能郷白山
- GPS
- 10:59
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,454m
- 下り
- 1,444m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポスト-なし 〈道の状況〉 ・登山口の渡渉-雪が多く水量が多く、流れが速いので要注意。岩で滑り転倒したり靴を脱いで渡渉している登山者もいる。 ・山頂直下に急傾斜は滑落の危険があり要注意。必要に応じてアイゼン、ピッケルを使用。長時間の雪山歩行を伴うので体力勝負。 |
その他周辺情報 | ・登山後の温泉、食事-うすずみ温泉。入湯料750円。 |
写真
感想
4/15小津三山の最高峰「花房山」から下山し能郷谷林道ゲート前に移動する。
いつものようにテントを張り前泊する。
その夜は天候もすっかり回復し空には満天の星が輝いている。
今年の能郷谷は例年以上に雪が多く、谷を流れる根尾川の水量も勢いも半端でない。地鳴りのような水の音を聞きながら深い眠りに落ちる。
4/16能郷谷の朝は早い。沸き立つ朝靄に包まれた谷は暖かく、最高の天気が予想され期待が高まる。
今年の能郷白山は今まで考えられないような大勢の登山者で活気づいている。すでに20名近くの登山者が6時前にスタートしている。
6時過ぎ林道ゲート前を出発する。
登山口までの長い林道は荒廃し、落石や斜面のあちこちから大量の水が滝のように流れ落ち、林道は川の状態になっている。
林道を歩くこと1時間、登山口に到着する。
ここが昨日から気になっていた渡渉地点である。川幅の狭い渡渉ですが毎年ハプニングが起こるところです。
今年は大雪で水量が多く勢いがもの凄い。濡れる覚悟で行けば問題はないが落ちて濡れないような渡渉地点を探すがなかなか難しい。
対岸に渡って見ているだけでも足を置いた岩から滑り腰を打ったり、流れに落ちたりしている。
また長靴や沢靴に履き替えたり、靴を脱いで素足で渡る人など様々だ。
でも若い人は羨ましい。弾力のある柔らかな筋肉とバランス感覚で何の苦も無く渡渉する。
やはり予想が的中、渡渉に苦闘30分の時間を費やすことになる。
渡渉が終わると直ぐに、旧登山口そして群境尾根までの急坂が連続する。毎回登る急坂ですが、やはりこの坂は一番きつい。
そのうえ旧登山口付近からは雪道に変わる。
気が付けば、汗まみれで群境尾根に立っている。その先の視界に前山と青い空が続き、気分は爽快で最高です。
ここから前山までは、長いが緩やかな上り下りの雪の尾根道だ。
一歩一歩進めば何の苦もない。渡渉でロスはあったが4時間20分を掛けて前山に到着する。
前山は地球の半球に白い雪を載せたようにまぁ〜るく広い空間だ。
ここに立つと能郷白山の堂々たる雄姿が目の前だ。そしてその奥に荒島岳が望まれる。ここからは素晴らしい別世界、真っ白な冠雪の山脈と青い空が展開している。
前山から能郷白山の山頂までは、暫く緩やかな深い雪の尾根道になるが歩きやすく軽快だ。最後の山頂直下は空を見上げるような急坂、さすがに滑落防止ためにアイゼンを装着し登ることになる。
山頂は平坦で広い雪原のようだ。北側には一等三角点、南側には権現神社の祠が安置されている。
風の無い青い空の下、ゆっくりと昼食と休息をとり、時の流れに身を任せる。
山頂からの展望は素晴らしく荒島岳、冠山、銀杏峰、三周ヶ岳、権現山そして昨日登った花房山も見ることができた。山頂に到達した全ての感動がそれらに詰め込められているようだ。
17時前下山、年齢相応なゆったりした山行が無事に終わる。
いつまでこの山に登り続けることができるのかと思案する。
ちょっと寂しい気もするが、直ぐに前を向いて頷く自分もいる。
そして一緒に登れる仲間がいることに感謝する。
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