初夏の花咲く北岳
- GPS
- 27:30
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,895m
- 下り
- 1,891m
コースタイム
7月3日 04:45 北岳山荘⇒ 05:30 吊尾根分岐⇒ 05:55 北岳山頂 06:40⇒ 07:20 肩ノ小屋⇒ 07:45 小太郎尾根分岐⇒ 08:15 小池小屋への分岐⇒ 09:25 二俣⇒ 10:50 小池小屋への分岐⇒
11:10 広河原 12:20⇒ 13:08 奈良田丸山林道入り口駐車場
天候 | 7月2日晴れのち曇り 7月3日曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夏山シーズンが開け登山者で込み合うと思いながら、広い駐車スペースの奈良田駐車場(丸山林道入り口)に車を置きました。 マイカー規制のため広河原へ向かうには、シャトルバス代(片道1000円南アルプスマイカー規制協力金片道100円)を支払いに乗車しました。奈良田からは登山者5人ほどで釣り人が10人とバスを利用する登山者が少ないのは意外でした。 広河原からは北岳と大樺沢の雪渓がはっきりと確認でき、天候が崩れない内にハ本歯ノコルを越えたいと思いながら吊り橋を渡り、広河原山荘の前で登山計画書をポストに入れて登山を開始しました。 大樺沢の雪渓は雪解けが今年は進んでいて、クレパスが出来ていたので落ちないように注意して登りました。 雪の状態が柔らかくアイゼンを付けても足元が滑りなかなか進まず登るのに苦戦しました。、またガスも湧いてきて上部の視界が効かず目標地点が見え隠れして最悪になり、絶えず上部を見て落石には特に注意をはらいハ本歯ノコルの取り付きにたどり着き昼食を採りました。 久しぶりの山行でしたのでハ本歯ノコルへの登りは、息もくるしく足も上がらず何回か立ち休みを採りながら登りました。 ハ本歯ノコルに上がり北岳山荘方向を見ると東斜面には雪は無く以前来た時の景色と違い調子抜けしてしまいました。 お目当てのキタダケソウは花盛りを過ぎてハクサンイチゲの花畑になっていて、みずみずしいキタダケソウを探すのは容易ではありませんでした。 トラバース道に雪が無いので吊尾根に向かう当初の計画を変更してそのまま進み北岳山荘に入りました。 二日目は早めに山荘を出発してゆっくりと、お花畑を見ながら登山を楽しむことにしました。晴れていれば見えるはずの南アルプスの峰々はガスでひとつも見えませんでした。 吊尾根付近と肩の小屋からのハクサンイチゲを主体としたお花畑はガスで遠景が見えないので天国にいるようでした。 北岳山頂で朝食を採っていると、記念写真を撮る人雄叫びをあげて感激する人で山頂は賑わってきました。 肩の小屋を通り過ぎガスの中に浮かび上がる白や黄色紫のお花畑を見ながら、小太郎尾根から二俣に下がりました。 二俣に下りる途中には大ぶりのシナノキンバイが咲いていて目を引きました。ガスも時折晴れてきて、ハ本歯ノコル方向が見え初夏の山の雰囲気を感じながら広河原に下山しました。 広河原から奈良田行のバスの乗客は私一人でした。途中釣り客を乗せながら奈良田駐車に到着しました。 |
写真
感想
ひと月ほど山にご無沙汰していたので今回の北岳登山は体力的に非常に辛い登山になりました。最初から足が上がらずいつもと少し違う感じでスタートしました。 そのうちに慣れてくればいつものペースで歩けると我慢して登りました。高度が上がり空気が薄くなるに従い高度対応ができていない体は悲鳴をあげ立ち休みばかりして、自分ながらはがゆくひと月のブランクはこんなにきつく現れるとは思いませんでした。
少しの経験が有るからといって日々の努力を怠ってはいけない事を身をもって感じた登山でした。
以前キタダケソウを見るためにこの時季に数度キタダケソウが咲く東斜面を訪れましたが、トラバース道に雪が無いのには驚きました。
今年の梅雨は太平洋高気圧が強いのか梅雨前線は早くに北陸方面に押し上げられて蒸し暑さが続いた為か、近頃よく言われる地球温暖化の現象でしょうか。
予期していましたがキタダケソウは花の盛りを過ぎて多くの花弁はしおれていました。変わってハクサンイチゲが花盛りでした。
お花畑の花は次から次へと咲き変わりますので、以前訪れた時とは違った趣を味わうことが出来ました。
山ではいろんな人と出会います。今回、同部屋で京都から訪れた御夫婦の旦那さんは、手帳に北岳で撮った花の名前をびっしりと書き込んでありました。画像でこんな花が咲いていたと珍しい写真を見せていただきました。
新宿からの夜行バスで芦安から入ってきた三百名山を制覇している人からはナビの使い方や生死にかかわる体験の話を聞きました。
同じ夜行バスできた若い単独の女性は花についてはメモを取っていました。話しかけてみると、私と同じぐらいの山歴でしたが北アルプスを主に登っているようで
動作が落ち着いて山慣れしていました。
夕食の時は若いツアー登山ガイドさんと話をすることができました。言葉使いがとても良く鼻にかけたところも無く、何となく良い気分にさせてくれさすがガイドさんだと感心しました。
翌日ガイドさん率いるパーティに追いつきましたがスムーズに道をゆずっていただき先に進ませてもらいました。ツアー客も寄せ集めとは思えないほどまとまっていました。ほんの短い時間でしたがリーダーの勉強になりました。
新しい道標にはバーコードが貼ってあり、携帯で読み取ると周辺の地図と花や注意事項などを見ることができました。
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