誰もいない北八ヶ岳で池巡り、北横岳〜亀甲池〜双子池〜雨池
- GPS
- 14:42
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,185m
- 下り
- 1,173m
コースタイム
- 山行
- 13:16
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 14:42
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープウェイが4月3日(月)から点検の為に動いていません。その為か北横岳ヒュッテ、縞枯山荘とも休業でした。登山者は非常に少なかった様で、誰にも会いませんでした。いつからロープウェイが再開されるかは最新情報をご確認ください。 <駐車場から北横岳> 月曜日の夜に降った雪のせいで踏み跡が無い所が多かったですが、迷う事は無いと思います。 <北横岳から亀甲池> 踏み跡は有りませんでした。ツボ足だと胸まで埋まる所もあり、樹林帯に入ってからはスノーシューを履きました。道が分からずに進める所を下りましたが、かなりの急斜面で樹林に行く手を阻まれたり、ストックやスノーシューが隠れた木の根や枝に挟まって抜けなくなったりと大変です。 ここは前に大学生の団体が登りで11時間かかった所ですが、その時もこの様な状況だったのでしょう。雪の状況によって難易度はかなり変わるでしょうが、この時期にこのルートを通る人は覚悟が必要です。 <亀甲池〜双子池> 踏み跡は有りませんでした。積雪期に何度か歩いているので踏み跡が無くても迷いませんでしたが、初めてこの時期に歩く人は迷うと思います。方向が分かっているので尾根を越えれば良いのですが、登山道をそれるとそれだけ歩き難くなります。赤テープ等の印を極力探しながら登って下さい。基本的には右端の沢沿いなのですが、もちろんこの時期は雪に埋もれて沢は見えません。この区間は前にワカンで歩いた時にかなり埋もれて苦労しました。今回はその時より雪が多かったと思いますが、スノーシューだったのでわりと楽でした。 <双子池〜雨池> 林道沿いの道が通行止めになっている為、一旦別の林道で下って途中から登山道で登り返す必要があります。林道でも動物以外の踏み跡はありませんが、登山道は赤テープが頻繁にあるので、それを目指して歩けば迷う事は無いと思います。 ただこの日は前夜に雪が積もったのですが、日中は晴れて4月らしい気温に上昇しました。その為に雪がべとべとしてストックやスノーシューにまとわりつき大変でした。写真に有るように払っても払っても直ぐにストックに雪玉が付きます。スノーシューも同じです。その為に倍以上の時間がかかっています。 <雨池〜雨池峠〜ロープウェイ山頂駅〜山麓駅駐車場> 踏み跡はありました。林道から雨池峠に登る分岐から、スノーシューをチェーンスパイクに変えました。ただチェーンスパイクを着けると、雪玉が靴底にできて歩き難くくなったので、峠の近くから外しました。この日の状況では、最初からチェーンスパイクを付けずに登山靴のみの方が歩き易かったと思います。時々踏み抜く所がありましたが、頻度は多く無いのでスノーシューを着ける方がきついと思います。 ロープウェイ山頂駅〜山麓駅駐車場間は、朝方は踏み跡が有りませんでしたが、夕方はかなり有ったので、僕の後から登った人はいたようです。 |
写真
装備
個人装備 |
軽アイゼン
ストック(2)
ヘッドランプ
スノーシュー
スパッツ
山専ボトル900cc
食料4食分
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感想
3月中に行く予定が遅れて4月になりました。この積雪期の池巡りは何度も挑戦して撃沈していますが、今回も駄目でした( ノД`)シクシク…
火曜日の夜6時30分頃に出発、駐車場に22時50分頃に到着して1時45分にアラームをセットして寝たのが23時10分頃、ちょっと寝不足のスタートでした。小淵沢ICから先は雪の為に50キロ制限で、諏訪ICから先は重大事故で閉鎖中。きっと新雪で綺麗だろうけど、踏み跡は消えてラッセルがきつそうと思っていましたが、まさにその通りになりました。
お湯を山専ボトル900cc、出発前に弁当とカップ麺を食べて、ザックに入れた食料は惣菜パンx5、菓子パンx3、8個入りぶどうパンx1です。水が少し少ないですが、北横岳ヒュッテや麦草ヒュッテで買い足せるし、もしエスケープする場合は縞枯山荘や、ロープウェイ山頂駅の自販機があると思っていました。
予定より30分ほど遅い出発になり、出だしから踏み跡が無いので今回も計画を貫徹できない恐れが濃厚です。ロープウェイを使う気が無いので、月曜日から点検の為に運休になっているのは知りませんでしたが、この影響が予想もしない悪影響を及ぼしました。まず前回は早朝でも山頂駅のトイレや自販機の有る所まで入れて、そこで最初の食事休憩をしたのですが、入れませんでした。
次に北横岳までの登山道も、ほとんど踏み跡が有りませんでした。前は北横岳ヒュッテに前泊した人たちが朝登っているので、前夜に雪が積もっても踏み跡は有り、小屋でコーヒーを買って休憩しました。しかし今回は臨時休業になっていて誰もいませんでした。北横岳までは誰かいると思っていたのですが、誰もいない北八ヶ岳でした。
登山者の多い日曜日でさえ殆ど人が歩かない、北横岳〜亀甲池〜双子池〜雨池がどんな状態かは察しがつきました。もし何かあっても、誰も声の届く範囲にはいないでしょう。まずは亀甲池までの下りが問題です。スノーシューを買ったのですが、まだ履いた事が一度もありません。いきなり急斜面の下りで履くのは怖く、最初はツボ足で下り始めました。しかし樹林帯に入る辺りから、腰まで潜るのがあたり前、吹き溜まりに当たると胸近くまで潜るのでスノーシューを履くしかありませんでした。
MSRのLIGHTNING ASCENTですが、急斜面では中々履き難いし、しっかり締めきれなかった様で、何度も緩くなって履き直す羽目に。
踏み跡が無いので道も不明だし、時々赤テープを見つけて登山道に復帰したと思っても、木々に阻まれて進めそうな方向に変えざるおえません。時々ストックが、雪の中に隠れた枝や根っこに引っかかって抜けなくなったりで大変でした。極め付けはスノーシューを履いてても腰まで埋まった時に、スノーシューとストックの両方が枝か根っこに引っかかって抜けなくなった時です。声の届く範囲に誰もいない以上、自分でどうにかするしかありません。幸いにどちらも片方は動けたので、動ける方で雪をかき分けて何とか脱出できました。
流石に亀甲池に着けた時は安心してどっと疲れましたが、予定の倍は時間がかかったので、これでエスケープは決定です。ここから下れば楽ですが、まだ時間が早いので双子池に向かいました。前はワカンでも埋まって苦労しましたが、スノーシューだとヒールアップできて快適に登れました。これで気を良くして雨池までは行ってからエスケープする事にしました。今まで雨池までも行けて無いので多少は進歩した事になります。
ところが雨池までがまたきつかった。快晴で気温が上がり雪が湿ってスノーシューやストックにまとわりつきます。とにかく重くて歩き難い。ここまで重い雪は初めてです。何度も木にぶつけて払うのですが、直ぐにだまになります。雨池まで遠かったこと。やっと雨池が眼下に広がった時にはへたり込んで休憩しました。でも時間が遅いのでゆっくり休んでいられません。雨池峠からロープウェイの山頂駅に戻るエスケープルートを、縞枯山荘でのコーヒーブレークを楽しみに歩きました。
ところがなんとここも閉まっているではないですか。しかたがないので、山頂駅まで歩いてそこで最後の食事休憩しました。ここで作業している人に会ったのが、今回で唯一の人でした。
でも行は踏み跡が有りませんでしたが、帰りはしっかりした踏み跡になっており、かなり快調に下る事ができました。夕日に映える南八ヶ岳や麓の綺麗な景色も見れ、とってもきつかった今回の山行のご褒美を貰えた様で、最後は楽しい山行でした。来年もまた挑戦して、白駒池までの周回を完成しよっと。
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