オートルート後半(神岡-新穂縦走)ワンディ
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- GPS
- --:--
- 距離
- 39.6km
- 登り
- 3,111m
- 下り
- 3,027m
コースタイム
- 山行
- 13:19
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 15:10
2.12 1455m 飛越トンネル
3.52 1842m 旧道合流
4.54 1996m 寺地山
7.20 2661m 北ノ俣岳
9.28 2839m 黒部五郎岳
10.04 2345m 黒部五郎小屋
11.59 2841m 三俣蓮華岳
12.57 2500m 双六小屋
14.01 2480m 大ノマ乗越
15.01 1400m ワサビ平小屋
15.30 1100m 新穂高
天候 | 快晴 強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
飛越林道は除雪なく6kmの歩き 左俣林道は新穂までスキー可能デブリも多し |
写真
感想
土曜は夜9時半に自宅を出て神岡に向かった。兄ちゃんと名人は新穂で落ち合い、兄ちゃん号を新穂にデポして名人号で神岡の和左府に向かう。僕は神岡の道の駅で拾ってもらう。深夜11時半道の駅で名人号に乗って九十九折林道を山の村へと移動する。今日の参加者は名人、僕、横浜から兄ちゃんと先輩(山スキー部OB)の四人である。
和左府の集落外れに着くと林道の除雪はなく50cmほどの積雪であった。ここから飛越トンネルまで6km、標高差450mである。雪はカチカチで歩きやすかった。ハイペースでガンガン行く。林道は長い、距離も標高差も市ノ瀬-別当出合とほぼ同じである。林道は3箇所ほどデブリがあった。1箇所はとても大きな全層雪崩で車は1ヶ月以上入れないと思った。長い長い林道を歩いて2時間弱でようやく飛越トンネルが見えてきて安堵した。ここでも1m以上積雪はありそうだ。GWの入山はまず林道歩きに耐えなければならないだろう。
雪は多いので右手の沢から快適に稜線に上がれた。雪が多いと楽だ。小さなポコは簡単に巻いて無駄なアップダウンを避けた。暗闇の中ペースは上がる。気温は高くてウェアーは脱いで下着一枚で十分だ。旧道に合流してからも雪が多いので歩行は楽だった。寺地山を過ぎて少し降ってしばらくで避難小屋付近に着いた。もう明るくて北ノ俣岳方面から朝日が昇って来ていた。当初稜線には雲がかかっていたが徐々に晴れて快晴になった。
標高2200m辺りからは新雪があり雪面はスベスベであった。氷も隠れて登りやすかった。雪が多いので北ノ俣岳の登りも緩くて這松も隠れて快適だった。7時間かけて北ノ俣岳に着くと360度の絶景これから進む黒部五郎、はるか三俣蓮華まで見えた。振り返れば薬師岳がドドーン、今日も北アは貸切だろう。北ノ俣岳でシールを剥ぐと中俣乗越まであっという間の快適なトラバース、スキーは偉大なり。ここでまたシールを付けて黒部五郎岳へ登りここも雪は多くて快適にクトーを効かせて登ることができた。山頂からはまた絶景だ。水晶岳や鷲羽岳が手に取るように見える。山頂でシールを剥いで雪庇の切れ間からカールに突入。ここの滑りは今日のハイライト、スベスベの新雪は快適だった。兄ちゃんは果敢に山頂下の急なルンゼに飛び込んでいた。
カールに自在にシュプールを描いてあっという間に五郎小屋に着いた。もう日も上がり暑くなって来た。ここから三俣蓮華までまた500mの登り返しだ。日が上がり新雪下駄に注意と思っていたら名人猛烈な下駄で半泣きであった。僕はシールワックスを入念にかけてアイロン掛けの万全の備え、下駄はなかった。稜線まで上がると風は強くなって来た。プチ地獄だがこの時期の風はさほど冷たくない。稜線もまだ這松は皆無で快適な登り、三俣蓮華のピークは爆風だった。今年は雪が多いのでここでシールを剥いで大ノマ登りまでスキーで行けると判断した。
三俣蓮華から鞍部まで降って雪庇を崩してトラバース斜面に入った。巻いて巻いてルートを伸ばして快適に滑って行く。双六小屋をパスして双六谷へ入りあっという間に大ノマの登り返し地点へ歩けば何時間もかかる工程だがスキーならあっという間であった。さあ最後の200mの登り、まだ皆元気だった。軽く登り返して大ノマ乗越に着くと正面には槍穂がドドーン、小池新道は上部は面ツル、下部はデブリを避けての滑りだった。貸切の大斜面を好き放題に滑ってあっという間に左又林道に合流した。
左又林道はデブリも多いがデブリは柔らかくて通過は楽だった。林道も雪は多くてゲートまで問題なく滑り込むことができた。しめて15時間の長旅であった。ここで兄ちゃん号に乗り込み僕は神岡で降り、あとは和左府の名人号を回収して解散になった。皆さん気をつけて帰宅して下さい。
このコース日本屈指のワンディコースで辛いが毎年行きたくなるまさに山スキーのためにある贅沢コースだ。快晴の1日に一気に抜けたい。
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