剱岳(平蔵谷〜剱澤小屋2泊)
- GPS
- 46:50
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 2,317m
- 下り
- 2,310m
コースタイム
5月29日 4:45剱沢小屋-5:30平蔵谷出会-9:00平蔵のコル-10:20剱岳-11:30平蔵のコル-13:00平蔵谷出会-14:30剱沢小屋(泊)
5月30日 4:30剣沢小屋-5:40別山乗越-6:45雷鳥平-8:25室堂
天候 | 5月28日 霧 5月29日 曇り&小雨のち本降りに。 5月30日 朝のうち少し晴れ間があるも、濃霧に。 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
アルペンルート(往復4,190円:5日間有効) 立山〜(ケーブルカー)〜美女平〜(バス)〜室堂 ※高原バスでは10kg以上の荷物は片道300円かかります |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目 【天候】霧 【登山ポスト】室堂ターミナル等にあります。 【コース】 剣御前小屋まで。途中まで旗が立っていましたが、トレースを辿ると少し右寄りのコースとなり稜線に出るのに苦労しました。少し手前で雪の無いハイマツ帯を進むのが正式ルートと思われます。 kots以外はスノーシュースタートでしたが、斜面の途中でアイゼンを着けました。 剱澤小屋までは旗が立っていますので問題ありません。 【小屋】剱澤小屋(9,000円:1泊2食付) 新しい小屋で、乾燥室にはジェットヒーターがあります。宿泊者は我々のほかに2グループだったので、3人で1部屋を使用させてもらいました(1部屋定員10名)。布団はミズノのブレスサーモ(写真)です。トイレは水洗で臭いません。飲み水は購入となりますが、お茶・お湯は自由に頂けます。 2日目 【天候】小雨のち本降りに。 【コース】 小雨だが、平蔵谷をつめることで決行。剱沢を下って左手の前剱を越した谷が平蔵谷です。よほど酷いガスでなければ迷うことは無いと思います。 平蔵谷は落石に注意するように小屋番さんに再三言われました。そのほか奥深いクレバスが所々にあるので要注意です。 平蔵コルに到着してかなり風雨が強まったのですが、リーダーの強い意思により山頂へ。カニの横ばいを登ります。雨で鎖が滑るので慎重を要しましたが、コルから上はアイゼンが必要ない程度の部分的な積雪です。 平蔵谷をピストンしたのですが、剱沢の登り返しが長いです。しかも雨でびしょ濡れになりました。 【小屋】剱澤小屋(9,000円:1泊2食付)。 早く戻れれば雷鳥沢まで行こうなんていう実現不能な「夢」を描いていたので予約してなかったのですが、快く泊めてもらえました。我々3名のみです。 3日目 【天候】曇りのち濃霧。 【コース】剱澤小屋を早めに出発し室堂へ戻ります。 【立寄り湯】グランドサンピア立山(700円) 【食事】グランドサンピア立山内レストラン(ランチ1,100円) |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
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写真
感想
今回は雪の剱岳ということでどうなることかと思いましたが、まず天気が思わしくありません。
アタックの日の朝、リーダーは「雨が降ったり、ガスがひどくなったら戻る」と言っていたのですが既に朝から小降りです。
平蔵谷は前剱と剱の間の谷で分かりやすいと思います。
雪渓では小屋番さんの注意に従い落石に怯えながら登りました(下りではすっかり忘れてましたが…)
至るところに深〜いクレバスが有って、ちょっと新雪が積もった隠れクレバスにも注意が必要です。
平蔵のコルで雨・風が強くなったので、kanameさんと私はもう十分と思ったのですが、リーダーの「折角ここまで来たんだから…」という言葉により山頂への登頂指令がくだったのでした。
鎖場の鎖や岩が濡れているため慎重に登りましたが、カニの横ばいを登るという経験は滅多に無いのでじっくりと味わいながら進みます。
そこから先はアイゼンも必要ない程度の雪が少しあるだけで、夏の山行と変わりありません(但し、雨が降っていますが…)
下りのカニも無事に終わり、あとは帰るだけです。平蔵谷を登るときは夢中でしたが、下ってみると長い長い。
その後の剱沢の登り返しも相当きついです。しかも雨で靴の中までびしょびしょになって、心が折れそうなところでやっと剱澤小屋に到着しました。
無事に帰ることが出来て何よりです。
当初は長次郎谷から登り平蔵谷を下る予定でしたが、天気がおもわしくなく急遽平蔵谷からのピストンとなりました。
アタック当日の予報は終日雨、しかし霧雨が降るも、小屋からは剱岳が望めたので雨が強くなったり、ガスで視界が無くなれば即、撤退と言うことで決行。
平蔵谷の出会いからは、平蔵のコルまで見渡せ一見簡単に登れそうに見えました。しかし、緩んだ雪に足どりは重く、平蔵のコルに着いた時にはかなりの時間と体力を費やしました。
コルからはカニのヨコバイさえ越えれば山頂まで危険箇所は無く、小雨は降り続くも風は無く時間的にもかなりゆとりがあったので撤退の理由も無く山頂を目指しました。
登頂後、コルに戻るころには風雨共に強くなり昼食もそこそこに下山を開始。
剱沢小屋には14:30頃に戻れましたが、体力的には限界。雨の中、長時間の行動により下着までグッショリと濡れ、再度剱沢小屋に撃沈。
思わぬ入梅と台風の接近により、登頂は絶望的に思われましたが、それほど天候は崩れずかなりラッキーでした。
kotsさん、kaitoさん、
あの天候の中、
山頂に行って、戻ってこられただけでも、
皆さんの満足感が伝わってくる気がします。
良いレポありがとうございます。
お帰りなさい。
楽しめたようですね。強風でなくよかった。
すいている剣もいいですね。
今年の梅雨は長いみたいです。
beingさんiwさんコメントありがとうございます。
登ってる時は雨だし寒いし必死でしたが、考えてみると剱の山頂独り占めだったんですね。
残雪のシーズンとはいえ貴重な経験でした。
(カニの横ばいより上は、雨の夏山と同じでしたけど…)
早く戻れれば室堂まで下りてしまおうという計画もあったんですが、夏山のようにはいきませんでした。
白馬では御世話になりました。いつもながらのテクニカルなレポ有り難うございます。大変解りやすい解説です。小雨の中やる気満々・・・というあたりが、ぞくぞくと臨場感が伝わってきました。また良いレポ楽しみにしております。ヤマレコチェックおくれてスイマセン。
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