(過去レコ)柄沢山〜巻機山(清水集落から周回)
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,769m
- 下り
- 1,780m
コースタイム
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 10:05
日差しはあったが雲が多く、すっきりしない眺望だった。
聖平小屋のHさん、東京在住のKさん(お二人とは初対面)と未丈ヶ岳頂上で居合わせ、色々とお話しする機会があり、川内山塊の矢筈岳を薦められる。
昨夜は南魚沼の道の駅で車中泊。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
柄沢山は谷川朝日岳のJPと巻機山のほぼ中間にあり、中央分水嶺稜線上の最高峰。 残雪期、谷川岳〜巻機山〜平ヶ岳の奥利根国境稜線は好天なら素晴らしい展望で、山ヤには垂涎のテン泊コースと言える。 柄沢山へ直接上がるには威守松山経由が比較的よく歩かれるようだが、私は柄沢川の奥から柄沢山西尾根に取り付いた。急だが特に危険個所はない。 |
写真
感想
【山行記録投稿=2017年7月2日】
利根川源流域にありながら、谷川山塊は四方から多くの登山ルートが開かれている。
しかし、山塊北東の朝日岳(ジャンクションピーク)から丹後山までは、巻機山の一部以外、国境稜線上に一般登山道はない。
(小穂口ノ頭〜本谷山間は濃い笹薮である。)
いつか機会があれば、柄沢山と下津川山は行ってみたいと思っていた。
柄沢山へ直接上がるには清水集落が起点となる。同じルートを往復するより、下りはトレースの多い井戸尾根の方が安全なので、柄沢から巻機山へ周回することにする。
清水集落の国道の除雪最奥点は昨日下見していた。柄沢川の橋を渡った所までで、これより奥に民家はない。
夜明けと同時、4時半頃にはスタートするつもりだったが、寝過ごしてしまった。
柄沢川に沿う林道を奥まで歩き、終点付近から右側(南側)の尾根に取り付く。
雪の消えている所もあったが灌木を掻き分ける程度で、藪という感じではない。
部分的に大変急な斜面もあったが、キックステップを効かせば危険は感じない。
下りなら後向きで歩くことになったと思う。
7時半頃、柄沢山西尾根の1270m付近へ上がる。
目の前に黒々とした岩峰が突然現れ、度肝を抜かれる。
大源太山の左には雲で日蔭となった七ッ小屋山。雲の掛かる柄沢山がとてつもなく遠くて高く感じられ、気が滅入るがもう行くしかない。
当初の予定通り4時半頃にスタートしていれば、七ッ小屋山には雲が掛かり、柄沢山は見えなかったかも知れないが、天候は急速に回復していった。
西尾根を上がる途中、左下の林の中にはピンクテープがあった。柄沢川から西尾根への登りにもブナの幹にピンクテークが巻かれており、残雪期に西尾根をピストンする人が下山時の目印に付けたのだろうか…
1620m付近は地形図どおりの雪原で、展望が素晴らしい。
既に大源太山(魚沼大源太)より高く、上り詰めた西尾根では見えなかった大源太の背後の山々がよく見える。
日白山の真後ろに大きな山体の佐武流山、それから右にナラズ山〜赤倉山〜苗場山〜霧ノ塔〜千倉ノ引上、更に赤倉山の右奥には岩菅山が見える。
ここは幕営適地でもあり、テン泊山行される方には是非お勧めしたい。
柄沢山直下は雪が柔らかく、20僂曚苗世狃蠅癲0貂鯑の北関東は悪天候だったらしく、柔らかいのはその時の新雪だろう。
山頂へ向かって正面は矮小の灌木帯と新雪で手こずりそうなので、右から回り込んで登頂する。
登山口から標高差約1290m、3時間50分の奮闘が実を結ぶ。
頂上からは予想どおりのパーフェクトな、気が遠くなるような素晴らしい展望が広がる。空気が澄み切っていれば、谷川岳の左奥に富士山が見えるだろう。
山頂にいる間に南側から二人連れが上がって来たが、柄沢〜巻機間では他者には会わず。トレースから、予想以上に多くの人が縦走していることがうかがえる。
また、稜線の藪は膝程度の深さで、無雪期でも苦難を強いられることはなさそう。
地形図で南北二つの1809mに挟まれた1820m峰も360度の展望だが、米子頭山は標識等は全くない。
一片の雲のかけらもない巻機山には、早い時刻ではないので数人がいただけ。
柄沢山からの稜線を眺め、しばし感慨にふける。
井戸尾根の下りは長かった。桜坂駐車場までは雪が多かったが、下部では雪解け水がせせらぎとなって登山道を流れていた。
柄沢山という山は4年ほど前に知り、一昨年辺りから登行欲が強まっていた。
勤め人としては年に一度のGWしかなく、しかも好天であることが絶対条件。
降られれば雨ではなく暴風雪であることが、頂上直下の新雪で分かった。
私にとってはささやかな大願成就であり、『年ごろ思ひつること、果たしはべりぬ』の心境であった。
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