雨の屋久島ー黒味岳・宮之浦岳・永田岳縦走
- GPS
- 19:11
- 距離
- 33.3km
- 登り
- 2,467m
- 下り
- 3,081m
コースタイム
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 10:18
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 7:07
14:49 移動の開始
15:13 休憩(〜15:23)
15:59 宿泊
[2日目]
05:32 宿泊
10:40 宮之浦岳
11:20 休憩(〜11:33)
12:22 永田岳
12:25 休憩(〜12:38)
13:25 休憩(〜13:52)
13:55 休憩(〜14:05)
16:04 宿泊
[3日目]
06:19 宿泊
11:30 休憩(〜11:40)
13:25 移動の終了
天候 | 雨・雨・雨・最後に曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
船
下山口:白谷雲水峡 高速バス料金:桜島号(久留米インター〜鹿児島港) ネット予約往復 8,070円(往きは夜行便) 高速船トッピー/ロケット料金:15,000円(往復) バス料金:宮之浦港〜安房港 830円、安房港〜紀元杉 940円、白谷雲水峡〜宮之浦520円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山道は明瞭だが半分は沢状態&ドロドロ。 ・焼野三叉路から永田岳への鞍部は水溜まり、えぐれ有り。 ・山頂部はいずれも強風。 ・宮之浦岳からの下りでケガ人あり。(合宿登山の高校生が足を捻挫したが、なんとか自力下山できた) ・淀川小屋は満員、テントも森の中に30張くらい。 ・新高塚小屋も満員、テントはデッキを含めて40張りくらい。 ・縄文杉からトロッコ道は荒川登山口から登ってくる団体さんとの離合が大変(これが一番の難所かも)。 ・白谷雲水峡もやたらと人が多い。 ・帰りのバスは早く並ばないと乗れない。 |
写真
感想
GWに屋久島遠征を計画するも、3月初めで既にホテルやレンタカーはほぼキャンセル待ち状態。
初めての離島なので山行のルートや日程をあれこれ考える。
一日目と最終日を有効に使えるように、今回は高速船を利用することに。
高速船はすぐに手配できた。
あさイチの高速船に乗れば9時45分に宮之浦に入れるのだ。
そのためには高速バス・桜島号の夜行便に乗れば効率がいい。
バスはネット予約開始の4月3日に画面を見ると何故か?既に満席。え〜〜〜。
どうも久留米インターは5月3日の0時46分発だが始発の天神バスセンターを5月2日の23時40分に出発するので、24時間出遅れたみたいだ。
しょうがないので、泣く泣くひとつ前のバスを予約。
結局、2週間前にキャンセルがでたので夜行便に変更できた。ふ〜〜〜。
一週間前から天気予報とにらめっこして、当初の計画では宮之浦岳縦走を最後にもってくるつもりだったが、前半に変更してホテルも一旦キャンセル。
最悪、4泊5日全部テント泊で行くことにする。
出発当日を迎え高速バスに乗り込む。
JR九州の赤いバスだった。
独立3列シートの左側。トイレの前の席。
これがまた車体が古いのかエンジンはうるさいし、サスも悪い、シートも悪い。
全然、眠れなかった。
鹿児島港は雨。
高速船トッピーで揺られることなく2時間で宮之浦港に到着し屋久島初上陸。
ジェットフォイルだけあって乗り心地はジェット機に似ていた。
とりあえず、安房までバスで移動。
安房は晴れていた。
「屋久どん」で食べたトビウオのから揚げが絶品だった。
大きな胸ビレもパリポリでビールに合いそう。
観光案内所で5/5、5/6の宿の空きがないか聞いてみる。
やはり、ネットに出ていない情報網があるみたいで、担当の関さんは手早く慣れた感じで手配してくれた。
助かった〜。感謝、感謝です。
買い出しを「ばんちゃん」で済ませ紀元杉行きのバスに乗り込む。
乗客のほとんどが登山目的だ。
この時間の乗客は山中泊なので、みんなデカいザックでぎゅうぎゅう詰め状態。
紀元杉バス停から雨の中を歩き始める。
淀川登山口は意外と近かった。
登山届を箱に入れてガスで先の見えない深い森の中をスタートする。
ひと汗かいた頃に淀川小屋に着いた。
予想はしていたが凄い人数だった。
二日目も雨。
花之江河で合宿登山の高校生に追いついた。
鹿児島県の名門校、T丸高校と国B高校で20名ずつくらい。
そういえば高速船から一緒だったようだ。
黒味岳は私以外は誰もいなかった。
縦走ルートから外れるので人気がないようだ。
強風と雨で視界が悪いので即下山。
縦走路に戻り標高を上げていく。
名物のなんとか岩が全然見えない。
屋久島最高峰の宮之浦岳は山開きではないか?という人数でごった返していた。
正直、なぜかあまり感動はなかった。
順番待ちして記念撮影したら景色も見えないので次へ進む。
すぐ前を行く高校生の女の子がうずくまっている。
足首をケガしたみたいで相当痛そうだ。
よりによって一番奥深い所だ。
大丈夫だううかと心配するが、何もしてやれない。
この天気ではヘリは飛べないのは素人でも分る。
引率の先生や仲間たちが付いているので先に行かせてもらう事にした。
焼野三叉路を左に進む。
ここからは人が少ない。
登山道も雰囲気が変わる。
尾根はエグれ、鞍部ではくるぶしまで浸かる水溜まりがあった。
一時間ほどでガスの中の永田岳が見えてきた。
花崗岩がゴツゴツした山容で、ここも山頂は一人だけで景色は見えなかった。
戻る途中、一瞬だけ晴れ間が訪れて永田岳が現れた。
BSの日本百名山のあの歌が聞こえたような気がした。(永田岳は日本百名山ではないが)
焼野三叉路にもどった時には登山靴が浸水していた。
革靴なので防水性はいいはずだが一旦浸水すると重たいのなんの。
排水作業をして靴下を絞って再出発する。
ケガをした、あの女の子も何とか自力で歩けていた。
こういう時は仲間の助けや励ましが何よりも効く。
最近、悲惨な事故もあったけど、やっぱり山岳部は素晴らしい。感動しました。
新高塚小屋に着いたらヤクジカがお出迎えしてくれた。
ここも満員御礼。
二日続いての雨のテント泊は初めてだ。
場所はトイレ裏だが臭いは全然なかった。
テント内もタオルで拭き上げたら何とか大丈夫だった。
屋久島は世界遺産だけあって世界中から色んな国の人がやってくる。
西洋人でも東洋人でもほとんどは旅慣れしていてマナーも良い。
ただ隣のK国の人たちは違った。
トイレ前の通路にテントは張るは、水場の横で焼き肉パーティはするは、うるさいは。
もっとあったけど、閉口してしまった。
三日目の朝も雨。
当然だが屋久島は本当によく雨が降る。
早く出発したいが、撤収のタイミングが難しい。
小降りになったところで一気に片づけて出発する。
縄文杉はガスの中で幻想的だった。
人も少なくゆっくり見れた。
ウィルソン株でも団体さんは少なくハートマークを一人で見ることが出来た。
本当は二人で見るといいのだろうけどオジサンには関係ない。
ここからは先を急ぎたいが、荒川登山口から登ってくる団体さんとカブってしまい離合が本当に大変だった。
こっちは一人で向こうは20人、30人いるので仕方がない。
笑顔で「どーぞ」と脇に避ける。
こういう時は笑顔が大事である。
トロッコ道まで来るとスイスイ行けた。
バスの時間の関係かもしれない。
楠川分れから辻峠までの最期の登りは疲れもあってキツかった。
辻峠からは時間に余裕があったので今回の山行のもう一つの目的である、屋久島の国有種の鳥を探してみた。
すぐに苔むした切株の中からコマドリが出てきた。
コマドリは日本では本州の高山帯などに夏鳥としてやってくる鳥で地元の九州本土では渡りの途中で休憩するだけで、めったにお目にかかる事ができない貴重な存在だ。
ウグイス、オオルリとともに日本三鳴鳥とされる美声の持ち主です。
ここのは正式にはヤクコマドリと言い、亜種に分類されるらしい。
植物の垂直分布はよく知られているが、亜熱帯〜亜寒帯までの気候を併せ持つ屋久島では渡りを行う必要がないので独自の進化をしたのではないかと思う。
初めて見たので興奮しすぎて、さえずりのタイミングを逃してしまったが、一枚ゲット。
何とか、ミッション達成しました。
馬の鳴き声に似ているので駒鳥だが、実際はもっと澄んでいて上品です。
後から分ったのだが、このヤクコマドリは屋久島町の鳥だったのだ。
ようやく白谷雲水峡に到着。
バスに揺られて宮之浦に下りてきました。
折角日程を変更したのに結局、三日間雨だったのは日頃の行いが悪いからでしょうから、今後はいっそう精進してまいります。
この縦走にあたり先月、福智山縦走を一泊二日、23埣瓦い妊謄好箸靴燭韻疋悒蹈悒蹐世辰燭里如∈2鵑20圓妊肇薀い靴燭韻標困襪呂困僚杜未雨水の重みで返って増えたような、ヘビーな山行になりました。
後半戦へ続く。
やっぱGWの縦走コースは半端無いですね
あの天候で結構止めた方がいると思うのに、凄い人混みでしたね。
他の三座にしといて、あ〜良かった
想定はしていましたが、人多かったです。
雨の屋久島と渋滞が満喫できましたよ(笑)
九百のカウント間違えてましたので修正しました。永田岳で86座でした。
写真を見るだけでげっそりくるくらいに人が多いですねー(@_@)
おまけに二日間とも雨で、靴の中までぐっしょり・・
晴れてるときの山頂部の景色は最高で疲れも吹っ飛ぶんですがね。
いやー、ほんとお疲れさまでしたー❗❗
chenさん達も確か去年行かれてましたよね。
いや〜、屋久島は一月に35日雨が降るって良く言ったもんですね。
すっかりやられましたよ。
GW 雨の中でも凄い登山者の数でしたね!
去年我々が行った時のコンディションがまれにみる良い天気だったのですが、そこときと同じぐらいの混み具合ですね!
シッカリ鳥撮も楽しんで来られましたね!
やっぱり屋久島はいいなぁ!
天気予報見て日程変更したのですが山の天気、特に屋久島は読めないですね。
本来の屋久島を堪能出来たと思えば良しとしときます。(でも、次に行く時は晴れて欲しいなぁ。いつになる事やら。。。)
離島は野鳥さんたちのパラダイスですからねぇ〜!
雨でしたねぇ。屋久島は雨が似合います。(笑)
トロッコ道、私も離合するのが大変でした。バス間に合うかなぁ?と。
しっかり洗礼を受けてきました〜♪
やっぱり、渋滞もないとGWじゃなかですもんね!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する