77.白山「花になれ」↑砂防新道 ↓観光新道
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,480m
- 下り
- 1,477m
コースタイム
天候 | 晴れなれど雲多め |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に整備されていて1300年の歴史を感じました |
その他周辺情報 | 〆の温泉は白峰温泉総湯(筺076-259-2839) 入浴料650円 15、16日と祭りが行われていたのは想定外でした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
ハイドレーション
|
---|---|
備考 | ハイドレーションのノズルを黒ボコ岩から殿ヶ池避難小屋の間で紛失。 スマホの地図アプリの現在地が表示されず。原因は電池温存とメール拒絶のため前夜の出発時に機内モードにしていたからだと思われる。したかって今回の地図の軌跡は手書き、写真の配置ポイントもだいたいの位置となっている。 |
感想
第77座 「花になれ」
今年は白山開山1300年の年である。
白山が泰澄という僧侶によって開基したのは717年であるということは、「日本百名山」を読んで、かなり前から知っていた。開山1300年を迎える2017年になったら特に盛り上がるかも知れないので、この年になるまで登らずに取って置こうと思っていた。
そして迎えた2017年。「白山開山1300年」と銘打って周辺ではいろいろなイベントが開催されているみたいである。
時は熟した。いざ参ろうぞ! 白山へ!
当初は7月8日か9日に登る予定だったが天気予報を見ると天気が良くないのでこの週は回避。翌週は海の日が絡む三連休で道路が混むので避けたかったのが、8月上旬に東北地方の飯豊山登山が決まっているため、実質、この週がラストチャンスとなる。三連休のうち一番天気がいいのは初日の15日。白山に登る日をこの日に決めた。
前日の14日19時30分頃に自宅を出発。東海北陸自動車道を北上して九頭竜ダムを経由して別当出合に着いたのは23時頃だった。0時になるとマイカー規制が敷かれるため手前の市ノ瀬止まりになってしまうため、何とか滑り込めて良かった。
今回の登山時間は8時間前後と長丁場になるため、山頂でのラーメンorコーヒーは封印、必要最低限のモノをザックに入れて機動力重視で登ることにした。夜は車中泊だったが気持ちが高ぶってほとんど眠れず。暗いうちに起きて朝食を済ませて早いうちに出発することにした。4時35分駐車場を後にした。
4時45分に別当出合にある登山センターに到着。ここの職員の方は早起きで登山の前に登山届を出しましょうと声をかけていた(僕はネットから前以て提出済)。
中にお邪魔すると一角に「タスキでつなぐ白山登山」のコーナーがあった。これは白山開山1300年公式HPを読んで興味を持ったのだが、別当出合や室堂センターなどでタスキを置いておくので、タスキに自分の名前を記入して身に着けて登頂して戻って来たらタスキを返却する。このタスキは後日登る知らない誰かが身に着けるはずで、「知らない誰かと白山に登頂することを通して繋がる」という趣旨に魅力を感じたのだ。箱の中からタスキを手に取って赤い面に今日の日付と名前を記入。それを身に着けて4時55分出発した。
最初は無意識にハイペースだった様な気がする。比較的大石で階段が組まれていて整備されていた。それでいい感じで登れてると思い込んでしまったらしい。約30分で中飯場に到着。その後がほとんど眠れていないことと、調子に乗り過ぎたことが仇となってペースが落ちて辛くなった。帰ろかなと弱気も芽生えていた。
別当覗まで来て一本立てている時に、同じスポーツクラブに通っている常連の方と偶然出会った。最近僕はスポーツクラブに行けていないので声をかけて頂いただけでも嬉しく思った。それがきっかけだったのか? 登っていると辛さは感じなくなっていた。ランナーズハイならぬ、クライマーズハイなのかしら? なんて思ったりした。
そうこうしているうちに、甚之助避難小屋に到着。高山植物もちらほらと咲き始めているようだった。
森林限界も越えて、水も上から下へと流れ落ちてるところを横切って行った。白山は水の山と言われているそうだが頷ける。8時に黒ボコ岩に到着。阿弥ヶ原に入ると平坦になって木道を歩いて行くのだが、この場所を通って、
「この山に来てヨカッター!」
と素直に思った。
ひと登りで8時30分に室堂センターに到着。帰りにじっくり見るとして木の香の香りがまだする白山神社祈祷殿でお参りをした。ここで開山1300年記念の山バッチをゲット。あとは最高峰の御前峰を登るだけだ。ここの登山道は石の階段状に組まれていて開山して1300年の間に少しづつ整備していったんだろうなぁ〜と歴史の重みみたいなものを噛み締めながら登った。
9時40分、白山最高峰である御前峰に到着した。晴れてはいるものの雲は多めで遠くの山は雲に隠されて残念だったが、開山1300年という節目の年に登ることが出来て良かった。9時55分に御前峰を後にした。
室堂に戻って、開山記念グッツはないものかと品定めしたのだが、開山記念TシャツはLサイズは売切れで残念だったが、定番商品のバンダナを購入。ホットコーヒーを持参したマイカップに入れてもらって購入した。おまけでお菓子を頂いて嬉しく思った。
10時15分に室堂を出発。黒ボコ岩からは観光新道を通って別当出合を目指すことに。この道は遠回りになるけれど景色がいいらしいのだが下山ルートで利用した方がいいらしいと何かで書いてあったので、それに従うことにした。この道はお花畑となっており、ニッコウキスゲが咲き誇りトンボも飛んでいた。殿ヶ池避難小屋に着いてハイドレーションの水を飲もうとしたらノズルの部分が取れて紛失してしまった。ノズルをONにすると勢いよく水が出るので気付かぬうちにONにして、いつの間にか水がないということにならないように注意した。観光新道は景色はいいのだが行きの砂防新道とは違って水場がないのだから。
しばらくは稜線の上を歩いて仙人窟という岩のアーチをくぐったあたりで、今までの疲れがドッと出た感じがした。別当坂あたりになると膝の負担が重くなりそうな急勾配の下り坂が続いた。行きの砂防新道はつづら折りが多かったが、観光新道は急勾配を直登するので、観光新道は登りに適さないということが頷けるような気がした。
13時25分に別当出合に到着。無事にタスキを箱の横にあるたすき掛け台にかけて返却した。13時45分に駐車場を到着。軽装で登った割には苦戦したような印象で今回の山旅を終えた。
この日は山開きから初めて好天に恵まれたこともあって多くの登山者を見かけた。その出で立ちは様々でトレイルランナーも比較的多かったし、家族連れや友達連れや何かのクラブでの集団登山とバラエティに富んでおり、それを通して白山は懐の深い山なのだなぁ〜と感じた。
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