西穂高岳〜緊張感ハンパない
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 806m
- 下り
- 45m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ロープウェイはコンビニで発券すれば2900⇒2300円で購入できます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
独標以降は常に緊張の連続です。 特に独標から西穂高山頂までにいくつかのピークがありますが、ピークの下りとトラバースの高度感がハンパありません。 転んだら即アウトな場所が多くて緊張が途切れる事はありませんでした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
コンロ
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
アイゼン
ピッケル
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感想
一月前に赤岳を登った時に思ったのですが、厳冬期の赤岳の次のステップはどこにするべきか?
自分でも今年から冬山始めたばかりの初心者が何を血迷ってるのかとは時々思います。でもハマってしまったものは仕方ありません。
去年10月の奥穂で今シーズンの山行は終了のはずが、11月初雪の鳳凰山で冬山に目覚めてしまいました。
無謀な山行も多数。
夏靴で爪先が凍死しかけた事や、軽アイゼンで滑落しかけた事もありました。
失敗する度、経験値が増え、冬装備の出費も増えました。(*^^*)
経験値が増えると、それまでは映画やドキュメンタリーだけの冬山の世界が身近に感じられるような錯覚に陥ります。
絶対無理だろ?もしかして自分にも行けちゃうかも?
冬山のレポート見るたびに自分には遠い世界に思っていたのが、自分が今その当事者になっている事に驚いております。
...と、ここまでは前置き。
西穂高を選んだのは、ヤマケイの雪山グレーティングで、赤岳と西穂独標の技術レベルが同じだったから、赤岳登れた自分にも登れるだろうと単純な発想です。
しかも、ロープウェイで2100mまで高度稼げるので、山荘〜独標までは400m、独標〜山頂まではたったの200mしかありません。
もし、独標まで行って余裕があれば、山頂までGetしてやろうと甘く考えていましたが、実際ここには大きな落とし穴がありました。
とにもかくにも前日にテン泊装備をザックに詰めて出発準備。
毎回ですが忘れ物がないかどうか心配と、実は無くてもなんとかなるのでは?みたいな装備が気になって熟睡はできません。
土曜日は6:00に出発。
初日は西穂高山荘までなので急ぐ必要は有りませんが、遅い時間に駐車場に停められるかどうかだけが心配です。
中央道は甲府まではところどころで渋滞。
帰り道の渋滞必須に気が重くなります。
松本ICで降りたら、コンビニでキャンプ飯(カップラーメンの中身のみパッキング)と、新穂高ロープウェイの割引チケットを購入。
一路新穂高へ...
行き慣れた上高地の釜トンネルを通り過ぎて、人生初の岐阜入り。
穂高はシーズン2,3回は来ますが、冬に、しかも岐阜から入るのは初めてです。
ここまで来れば御嶽山や飛騨高山も近いし、次は山とセットで観光も楽しみたいですね。
でも上高地から西穂高を挟んでロープウェーは反対側だけだというのに、予想以上(1時間?)に遠かったです。
新穂高ロープウェーには10:30到着。
かろうじて第1駐車場に停められました。
身支度整えて、ロープウェーで展望台まで一っ跳び(正確言うと乗り継ぎがあるので2つ跳び)
12:00登山開始で、あっという間に西穂高山荘到着。
いろいろ削って冬テン泊装備で12kgまで削ったのがアホらしいほどあっけない。
もっと酒持ってくれば良かった...
テント設営後に時間があるので、西穂丸山までトレッキング。
ガスで全く景色が見えません。
山荘に戻って夕方まで酒...そして酒。
夕食前に酒が尽きてしまいました。
日が暮れると一気に気温が下がりますが、遠赤外線ヒーターでテント内はぬくぬく。
ヒーターを消すと一気に冷えるので、気合を入れて2枚重ねのシュラフ(モンベルの#2+#5)に潜り込みます。
朝まで一度もトイレに行くことはありませんでした。
やはり早い時間に酒は飲み切った方が、夜中にトイレ行かなくて済むので良いかも?
朝は5:00起床。
必要な物だけザックに入れて、西穂高に向かいます。
まだ、この時点では独標まで行くことが目標でした。
前日はガスガスだった丸山からご来光を迎えたら、独標に向かって伸びる稜線歩きを楽しみながら登ります。
そう、景色を楽しむ余裕があったのは正直ココまで。
独標からの下りからは一気にハードルが上がって、緊張の連続。
独標から山頂までは大小10個のピークが点在しますが、どのピークも自分にとっては核心部でした。
標高差こそ独標から山頂までたったの200mですが、仮に10ピークの鞍部とピークの差が平均50mだとすると、登り返しの獲得標高の累積が50mx10ピークx往復で1000mにもなります。
なので、山頂に着いても達成感より、下山の心配ばかりしていました。
まるで飲みながら終電の心配をしているようです。
今回ほど自分のスキルではヤバいと思った山は有りません。
周りにつられて欲を出し過ぎました。
行けるかも?ではなく、行けると確信できないと行っては行けない典型だったと思います。
ヒヤリの瞬間は数知れず、運や天候他条件に助けられた部分もかなり多いです。
今回は特に独標から山頂までの景色を見る余裕が一切無く、足元がヤバい記憶しか有りません。
これで楽しいはずが有りません。
もっとスキルを磨いて、景色を楽しみながら登る余裕を持ちたいと思います。
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