蝶ヶ岳〜全てがチョウ♪
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,435m
- 下り
- 1,435m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:30
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
夕方まで5Hも爆睡したのに、この日はビール飲んで夕食(カップラーメン)食ったら、8:00には就寝。
結局翌朝4:30まで起きることなく爆睡。なんと昼寝合わせて、13:30も寝ました。
山で熟睡できるタイプではなかったのに驚きです。
稜線に出るまでの展望が無く、ただただキツイだけの樹林帯の往復路ですが、本当に稜線は素晴らしいトレイルです。
絶対に晴れた日に来るべきですね。この景色が無かったら単なる修行です。
慎重に足を運んだつもりなのですが、足を置いたステップが崩れてスリップ。
そのまま50mばかし滑落して、木(写真中央)に引っかかりました。
北穂での雪崩の恐怖が戻って、樹林帯まではさらに慎重になりました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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---|
感想
GWに北穂で雪崩に巻き込まれてから1ヶ月。
負傷した左膝の回復も順調で、そろそろリハビリ登山を始めたいと行き先を模索。
本音は北穂にリベンジに行きたい気分ですが、残雪のアルペンルートはリハビリ登山にはハードルが高すぎます。
どうせなら北穂が拝める山にしようと、行き先を蝶ヶ岳に決定。
ただし、今年の残雪が例年以上に多く、ほぼルート半分は残雪のトレッキングとなってしまったので、予想以上にハードなリハビリになってしまいました。
金曜日は残業。
帰宅して準備したら深夜に家を出発。基本残雪が残っている限り妻は登らないので、今回もソロ。
途中のSAで2Hほど仮眠を取って、7:00に三股登山口駐車場に到着。
準備と、登山届を提出したらトレッキング開始。
まめうち平までは階段や木道で整備された樹林帯のハイキングコース。
まめうち平を過ぎると残雪が多くなり、斜度も上がります。
チェーンスパイクを装着して、ひたすら高度を上げていきます。展望が無いので、正直モチベーションが上がりません。
しかも遅く出発したので、先行者に合う事も、ましてや下山者とすれ違う事もほとんど無く(5:30歩いて先行2組、下山者3組だけ!)、山と対峙しながら黙々と歩きます。
モチベーション上げるために、映画音楽(ロッキーとか)聞きながら登ってました。
樹林帯を一旦抜けると、夏道と冬道の分岐。
夏道は樹林帯のジグザグルートですが、まだトレースが付いていません。
冬道はヒュッテまで最短の直登ルート。
冬道のトラバースにビビりながらなんとかヒュッテに到着。
雪が腐ってグズグズなので、かなりヤバい道でした。
早く夏道開通しないかな?
ヒュッテに到着してテント設営したら目と鼻の先の蝶ヶ岳を往復。
午後だと穂高方面の展望はガス気味です。
テントに戻って横になると、そのまま爆睡。
目が覚めたらもう夕方(18:00)でした。SAで2Hしか仮眠していないので、疲労していたようです。
テント脇の残雪で冷やしたビール飲みながら、穂高に沈むサンセットを堪能します。
薄暮の中で夕食食ったら、スマホでダウンロードしたアマゾンプライムのビデオ(海外TVドラマ)何本か見ているうちに就寝。
周りのザワで目が覚めると既に4:30!!!
なんと8:30も熟睡。前日の昼寝も合わせると13:30も寝ました。
おかげで寝覚めはスッキリですが、ご来光前の薄暮を見逃しました。
今まで山では熟睡できるタイプではなく、途中でなんども目が覚めて意識がぼんやりしたまま朝を迎えるタイプで、早い時間から隣のテントでいびきかいている方々をうらやましく思っていました。
自分もやっと山男になったという事でしょうか?
朝飯を簡単に済ませて、身支度を整えたら蝶槍までトレッキング。
5:30にヒュッテを出発して蝶槍までは誰にも会わずに、極上の穂高展望ルートを独り占めです。
こんなにタイミングが良いトレッキングもなかなかある事ではありません。
GWの北穂では出発するタイミングも撤退するタイミングも最悪で雪崩に巻き込まれたのですから、今回はかなりラッキーだったのかと思います。
雷鳥にもいっぱい会えたし(日が高くなると確率が下がる)天気も最高で、極上の稜線トレイルでした。
これはリハビリ登山にはもったいない。2年前に妻と燕岳〜常念まで歩いているので、次は燕岳〜蝶ヶ岳まで縦走したいと思います。
極上の稜線トレイルを往復したら(2往復くらいしても飽きないかも?)ヒュッテでテントを撤収して下山開始。
前日よりはまだ雪が締っていますが、それでも表面はグズグズ。
冬道の開けた直登ルートの下りで、登ってくる人をよけて脇に退避。
やり過ごして、元のステップに足を戻した瞬間にずるっとステップが崩れてそのまま尻もち。
ルートがややトラバース気味だったこともあって、そのままルンゼ(小谷)方向に滑落。
途中の木の枝を掴むも初速が付いた後なので、なかなか止まりません。
ルンゼが近くなって斜度がきつくなる前に静止しないとヤバいと思った時に、木の根元の雪のくぼみに引っかかってなんとか静止。
その木が無かったら、ルンゼに吸い込まれてヤバかったかもしれません。なぜそこに木があったのか?
おそらくこの木で助かったのは私だけではないと思います。
上に無事を知らせて、冬道ルートまで復帰。
まさがこんなに残雪多くて夏道が開通していなかった情報不足と(だからチェーンスパイクしか持ってきていなかった)ピッケルはGWに北穂の雪崩で紛失しているので、来シーズンに新調する予定だったのが災いしました。
今回もまた山の神に助けられました。
いい加減運頼りの登山からは脱却しないと、いつか命落としますね。大反省です。
まめうち平までは残雪が多く、より慎重に歩きます。
ゴジラの木が見えると、登山口までもうすぐなのでほっと一安心。
登りはCT通り5:30かかったルートも、滑落でショートカットもあってか下りは3:00で下山。
帰りに温泉と蕎麦食って帰りました。
稜線に出るまでの展望が無くて、なかなかモチベーションが上がらない三股ルートですが、稜線に出た後の景色はまさに絶景です。
しかも、上高地よりもアクセスは容易だし、駐車場も無料。
劇場に例えるなら、涸沢が壇上で、蝶ヶ岳が2F席から見ている感じですね。
ダイナミックに穂高を感じるならば涸沢ですが、北アルプス全体を情景的に感じたかったら蝶ヶ岳は最適です。
燕岳〜常念のパノラマ銀座前半も魅力ですが、常念〜蝶ヶ岳のパノラマ銀座後半を歩いて(正確には蝶槍までのピストンですが)こちらも甲乙つけがたい絶景ルートでした。
私の中では同率1位ですね。^^/~
2017.6.4 蝶ヶ岳〜絶景トレイル
2017.6.4 蝶ヶ岳の雷鳥
はじめまして。6月3日に日帰りで三股から蝶ヶ岳に往復した者です。4日には滑落して亡くなられた方がいたそうですよ。信濃毎日新聞で確認しましたが、やはり三股から蝶ヶ岳へ、日帰りで行かれた方の帰路だそうです。お気をつけて!
コメントありがとうございます。
滑落事故の詳細確認しました。
約800m滑落との事ですが、まさに自分がスリップした場所が、男性が遺体で発見された場所の800m上流と交錯します。
同日に同じ場所で滑落して、私は木に引っ掛かり、もう一方は蟻沢のルンゼに吸い込まれてしまったことになります。
"あの木"に引っかからなかったら...と、思うと私も同じ運命になっていたかもしれません。
私が助かったのは運だけだったと思います。
きちんと情報収集して、12本アイゼンとピッケル持参していれば、運頼みの木に頼らずとも、初速つく前に静止出来ていたはず。
大いに反省します。
また、同日同場所で亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
情報ありがとうございました。
お互いに気をつけて山を楽しみましょう。
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