須走口から富士山へ 東口本宮富士浅間神社から歩けばよかったかな?
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,818m
- 下り
- 1,816m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:10
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
須走多目的広場駐車料金(1,000円/日) 須走多目的広場⇔須走口五合目 シャトルバス(片道/1,190円 往復割引/1,800円) 駐車料金を節約するために道の駅すばしりに駐車する方が多いようですが、須走多目的広場の利用を促す案内板がたくさん出ていました |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません 剣ヶ峰の真下にある雪渓の為、お鉢廻りは通行止めでした |
写真
感想
海の日の3連休。毎年のごとく、全ての日で天気が良くなることはなさそうなこと、狙っていた北アルプスの山小屋の営業がまだ始まっていないこと(そもそも北アルプスは大荒れらしい)もあり、日帰りでどこかに行くことしました。
先週に見えた富士山にしよう。開山したばかりだから、そんなに混んではいないはず。まだ登ったことがない、須走口をスタートにしました。
寝坊してしまい、シャトルバスが発車する須走多目的広場に到着したのが5:28でした。駐車料金を支払う際に、係員から「5:30のバスはもう乗れないね。次は6:00だよ」と告げられました。5:00の始発に乗るはずだったのにな…。
須走口五合目までバスに揺られていると、「馬返し」というバス停がありました。昨年に北口本宮富士浅間神社から歩いたこと(吉田口)を思い出し、須走にある東口本宮富士浅間神社の方が北口よりも距離が半分くらいしかないので、せっかくなら今回も浅間神社から歩けばよかったかな?とスタート前からガッカリしてしまいました。しかし、どこに道があるのかよくわかりませんでした。
あれこれ考えているうちに須走口五合目に到着しました。準備をして出発です。
まずは高度順応を兼ねて、小富士に行ってみることにしました。スタート後にすぐに右折して、ほぼ平行な歩きやすい道を進むと、馬返し方面への分岐がありました。しかし、ロープが張られていて、馬返し方面は通行止めのような感じになっています。また、吉田口のように道が整備されておらず、バスの車窓から道がわからなかったこともあって、ここを歩いている人は少ないのでしょう。
樹林帯から開けた場所に出るとケルンがあり、そこに祠がありました。ここが小富士かな?訪れる人はほとんどいないようで、静かでした。この場所から眼前に聳える富士山を見て、またあそこまで登りますか、と気合いを入れました。
引き返して本番スタート。須走口は他の登山口とは違い、五合目からでもしばらくは樹林帯歩きが続くので暑かったです。それでも、先週の大菩薩嶺よりはたいぶ楽だな、早く標高を上げて涼しくならないかな、と考えながら黙々と登りました。
樹林帯を抜けて富士山らしい道になり、しばらく登ると六合目長田山荘に到着。新六合目となっていたので、新・本・元祖・五勺など、純粋にカウントダウンできずに若干ガッカリするのは、須走口も同じだな。
本六合目瀬戸館を過ぎ、七合目大陽館に到着する頃には、雲が上がってきてしまい、山頂が見えなくなってしまいました。でも、山頂はきっと雲の上のはず。周りが真っ白にならないことを祈って先に進みます。むしろ、曇っていた方が、日焼けしなくて済むし涼しいので、これくらいがベストなのかもしれません。
下山道と合流しながら登り続け、標高3,200mにある本七合目見晴館に到着。北岳の標高の3,193mを超えたため、ここから先は高山病対策で意識的にペースを落とします。個人差があるとは思いますが、私の場合は北岳までなら高山病の症状が出ることはありませんでした。
次第にザレ具合がひどくなり、登りにくくなりながらも、御殿場口はもっと登りにくいのだろうな、とイメージしながら登り続け、吉田口と合流する本八合目に到着。ここから一気に登山者が増えて、歩くペースが乱れることを警戒する一方で、昨年に歩いたから安心することができました。
まだ開山したばかりからか登山者は少なく、昨年のように嫌がらせのようなツアーもなく、順調に高度を上げることができました。八合五尺の御来光館あたりで、予想通り雲を抜けました。これは山頂が期待できます。須走口と吉田口の山頂手前の鳥居で少し撮影渋滞が発生しましたが、比較的順調に山頂へ到着することができました。
多くの方が休憩されていましたが、晴れているうちにお鉢廻りへ。浅間大社奥宮で昨年と同様にお礼を伝え、鳥居の脇に落ちていたデジカメを山頂富士館のスタッフに預け、いよいよ剣ヶ峰へ。
剣ヶ峰ではお約束の撮影渋滞が発生していて、撮影に時間をかけることはできません。私の順番となり、後ろの方に撮影をお願いし、山頂標識の脇へピョンッとジャンプするように駆け上がりました。この時に、「ボトッ」という鈍い音は聞こえませんでした。
撮影を終え、山頂標識の少し奥にある本当の最高点にタッチ。ここから眺めると、今年は雪が多かったのでしょうか、お鉢廻りの上に雪が残っていて、トレランの方がまるでペンギンのようにヨチヨチ歩きをしていました。足を滑らせたら火口へ真っ逆さまです。大丈夫なのかな?
剣ヶ峰から下って、お鉢廻りを再開しようとしたら、ロープが張られていました。なるほど、通行止めなのか…。どうしようか迷っているうちに、多くのトレランの方々が「自己責任」で進んで行きました。行けないことはなさそうだけれど…お鉢廻りは初めてではないし、今回は諦めよう。
そうと決まれば、引き返すのみ。昼食のため久須志神社横の山荘に戻りました。ここで、ザックを下して水を飲もうと手を伸ばすと、ザックの脇に入れているナルゲンボトルがありません。浅間大社奥宮でお参りをした時にはあった。途中で転んだりしていないし、どうしてないのだろう?
富士山にゴミを放置することになる可能性がありますが、誰かが拾ってくれるかな?と淡い期待を胸に、諦めることにしました。
続々と登ってくる登山者で混んできたので、昼食後速やかに下山開始。真っ白だった昨年とは違い、今年は道が見えるので、精神的にかなり楽でした。吉田口との分岐となる下江戸屋分岐では、自動音声による案内だけではなく、係員が各々に下山口を確認していました。
きちんと須走口方面に進み、所々傾斜が急で滑りやすい吉田口よりも下りやすいな、と考えながら七合目大陽館に到着。お待ちかねの砂走りが始まります。
昨年に御殿場口から宝永山に登った時に下山に選択した大砂走りで、調子に乗ってサクサク下ったため、高山病の症状が発生してしまったkazuruさんの反省を踏まえ、意識的にゆっくりと下りました。もっとも、大砂走りと比べるとこちらは粒が大きく、時々靴に小さな石が入り、その度に立ち止まって取り出したので、あまりサクサクと下ることはできませんでした。
途中で樹林帯のような箇所を通過して、再び砂走りを下ると、砂走り五合目吉野家に到着。ここで砂走りは終了。小屋のスタッフさんから「須走口まであと30分もかかるから大変だよ。何か飲んだりして休憩していきなよ」と声をかけられましたが、「あと30分なら休憩しないで大丈夫です」とお断りして先に進みます。
明日のご来光が目当てでしょうか、この時間でも登ってくる方々とすれ違いながら須走口五合目に到着。ゴールとなりました。
シャトルバスに乗り、車を回収後、東口本宮富士浅間神社へお参りに行きました。境内にある富士講の説明に目を向けると、北口本宮から吉田口を登り、須走口から下って東口本宮をゴールとしていたとか。あぁ、やってしまった。今回はここをスタートとゴールにすべきだったな…。
富士宮口や吉田口よりもはるかに登山者が少なく、休憩できる山小屋は御殿場口よりも多く、下りは足腰に優しい砂走りがある須走口は、気に入りました。次に登ることがあれば、東口本宮から挑戦してみようと思います。
帰宅後、写真を整理していると、ナルゲンボトルをどこで落としたのか判明しました。確かに、あそこはジャンプするような形だったし、混雑のあまりすぐに移動してしまったので、全く気が付きませんでした。反省です。
静岡県小山町のホームページを拝見すると、静岡県と山梨県、神奈川県の県境に位置し、富士山五合目から西丹沢の三国山稜・湯船山・不老山を経て、足柄山系の金時山までを縦走する総延長約43kmの区間を「富士箱根トレイル」としているようです。しかし、馬返しから須走口五合目までは「整備中」となっていました。だから小富士との分岐でロープが張られていたのかな?いつかこの道をすべて歩いてみたいと思います。
こんにちは。
山頂での落し物の写真、笑わせて頂きました。
貴重品でなくて、まだ良かったですねー
ご存知の通り、剣ヶ峰では撮影渋滞が凄いため、すぐに次の方に譲らないと冷ややかな目で見られてしまいますから、かなり焦っていました。
貴重品だったら、久須志神社から剣ヶ峰まで慌てて戻ったと思います。
後日の他の方のレコを拝見する限り、既に撤去されたようですね。
発見できるかどうかは別として、形だけでも回収しに行こうか検討しています。
kenboさん
初めまして〜たかと言います
富士山同じ日に登っていらしたんですね〜とは言っても、こちらは二日がかりで登っていたので、スレ違いはなかったようです。
山行記録を拝見するとかなり魅力的な山行をされているな〜と羨ましくなりました。
俺っちも元々ダイバーです(とはいっても150本位しか潜っていませんが)
何故かいきなり目覚め今年の3月から本格的に山行を始めました〜
宜しくお願いします〜
初めまして。
takakubokuboさんのレコを拝見しました。
富士宮口から登られていたのですね。
吉田口か須走口で登られていれば、下山中の私の姿が見えたかもしれません。
今年の3月から本格的に山行を始めたのであれば、今が一番楽しい時だと思います。
私はたまにドМをやるくらいで、基本はノーマルハイカーです。
それでも、初心者なりにあれこれ考えてステップを踏んできたつもりですので、私の山行記録がtakakubokuboさんの参考になれば幸いです。
ただ、ここ数年は登山に重点を置いてきましたが、最近は諸般の事情によって休日の行動が制限されています。
テント泊はほとんどできず、涼しさを求めたアルプスの日帰りは体力的に厳しいので、同じ日帰りならばREDの取得や伊豆ダイバーの聖地である神子元チャレンジを検討しています。
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