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Yamareco

記録ID: 1197827
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

前穂高岳 北尾根 奥又白経由

2017年07月15日(土) ~ 2017年07月16日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
33:33
距離
19.9km
登り
2,005m
下り
2,000m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:26
休憩
1:11
合計
11:37
5:29
7
6:14
6:25
55
7:20
7:47
19
9:09
9:41
445
17:06
宿泊地
2日目
山行
4:49
休憩
1:23
合計
6:12
8:50
24
9:14
9:31
113
11:24
12:11
94
13:45
13:52
25
14:17
14:18
11
14:41
14:48
2
14:50
14:50
8
15:02
ゴール地点
2日目は4時にアタック開始しました。ログ取り忘れました。
※前穂高岳山頂で声を掛けて頂き、水まで別けていただき大変有り難う御座いました。
天候 晴れ、曇り、雨
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡バスターミナル駐車場1日600円。乗り合いタクシーは上高地バスターミナルまで4人以上乗り合いで1100円、バスだと1250円、どちらも片道料金。
コース状況/
危険箇所等
奥又白池迄は問題はありません。そこから5・6のコル及び北尾根はバリエーションルートです。経験無き人は立ち入らないようにお願い致します。
池の手前100m位に
分岐があり、そこを右へ行くとガレ沢にに出ます。そこをトラバースすると樹林帯に入って行くのですが同じ高度で樹林帯に入ると踏み跡が有りますが途中で無くなります。その偽の入り口から高度を下げていくと本当の樹林帯の入口が有ります。そこは、かなりの勾配でザレた斜面を激下ります。100m程高度を下げると本谷にピョンと出ます。この日は雪渓がタップリあり、ここを水平にトラバースします。雪が緩んでるので要注意、かなりの斜度がありスリップしたら命の危険があります。シュルンドを避けて岩場に上がり、5・6のコルの谷を詰めます。雪渓がタップリあってコルの直下まで登れそうでしたが、結果的には登りきった先の処理がとても危険です。なので雪渓を登っていって→のマークの所から右の支尾根に取り付きます。なんとなくある踏み跡をたどりますが、数ヶ所とても悪い場所があります。支尾根を詰めると5峰の壁を右へトラバースしますがここが日中も夜も何度も何度も落石が起きてました。とても注意しないと駄目ですし、落石のせいでトラバース道が外傾したザレタ状態で5峰の壁もボロボロでとても危険です。しかも直ぐ後ろにシュルンドが口を空けていてスリップしたら吸い込まれます。
ここには2ヶ所新しいピトンがありました。5・6のコルは先客が居て焦りましたが、ギリギリ2張り幕営出来ました。結果的には5峰山頂にも1張スペースがありました。2日目の天気が悪いのでここで幕営は正解でした。しかし体力的には1日で20kgオーバーのザックでここまで登って来るのは限界でした。
北尾根は特に問題はないと思いますが、基本は尾根を忠実に行くのが良いと思います、下手にトラバースするとザレていて危ないです。特に4峰の大岩を左へトラバースするところはどうもずっとトラバース出来るみたいな、それらしい踏み跡も有りますが、トラバース中に垂れたシュリンゲが見えたらそこを登り、その先に懸垂用の支点がありますが、そこの凹角は難しいのでそこへは行かずに右へ行くとルートがあります。兎に角全体を通して基本的に尾根を通します。北尾根を登っている最中にザレた道が続いたらルートミスだと思います。人が余り歩いてないところは物凄くザレてました。
さぁ出発。地図で確認
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さぁ出発。地図で確認
こんな快適な道を進みます
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こんな快適な道を進みます
カッパに到着
普通に猿が共存してます。
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普通に猿が共存してます。
現在地確認
川の水が綺麗です。帰りに喉が乾いて飲みましたがうめかったw
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川の水が綺麗です。帰りに喉が乾いて飲みましたがうめかったw
明神岳方向
明神到着
またまた猿の群れに遭遇。皆おとなしくて可愛い(´・∀・)
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またまた猿の群れに遭遇。皆おとなしくて可愛い(´・∀・)
綺麗な青空
ここで吊り橋にて対岸へ
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ここで吊り橋にて対岸へ
吊り橋の名前は新村橋
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吊り橋の名前は新村橋
屏風のコル方向へ
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屏風のコル方向へ
作業道から左に入ります
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作業道から左に入ります
しばらく行くと堰が
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しばらく行くと堰が
こんな橋も渡ります
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こんな橋も渡ります
ニッコウキスゲ?
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ニッコウキスゲ?
ルンゼが見えてきました
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ルンゼが見えてきました
ルンゼの右の尾根の入口に
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ルンゼの右の尾根の入口に
ここから尾根の樹林帯に入ります。
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ここから尾根の樹林帯に入ります。
樹林帯入り口から振り返って徳沢方面
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樹林帯入り口から振り返って徳沢方面
かなり激登りが続きます
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かなり激登りが続きます
道はしっかりわかります
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道はしっかりわかります
樹林帯で日陰ですが、激登りなので汗が止まらない
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樹林帯で日陰ですが、激登りなので汗が止まらない
まだまだ先は長い
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まだまだ先は長い
途中にある枝沢。間違わないように
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途中にある枝沢。間違わないように
いくつも出てきます
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いくつも出てきます
樹林帯を抜けると突然目の前に北尾根が
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樹林帯を抜けると突然目の前に北尾根が
北尾根東壁のB沢、C沢がハッキリわかります。ここの偵察も今回の目的
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北尾根東壁のB沢、C沢がハッキリわかります。ここの偵察も今回の目的
本谷をトラバース。その前の樹林帯激下りは余裕なく写真撮ってなかった
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本谷をトラバース。その前の樹林帯激下りは余裕なく写真撮ってなかった
かなりの傾斜&雪が緩んでてアイゼン+ピッケルで通過
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かなりの傾斜&雪が緩んでてアイゼン+ピッケルで通過
滑ったらこの滑り台を何処までも滑ります
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滑ったらこの滑り台を何処までも滑ります
5・6のコルの沢を暫く詰めると写真のもう少し先から右の尾根へ
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5・6のコルの沢を暫く詰めると写真のもう少し先から右の尾根へ
ちょっと雲ってきたかな。。。
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ちょっと雲ってきたかな。。。
徐々に傾斜がましてきたなー
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徐々に傾斜がましてきたなー
5峰の登り。普通の登山道です。
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5峰の登り。普通の登山道です。
快適です。
4峰が見えてきました
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4峰が見えてきました
基本的に尾根にそって
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基本的に尾根にそって
4峰の下り
3峰が見えてきました。核心部は右のチムニーから行きましたがチョックストーンの上に越えてからが手と足が無くなり難しい。その後の凹角も少しクラックに手を突っ込んでステミングで通過。やっぱりフラットソール持ってくなくて良かったなーって印象。
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3峰が見えてきました。核心部は右のチムニーから行きましたがチョックストーンの上に越えてからが手と足が無くなり難しい。その後の凹角も少しクラックに手を突っ込んでステミングで通過。やっぱりフラットソール持ってくなくて良かったなーって印象。
めっちゃ快適なクライミングです。高度感もあって最高
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めっちゃ快適なクライミングです。高度感もあって最高
槍の穂先が
3峰も基本は尾根にそって
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3峰も基本は尾根にそって
高度感最高w
もう発狂しそうな位に楽しいw
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もう発狂しそうな位に楽しいw
ちょっと雲ってきました。やだな。。。
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ちょっと雲ってきました。やだな。。。
涸沢小屋
2峰から3峰方向。ガスってきました
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2峰から3峰方向。ガスってきました
重太郎新道へ向けて一般登山道を下降
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重太郎新道へ向けて一般登山道を下降
紀美子平。貴重なお水をわけていただいた親切な方、大変有り難う御座いました。岳沢小屋迄の間に戴きました。有り難う御座いました。
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紀美子平。貴重なお水をわけていただいた親切な方、大変有り難う御座いました。岳沢小屋迄の間に戴きました。有り難う御座いました。
お腹ペコペコ&喉カラカラでここでお世話になりました。
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お腹ペコペコ&喉カラカラでここでお世話になりました。
少し雨が降り始めました
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少し雨が降り始めました
無事に生還です。
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無事に生還です。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ グローブ 雨具 日よけ帽子 ザック アイゼン 行動食 非常食 調理用食材 飲料 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ コッヘル 地図(地形図) トポ 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル テント テントマット ロープ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ カラビナ クイックドロー スリング ロープスリング ナッツキー ハンマーバイル アングルハーケン ジャンピングキット アイスアックス
備考 9Lも水を揚げましたが、兎に角水が足りませんでした。奥又白池で水を更に3L補給しましたがそれでも足りませんでした。(原因はポカリの飲みすぎ?)コルの直下の雪渓のトラバースの時に雪を持って上がるべきでした。また、この時期虫やブヨが物凄く虫除けジェルだけでは役不足でした。蚊取り線香持ってくるべきでした。

感想

アタック日に余裕で準備してたら涸沢側から人が上がってきて焦って準備、出発したら、ログを途中まで取り忘れました。。。正直言って北尾根より、25kgのザックで奥又から5・6のコルへのアプローチの方が断然きつかったし、危なかった。池で水を補給しても尚、水も足りなくなるし、もう2度とフル装備で奥又側から登りたくないと思った。東壁へ登る人たちはここを下ってアプローチしてたんだなーって思うと凄いなーって思いました。でも、前穂高岳東壁の偵察にはなりましたが、やはり岩がとてつもなく脆く、不安定だなって感じがしました。いつか行きたいけどな。。。体力的にも技術的にも、もっと頑張らないと駄目だなって思いました。

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コメント

アプローチに迷いました
初めまして。この連休、所見で奥又白池経由、5,6に上がりました。一つめのガレ沢を越えた後からおっしゃる通り踏み跡を見失い、逆に登ってしまいバリエーションのバリエーションルートで非常に苦戦しました。正解は下る。だったのですね。非常に参考になりました。
リベンジして再確認してきます(^^)
分かりやすいレコ、有り難うございました。
2018/7/17 14:01
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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