奥明神沢からの前穂高岳(北ア)
- GPS
- 23:11
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,596m
- 下り
- 1,597m
コースタイム
- 山行
- 2:18
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 2:21
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 7:25
天候 | 1日目 晴 2日目 快晴〜薄雲 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地BT〜岳沢小屋 標高2000m超えると雪が出始め夏道から雪渓を歩きます。雪が続くところからは赤旗が設置されています。 岳沢小屋〜奥明神沢〜前穂高岳 重太郎新道は雪に覆われていますので、残雪期限定の奥明神沢からダイレクトルンゼの雪渓を詰めていきます。朝は比較的雪が固く登りやすかったですが、午後から気温が上がると雪がグサグサに柔らかくなり登るには苦労しそうです。逆に下るには滑落の恐れが少なくなりました。 岳沢小屋ブログによりますと、奥明神沢〜前穂高岳のコースは、安全に登れるのは6月初旬頃までだそうで、賞味期限切れ間近のようです。 |
写真
感想
【感想/記録】
土曜日と日曜日の朝までは仕事で、月曜日は代休になります。なので日曜日は午後からの遅い山行です。せっかくなので残雪期限定の一泊で行けるコースはないかと考えました。行けそうな山域を考えると、上高地から岳沢でテン泊して行ける西穂高岳か前穂高岳。岳沢小屋ブログでは最近の西穂高岳沢の情報は分からず、前穂高岳は奥明神沢からまだ行けそうなので、前穂高岳に行く事に。
仕事が終わり次第速攻でアカンダナ駐車場に向かいました。お天気の良い日曜日でしたが、駐車場は半分も埋まっていません。バスに乗って上高地BTには14時前に到着。お天気は予報通り晴れ。登山届けを出して岳沢小屋を目指します。河童橋付近は観光客でごった返していましたが、岳沢へ向かう登山道に入ると、トレッキング風の方々がチラホラ程度。なぜか軽装の欧米系の方が目立ちました。最初は夏道ですが標高が上がり1750m付近で、夏道を横切る感じで雪渓が現れました。
冬山装備のテン泊の荷物は重くてペースが上がらず、次第に息が切れました。岳沢小屋が向こうから近づいてくれないので、歩いて標高を上がるしかありません。途中でゴロゴロと言う音がして晴れているのに雷かと思いましたが、向かいの沢の上部から岩が落ちてきた音でした(´Д`)。明日の奥明神沢も落石が心配です。標高2000mを超えると夏道ではなく雪渓を歩きます。雪は腐っているのでちょっとスリップしますが、つぼ足で岳沢小屋に到着。早速雪面を均しテントを設営して、夕食の準備をしながら担ぎ上げたビールで乾杯。テントからは夕日に染まる乗鞍岳が見えます。小梨平でテン泊すれば楽でしたが、やっぱり岳沢まで来て良かった。疲れたので8時前には寝ました。
翌日は起きると寝過ごし登山開始が遅れてパニクる、と言う夢を見るくらいに熟睡できました。外が明るくなり4時半前に起床すると、テント内の気温は1℃ほど。朝ご飯を食べてサブザックに荷物を詰め、準備をして5時45分頃には前穂高岳を目指して出発。これから登る奥明神沢は、見上げるとかなりの急登で果たして登れるが不安。
最初は斜度は緩やかですが、標高が上がるに従い斜度が急になります。幸い雪面はほどほどに締まってアイゼンが良く効き、ステップもあり登り易い。でも途中には落石地帯があって先行き不安に。荷物は軽く標高を上げるのは楽なので、先行者を追ってドンドン標高を上げていけます。振りかえると西穂高岳が目の高さと同じくらいに見える所まで登り、かなり標高が上がったようです。ちょっと風が吹いてきましたが、気温も上がっているのでさほど寒くありません。標高3000m付近くらいから、ようやく斜度が少し緩やかになって山頂標らしきものが見えてきました。
山頂には先行者にちょっと遅れて8時頃に到着。標高3100mの山頂からは西穂高岳から奥穂高岳、そして槍ヶ岳に続く稜線や常念山脈、遠くには富士山も見え、登った甲斐がありました。頂上では先行されていたお方とお話をさせて頂きましたが、リタイヤされてからは一般登山道に飽き足りず、明神岳や霞沢岳、剣岳などの主にバリエーションルートを登っておられるそうです。5時に西穂山荘を出発し、西穂高岳から槍ヶ岳まで1日で縦走した事もある、スーパーアスリートでした。お年は何と67歳との事で何ともはや、お話がすご過ぎてついて行けませんでした(^_^;)。
頂上で少し休んでからは9時45分頃にスーパーアスリートの方と一緒に下山。しかしこの方はダブルアックスでドンドン下山され、登りは何とか喰らい付いて行けましたが、下りは全然追いつけませんでした。斜度のキツイ所は滑落が怖かったのですが、雪は登った時よりも柔らかくなり、ステップもあって滑落せずに標高を下げられました。途中はお天気が良く無風で汗だくになりそうで、少し斜度が緩やかになった所でアウターを脱ぎ、10時45分頃にテン場へ到着。
前穂高岳から1時間ほどで下山できましたが、さすがに疲れたのでコーヒーを飲みながら、撤収の準備をしてテントを片付けて11時過ぎにようやく下山開始。また重いザックを担いで登山道を下ります。途中ではまたも欧米系のトレッキングされている方々とすれ違いました。岳沢までは原生林から雪渓まで歩けるので、人気があるのでしょうか。平日でも観光客で賑わう河童橋を過ぎて、上高地BTに13時10分頃に到着。テン泊だったので疲れも少なく、お天気に恵まれも事故も無く充実した山行ができました。
【注意点や反省点】
岳沢小屋のキャンプ場の幕営料は1泊1,000円、水とトイレは小屋の施設が利用できます。テン場ではソフトバンクの電波は4Gで繋がりました。外トイレは男女兼用の個室が2個。とてもキレイでした。
下山途中に見えた西穂高岳沢らしき所は、落石や土砂が堆石しているように見え、もう登れないように見えました。
今回は忘れたのは、濡れたテントなどを拭くタオル、日焼け止めクリーム、雪を落とすブラシでしたが致命的にはなりませんでした。
【Apple Watch等による計測結果】
ムーブ(安静時を越える推定エネルギー消費量 / kcal)
557
946
エクササイズ( 活発に活動した分数 / 分)
15
105
スタンド( 1時間のうち1分以上身体を動かした時間 / 時間)
15
12
登った階数( 一階=約3mの高度を上昇 / 階)
109
103
ウォーキングの距離(km)
12.2
17.9
歩数(1日で歩いた歩数 / 歩)
17,935
24,187
心拍数 (1日で最低、最高の心拍数)
51〜126
53〜137
体重
62.5 -> 61.5
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単独が多いため、貴重な山頂での一枚、有難うございます。
仕事明けて、すぐの山行、誰にでも出来る事ではありません。
無理のない計画で、山を楽しみましょう。
またどこかで、お会いしましょう。
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以上 父からの伝言です。
よろしくお願いします。
tango-mさん、こんばんは。
初めまして。お父様には前穂高岳山頂で、楽しく貴重な山行のお聞かせいただけました。レベルが高すぎて私にはご一緒できない領域なのがちょっと残念ですが、またどこかでお目にかかれれることがあれば、素晴らしい山行のお話をまたお聞かせ願いたいです。
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