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Yamareco

記録ID: 1154819
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥明神沢からの前穂高岳(北ア)

2017年05月28日(日) ~ 2017年05月29日(月)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
23:11
距離
11.5km
登り
1,596m
下り
1,597m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:18
休憩
0:03
合計
2:21
距離 4.1km 登り 649m 下り 0m
2日目
山行
5:41
休憩
1:44
合計
7:25
距離 7.3km 登り 941m 下り 1,603m
5:45
160
8:25
8:40
68
9:48
11:15
60
12:15
12:16
26
12:42
12:43
15
13:03
7
天候 1日目 晴
2日目 快晴〜薄雲
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
 あかんだな駐車場から濃飛バスに乗り換えて上高地へ行きます。バスの始発は6時20分、以降30分ごとに出発。バスは往復2,050円、駐車場は1日600円でした。
コース状況/
危険箇所等
 上高地BT〜岳沢小屋 標高2000m超えると雪が出始め夏道から雪渓を歩きます。雪が続くところからは赤旗が設置されています。
 岳沢小屋〜奥明神沢〜前穂高岳 重太郎新道は雪に覆われていますので、残雪期限定の奥明神沢からダイレクトルンゼの雪渓を詰めていきます。朝は比較的雪が固く登りやすかったですが、午後から気温が上がると雪がグサグサに柔らかくなり登るには苦労しそうです。逆に下るには滑落の恐れが少なくなりました。
 岳沢小屋ブログによりますと、奥明神沢〜前穂高岳のコースは、安全に登れるのは6月初旬頃までだそうで、賞味期限切れ間近のようです。
上高地に到着すると穂高連峰がお出迎え。
2017年05月28日 14:08撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
5/28 14:08
上高地に到着すると穂高連峰がお出迎え。
途中の岳沢湿原は癒されますね。
2017年05月28日 14:21撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 14:21
途中の岳沢湿原は癒されますね。
岳沢への登山道に到着。
2017年05月28日 14:22撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/28 14:22
岳沢への登山道に到着。
標高1700mくらいから登山道に雪が。
2017年05月28日 14:56撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 14:56
標高1700mくらいから登山道に雪が。
標高1750m付近には夏道を横切る雪渓も。
2017年05月28日 15:00撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 15:00
標高1750m付近には夏道を横切る雪渓も。
西穂高岳付近の山々。
2017年05月28日 15:09撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 15:09
西穂高岳付近の山々。
真ん中の雪渓に大きな音を立てて、岩が転がり落ちていました(´Д`)。
2017年05月28日 15:43撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/28 15:43
真ん中の雪渓に大きな音を立てて、岩が転がり落ちていました(´Д`)。
標高2000mを超すと夏道から雪渓を進みます。
2017年05月28日 15:53撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 15:53
標高2000mを超すと夏道から雪渓を進みます。
あら〜穂高が雲に覆われてしまいました。
2017年05月28日 15:58撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 15:58
あら〜穂高が雲に覆われてしまいました。
ようやく岳沢小屋に到着。
2017年05月28日 16:16撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 16:16
ようやく岳沢小屋に到着。
テントは自分も含めて3張りでした。
2017年05月28日 16:19撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 16:19
テントは自分も含めて3張りでした。
明日登る奥明神沢の雪渓。果たして登れるのかとっても不安。
2017年05月28日 16:28撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 16:28
明日登る奥明神沢の雪渓。果たして登れるのかとっても不安。
雪面を均してテントの設営完了。
2017年05月28日 17:09撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 17:09
雪面を均してテントの設営完了。
テントを張り終えると晴れました。
2017年05月28日 17:09撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 17:09
テントを張り終えると晴れました。
テントの中から先週登った乗鞍岳が見えます。
2017年05月28日 17:09撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/28 17:09
テントの中から先週登った乗鞍岳が見えます。
岳沢まで担ぎ上げました。今回はよく冷えましたよ。
2017年05月28日 17:37撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 17:37
岳沢まで担ぎ上げました。今回はよく冷えましたよ。
夕食はいつものカレー。
2017年05月28日 17:56撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 17:56
夕食はいつものカレー。
どこのピークか、夕日で赤く染まっていました。
2017年05月28日 18:51撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 18:51
どこのピークか、夕日で赤く染まっていました。
赤く染まる六百山と霞沢岳。
2017年05月28日 18:52撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 18:52
赤く染まる六百山と霞沢岳。
乗鞍岳も赤く染まります。
2017年05月28日 18:52撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 18:52
乗鞍岳も赤く染まります。
日が暮れていきます。
2017年05月28日 19:06撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/28 19:06
日が暮れていきます。
翌朝、朝日に染まる乗鞍岳。
2017年05月29日 04:38撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 4:38
翌朝、朝日に染まる乗鞍岳。
朝食もモンベルのリゾッタで。
2017年05月29日 04:49撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 4:49
朝食もモンベルのリゾッタで。
奥明神沢へ行きます。
2017年05月29日 05:46撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 5:46
奥明神沢へ行きます。
最初の傾斜は緩やかでしたが。
2017年05月29日 05:57撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 5:57
最初の傾斜は緩やかでしたが。
徐々に斜度が増します。
2017年05月29日 06:11撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 6:11
徐々に斜度が増します。
途中にはこんな岩が。
2017年05月29日 06:16撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 6:16
途中にはこんな岩が。
雪渓を詰めていきます。
2017年05月29日 06:18撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 6:18
雪渓を詰めていきます。
この分岐点は左へ。
2017年05月29日 06:24撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 6:24
この分岐点は左へ。
斜度はまだ緩やか。
2017年05月29日 06:30撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 6:30
斜度はまだ緩やか。
傾斜がキツクなっていきます。
2017年05月29日 06:39撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/29 6:39
傾斜がキツクなっていきます。
この辺がキツかったかな。
2017年05月29日 06:55撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/29 6:55
この辺がキツかったかな。
ここもまだキツかった。
2017年05月29日 06:59撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 6:59
ここもまだキツかった。
まだまだ続きます。
2017年05月29日 07:06撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 7:06
まだまだ続きます。
振り返るとスゴイ斜度。
2017年05月29日 07:26撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 7:26
振り返るとスゴイ斜度。
まだ終わらない。
2017年05月29日 07:31撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 7:31
まだ終わらない。
少し斜度が緩やかになってきたかな。
2017年05月29日 07:40撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 7:40
少し斜度が緩やかになってきたかな。
ハイマツの向こうに標識らしきものが。
2017年05月29日 07:49撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 7:49
ハイマツの向こうに標識らしきものが。
ようやく山頂に到着。
2017年05月29日 08:01撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/29 8:01
ようやく山頂に到着。
奥穂高岳がドーン。
2017年05月29日 08:01撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 8:01
奥穂高岳がドーン。
撮影して頂けました。
2017年05月29日 08:10撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 8:10
撮影して頂けました。
奥穂高岳をアップで。
2017年05月29日 08:12撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 8:12
奥穂高岳をアップで。
槍ヶ岳
2017年05月29日 08:13撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 8:13
槍ヶ岳
常念岳。
2017年05月29日 08:19撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 8:19
常念岳。
富士山と南アルプス。
2017年05月29日 08:21撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 8:21
富士山と南アルプス。
手前は明神岳と少し霞んだ霞沢岳。
2017年05月29日 08:21撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 8:21
手前は明神岳と少し霞んだ霞沢岳。
大気の境界が良く分かります。
2017年05月29日 08:23撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 8:23
大気の境界が良く分かります。
山頂で雷鳥発見。大分夏毛になりました。
2017年05月29日 08:24撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/29 8:24
山頂で雷鳥発見。大分夏毛になりました。
槍ヶ岳がちょっと霞んできました。
2017年05月29日 08:26撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 8:26
槍ヶ岳がちょっと霞んできました。
穂高〜槍ヶ岳までの稜線。
2017年05月29日 08:26撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 8:26
穂高〜槍ヶ岳までの稜線。
常念山脈。
2017年05月29日 08:27撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 8:27
常念山脈。
山頂の雪はかなり多く、片側はすっぱりと切れ落ちています。右横は山頂でお話させて頂いたスーパーアスリート。
2017年05月29日 08:27撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 8:27
山頂の雪はかなり多く、片側はすっぱりと切れ落ちています。右横は山頂でお話させて頂いたスーパーアスリート。
下山していきます。
2017年05月29日 08:45撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 8:45
下山していきます。
山頂直下にはテン場の跡も。
2017年05月29日 08:45撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 8:45
山頂直下にはテン場の跡も。
スーパーアスリート、ドンドン下山されます。
2017年05月29日 08:46撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 8:46
スーパーアスリート、ドンドン下山されます。
この辺はまだ斜度は緩い。
2017年05月29日 08:50撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 8:50
この辺はまだ斜度は緩い。
滑落したら岳沢まで一気に逝けそうです。
2017年05月29日 08:55撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 8:55
滑落したら岳沢まで一気に逝けそうです。
谷底に吸い込まれそう。
2017年05月29日 09:11撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 9:11
谷底に吸い込まれそう。
スーパーアスリートは遙か下へ。
2017年05月29日 09:18撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/29 9:18
スーパーアスリートは遙か下へ。
前には西穂高岳。
2017年05月29日 09:26撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 9:26
前には西穂高岳。
斜度が緩やかになった所でアウターを脱いで一休み。
2017年05月29日 09:26撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 9:26
斜度が緩やかになった所でアウターを脱いで一休み。
岳沢小屋が見えます。
2017年05月29日 09:35撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 9:35
岳沢小屋が見えます。
落石地帯。とっとと抜けます。
2017年05月29日 09:36撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 9:36
落石地帯。とっとと抜けます。
沢には岩などのデブリが見えますね。
2017年05月29日 09:37撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 9:37
沢には岩などのデブリが見えますね。
テン場を後にします。雪はGWから大分溶けたようですね。
2017年05月29日 11:14撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 11:14
テン場を後にします。雪はGWから大分溶けたようですね。
岳沢から下山する頃にはちょっと曇ってきました。
2017年05月29日 11:14撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 11:14
岳沢から下山する頃にはちょっと曇ってきました。
雪渓を下って行きます。
2017年05月29日 11:19撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 11:19
雪渓を下って行きます。
雪渓が切れて夏道に。
2017年05月29日 11:29撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 11:29
雪渓が切れて夏道に。
原生林の森を抜けて。
2017年05月29日 12:38撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 12:38
原生林の森を抜けて。
岳沢登山道の終点へ。
2017年05月29日 12:42撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/29 12:42
岳沢登山道の終点へ。
岳沢湿原が美しい。
2017年05月29日 12:50撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 12:50
岳沢湿原が美しい。
河童橋手前から先ほどまでいた前穂高岳がちょっと見えます。
2017年05月29日 13:01撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/29 13:01
河童橋手前から先ほどまでいた前穂高岳がちょっと見えます。
河童橋から焼岳も撮影。
2017年05月29日 13:04撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 13:04
河童橋から焼岳も撮影。
平日ですが、河童橋付近は観光客で賑わっていました。
2017年05月29日 13:07撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/29 13:07
平日ですが、河童橋付近は観光客で賑わっていました。
アカンダナ駐車場から新緑が美しいアカンダナ山。
2017年05月29日 14:03撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/29 14:03
アカンダナ駐車場から新緑が美しいアカンダナ山。
撮影機器:

感想

【感想/記録】
 土曜日と日曜日の朝までは仕事で、月曜日は代休になります。なので日曜日は午後からの遅い山行です。せっかくなので残雪期限定の一泊で行けるコースはないかと考えました。行けそうな山域を考えると、上高地から岳沢でテン泊して行ける西穂高岳か前穂高岳。岳沢小屋ブログでは最近の西穂高岳沢の情報は分からず、前穂高岳は奥明神沢からまだ行けそうなので、前穂高岳に行く事に。

 仕事が終わり次第速攻でアカンダナ駐車場に向かいました。お天気の良い日曜日でしたが、駐車場は半分も埋まっていません。バスに乗って上高地BTには14時前に到着。お天気は予報通り晴れ。登山届けを出して岳沢小屋を目指します。河童橋付近は観光客でごった返していましたが、岳沢へ向かう登山道に入ると、トレッキング風の方々がチラホラ程度。なぜか軽装の欧米系の方が目立ちました。最初は夏道ですが標高が上がり1750m付近で、夏道を横切る感じで雪渓が現れました。

 冬山装備のテン泊の荷物は重くてペースが上がらず、次第に息が切れました。岳沢小屋が向こうから近づいてくれないので、歩いて標高を上がるしかありません。途中でゴロゴロと言う音がして晴れているのに雷かと思いましたが、向かいの沢の上部から岩が落ちてきた音でした(´Д`)。明日の奥明神沢も落石が心配です。標高2000mを超えると夏道ではなく雪渓を歩きます。雪は腐っているのでちょっとスリップしますが、つぼ足で岳沢小屋に到着。早速雪面を均しテントを設営して、夕食の準備をしながら担ぎ上げたビールで乾杯。テントからは夕日に染まる乗鞍岳が見えます。小梨平でテン泊すれば楽でしたが、やっぱり岳沢まで来て良かった。疲れたので8時前には寝ました。

 翌日は起きると寝過ごし登山開始が遅れてパニクる、と言う夢を見るくらいに熟睡できました。外が明るくなり4時半前に起床すると、テント内の気温は1℃ほど。朝ご飯を食べてサブザックに荷物を詰め、準備をして5時45分頃には前穂高岳を目指して出発。これから登る奥明神沢は、見上げるとかなりの急登で果たして登れるが不安。

 最初は斜度は緩やかですが、標高が上がるに従い斜度が急になります。幸い雪面はほどほどに締まってアイゼンが良く効き、ステップもあり登り易い。でも途中には落石地帯があって先行き不安に。荷物は軽く標高を上げるのは楽なので、先行者を追ってドンドン標高を上げていけます。振りかえると西穂高岳が目の高さと同じくらいに見える所まで登り、かなり標高が上がったようです。ちょっと風が吹いてきましたが、気温も上がっているのでさほど寒くありません。標高3000m付近くらいから、ようやく斜度が少し緩やかになって山頂標らしきものが見えてきました。

 山頂には先行者にちょっと遅れて8時頃に到着。標高3100mの山頂からは西穂高岳から奥穂高岳、そして槍ヶ岳に続く稜線や常念山脈、遠くには富士山も見え、登った甲斐がありました。頂上では先行されていたお方とお話をさせて頂きましたが、リタイヤされてからは一般登山道に飽き足りず、明神岳や霞沢岳、剣岳などの主にバリエーションルートを登っておられるそうです。5時に西穂山荘を出発し、西穂高岳から槍ヶ岳まで1日で縦走した事もある、スーパーアスリートでした。お年は何と67歳との事で何ともはや、お話がすご過ぎてついて行けませんでした(^_^;)。

 頂上で少し休んでからは9時45分頃にスーパーアスリートの方と一緒に下山。しかしこの方はダブルアックスでドンドン下山され、登りは何とか喰らい付いて行けましたが、下りは全然追いつけませんでした。斜度のキツイ所は滑落が怖かったのですが、雪は登った時よりも柔らかくなり、ステップもあって滑落せずに標高を下げられました。途中はお天気が良く無風で汗だくになりそうで、少し斜度が緩やかになった所でアウターを脱ぎ、10時45分頃にテン場へ到着。

 前穂高岳から1時間ほどで下山できましたが、さすがに疲れたのでコーヒーを飲みながら、撤収の準備をしてテントを片付けて11時過ぎにようやく下山開始。また重いザックを担いで登山道を下ります。途中ではまたも欧米系のトレッキングされている方々とすれ違いました。岳沢までは原生林から雪渓まで歩けるので、人気があるのでしょうか。平日でも観光客で賑わう河童橋を過ぎて、上高地BTに13時10分頃に到着。テン泊だったので疲れも少なく、お天気に恵まれも事故も無く充実した山行ができました。

【注意点や反省点】
 岳沢小屋のキャンプ場の幕営料は1泊1,000円、水とトイレは小屋の施設が利用できます。テン場ではソフトバンクの電波は4Gで繋がりました。外トイレは男女兼用の個室が2個。とてもキレイでした。
 下山途中に見えた西穂高岳沢らしき所は、落石や土砂が堆石しているように見え、もう登れないように見えました。
 今回は忘れたのは、濡れたテントなどを拭くタオル、日焼け止めクリーム、雪を落とすブラシでしたが致命的にはなりませんでした。

【Apple Watch等による計測結果】
ムーブ(安静時を越える推定エネルギー消費量 / kcal)
  557
  946
エクササイズ( 活発に活動した分数 / 分)
  15
  105
スタンド( 1時間のうち1分以上身体を動かした時間 / 時間)
  15
  12
登った階数( 一階=約3mの高度を上昇 / 階)
  109
  103
ウォーキングの距離(km)
 12.2
 17.9
歩数(1日で歩いた歩数 / 歩)
 17,935
 24,187
心拍数 (1日で最低、最高の心拍数)
 51〜126
 53〜137
体重
 62.5 -> 61.5

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コメント

[伝言] 山頂でお会いしたアスリート?です。
-----
単独が多いため、貴重な山頂での一枚、有難うございます。
仕事明けて、すぐの山行、誰にでも出来る事ではありません。
無理のない計画で、山を楽しみましょう。
またどこかで、お会いしましょう。
-----
以上 父からの伝言です。
よろしくお願いします。
2017/5/31 21:11
Re: [伝言] 山頂でお会いしたアスリート?です。
tango-mさん、こんばんは。
 初めまして。お父様には前穂高岳山頂で、楽しく貴重な山行のお聞かせいただけました。レベルが高すぎて私にはご一緒できない領域なのがちょっと残念ですが、またどこかでお目にかかれれることがあれば、素晴らしい山行のお話をまたお聞かせ願いたいです。
2017/6/1 19:27
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この記録に関連する登山ルート

アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳南稜(重太郎新道から下山)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

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