愛宕山〜竜ヶ岳 - 中尾根〜愛宕神社〜サカサマ峠〜芦見谷〜三角点〜竜ヶ岳〜大杉谷
- GPS
- 11:59
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 1,556m
- 下り
- 1,541m
コースタイム
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 12:00
標高グラフには、実際には通っていない場所が通過ポイントとして表示されてしまっています。
参考にされる場合、以上の点にご注意を。
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■中尾根 前回の時とは大違いで、水尾分かれの少し手前の植林帯にうっすらと雪がある程度で、そこまでは無雪状態でした。 登り始めはやや急坂ですが、その後はツツジ尾根と同様に米買道との出合まではゆったりと登って行く感じ。 P366を過ぎた後、トラバース道区間が少しありますが、障害物が前回よりも増えているように見えたので、そこから無理に尾根に上がりました。 実際には問題なく通行可能だったのかは不明です。 米買道との出合を過ぎると、ネット沿いを登る辺りは少し通りにくいと感じる所もありました。 地形図では急登なように感じられる区間もありますが、軽くジグザグに進んで行くので、程良い傾斜で問題なし。 先月の大雪による荒れは限定的な印象。 ■サカサマ峠への道 日当たりの悪い場所などで積雪が残っている程度。 最初はアイゼンを装着して進みましたが、必要ないと感じ、P796で外しました。 雪融けによるぬかるみに注意でしょうか。 ■芦見谷 ここを歩くのは昨年の2月に続いて、2度目。 積雪は20cm〜60cmぐらいという印象。 ある程度は締まっている状態の雪ですが、標高が上がるにつれて、足の埋まりも大きくなり、大きく踏み抜いてしまう箇所もありました。 ワカンを装着したいのだけど、渡渉が多く、その際には邪魔になりそうで、軽アイゼンで進みました。 テープによる目印が散見されたけど、あまり気にしていなかった事もあり、どれぐらい当てになるのかは不明。 渡渉箇所は大体は分かるけど、やや分かりにくい箇所もあり。 沢幅が狭くなってくると、渡渉箇所の選択肢も増え、容易になります。 最後の方では岸を歩くよりは、沢を登って行く方が安全なように感じ、そうしました。 沢の合流地点では進行方向の確認を。 トレースは部分的にありましたが、ほとんどの箇所では見られず。 この山行のトレースが何日かは残っているはずですが、所々で変な方向に進んでいるので、あまり当てにしない方が良さそう? 特に危険な箇所はないけれど、沢から離れて登って行く辺りなど、気を付けて進むべき箇所はあると思います。 進みにくいなと感じたら、冷静に辺りを見回して、適切なルートを探すようにするのが良いでしょう。 初級者が積雪期に単独で行くのは止めておく方が良いかも。 初級者がそう書いても、説得力がなさそうだけど。 こちらも先月の大雪による荒れは限定的な印象。 ■竜ヶ岳 ジープ道の分岐の少し先からしばらくの間は積雪がそれなりにありました。 その後は部分的に残っている程度で、路面が露出している地帯が多かったです。 アイゼンなしでも問題ありませんでした。 早朝など、気温の低い時間帯なら、また違っているかも知れませんが。 積雪箇所のトレースははっきりとしていました。 今回はジープ道からのピストンなので、危険箇所はなし。 龍の小屋方面へ下る場合には、急坂に注意する必要あり。 ■大杉谷ルート 植林帯は踏み抜かれた雪上の足跡がそのまま残っているような状態の箇所が多く、やや歩きにくかったです。 初めて通った際にも思いましたが、今回も足が痛む状態だった事もあり、道のりが長く感じられました。 疲れていると足の運びが雑になりやすく、転倒などの危険が増すので、注意したいなと改めて思いました。 |
写真
感想
3月がもう目の前で、せっかく買ったワカンをこの冬の間に使ってみないととの思いで、先月の山行でドカ雪に打ちのめされた愛宕山方面へ向かいました。
それなりに融けてしまっているだろうけど、あれだけ積もっていたんだし・・・と、楽観視しての出発です。
今回の予定は昨年の2月に歩いたコースを改変したもので、前回の山行で途中撤退した中尾根からスタートし、愛宕神社からサカサマ峠に下り、芦見谷を登り返して行き、愛宕山三角点を経て、竜ヶ岳山頂へピストンして、下山というルート。
以下、いつも通りに長文です。
始発に乗って、保津峡駅に到着。
夜明け前の暗さの中を進み、中尾根ルートの登山口に到着し、登り始めます。
雪は少ないだろうと予想していたけど、それを上回る感じで、全くの無雪のままに米買道との出合に到着。
大岩近くから登り始め、ネット沿いをしばらく進んだ後、もう少し登った辺りで紙片が目に入って来ました。
「もしや」と思って近づくと、前回の山行で紛失したメモでした!
インクが薄くなり、紙は湿っているけど、間違いなくあのメモです。
淡い期待だったけど、実際に回収できて本当に良かった。
ここで下山しても良いぐらいです・・・ってな訳はないか。
思わぬ幸運に満たされ、水尾分かれに到着。
その手前でうっすらと雪が見られた程度で、雪融けが思った以上に進行しているなと実感。
小休憩後、ハナ売場前から脇道に入り、景色を楽しみながら進み、黒門を少し過ぎた辺りで表参道に合流。
社務所前の広場の雪も少なくなっており、神社への階段もほぼ雪はなし。
神社でお詣りをし、おにぎりで小腹を満たし、出発です。
地蔵の辻で軽アイゼンを装着、先へ進みますが、こちらも思った以上に雪が少なく、P796で軽アイゼンを外す事に。
ため息の出る展開です。
とは言え、天候に恵まれた中、周りの景色を見ながら進むと、細かい事は気にならなくなり、気分良く進みます。
サカサマ峠に到着し、龍の小屋へ向かいますが、その前に芦見谷川のもう一方の源流方面に少しだけ寄り道。
龍の小屋を経て、沢の合流点に到着。
ここから渡渉を繰り返しながら芦見谷を登って行くのです。
竜ヶ岳の登り口を確認後、芦見谷川沿いを上流に向けて出発です。
最初だけトレースが見られたものの、程なくして見えなくなり、どうしたんだろうかと思いつつ先へ進みますが、不安な気分に包まれていたというのが正直な所。
少し進んだ辺りでの渡渉地点で進むのが困難に思われ、しばらく逡巡するも、何とか進む方法を決め、無事に通過。
その後も渡渉は何度も続きます。
先を見据えながら、どう進むのが良いかを考え、進路を決めますが、何度か間違えてしまい、引き返したりしました。
初めのうちはある程度の締まりがあった雪ですが、次第に積雪量も増し、足が埋まる度合もそれに連れて大きくなり、進むのに手こずります。
昨年の2月に来た時と積雪量はそんなに変わらないような気がするけど、今回はほぼトレースがないので、難易度はやや高めだったように思われます。
何度か沢の合流地点があるので、進路を確認しながら進む事になります。
明らかにあっちじゃないなと分かる箇所もありますが。
苦労しながら進み続けると、次第に沢の幅も狭まり、水量も少なくなって来ました。
この辺りまで来ると、岸よりも沢の中の方が進みやすいと思われる箇所もあるので、そういう所は沢登りをして行きました。
軽アイゼンを装着していて滑りにくいし、好都合な感じでしたね。
最後の沢の合流点を過ぎて少し進むと、見覚えのある景色が視界に入って来て、沢の源流地点に到着。
源流地点は水場です。
まずは知らない間に汚れてしまった手を洗い、疲れを癒すべく冷たい水を口に運びます。
水分補給がおろそかになっていたのもあるんだろうけど、とてもおいしい水で、続けて飲んでしまいました。
苦労はしたものの、無事にここまで辿り着いて、ホッと一息つく事ができました。
ここまで来ると安心で、小休憩を終えると、緩やかな雪原を周りの景色を眺めながらゆっくりと登り始めます。
昨年の2月に来た時は快晴で雪も本当に美しく輝いていて、その時には負けてしまうけど、この日も美しい光景が広がっていました。
程なくして愛宕山三角点の直下、ジープ道との出合に到着し、三角点へ。
三角点下の広場を独占しての昼食です。
竜ヶ岳への分岐に到着したものの、雪が少なく、ワカンを使用できなさそうで、がっくり。
少し進むと、それなりに雪のある状態になり、地蔵山と竜ヶ岳をきれいに見渡す事のできる場所でワカンを装着する事にしました。
実際には軽アイゼンなしでも問題なく、ワカンが必要な状態では全くなかったのだけど、今シーズンはもう機会がなさそうなので、使用感を少しでも得ておきたいと思ったのです。
装着後に試し歩きをしてみると、確かに沈み込みの度合いが違うのが実感できます。
意気揚々と進みたいとこですが、積雪量は大した事なく、微妙な心境で歩を進めました。
程なくして、山頂から下って来られた方と遭遇。
ワカンに気付かれたので、その話をしたり、この先の状況を聞いたり、先月の大雪の事など、お互いに竜ヶ岳山域では唯一の遭遇だったので、短い時間ながらも楽しくお話をしました。
その後、雪のない道が続き出したので、ワカンを取り外しました。
泥で汚れただけとも言えそうだけど、少しでも体感できたので、良しとしておきましょう。
すぐにはザックに収納できないので、手に持ったままの移動で、左手には申し訳ない事をしてしまいました。
雪が残っているゾーンもそれなりにあったけれど、アイゼンなしでも問題ない程度で、周りの景色を楽しんでいるうちに山頂に到着。
写真を撮り終えると、落ち葉を使ってワカンの汚れ落とし。
汚れはあまり落ちてくれず、手の汚れが増大・・・
下山途中に竜ヶ岳の隣のピークに初めて立ち寄り、「子竜ヶ岳かな、ここは」とかテキト〜な事を考えたり。
ジープ道との出合まで戻り、地蔵の辻を経て、社務所前の休憩所に戻って来ました。
下山ルートを決めないままに家を出ていたので、パンを食べながら、大杉谷ルートで下山する旨をメールで送信し、出発です。
大杉谷ルートを下っている間に右足のくるぶしの痛みが増し出し、我慢の下山となりました。
上記のコース状況でも書いたように、あまり進みやすい路面状態ではないゾーンもあり、気を付けながら歩を進めました。
ロープの張られた難所までがとてつもなく長く感じられ、別ルートで下山すれば良かったかなと思ったり。
何とか難所に着き、慎重にロープ場を通過しましたが、記憶よりは難易度が高くなく、難所ではないなと訂正。
でも、それなりの高度感だし、油断せずに進みたいですね。
その後も長かったけど、いくつかのルート分岐を確認しているうちに大杉谷ルートの登山口に到着。
ここからも痛む足を文字通り引きずりながらも、何とか清滝に到着し、バス停にてゴール。
12時間の山行の終了です。
紛失したメモの発見、誰もいない芦見谷、ワカンの初使用、痛む足など、色々とありましたが、きちんとゴールする事ができ、今回も感謝です。
くるぶしの痛みですが、正確には、くるぶしの少し上辺りで、赤く腫れた状態。
今後への影響は避けられなさそうで、ローカットの靴を履くなどの対策が必要かな。
次週は用事で出かけられないので、次回の山行時には、すっかり春の陽気になっていそうで、花粉も飛びまくりでしょうか・・・
いやー見つかるもんですね、よかったヨカッタ。
写真で見ると愛宕山界隈の雪の様子は随分違います、東海道線から見ても山頂は全然白くないのでもう今年の雪は終わりですね。
ワカンはどうでしたか?試せてよかったですね、私も来シーズン迄には買ってるかもしれません、昨日歩いた雪にはワカンは有効なのかなと改めて思いました。
何年か前まではアイゼンとかワカンとかは全然眼中になかったのですが、やっぱり雪山を安全に楽しむには必要だと感じました。荷物が増える一方ですが。
中尾根はリベンジして、相変わらず長い距離を歩いて楽しんでいますね。
界隈を極めてください、参考にさせてもらいます。
メモは見つかれば良いなとは思っていたけど、1ヵ月以上経っているし、あまり期待せずに歩いていました。
登山道のすぐ傍にあったので、良く風に飛ばされる事なく残ってくれていたもんだなと再会を喜びましたよ。
メモの裏側の過去の記録は昨年の2月に芦見谷を歩いた時のものも含まれていて、それによると、その時は45分ぐらいで沢の合流点から三角点直下まで歩いていました。
今回は2時間以上かかったので、ヤマレコ用に多めに写真を撮ったりしていたのを差し引いても、難易度は高かったんでしょうね。
しかし、2時間以上もかかっているって、途中で寝ていたんでしょうかね・・・?
雪は前回とは全く違いましたね。
芦見谷は日当たりが限られているので、まだ多めに残っていたけれども。
今シーズン中にもう一度ぐらいは雪山を歩いておきたいとも思うけど、どうなりますかね。
ワカンは無理に使ってみたので、本来の威力がどの程度なのかは分かりませんが、確かに違うと感じられる部分はあったし、斜面でも思った以上に普通に進む事ができるなという印象です。
まあ、それなりに荷物になるのは間違いないので、その辺りをどう捉えるかというとこでしょうか。
雪のない状態だと、中尾根はツツジ尾根とそんなに難易度は変わらなさそう。
ネット沿いの辺りが少し進みにくいかなという感じ。
どのルートもそうだけど、ここも登り応えがありますよ。
愛宕山界隈はルートがたくさんあるし、難易度と自分の技量を考慮しつつ、色々と歩いて周りたいと思っています。
同じ山をそれぞれの季節に色々なルートで登るのは自分に合ったスタイルなので、これからも長い付き合いになりそうです。
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