富良野岳-旭岳
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- GPS
- 21:22
- 距離
- 73.8km
- 登り
- 5,197m
- 下り
- 5,361m
コースタイム
23:30 富良野岳
01:10 十勝岳
02:10 美瑛岳
02:50 美瑛富士
04:30 オプタテシケ山
08:00 三川台
09:00 南沼で大休憩(水2.5L汲む)
09:30 トムラウシ山
11:00 化雲岳
13:00 忠別岳
15:10 白雲小屋で大休憩(水2.0L汲む)
15:40 白雲岳
17:40 旭岳
18:40 ロープウェー姿見駅
19:30 ロープウェー山麓駅
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水は持込み2.5L, 南沼で2.5L汲む、白雲小屋で2.0L汲む。
食料はセブンの惣菜パン8個ほど。パンケーキ、コロッケパン、メンチカツパンなど。
甘いパンとしょっぱいおかずパンを半々くらい。
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前回僕の体調不良で敗退した十勝-大雪に再戦だ。敗退は無い。
凌雲閣を22時に出発。15度以上あって暖かい。雲はなく星と満月が綺麗な夜だった。
富良野-上ホロ-十勝と快調に進める。視界があるって素晴らしい。
風は強めだが涼しくてちょうどよかった。
十勝-美瑛鞍部は火山ガスの通り道になっていてシビれた。ガスが殺意を持っておる。
美瑛、美瑛富士と寄り道してピークを回収。徐々にあたりのガスは晴れていき、
オプタテで日差しを浴びて朝が来た。長い一日が始まる。
オプタテ-三川台間の笹は刈られていない。歩く人も少ないので伸びたい放題だが、
足の置き場はあるので藪漕ぎというほどでは無い。
この区間で6人も会った。ここを歩く人はみんな大雪から十勝へ抜ける人だ。ガッツがある。
三川台に上がればようやく大雪山らしく歩きやすい登山道になる。お花は見頃だ。
南沼で行程の半分くらい。長めの休憩を取ってトムラウシを踏み、化雲を目指す。
トムラウシ-化雲-五色の区間はお花がいっぱいで癒される。この区間が一番楽しかった。
忠別の登りは風が当たらなくて大汗をかきながら登る。
冷たい水が飲みたいが、次の水場の白雲小屋は豆粒のように遠い。
高根が原のあたりで行動時間は15時間を超えているものだから、
新しい景色や花が現れても感動なし。僕らはすっかり大雪山不感症になっていた。
もう淡々と歩くだけ。会話も減ってきた。
旭岳は運良くガスっていなくて、歩いて来た道のりが全てくっきり見えた。
涙のひとつでも出てくるかと思ったが「早く降りて冷たいコーラ飲みたい」
くらいしか考えられず、その後も淡々と降りて来た。
70km, +5,500m, 21時間の熱い戦いだった。
来年になれば思い出は美化されて辛い部分だけ忘れ、
また性懲りもなくやりそうな気がしないでもない。
もしやるなら美瑛、美瑛富士、白雲の寄り道はカットすれば20時間は切れるだろうから、
22時発18時下山で旭岳山麓のホテルに泊まり、
翌日は"いで湯号"と"ラベンダー号"と"十勝岳温泉線"を乗り継いで
凌雲閣まで戻るプランでいきたい。これならクルマを2台用意しなくてよい。
未来の自分への伝言。
先週成し遂げられなかった十勝大雪にチャレンジしてきた。
快晴涼風と天気にも恵まれて完走できたし、好調のパクに引っ張られる形で行動時間も24時間を切ることができた。
とにかく完走できてよかった。
風向きが悪く噴煙だだ被りで目をしょぼしょぼさせながら走った十勝岳、特濃ガスに包まれた美瑛岳、強風のせいで変な雲が発生していたオプタテ、登りは藪がウザい三川台、冷たい雪解け水でリフレッシュさせてくれた南沼、たくさんのチングルマが咲いていた化雲岳、五色から見ると絶望的な登りの忠別岳、長いだけで何も楽しくない高根が原、久しぶりに雪を蹴り込んで登った白雲岳、今日一番の核心はこの登りだと思ってたけど実は下りが核心だった旭岳。
この他にも色々あっていい思い出作りができた。
とはいえ、ハイキングは今日でお腹いっぱい(笑)
しばらくいいや…
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