日光白根山【きつかった…】
- GPS
- 08:01
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,085m
- 下り
- 1,083m
コースタイム
天候 | 晴れー曇りー雪本降り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
菅沼Pから登山道に入るとすぐに雪です。腐っている場所が多いので踏み抜きに注意。 弥陀ケ池までは冬ルートとして谷筋のルートが使えます。 【注意】谷筋ルートは落石が多く、一撃で致命的なけがを負うほどの大きな岩がごろごろ落ちています。午後の方が落石は多そうです。また、谷筋ルートは途中からルートがわかりづらくなり、経験者とともに行くか注意深くルートを探さないと間違えます。谷筋が二股になる箇所で、右の谷筋をとり、そこからさらに右の斜面に取り付いて、谷からいったん外れて登っていくルートが正しい冬コースです。一番左の谷筋は雪が吹き溜まっている+急傾斜(40度以上)+雪は腐っている、と最悪なルート。ピッケル+12本アイゼンで且つ、ダガーポジションで登りました。五色山から五色沼へ下る登山道(夏道)に出ますが、オススメしません。要は、ルートファインディングをしくじったということです。 【五色山中腹〜五色沼】結構な急坂で所々雪がついています。かかとで蹴り込んで確実に下ってください。 【五色沼避難所〜白根山】雪はまだ60〜70センチほど積もっています。最初はなだらかな登りですが、最後の約600mは急登。確実なキックステップ、またはアイゼンの使用とピッケルをオススメします。雪は山頂近くまでついていますが、最後200mは草付きを登りました。浮き石、取れやすい草などあるのでよく注意して登って下さい。最後の草付きを超えると、いったん平らになり更に100mほどで山頂です。 【白根山頂〜弥陀ケ池】岩場の急坂下りから始まります。途中、所々シャーベット状です。滑ると終わりなのでお気をつけ下さい。 【弥陀ケ池〜菅沼P】夏道と冬コースの分岐地点までは結構な急勾配です。雪は相変わらずの深さで、シャーベット状となっています。トレースがある場合はステップをうまく使って下った方が◎。尻セードも行けますが、うまく減速しながら行って下さい。 【総評】アイゼンは装着していても、雪質が緩いためしっかりと効かない可能性があります。アイゼンに頼りすぎるのではなくキックステップでしっかり足をけり込んで登ることが重要です。キックがしっかりできればアイゼンは必ずしも必要ではありませんでしたが、傾斜が急勾配の連続のためピッケルはあった方が安心です(ストックで登られている方もいました)。ピッケルも滑落停止する場合は、ピック側はほぼ効きません(横にすれば多少は)。スピッツェも押し込むとバッチし止まります。 【温泉】温泉は帰りがけに日光湯元のホテル「湯元ヒルサイド・イン」で日帰り入浴(800円)。硫黄泉の掛け流しで内湯と露天風呂があります。2回目でしたが、のんびりできて良い場所です。 |
写真
感想
今回は初の日光白根山への挑戦でした。残雪残る白根山頂から、日光山塊を眺めるのが夢だったので達成できて満足!かつ、反省の残る山行でもありました。
まず、菅沼から弥陀ケ池までは、事前の下調べで冬ルートの谷筋コースを調べていたにも関わらずルートミス。先週の雨で、トレースがほぼ流されていたため、途中で見失いコースアウトしました。帰り下る際、確認したところ、よく見ると木にちゃんとピンクのリボンがついていました。
このルートミスで、僕と同じ場所で道迷いした先行の男性3人組と急遽パーティを組んで(笑)、別の谷筋から五色沼方面へ抜ける方法を模索しました。が……選んだ道がなんともはや急勾配なこと。12本アイゼン+ピッケルでも結構厳しいため、ダガーポジションで慎重に慎重に登りました。おかげで、五色沼へ出るだけでスタートから3時間以上という大幅タイムロス。急登の連続とキックステップのおかげで私の脹ら脛はへろへろになりました。
このバリエーションルート(?)は五色山の登山道に合流しました。ここから300mほど下りなのですが、ここも結構な急坂。おまけに連日の雨で雪はシャーベット状でアイゼンでも踵でうまく踏み込まないと「ズルッ」っと行きます。実際、2回ほど本気で滑りかけて滑落停止のピッケルを打ち込みました(まぁあまり高度はない所だったので滑っても死にはしませんが、練習だということで)。
男性3人組のパーティとは終始、山行を共にしました。五色沼避難小屋から白根山頂へのアタックは、最初は緩やかで意外と楽かも?と思ったのも束の間、再び急登が目の前に(汗)。でも、五色山登山道までの急坂に比べれば、こんなもの可愛いものです。頂上手前あたりからは雪のついていない山肌を責めましたが、ここもここで草付きのため登りにくい。アイゼンを装着したままだったこともあり、引っかけないように気を使いました。
息ゼーゼー、脹ら脛パンパンの状態でようやっと着いた奥白根山頂!はもう、「感動」の一言。日光連山に燧ヶ岳、那須や尾瀬の山々に中禅寺湖。凍った五色沼や弥陀ケ池。360度の大展望をおかずに、1時間もかけてノンビリお昼+コーヒータイムを楽しみました。
次第に雲が出てきたのと風が強まってきたので、弥陀ケ池方面に向けて下山。こちらも雪の箇所は少ないものの、急坂には変わらず要注意。弥陀ケ池に着くと「はて?なんか白いものが!」。って雪?やっぱり5月といえども、まだまだ降るんですね。いや、本当に下山してきて良かった。山頂付近で雪に降られていたら、急激にテンションが下がっていたことでしょう。
あとは菅沼まで下るだけ。朝、往路で見失った道を確かめるため周りを観察しながら下山しました。しかし、ここもシャーベットスノー。手をつけば濡れるし、一度滑れば結構加速する急勾配だし…脚が疲れていたこともあり、踏ん張りが効かなくなってきたので所々尻セードして下りました。
途中、5〜6人のグループと遭遇したり、山頂で会った男性も追いかけて下りてくるなど、雪のため、すべての登山者が下山モードでした。道を間違えた箇所もちゃんと確認ができたので、次回来る際にはこの教訓をちゃんと生かします(しばらく雪の白根山はいいですが、、、、)。
下山後は4人で菅沼の売店に立ち寄り、山バッジを買い、ヤマメの塩焼きを食べ、湯本の温泉につかって帰途につきました。W.S.さん、I.S.さん、H.I.さんありがとう!また、一緒にどこかの山に登りましょう。
白根山からの下山途中、突如降り出した雪。だんだんと強くなってきました。
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