白山(美濃禅定道;石徹白登山口発着〜別山経由;小屋2泊)


- GPS
- 25:57
- 距離
- 40.0km
- 登り
- 3,630m
- 下り
- 3,635m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:05
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 10:00
天候 | 6/3、6/4曇り 6/5晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
水呑釈迦堂跡〜三ノ峰避難小屋、油坂の頭〜赤谷は、ピッケル、アイゼンがないとそれなりのリスクあり。 |
写真
感想
金曜日は天気が悪く、土曜日からの3日間天候が崩れなさそうな予報のため、遠方だがそれほどハードでもなさそうな白山登山を計画。
登山届けは電子提出。
6/3(土)
3時過ぎに出発、高速道路は常に順調、途中白山中居神社でお参りし、落石があり幅が狭いがある程度整備されている道を進むと、石徹白登山口の駐車場に8時過ぎに到着。
既に数台停まっていたが、空きスペースに余裕あり。
登山届場所、水場、トイレも駐車場そばにあり、舗装されラインも引かれている、整った駐車場。
朝食を摂り、準備をして出発。
キャプ2で出発。
既に軽装の数人が出発している。
駐車場及び水場のすぐ脇の石段を登る。
石段が終わると石徹白大杉の前に出る。
畏怖を感じる大きさにしばし見入る。
樹林帯の中を緩やかに上がり、神鳩ノ宮を超え、銚子ヶ峰に到着。
ガスに覆われて目の前にあろう別山他、山並みがほぼ隠されている。
風があるのでレインウェアを羽織って、ひと休憩。
他に登山者が5名。
すでに三ノ峰手前まで行ったがアイゼンを忘れたため、そこで引き返した方と少しお話。
二ノ峰、一ノ峰と登り降りを繰り返し。
雪渓歩きも出てきたが、ぐずぐずの雪のためつぼ足でOK。
水呑釈迦堂跡(雪がべったりで水場はなさそう。当方は6L持ち)を超えるとえげつない斜度のトラバースがある。
ここでアイゼンとピッケルを身につけて、上方の草付きをたどって雪渓対岸に渡る。
そこからすぐに三ノ峰避難小屋到着。
他にだれも居らず、結局一人で宿泊。毛布が数枚あったが使わず。
風があり寒いので小屋内で過ごす。小屋内の気温は7度。
スマホは圏外だが、ラジオと無線は通じる。
6/4(日)
この日は室堂まで、その後山頂巡りだけの計画。
朝方の小屋内の気温は2度。
5時過ぎに出発。
キャプ2+R1+レインウェアと登り始めはナノパフも重ねた。
この日も朝からガスが出ていてそれほど遠くまで見渡せない。
細い尾根沿いの登山路だが雪渓に阻まれ、ほぼ尾根東側の雪の上を歩く。
誰も暫く歩っていないようでトレースがなく、ルートを確認しながら進み、別山神社に手を合わせ、別山山頂。
ここにも誰もおらず、景色もガスで望めず。山頂ではスマホが使える。
御舎利山を越えてからは片側が切れている雪渓歩きのため慎重な足運びがいる。
油坂の頭からは急斜面の下り。
アイゼンピッケルを装着してしかし思ったほど大変さを感じずに赤谷に降り、
そこからはひたすら南竜を経てずっと登りで、室堂到着。
建物、祈祷殿はまだ雪に深く埋もれている。
ビジターセンター周りは多くの登山者が休憩している。
ビジターセンターに入り、宿泊手続き(5,300円/素泊まり泊)。
白山荘への割り当て。
日曜日泊だからか一区画まるまる一人で使えた。敷き布団1枚と毛布4枚。
ビジターセンター前はスマホが使える。
不要な荷物をザックから下ろして御前峰に出発。
出だしは雪渓歩きだが、雪が消えると山頂まで雪無しの登り。
多くの下山の方と行き違い。
人気の山ですね。
奥宮で手を合わせ、山頂到着。
雲が厚くそれほど遠くまで見渡せない。
眼前には剣ヶ峰が。
ガレた斜面で落石や滑落が起きそうな不安定な斜面だ。
そこから池巡りルートに進む。
先行ソロの方がこの先降りられるのかとルートを戻ってきて尋ねられたが、
雪はかぶっているものの見たところ赤マークもところどころ見えており、先にルートが見えたため当方は進む。
後ろを見ると先ほど引き返した登山者が当方の後を付いてきてどうやら突破できたようだ。
翠ヶ池を見、大汝峰に登る。
あとは小屋で過ごすのみのためゆっくり下山する。
ルートはほぼ雪に覆われていたが、アイゼン、ピッケルも必要としない山頂巡りであった。
ビジターセンター前には先ほどの賑わいはなく、ベンチに人はいない。
ビールとワインを出して登頂の乾杯をする。
小屋は水も豊富に使え、トイレもあり。
他に宿泊者は10人程度か。
日没時は夕日がすばらしかった。
6/5(月)
毛布4枚あったが寒くて熟睡できずに4時起床。
他に宿泊したほとんどの登山者は山頂からの日の出を拝みに既に出発していた。
静かな小屋で朝食を摂り、準備をして出発。
この日は石徹白までの長距離下山。そのため山頂日の出はやめておいた。
キャプ3+R1+レインウェア+ナノパフ
雲の無い快晴の中を歩き、別山に見とれていたらいきなりルートを間違えた。
別山を眼前、東に御嶽山、乗鞍、北アルプスを従えながら南竜まで一気に降る。
そこから赤谷に降り、急登の油坂の頭。
見た目程大変さはなし。
ヘリが室堂に何度も荷物を提げて飛んでいる。
ガスがないので、往きよりも容易にルートを探せる。
別山神社で手を合わせ、別山山頂到着。
全方位の見渡しがよい。天気が良く、日焼け止めを塗り直し。
そこから三ノ峰へ。
三ノ峰避難小屋到着。
そこから先は例の急斜度のトラバース。今回はここが核心だったか。
往きは上部の草付き経由で渡ったが、トレースがあったためそのままトラバースした。雪表面が少し緩く、深く刺さりにくい雪で、久々の緊張感。
二ノ峰、一ノ峰を越え、銚子ヶ峰山頂、そこから長い下りに入り、石徹白大杉まで来るともう後は石段のみ。
駐車場まで戻る。
水場で水をがぶ飲みしてお疲れ様。
帰路途中にある満天の湯にて汗流し(800円)。
布屋蔵元にて特別純米の元文を購入。
また食事をだるまやにて天然郡上鮎の塩焼き定食(1,400円)をいただく。
高速は平日でトラックが多いが渋滞無く長距離も疲れずに帰宅。
開山1300年の記念の年に、まだ雪の深い古来の美濃禅定道で白山登頂でき、意義深い登山ができたかな。
コメント
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6月24日に、南竜から別山ピストンを予定しているのですが、南竜−別山間の山行記録が少ないので、大変参考になります。山行前半は気温も低く、とくに天候に気を使われたのではないでしょうか。
5月29日の室堂の掲示板では、別山〜展望歩道、稜線上雪庇崩落箇所有り(通行難儀)とありました。その日は油坂付近に雪割れが多そうにも見受けられました。(今回展望道には行かれていないようですが)今回の山行では、いかがでしたでしょうか。近況をお教え頂きましたらありがたいです。
tom32様
コメントありがとうございます。
展望新道につきましては、崩壊箇所は分かりませんでしたね。
当方通行時には、皆トンビ岩を使っていました。
参考にならない情報ですみません。
油坂は雪がまだ多いので全層の心配をして通過しました。
大きな雪しわが幾重にもできていましたが、クラックと縦割れが見えていなかったので、おおよそOKとの判断です。今後も注意が必要です。
稜線歩きには遅い時期でした。
どうぞお気をつけて。
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