平標山 ハクサンコザクラを探して

2011年07月01日(金) [日帰り]

• GPS: 11:30
• 距離: 14.7km
• 登り: 1,310m
• 下り: 1,310m

コースタイム

6:40 平標山駐車場 - 7:10 林道 - 7:55 平元新道入口 - 9:20 平標山ノ家 - 11:00 平標山頂 - 12:35 仙ノ倉山(昼食) - 14:20 平標山頂 - 15:50 松手山 - 16:30 鉄塔下 - 18:00 平標山登山口
撮影枚数:624枚

天候

曇り時々晴れ、平標山頂付近は一時雨で、時折本降りになりました。
(レインウェアを着ていないとずぶ濡れになるくらい)
気温はスタート時点で20℃前後、平標山の家で16℃、山頂付近は12℃前後?
1日を通して気持ちの良いそよ風が吹いていました。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

入り口に登山者専用と書いてある平標山駐車場は普通車1台500円です。
早朝、夕方は監視員の方は帰ってしまうので自己申告で払っておきましょう。
(誰も支払わなくなったら夜間は閉鎖されてしまうかもしれません)

それから、タクシーだと越後湯沢駅から30分だそうです。

コース状況／危険箇所等

[登山ポスト]
駐車場裏手にあります。
備え付けの用紙も豊富ですので、忘れずに提出しましょう。

[トイレ]
駐車場と山の家にあります。当然ながら両方ともチップ制です。
(山の家の方は自由落下式?です)

[水場など]
駐車場に自販機があります。500mmのスポーツドリンクは150円、ミネラルウォーターは110円でした。
平元新道に1箇所、登山口から入って20mに1箇所、そして山の家です。

[危険箇所]
雨の中を行動していた時は平標山頂付近だったこともあり、特に滑るような場所はありませんでした。
しかし、下山で選択した松手山から駐車場へと向かうルートは、急な下りが何箇所もあって、泥と落ち葉と濡れた岩で大変滑りやすい状況でした。
足元の安全を確認しながらの下山になるので、コースタイムを大幅にオーバーします。
薄暗くなると何でもないところで躓くこともあるため、ペース配分に注意が必要です。

写真

7/4 0:41

駐車場にある登山者専用トイレ。チップ制です。
駐車場自体は、私の車を含めて6〜7台のみ。好き勝手に停められます。

7/4 0:40

登山ポストと登山道入り口です。
空を見上げると・・・ちょっと今日は晴天は望めない感じです。

7/4 0:43

この薄暗い中を進んでいきます。林道に出るまで「本当にこっち?」と、ずーっと思いつつ歩きました。
林道まで1.2kmです。

7/4 0:41

ギンリョウソウのお花畑(というのだろうか?)大量です(^-^)

7/4 0:41

川沿いの山道を抜けるとそこは林道です。
登山口までけっこうな距離があります。

7/4 0:41

林道脇には水場もあります。ここは水量豊富です。
が・・・飲みませんでした(^^;

7/4 0:41

フデリンドウも暑いんでしょう。フキの下に隠れるように咲いてました。

7/4 0:51

私はいつも、こんな感じでキョロキョロしながら歩いているらしい。(←自覚なし)

7/4 0:51

平元新道入口です。設置されている平標山の看板を指しながら、何やら説明中?!

7/4 0:41

登山口から20m。ここにも水場があります。水たまりの奥から湧き出しています。

7/4 0:41

サワハコベのようです。小さな白い花が印象的です。

7/4 0:41

森を縫うように走る登山道です。人が少ないので雰囲気があります。

7/4 0:41

ショウキランです。嫁さんが見つけました。
私は近くのツリバナに気を取られていたので足元はまったく見えてませんでした・・・

7/6 22:45

この辺りのエンレイソウは実がもうこんなに黒くなっています。

7/4 0:41

ツクバネソウです。この不思議な形が面白いですね。

7/4 0:40

今日は曇天。雲が重いですねー

7/4 0:41

タニウツギです。けっこうあちこちに咲いています。ピンクの花は目立ちます。

7/6 22:45

これが平標山名物の階段です。
登山道の大半が階段になっています。(誰か段数数えてみませんか?)

7/4 0:42

アズマヒキガエルを見つけました。私に見つかって逃げようとしたけどヘビと違って逃げ切れませんでした。

7/4 0:42

ハート型に並んだベニサラサドウダン。

7/4 0:42

ここが山の家。水場があります。トイレもあります。ひとまず休憩〜
だけどブヨの大群に襲われ、早々に撤退(-_-;)

7/4 0:42

平標山はガスの中。山頂はどこだろう?
山頂に向かって延々と階段が続いています。けっこうツライ・・・

7/4 0:42

大量に咲くマイヅルソウです。真っ赤な実がなるとさぞ目立つでしょうね。

7/4 0:42

イワカガミです。たくさん咲いていたのですが、意外と被写体に適した花は少なめです。

7/4 0:42

ウラジロヨウラクとベニサラサドウダンが見頃でした。
こっちはウラジロヨウラク。

7/4 0:42

モウセンゴケも大量に生えています。頼むからブヨ獲ってくれ。

7/4 0:42

イワナシの実。まだまだ食べられません。

7/4 0:42

可愛らしいサイズのゴゼンタチバナが咲いていました。
地方によってサイズが異なるのかもしれません。

7/4 0:42

イワイチョウです。この写真はけっこう好きかも。

7/4 0:42

ツマトリソウも何となく小さめな気がしました。こんなものかな?

7/4 0:42

この辺りから雨がポツポツと降り始めました。
最初はレインウェアの上だけ羽織ってました。

7/4 0:42

シャクナゲの群生。咲きそろったら素晴らしいだろうなぁ。

7/4 0:42

ハクサンコザクラです。これを見に来たのですが、本番はここじゃありません。

7/4 0:51

山頂手前で本格的に降ってきました。私も久しぶりに上下レインウェアです。

7/4 0:42

仙ノ倉山へ向かいますが・・・視界は悪いです。15m先くらいまでしか見えません。

7/4 0:42

ヨツバシオガマがゴソッと生えてます。

7/4 0:42

オノエランはこれからが本番です。開いてる花は少なめです。

7/4 0:42

ミツバオウレンは数が少ないですが咲いています。終わりなのかな?

7/4 0:42

ニッコウキスゲもちょっとだけ咲いていました。

7/4 0:42

ハイマツの赤い実が目立ちますね。ちなみにハイマツは10年で10cmくらいしか成長しないそうです。

7/4 0:43

ハクサンイチゲのお花畑です。視界が悪いのでどこまで咲いているのか不明ですが(^^;

7/4 0:43

クロマメノキかな?水滴が真ん中に入っていて綺麗だったので撮ってみました。

7/4 0:40

目の前に仙ノ倉山があるはず。

7/4 0:43

ミヤマカラマツが開く直前はこんな感じです。

7/4 0:40

仙ノ倉山山頂です。ここには方位盤があります。
たくさんの山が見えるらしいですが、今回は全てガスの中・・・残念(-_-)

7/4 0:43

オオクワガタ(メス)。約45mmほどありました。その辺をノソノソ歩きまわっていたので、危うく嫁さんに踏まれそうになっていました。

7/4 0:51

せっかくの山頂です。とりあえず、2人でジャーンプッ!
3回くらい撮り直してこんな感じ・・・セルフタイマー、難しい(笑)

7/6 22:45

昼食を食べて平標山へ戻ります。
登山道脇はこんな感じでハクサンイチゲが咲き誇っています。

7/4 0:40

鞍部にさしかかったところで振り返ると、空がパーッと明るくなり、一瞬だけ雲が切れました。

7/4 0:40

そっかー、こんな感じになっていたんだ。しばし、素晴らしい見晴しに感動です。

7/4 0:43

登山道脇のハクサンイチゲを1株だけアップ。

7/4 0:43

ハクサンコザクラのお花畑です。行きは花がうつむいていたのに顔を上げたように見えました。

7/4 0:43

1株だけアップ。いい顔してます。

7/4 0:43

雪渓を背景に段々になったチングルマの群落を撮ってみました。ガスが濃いので良く見えませんが・・・

7/6 23:02

登り切ると平標山なんですが・・・やっぱりよく見えませんね(-_-;)

7/4 0:43

下山は松手山コースを選択。この選択、失敗だったかも。

7/4 0:40

ガスのかかる稜線を歩きます。晴れてたら・・・暑さで厳しかったかも(^^;

7/4 0:43

ここにもお花畑があります。やはりメインはハクサンイチゲ。

7/6 23:02

少し進むとまた違ったお花畑があります。
ここはヨツバシオガマとオノエランがメインのようです。

7/4 0:43

ハクサンチドリもポツポツと咲いています。

7/4 0:41

ずーっとガスがかかっていても、一瞬だけ視界が開ける。この繰り返しです。

7/6 23:02

実は足場の悪い木道です。
ここはまだ良い方で、酷いところでは丸太が外れて階段が途中で途切れたりしています。

7/4 0:43

アサギマダラを見つけました。もう成虫のシーズンなんですねー

7/4 0:43

ハクサンシャクナゲが咲いています。

7/4 0:43

白っぽいウラジロヨウラクです。樹全体じゃなく、ここだけピンポイントに白いです。

7/4 0:43

松手山の山頂標識ですが、普通の案内標識程度のサイズでした。

7/4 0:43

松手山コースは終始こんな泥道でした。下山直前まで雨が降っていたのでしょうがないかもしれません。

7/4 0:41

鉄塔のてっぺん付近はガスの中。鉄塔の高さを感じます。

7/4 0:41

ところどころロープが張られています。一部、下るのに不安になる場所もありました。泥濘ウォークは正直嫌いです(^^;

7/4 0:41

時々、雲が切れます。その瞬間が美しいですよね〜

7/4 0:43

ツツジが咲いています。濃い緑色にとてもよく映えます。

7/6 23:02

やっと舗装された道路が見えてきました。
ここまで来ればゴールは目前です。

撮影機器：

DMC-FX37 Panasonic

GR DIGITAL 3 RICOH

NIKON D200 NIKON CORPORATION

NIKON D5000 NIKON CORPORATION

感想

tszk

木金が休みになって初の山行になりました。
やっぱり人が少なくて写真もゆっくり撮れるし、のんびり歩いていても誰にも邪魔にされないのは素晴らしいですね。
すれ違う方達や駐車場で行き会った方とものんびり会話出来てるところが特に嬉しかったです。

さて、平標山ですが、結論から言えば花の時期はもう終盤。
あと数日早かったら、そして仙ノ倉山への鞍部で晴れていたらもっと素晴らしかったんだろうなぁという感じでした。
それでも濡れたハクサンコザクラやハクサンイチゲの雨の上がりの瑞々しさは、また別の美しさを持っていると思います。
晴れは晴れの雨は雨の良さがある。そう実感した瞬間でした。

花以外でもかなり面白い発見がありました。
黒いダイヤとも呼ばれるオオクワガタ(メスだけど)を2匹見つけました。
1匹は林道へ抜ける森の中、そしてもう1匹は仙ノ倉山の山頂です。
2000mを超える場所にもいるなんてホント驚き!
当然、採取は出来ませんので捕獲目的で探しに行くのはNGですよ。

アサギマダラもいました。
もう成虫が飛ぶシーズンなんでしょうか?!　早いなぁという印象でした。
飛んでいて全然止まってくれなかったという意味でも速かったです(^^;

他には、またしてもヤマカガシが1匹。
最近は何故かヘビとよく遭遇します。
そのうちツチノコに遭わないかな?!

ちなみに両生類だと、アズマヒキガエル1匹、トノサマガエル?ダルマガエル?が2匹。
その他は平地では珍しい系の昆虫類多数、カケスなど大きめの鳥も多数。
(鳥を全く撮れていないので紹介のみです)
こんな感じで花だけじゃなく多くの生き物を見ることが出来たのも収穫でした。

平標山は生き物好きには本当に楽しめるフィールドですよね。
次はまた違った季節に登ってみたい山の1つです。

コメント

kazuhi49

また違った花が咲いていますね
tszkさんはこんにちは。

私はこのルート(反対廻りですが)6月19日に登って、
ヤマレコに掲載してあります。

その時の主役はハクサンイチゲとハクサンコザクラの見事なまでの大群生で地上の楽園という表現がぴったりでした。

10日間しか離れていないのに、tszkさんの記録を見ると咲いている花の種類がかなり違うのにちょっと驚いています。

私も同じ山でも気に入れば季節を変え何回でも行って見たくなります。

tszk

kazuhi49さん
山行記録、見せていただきました。
私が行った時は、チングルマもあんなに綺麗ではなかったし、ミツバオウレンもそんなにありませんでした。
また、シラネアオイは全く咲いてませんでした。
逆にオノエランやシオガマは咲いていなかったようですね。
わずか10日なのにこんなに違うなんて驚きです。
まぁ、一番違うのは天気ですけど

天気はともかく、毎週行っても毎回違った姿が見られるってことですね〜
やはりこの時期は高山植物好きにはたまらない季節ですね