.44 1414m 稜線下核心部分手前鞍部
9.51 1594m 主稜線
11.15 1821m 大笠山
11.38 1821m 大笠山発
12.18 1407m 核心部分過ぎた鞍部
14.50 597m 尾根取り付き林道
16.00 330m 国道156付近広場
天候 雪 視界なし
過去天気図(気象庁) 2017年02月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
国道156そばゲート発
尾根上は複雑な地形でアップダウンが多い
主稜線に抜けても山頂までポコが多い
林道をラッセルして打越トンネルへ このトンネルはめちゃ長い
2017年02月08日 01:16撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
4
2/8 1:16
林道をラッセルして打越トンネルへ このトンネルはめちゃ長い
トンネル出口は雪崩に注意
2017年02月08日 01:33撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
6
2/8 1:33
トンネル出口は雪崩に注意
トンネルを出ても林道ラッセルで境川ダムに到着
2017年02月08日 02:16撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
5
2/8 2:16
トンネルを出ても林道ラッセルで境川ダムに到着
尾根に取り付き黙々激ラッセルに耐える
2017年02月08日 04:05撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
5
2/8 4:05
尾根に取り付き黙々激ラッセルに耐える
アップダウンが多くて難儀な尾根が続く
2017年02月08日 06:20撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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2/8 6:20
アップダウンが多くて難儀な尾根が続く
難儀なポコを超えてようやく白んで来た
2017年02月08日 06:44撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
4
2/8 6:44
難儀なポコを超えてようやく白んで来た
以前雪崩に会って板を片方無くした斜面 今日は慎重に登る
2017年02月08日 06:48撮影 by  NEX-6, SONY
8
2/8 6:48
以前雪崩に会って板を片方無くした斜面 今日は慎重に登る
雪庇も警戒して行く
2017年02月08日 07:08撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
8
2/8 7:08
雪庇も警戒して行く
アップダウンを作らないようにルート工作するYSHR
2017年02月08日 07:34撮影 by  NEX-6, SONY
5
2/8 7:34
アップダウンを作らないようにルート工作するYSHR
時折強風も吹き付ける
2017年02月08日 07:47撮影 by  NEX-6, SONY
3
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時折強風も吹き付ける
核心部分仙人窟 反対側は絶壁
2017年02月08日 09:27撮影 by  NEX-6, SONY
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核心部分仙人窟 反対側は絶壁
核心部分を過ぎて主稜線までガンバ
2017年02月08日 09:32撮影 by  NEX-6, SONY
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核心部分を過ぎて主稜線までガンバ
核心部分を振り返る。右から巻いて来た
2017年02月08日 09:34撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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核心部分を振り返る。右から巻いて来た
主稜線に出ても視界はなかった
2017年02月08日 10:03撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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主稜線に出ても視界はなかった
山頂手前で一時的に日が出たがすぐに隠れた
2017年02月08日 11:03撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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山頂手前で一時的に日が出たがすぐに隠れた
山頂が近いだろう
2017年02月08日 11:14撮影 by  NEX-6, SONY
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山頂が近いだろう
YSHRゴール
スズケンゴール、これまでで一番辛い山行だったと潤んでいた
2017年02月08日 11:30撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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スズケンゴール、これまでで一番辛い山行だったと潤んでいた
下りは雪庇と氷化斜面に気をつけて
2017年02月08日 11:59撮影 by  NEX-6, SONY
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下りは雪庇と氷化斜面に気をつけて
少し薄日も差して来た
2017年02月08日 13:20撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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少し薄日も差して来た
雪は生きていた
2017年02月08日 13:27撮影 by  NEX-6, SONY
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雪は生きていた
境川ダムを見てパウダー満喫
2017年02月08日 14:42撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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境川ダムを見てパウダー満喫
スズケンが行く
2017年02月08日 14:49撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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スズケンが行く
YSHRも行く
2017年02月08日 14:55撮影 by  NEX-6, SONY
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YSHRも行く
さあダムへ
2017年02月08日 14:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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さあダムへ
林道合流
2017年02月08日 15:06撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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林道合流
ダムの大橋
2017年02月08日 15:12撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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ダムの大橋
大橋は頭上の雪に注意
2017年02月08日 15:22撮影 by  NEX-6, SONY
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大橋は頭上の雪に注意
帰りのトンネル
2017年02月08日 15:27撮影 by  FinePix XP90 XP91 XP95, FUJIFILM
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帰りのトンネル
ゲートゴール お疲れ様の15時間半でした
2017年02月08日 16:08撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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ゲートゴール お疲れ様の15時間半でした

感想

最近気が抜けているスズケンに気を注入してあげようとこの時期ピークに立つのは白山より厳しい大笠山にお誘いした。厳冬期に過去二回登頂しておりだいたい12時間くらいで往復しているが、スズケンはもっと時間がかかるだろうから深夜1時スタートと約束した。

深夜23時に自宅を出て0時過ぎに国道近くの境川ダム林道ゲート前に着いた。じきにスズケン号も来て深夜0時半スタートとなった。深い雪と降りしきる雪の中スズケンを先頭に行く。雪は止むことなく降り続いている。話が違う。林道はスーパーファットでも靴ラッセル。黙々歩いてトンネルに着いた。長い長いトンネルを歩いて出ると先頭交代。ラッセルしながら今日は何時に山頂に着けるか少し怖くなって来た。山頂を踏めるかスズケン少し心配しているが、行けるかどうかじゃ無くて行くんだよ。行くしかない。

境川ダムの大橋は欄干も雪で埋まり怖い、おまけに頭上から雪が落ちてこないかとヘルメットに力が入る。2時間かけてようやく尾根の取付きに来た。ここから斜度が増し膝下ラッセルになった。これまで来た中で一番きついのラッセルだろう。雪は多くて藪は隠れていた。このコースとてもルートが複雑でアップダウンが多い、厳冬期は下りを作ると帰りの登り返しは大変なので完璧なルート工作を要する。暗闇の中スズケンにはルート工作は無理なので僕がずっと先頭でルートを作ることにした。

さすがに単独のラッセルは辛かったが気を注入する立場なので弱音は吐けない。やるしかない。むずいルート工作が続く、二度間違えて戻り返した。早く夜が明けて欲しい、ガスと降雪とラッセル、これ以上山に不適な天候はないだろう。二番手のスズケンが徐々に遅れ出す。彼も辛そうだが先頭を引っ張る自分だって辛いんだ。頑張ってもらうしかない。時折スズケンを待ちながらルートを伸ばす。雪は安定していたが谷底を見ての尾根の巻は心臓に悪かった。巻は特に慎重に多少のアップダウンは覚悟で安全を最優先した。

ようやく夜が空けるとそこは以前雪崩に流された場所だった。登行中に100m以上雪崩に流されスキーを片方失ったあの悪夢が蘇った。今日はあの轍は踏まない。慎重に登って行く。次々と出てくるポコを左右から完璧に巻きながらついに1400mの核心部分に来た。ここは右が断崖絶壁、左から巻くしかない。超えてようやく安堵した。スズケンもう精根尽きたようでゾンビになって来た。

相変わらず視界は無く大笠山は見えない。容赦無く深いラッセルが続くが最後雪庇を崩して這い上がり10時前にようやく主稜線に着いた。ここから先は風で雪は飛ばされラッセルは少し楽になったが左は雪庇、右は氷化斜面と油断はできない。稜線もポコが多くて難儀する。ポコも慎重に左右から巻いて行く。山頂手前で一度太陽が出たがまたお隠れになった。さあゴールが近い。出発から10時間45分ようやく大笠山に着いた。待つことしばらくスズケンもゴール。これまでの山行で一番辛かったと彼は潤んでいた。

視界はないが記念写真を撮り合い急いで帰ろう。帰りも楽ではない。滑りを楽しむ余裕はなかった。ガスの中雪庇や氷化斜面に気配りしながらガンガン降りて行く。何度か避けられない小さな登り返しはあるが概ね快適に滑って行く。天候は悪かったのでおかげで雪はずっと生きていた。パウダーを満喫しながら3時間で林道に着いた。あとは消化試合、林道を飛ばしてトンネルをくぐりようやくゲートに着いた。しめて15時間半の完全燃焼だった。もう大笠山はいいだろう。スズケンご苦労様でした。これをバネにもっと自主トレして下さい。

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