大笠山(厳冬期こそ輝く名峰)
- GPS
- 11:01
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 2,043m
- 下り
- 2,045m
コースタイム
天候 | 小雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道は打越トンネルまでは道路の真ん中だけ雪解けしている箇所あり。トンネルを過ぎるとデブリ多数。 尾根取付きは急斜面、P770mは上手く巻く。1050mから地形が複雑になるのでアップダウンを作らないようにルート工作。 P1227mからP1249mまで小さなアップダウンがあるのでなるべく巻く。P1249mは降雪状況によっては雪崩の危険性がある。今回は雪崩の危険性はなかった。 今回は北面がカリカリの斜面が多いのでP1463mは巻かず、ピーク付近まで登り沢に入る。一旦1250mまで落とし、1650mの鞍部まで谷を詰める。 稜線は氷化斜面になるので1750mからはクトー使用。 |
写真
感想
今回の連休は火曜で終わりにしてもよかったが水曜まで繋げると水曜友の会に参加できるので頑張って繋げた。5連休ファイナルは境川ダムからの大笠山。先生は「火曜は白川郷、水曜は天気が良いから境川ダムから笈か大笠」と言っていた。笈ヶ岳は2年前の2月にみんなで登頂したが大笠山は一度も登ったことが無いので大笠山でお願いした。昨日は三ヶ辻山を下山したらくろば温泉でのんびり湯治。記録を書いて夕飯を食べたら10kmも移動することなく境川ダムへ続く除雪最終地点であい橋で車中泊。昨日の記録は結婚の話を書いたら多くのレスポンスがあった。キツかった山の話とかもっと魂込めて書いた記録に限ってピクりとも反応が無いのに、こういう割とどうでもいい話は食いつきが良くてびっくりだよ。みんな好きだな。
0時半起床の1時発。水曜友の会は先生とおなじみコーエーさん。僕が出発する頃には誰もいない。既に2人とも遥か遠くに行っていた。トレースを丁寧にならしながら二人を追いかける。30分で打越トンネル着。板をザックにくくりつけている2人に追いついた。トンネルは15分くらい歩いただろうか。デブリで塞がったトンネル出口をよじ登ったらもう30分林道を歩いて尾根取り付き。まあまあ急だが雪はたっぷりあるので自由にルートが取れるかのように思えたがそうでもない。南面は日当たりが良くてカチカチのところもあればユルくて歩きやすいところもある。北側はふわふわのパウダーが溜まっているところもあれば風に叩かれてカチカチのところもある。斜面の方角だけで雪の状態を判断できない。このように過去の同時期に歩いた実績のあるGPSログを入れても当日現地の状況は同じとは限らない、むしろ同じことは無い。急なところでは滑落に気をつけてルートを取っていく。台地のポコポコは帰りのことを考えて登り返し最小限で慎重に行くがかなりムズい。帰りに完璧に下り平坦のみというわけにはいかなさそうだ。カニパワーが求められる。最近は朝も早くなって6時すぎにはもう明るい。今日は1時出発だったので短い夜だった。目の前には大笠山どーん。近い。近いが一旦沢に下りて登り返すので結構時間がかかりそうだ。
1463でシールを剥がしたら最初のお楽しみタイム。大畠谷まで200m落ちてゆく。雪は素晴らしく良い。ファーストタマランチ。楽しんだ分は登り返さなければならぬ。ここからシールを貼って大笠山への谷を詰めてゆく。ちょうど山の向こうから太陽が昇ってきた。素晴らしい。雪が舞っていて神秘的な風景だった。景色が良いと登りも楽しい。せっせと尾根に登りあげたらカチカチの斜面にクトーをガシガシ効かせて山頂へ。雲に隠れて笈ヶ岳や白山の姿が少しだけ見えた。尾根は爆風ホワイトアウトだと思っていたが今日は気温が低いだけで穏やかだった。山頂でシールを剥がしたらさあお楽しみタイムで。カチカチ斜面は毛羽立っていてエッジが良く効いて楽しい。登ってきた500mの谷はもうみんなやりたい放題。セカンドタマランチ。撮れ高よし。その後はまたまたシールを貼って1463まで200m登り返してあとは各自お楽しみフリータイム。僕は往復11時間切れると確信したのでかなりブッ飛ばした。尾根取り付きまでみんなで頑張ってトレースをつけてきた甲斐があって最高の高速道路だった。何箇所かカニで登るがカニ登りも出力全開。打越トンネルはテキパキ板担いで走る。日本広しと言えどもトンネルを板担いでスキーブーツでジョグる人はそんなにいないだろう。クルマには11時58分に着いた。ギリギリ昼活ミッション完了。その後はのんびり撤収をして写真を整理して記録を書いて伊賀帰還。飛騨白山の温泉が水曜定休日なので温泉は荘川の道の駅まで我慢した。
天気良し雪よし。最高でした。1,800mそこそこの山とは思えない奥深さとスケールだった。大笠山は素敵な山だった。この山を冬に最初に日帰りしようと考えた先生はすごい。
今日も水曜友の会、パクの連休最終日 YSHR パク コーエーで大笠山パウダーを満喫してきた。3月で北海道に帰るパクの思い出に自分が開拓したコースの中でもとっておきのコースを案内して上げよう。厳冬期の大笠山は白山をピクるより難易度は高い、体力さえあれば問題なくピクれる白山に対して大笠山は体力、読図、的確な状況判断が求められる。ワンシーズンの厳冬期に表と裏からこの山をピクる初めての記録だろう。笈ヶ岳はすでに達成しているから次は大笠山と決めていた。
深夜1時前境川ダムゲート発、昨日からの降雪でチビラッセル、早くもパウダーが期待される。長い打越トンネルは出口がデブリで塞がりかけていた。目指す尾根に取り付きガリ上新雪をチビラッセルしながら闇夜のルート工作、帰りの登り返しを避けるため完璧にコースを作り込む。以前雪崩に遭い板を流された因縁の斜面は今日は安定していた。
黒池で白んできてこの先のポコから大笠山へ続く谷に繋げるため谷底へパウダー滑降、ここから500m登り返して大笠山手前の主稜線へ登り上げた。もう楽勝かと思ったが甘くなかった。最後の手前のガリ斜面は雪庇と落とし穴に緊張した。抜けるとモンスターがお出迎え、山頂まで直ぐであった。笈ヶ岳の展望や先日中宮から登った尾根がスンバらしかった。
記念写真を撮ったら帰還するのみ、ガリガリシュカブラ斜面は転倒すれば谷底までボブスレーだ。慎重にこなすと標高差500mの激パウゾーン、素晴らしい谷だった。谷底から200m登り返してあとは境川ダムまで一切シールを使わずパウを楽しんだ。何度も振り返って大笠山に別れを告げた。
パクのコーエーも大満足だっただろう。厳冬期の大笠山には山スキーのすべてが詰まっていると言っても過言ではない、厳冬期にこそ輝く名峰である。
今回の水曜友の会は大笠山と決まった。今シーズン機会があれば是非登ってみたいと思っていたのでドキドキ、ワクワクでルートを入念に見ておいた。しかし過去の記録を見てみると雪崩などトラブルもいくつかあったのでドキドキの方が大きかった。前日仕事の研修で20:30まで拘束されるので睡眠時間はほとんどなかったが、ユンケルを飲んで気合を入れた。
城端SAで着替えたりしたが、雪がコンコンを降っている。今日は山頂は地獄もあるかなと少し覚悟しておいた。除雪最終に着くとパクミンさんがすでに到着されていて、しばらくするとYSHR先生が来られたので、出発。
林道はほとんどラッセルもなく快適、トンネルは長かった…トンネルを過ぎるとデブリがそこら中にあり、緊張感。前回白山の時には僕一人が途中敗退したのであまりパクミンさんと話すことがなかったが、今回はいろいろ聞いてみたいことを聞けて良かった。
尾根に取りつくとしばらくは登るだけだが、1000mを超えるあたりからルート工作が必要になってくる。緩い斜度の部分はなんとかこなすことが出来たが、急斜面トラバースとなると厳しかったのでYSHR先生、パクミンさんにお任せした。もっと精進します。
谷を滑って登り返し、稜線に乗ると氷化斜面でなかなか緊張した。最後の急斜面をクトーで超えるともう山頂はすぐそこ。やっと安堵して登頂の実感がわいてきた。昨年秋に下見もしていたので感慨深かった。帰りに大笠山を振り返ってあそこに登ったんだと浸った。
ガリガリ斜面は安全に横滑りでこなしてお楽しみの谷滑降。距離も長く最高の瞬間だった。そろそろパウダーも基調になってきたので存分に味わうことが出来た。楽しんだ後はしっかり登り返し、あとは滑るだけ。微妙なカニはあるものの快適に下山することが出来た。
林道のデブリに四苦八苦し、長いトンネル。昨年の薬師岳の時も思ったが、帰りのトンネル歩きがYSHR先生は早い。兼用靴歩きも疲れるし、山行の疲れもあるのにどんどん先に行かれ、かなりの差がついてしまった。
無事に帰還して厳冬期大笠山登頂を一人でささやかに喜んだ。体力があれば行ける白山と違い、体力、技術、判断力と必要な中身の濃い山行となった。YSHR先生、パクミンさん、同行させていただいてありがとうございます。
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大畠谷の源頭でスキー!すぎょいっす!
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