市道桂線(桂湖西岸道路)の冬季閉鎖ゲートからヘッデンスタート。素晴らしい満天の星空で,時々ヘッデンを消して星を眺めながら歩いて行く。
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市道桂線(桂湖西岸道路)の冬季閉鎖ゲートからヘッデンスタート。素晴らしい満天の星空で,時々ヘッデンを消して星を眺めながら歩いて行く。
スタートからスキーのトレースがあり,どこまで行かれたのかな…と思っていると,笈ヶ岳まで続いていたのでびっくり。もしかして…と思い帰宅後に調べると,やはりYSHRさん・route581さんが水曜に笈ヶ岳に登られた際のトレースだった。
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スタートからスキーのトレースがあり,どこまで行かれたのかな…と思っていると,笈ヶ岳まで続いていたのでびっくり。もしかして…と思い帰宅後に調べると,やはりYSHRさん・route581さんが水曜に笈ヶ岳に登られた際のトレースだった。
路面は特に道路の端のほうが雪切れしている箇所が多く,開津橋までは8割くらいは路上を歩けた。ただ,ところどころ雪崩デブリの乗り越しもあるため,自転車は持ってこなくて正解だった。
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路面は特に道路の端のほうが雪切れしている箇所が多く,開津橋までは8割くらいは路上を歩けた。ただ,ところどころ雪崩デブリの乗り越しもあるため,自転車は持ってこなくて正解だった。
打越トンネルの出口は雪崩デブリで半分埋まっていた。
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打越トンネルの出口は雪崩デブリで半分埋まっていた。
雪に埋もれた軽食たいむさん。
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雪に埋もれた軽食たいむさん。
橋の真ん中に堰堤のような残雪を残した桂橋を通過。
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橋の真ん中に堰堤のような残雪を残した桂橋を通過。
桂橋を渡ってすぐの小尾根から仙人窟岳の北東尾根に取りつく。尾根末端は雪が切れていたため,東側の小さな谷から回り込んで尾根上に上がった。尾根上は雪たっぷり。微妙に沈み込みがあるためワカンを履いた。
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桂橋を渡ってすぐの小尾根から仙人窟岳の北東尾根に取りつく。尾根末端は雪が切れていたため,東側の小さな谷から回り込んで尾根上に上がった。尾根上は雪たっぷり。微妙に沈み込みがあるためワカンを履いた。
P1109mを通過したあたりで夜が明け始めた。
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P1109mを通過したあたりで夜が明け始めた。
登ってきた尾根。
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登ってきた尾根。
薄明の中,右手遙かに笈ヶ岳が浮かび上がる。
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薄明の中,右手遙かに笈ヶ岳が浮かび上がる。
目指す仙人窟岳の姿も。
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目指す仙人窟岳の姿も。
夜明け。朝日は北アルプスの稜線にかっきり縁どられながらゆっくり昇ってくる。珍しい光景だ。
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夜明け。朝日は北アルプスの稜線にかっきり縁どられながらゆっくり昇ってくる。珍しい光景だ。
朝日が昇り切った。左手に見えているピークは人形山。
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朝日が昇り切った。左手に見えているピークは人形山。
行く手の稜線が黎明に染まる。
一番手前に見えるピークはP1290m(茫仙岳)。茫仙岳の直下には仙人窟と呼ばれる洞穴があり,行ってみたかったのだが,さすがに今の時期は積雪に埋もれているだろう。また無雪期に藪を漕いで訪れてみたい。
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行く手の稜線が黎明に染まる。
一番手前に見えるピークはP1290m(茫仙岳)。茫仙岳の直下には仙人窟と呼ばれる洞穴があり,行ってみたかったのだが,さすがに今の時期は積雪に埋もれているだろう。また無雪期に藪を漕いで訪れてみたい。
茫仙岳からの下りは,尾根筋は雪が切れており急峻なため,南側斜面を巻き下る。
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茫仙岳からの下りは,尾根筋は雪が切れており急峻なため,南側斜面を巻き下る。
ここからしばらくの区間は,痩せ尾根に小さな岩峰が連続し始める。
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ここからしばらくの区間は,痩せ尾根に小さな岩峰が連続し始める。
残雪のナイフリッジを慎重に辿り,木の根を頼りに岩峰を乗り越していく。
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残雪のナイフリッジを慎重に辿り,木の根を頼りに岩峰を乗り越していく。
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木に覆われていてわかりにくいと思うが,かなり急峻な小ピークの登下降が続き気が抜けない。
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木に覆われていてわかりにくいと思うが,かなり急峻な小ピークの登下降が続き気が抜けない。
何個目かの小ピークに取りついたところ,ピークの向こう側がかなり切り立っていたため,南側の急斜面を木の根を掴みながら慎重に降り,残雪豊富な南側斜面を巻いた。案の定,かなり立派な岩壁が切り立っていた。
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何個目かの小ピークに取りついたところ,ピークの向こう側がかなり切り立っていたため,南側の急斜面を木の根を掴みながら慎重に降り,残雪豊富な南側斜面を巻いた。案の定,かなり立派な岩壁が切り立っていた。
岩峰にはところどころ,不思議な甌穴が穿たれており,建物の窓のようだ。この近辺の山中には謎の石塔があるという伝説があるのだが(詳細は感想欄),こうした岩峰が人工の石塔のように伝えらえた可能性もあるのではないだろうか。もちろん,憶測でしかないが…。
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岩峰にはところどころ,不思議な甌穴が穿たれており,建物の窓のようだ。この近辺の山中には謎の石塔があるという伝説があるのだが(詳細は感想欄),こうした岩峰が人工の石塔のように伝えらえた可能性もあるのではないだろうか。もちろん,憶測でしかないが…。
ようやく尾根が穏やかになってきた。
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ようやく尾根が穏やかになってきた。
でも巨岩は点在。本当に岩がちな尾根だ。
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でも巨岩は点在。本当に岩がちな尾根だ。
三角点1434.2mピーク(三等・仙人窟)への登りに差し掛かる。地図を見て心配していた通りかなり急峻だが,何とか尾根通しに登れそうだ。
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三角点1434.2mピーク(三等・仙人窟)への登りに差し掛かる。地図を見て心配していた通りかなり急峻だが,何とか尾根通しに登れそうだ。
かなり急だ。ピッケルを確実に差し込み,キックステップを決めつつ慎重に登る。(アイゼンを付けるほどではない。)
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かなり急だ。ピッケルを確実に差し込み,キックステップを決めつつ慎重に登る。(アイゼンを付けるほどではない。)
急登を登り切り,三等・仙人窟の三角点に到着。仙人窟岳の山頂ではなく,このピークに「仙人窟」の三角点があるのが面白い。おそらく,茫仙岳直下の仙人窟からきた点名だからなのだろう。
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急登を登り切り,三等・仙人窟の三角点に到着。仙人窟岳の山頂ではなく,このピークに「仙人窟」の三角点があるのが面白い。おそらく,茫仙岳直下の仙人窟からきた点名だからなのだろう。
素晴らしい眺め。これから目指す仙人窟岳の白くたおやかな峰もだいぶ近づいてきた。
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素晴らしい眺め。これから目指す仙人窟岳の白くたおやかな峰もだいぶ近づいてきた。
笈ヶ岳,そして大笠山。これからあの稜線を辿るのだと思うと期待が膨らむ。
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笈ヶ岳,そして大笠山。これからあの稜線を辿るのだと思うと期待が膨らむ。
眼下のボージョ谷は豊富な残雪に完全に埋もれている。険谷として知られる谷なのに,こんなツルツル斜面と化してしまうなんて雪の量に驚くばかり。
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眼下のボージョ谷は豊富な残雪に完全に埋もれている。険谷として知られる谷なのに,こんなツルツル斜面と化してしまうなんて雪の量に驚くばかり。
美しい雪稜を辿り,一路,仙人窟岳へ。
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美しい雪稜を辿り,一路,仙人窟岳へ。
右手に卜(うら)谷の源頭部と笈ヶ岳を眺めながら登る。
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右手に卜(うら)谷の源頭部と笈ヶ岳を眺めながら登る。
仙人窟岳への最後の登り。これがかなりの急登。ワカンの爪を蹴りこむようにして喘ぎ登っていく。
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仙人窟岳への最後の登り。これがかなりの急登。ワカンの爪を蹴りこむようにして喘ぎ登っていく。
辿ってきた北東尾根。
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辿ってきた北東尾根。
急登を越え,白山北方稜線に立った。朝方は快晴だったのだが,空には大分妖しい雲が増えてきている。今日は低気圧の接近で午後から天気が悪くなることは確実なので,この稜線をスピーディーに抜けないといけない。
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急登を越え,白山北方稜線に立った。朝方は快晴だったのだが,空には大分妖しい雲が増えてきている。今日は低気圧の接近で午後から天気が悪くなることは確実なので,この稜線をスピーディーに抜けないといけない。
しかし,美しい笈ヶ岳と大笠山の眺めに,自然と足が止まってしまう。
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しかし,美しい笈ヶ岳と大笠山の眺めに,自然と足が止まってしまう。
一旦稜線を少しだけ南下し,仙人窟岳へ。オオシラビソがぽつぽつ佇む美しい雪原が続く。
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一旦稜線を少しだけ南下し,仙人窟岳へ。オオシラビソがぽつぽつ佇む美しい雪原が続く。
仙人窟岳の山頂に到着。広くなだらかな雪原となっておりとても気持ちがいい。笈ヶ岳以上に白山が大きく見え,白山の素晴らしい展望台だ。
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仙人窟岳の山頂に到着。広くなだらかな雪原となっておりとても気持ちがいい。笈ヶ岳以上に白山が大きく見え,白山の素晴らしい展望台だ。
雄大な白山の眺め。おっ,今年は火の御子峰にも大分雪がついてるな。
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雄大な白山の眺め。おっ,今年は火の御子峰にも大分雪がついてるな。
三方岩岳方面の稜線。(レンズ雲が出ている。午後は強風になりそうだ。)
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三方岩岳方面の稜線。(レンズ雲が出ている。午後は強風になりそうだ。)
仙人窟岳の眺望を楽しんだのち,稜線を北上して,まずは笈ヶ岳へ。
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仙人窟岳の眺望を楽しんだのち,稜線を北上して,まずは笈ヶ岳へ。
東側に巨大な雪庇が張り出しており,慎重に進む。
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東側に巨大な雪庇が張り出しており,慎重に進む。
結構尾根が痩せている箇所も。
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結構尾根が痩せている箇所も。
仙人窟岳〜笈ヶ岳の区間の難所である,最低鞍部に差し掛かった。両側が切れ落ちた中,かなりの急下降となっており,ここはアイゼンを装着。
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仙人窟岳〜笈ヶ岳の区間の難所である,最低鞍部に差し掛かった。両側が切れ落ちた中,かなりの急下降となっており,ここはアイゼンを装着。
途中,雪壁状の部分もあり,慎重にクライムダウン。
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途中,雪壁状の部分もあり,慎重にクライムダウン。
最低鞍部に降り立ったが,笈ヶ岳側への登り出しも結構急で,しかも雪が切れかけてスノーブリッジのようになっている。アイゼンを蹴り込みながら,尾根通しに慎重に登っていく。
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最低鞍部に降り立ったが,笈ヶ岳側への登り出しも結構急で,しかも雪が切れかけてスノーブリッジのようになっている。アイゼンを蹴り込みながら,尾根通しに慎重に登っていく。
急な箇所を越えてから,振り返って撮影。
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急な箇所を越えてから,振り返って撮影。
笈ヶ岳に残雪期に登る際の一般的な登路である,シリタカ山からの尾根に合流。昨年2月に笈ヶ岳に登った際に辿った尾根が見える。懐かしい。
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笈ヶ岳に残雪期に登る際の一般的な登路である,シリタカ山からの尾根に合流。昨年2月に笈ヶ岳に登った際に辿った尾根が見える。懐かしい。
小笈への登り。
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小笈への登り。
小笈の狭い頂点に立つと,やっと笈ヶ岳の姿が目の前に。シリタカ山経由で登りに来ている人と会うかもしれないと思っていたのだが,今日は誰も登っていないようで,人影はなかった。
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小笈の狭い頂点に立つと,やっと笈ヶ岳の姿が目の前に。シリタカ山経由で登りに来ている人と会うかもしれないと思っていたのだが,今日は誰も登っていないようで,人影はなかった。
辿ってきた稜線を振り返る。
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辿ってきた稜線を振り返る。
そして,笈ヶ岳に到着。標柱は50cmほど出ていた。背景は白山。
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そして,笈ヶ岳に到着。標柱は50cmほど出ていた。背景は白山。
真っ白な大笠山の眺め。笈ヶ岳から見る大笠山は,堂々としていて本当に立派だ。
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真っ白な大笠山の眺め。笈ヶ岳から見る大笠山は,堂々としていて本当に立派だ。
辿ってきた稜線。
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辿ってきた稜線。
白山のアップ。
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白山のアップ。
笈ヶ岳の熊にかじられた標柱の頭を手のひらでぽんぽん叩いて別れを惜しんだのち,大笠山への稜線に足を踏み出す。
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笈ヶ岳の熊にかじられた標柱の頭を手のひらでぽんぽん叩いて別れを惜しんだのち,大笠山への稜線に足を踏み出す。
少し下ってから,笈ヶ岳を振り返る。笈ヶ岳は,どこから見ても独特の風格がある。孤高の山,というような。
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少し下ってから,笈ヶ岳を振り返る。笈ヶ岳は,どこから見ても独特の風格がある。孤高の山,というような。
大笠山までの区間は,地図では何でもないように見えるのだが,実際に現地を見てみると,結構岩が出ていて何だか厳しそうな眺め。大丈夫かな…。
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大笠山までの区間は,地図では何でもないように見えるのだが,実際に現地を見てみると,結構岩が出ていて何だか厳しそうな眺め。大丈夫かな…。
東側のフカバラ谷側は終始岩がちだ。さすが険谷・境川の本谷。
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東側のフカバラ谷側は終始岩がちだ。さすが険谷・境川の本谷。
笈ヶ岳のひとつ北側のピーク(錫杖岳)を登り切って向こう側に降りようとしたところ,切れ落ちており,ちょっと苦労しそう。
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笈ヶ岳のひとつ北側のピーク(錫杖岳)を登り切って向こう側に降りようとしたところ,切れ落ちており,ちょっと苦労しそう。
そのため,西側斜面を小さく巻いて通過。写真は通過後に錫杖岳を見上げたところ。
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そのため,西側斜面を小さく巻いて通過。写真は通過後に錫杖岳を見上げたところ。
その次の宝剣岳は痩せ尾根に藪が出ていたのと,アップダウンを避けるため,西側斜面を尻セードで150mくらい一気に下り,大きくトラバースして大笠山手前の鞍部に直接出た。写真は尻セード痕。
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その次の宝剣岳は痩せ尾根に藪が出ていたのと,アップダウンを避けるため,西側斜面を尻セードで150mくらい一気に下り,大きくトラバースして大笠山手前の鞍部に直接出た。写真は尻セード痕。
大笠山手前の鞍部は,立派なブナが林立していて気持ちの良いところ。
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大笠山手前の鞍部は,立派なブナが林立していて気持ちの良いところ。
きれいだなぁ。
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きれいだなぁ。
大笠山がだいぶ近づいてきた。
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大笠山がだいぶ近づいてきた。
笈ヶ岳方面を振り返る。
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笈ヶ岳方面を振り返る。
大笠山への最後の緩い登り。
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大笠山への最後の緩い登り。
左手の眼下には,一面の雪原となった千丈平。(古い地図だと,この千丈平に点線路が書き込まれている。本当に道があったのだろうか…)
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左手の眼下には,一面の雪原となった千丈平。(古い地図だと,この千丈平に点線路が書き込まれている。本当に道があったのだろうか…)
大笠山までもうすぐ。
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大笠山までもうすぐ。
大笠山に到着。
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大笠山に到着。
辿ってきた稜線と,その向こうに白山。
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辿ってきた稜線と,その向こうに白山。
仙人窟岳も,だいぶ遠くなってしまった。今日辿ってきた稜線を,しみじみと眺めた。
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仙人窟岳も,だいぶ遠くなってしまった。今日辿ってきた稜線を,しみじみと眺めた。
稜線を北上するにつれて,大きさと広さを増してきた日本海の眺め。
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稜線を北上するにつれて,大きさと広さを増してきた日本海の眺め。
大笠山の山頂で休むうち,雲量がさらに増え,風も強まり始めた。低気圧が近づいてきたのだ。名残惜しいが,足早に山頂を後にする。(写真は雪に埋もれた避難小屋。)
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大笠山の山頂で休むうち,雲量がさらに増え,風も強まり始めた。低気圧が近づいてきたのだ。名残惜しいが,足早に山頂を後にする。(写真は雪に埋もれた避難小屋。)
稜線を北上。P1591mから分岐する黒池の尾根を目指す。
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稜線を北上。P1591mから分岐する黒池の尾根を目指す。
しばらくは小さなオオシラビソが点在する穏やかな尾根が続くが…
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しばらくは小さなオオシラビソが点在する穏やかな尾根が続くが…
次第に稜線は痩せ始め,両側が切れたところも出てくる。
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次第に稜線は痩せ始め,両側が切れたところも出てくる。
黒池の尾根を下る際に問題になると思われる,P1591mとP1463mの間にある急峻な仙人岩のピーク。まだ結構雪が付いているので南側斜面を巻けそうだが,結構クラックが入っている。
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黒池の尾根を下る際に問題になると思われる,P1591mとP1463mの間にある急峻な仙人岩のピーク。まだ結構雪が付いているので南側斜面を巻けそうだが,結構クラックが入っている。
P1591mに到着し仙人岩を観察するが,気持ち悪いクラックが多数入っており危険を感じたため敬遠し,大畠谷に下りて回り込むことに。谷は谷で雪崩の危険があるため,さっさと抜けないといけない。尻セードで一気に下る。
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P1591mに到着し仙人岩を観察するが,気持ち悪いクラックが多数入っており危険を感じたため敬遠し,大畠谷に下りて回り込むことに。谷は谷で雪崩の危険があるため,さっさと抜けないといけない。尻セードで一気に下る。
大畠谷の谷底。さすがの険谷も,今は深い積雪に埋もれている。
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大畠谷の谷底。さすがの険谷も,今は深い積雪に埋もれている。
この直下にかの有名な大岩壁の二俣があるとは信じられない眺めだ。いつか夏に訪れてみたい。
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この直下にかの有名な大岩壁の二俣があるとは信じられない眺めだ。いつか夏に訪れてみたい。
仙人岩のピークの東側にある小さな谷から黒池の尾根に登り返す。息は上がるが雪崩の懸念があるので脚を休めることはできない。
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仙人岩のピークの東側にある小さな谷から黒池の尾根に登り返す。息は上がるが雪崩の懸念があるので脚を休めることはできない。
尾根に登り上げてから,仙人岩のピークの登り出し部分を見上げる。
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尾根に登り上げてから,仙人岩のピークの登り出し部分を見上げる。
さて,黒池の尾根を下山にかかる。この尾根の途中にある五箇山七不思議のひとつ,黒池の見物(といっても,雪に埋まっているだろうが…)も,今回の山行で楽しみにしていたことの一つだ。この尾根は複雑な地形をしており,黒池の手前にもいくつか雪が解ければ池が現れそうな地形(写真)があった。
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さて,黒池の尾根を下山にかかる。この尾根の途中にある五箇山七不思議のひとつ,黒池の見物(といっても,雪に埋まっているだろうが…)も,今回の山行で楽しみにしていたことの一つだ。この尾根は複雑な地形をしており,黒池の手前にもいくつか雪が解ければ池が現れそうな地形(写真)があった。
そして,地図上の黒池の箇所に到着。確かに立派な二重山稜の凹地となっており,雪が解ければ地図の通りの規模の池が出現しそうだ。この池は,日本固有種のメススジゲンゴロウの生息地としても知られる(ここまで藪漕ぎで到達して調査した研究者に敬意を表したい)。昔は生息西南限と言われていたのだが,最近,乗鞍高原でも見つかり,今は西限と言われているそうだ。
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そして,地図上の黒池の箇所に到着。確かに立派な二重山稜の凹地となっており,雪が解ければ地図の通りの規模の池が出現しそうだ。この池は,日本固有種のメススジゲンゴロウの生息地としても知られる(ここまで藪漕ぎで到達して調査した研究者に敬意を表したい)。昔は生息西南限と言われていたのだが,最近,乗鞍高原でも見つかり,今は西限と言われているそうだ。
雪に埋もれた池のほとりで佇んだのち,下山を続ける。ところどころ立派なブナが立ち並ぶ,気持ちの良い尾根だ。
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雪に埋もれた池のほとりで佇んだのち,下山を続ける。ところどころ立派なブナが立ち並ぶ,気持ちの良い尾根だ。
結構アップダウンが多く,ちょっと疲れる。
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結構アップダウンが多く,ちょっと疲れる。
ついに,眼下に境川ダムが見えた。開津橋も見える。開津橋のたもとに直接出る支尾根を狙って下降していく。この尾根は途中がかなり広くなっており,地形も複雑なため,慎重な読図が必要。
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ついに,眼下に境川ダムが見えた。開津橋も見える。開津橋のたもとに直接出る支尾根を狙って下降していく。この尾根は途中がかなり広くなっており,地形も複雑なため,慎重な読図が必要。
下山途中で降り出した雨が強まり,立ち込めた雲で周囲が急に暗くなる中,なんとかヘッデンのお世話になる前に開津橋までぴったり降りてくることができた。尾根末端は雪が切れていたため,笹を掴みながら急斜面を下り,道に降り立った。
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下山途中で降り出した雨が強まり,立ち込めた雲で周囲が急に暗くなる中,なんとかヘッデンのお世話になる前に開津橋までぴったり降りてくることができた。尾根末端は雪が切れていたため,笹を掴みながら急斜面を下り,道に降り立った。
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