巻機山 〜花園&滑落自力生還!!骨折初体験記
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,332m
- 下り
- 1,326m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 11:05
練馬 IC 3:50 ≫ 石打塩沢 IC 6:00 ≫ 6:20 桜坂駐車場 6:30 → 五合目焼松 7:35 → 8:10 六合目展望台 → 8:50 七合目 → 9:30 八合目 → 10:00 九合目:前巻機(ニセ巻機)(1,861m) → 避難小屋 → 10:35 御機屋:(巻機山) (1,962m) 10:50 → 11:10 最高地点:巻機山(1,967m) → 牛ヶ岳 (1,962m)11:20 → 最高地点 → 御機屋 11:45 → 割引岳途中滑落 12:00 → 12:30 御機屋 12:50 → 前巻機 13:20 → 五合目展望台 15:45 → 16:45 桜坂駐車場 17:00 ≫ 六日町駅 ≫ 六日町IC ≫ 練馬 IC
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
※ 詳細は下記HPへ
≫ ≫ 《巻機山 登山 滑落記 & 山岳遭難予防対策、遭難時対応マニュアル》 yama-heiwa.moo.jp/sub-1-mt-1-27-makihatasibutu.html 【登山コー をどうぞ) : 巻機山滑落事故 レポート
【 コメント 】
・ 2年ぶりの巻機山、今回は花の写真を撮るため、巻機山では初めて初夏の登山。
・ 不安定な天気が続いてましたが、ようやく夕立もない登山日和の天気予報だったので、計画実行。
・ 今回も安全な井戸尾根コースの往復登山としました。
・ 塩沢石打ICで高速道を降り、カーナビに従って最初の信号を左折、7k程でT字路を右折して291号線に入り、10k程で清水直前の林道のカーナビ指示でしたが、案内板がなく荒れ気味の走行跡が不鮮明の舗装路だったので直進、すぐに巻機山登山道入口の標識があり左折、細い登り坂の舗装路を進み、幾つかある桜坂の駐車場の最先端の駐車場に駐車。
・ 全部で約5台強の駐車でした。
・ 準備後出発、すぐに井戸尾根コースとヌクビ沢・割引沢のコース分岐になり、安全な井戸尾根コース側へ右折。
・ 前日までの豪雨後の登山道でしたが、特に崩壊等危険個所はなく登れました。
・ 無風高湿度の中、ウチワで煽ぎながらブナやナラなどの樹林帯の緩急を繰り返す登山道を登る。
・ 途中“○合○尺”(三尺、五尺、七尺))の標識が立てられており、小休止のポイントになる。
・ 樹林帯に苔むした巨大な風格のあるブナがあり、写真撮影。
・ 五合目の焼松で一息入れ、六合目の展望台で、雪渓が残ってるヌクビ沢や天狗岩の岩峰を眺めながら小休止。
・ 七合目手前から、ガレ場が多くなり、七合目から八合目にかけて、笹の道をジグザグに登る。
・ 丸太の長い階段を登り切ると、九合目のニセ巻機山(前巻機)に到着。
・ 当日梅雨明け発表されたとうり、ようやく夏らしい天気となり、上空の雲が晴れ上がり、前方左側に割引岳、正面右に巻機山が展望でき、小休止。
・ 前巻機と頂上との間の鞍部にH16年に改築された避難小屋で一服。
・ 木道に沿って風に揺れるワタスゲが点在する池塘に背景が映って、天空の楽園のような雰囲気を味わいながら進んで行き、登り終わると、「ニセ巻機山山頂」の“御機屋”(1,962m)へ出る。
・ ここは広々とした展望の利く場所で、標識は“巻機山”山頂となっているので、ここを標識の通り巻機山と信じて下山する人が多いようです。
・ 休憩後、東へ続く緩やかな草原風の牛ヶ岳へ続く登山道を進む。
・ ここからは所々にニッコウキスゲが群生しており、雄大な景色を味わいながらのゆるやかな道を進む。
・ 池塘の脇を通る木道を、気持ち良い気分に浸りながら進む。
・ 国土地理院の地形図に載っている巻機山本峰の最高地点(1,967m)は平坦な登山道の小スペースで何の標識もなく、石が積み上げられてるだけで、約10分で到着。
・ その先へ進み、ニッコウキスゲの群生と池塘を眺めながら行くと、やがて「牛ヶ岳」に到着。以前あった表示板、標柱もない狭い山頂ですが、割引岳方面の展望が素晴らしい。
・ 今来た道を引き返し、“御機屋”に到着。
・ ここから北西へ続く割引岳への登山道を進む。
・ 一旦下って登り返すコースが見えますが、まだ雪渓が残っているのが見えました。
・ 途中、ハクサンコザクラとイワカガミの群生があり、特に色の濃い綺麗なハクサンコザクラ等が咲き乱れ、天空のお花畑の雰囲気を堪能できました。
・ すっかり気分が良くなった勢いで進んでいくと、木道が幅20m程の雪渓に突き当たり、横断路が前日の豪雨で足跡不鮮明なので、歩きやすいトラバースがないか探そうとして、数m戻って脇へ足を踏み入れた瞬間、突然足が滑って仰向きにひっくり返り、20度(後日写真で確認)の傾斜の濡れた赤土の斜面を一気に滑り始めてしまい、すぐに状態を起こし、尻もち状態になって懸命に止めようとしましたが止められず、25m程滑走、約7秒間後に0.5m程の小さな雪渓窪地に落下。
・ 滑落中、祈り言葉を叫びながら必死に止めようとしましたが減速できず、眼前に迫る雪渓が視野に入り、雪渓の境目で止まるよう願いました。
・ 運良く窪地の方向に滑落、落下の直前で体が回転、後ろ向きになりリュックから雪渓孔の縁に時速20K/h位で激突!!
・ 不思議と、興奮していたせいか全く痛みを感じず、すぐに立ち上がろうとしましたが、一歩力を入れた瞬間、背中に激痛が走り息が止まってしまいました。
・ 落ち着こうと深呼吸をしようと息を吸うと、再びピリッと激痛が走ったので、浅めの呼吸に切り替えたところ痛みは我慢できる状態になったので、ゆっくりと二歩で地面に這い上がることができました。
・ しばらく休んでから、頭部や首、足など、右背中以外はどこも負傷のないことを確認後、戻るルートを考えました。
・ 陥没の恐れのある雪渓を上がるのは危険なので、今滑落した幅3m程の、湧水が長期間流れて僅かに生えた草が腐って褐色の草原状のたヌルヌルしてるグラススキー場の様な斜面を横断した先の、笹が生えてる個所から登るルートにしました。
・ 強い日差しで頭部が熱いのを感じ、帽子がないことに初めて気が付き、あたりを見渡すと、前方約5m先に飛ばされてるのを発見。
・ リュックからステッキを取り出し(当方ステッキは危険個所と急な下り以外使わない習慣、常時持参)、ストックの先端の保護ゴムキャップを外し、尖ったストックでしっかり地面深く刺して、安全を確保しながら、一歩づつ進み帽子を回収。
・ 慎重に必死になって、左手のストックをしっかり地面に刺し(右手だと背中に痛み)で一歩づつ移動、笹原に辿り着き、息を整えつつ、笹をつかまったりしながら、ゆっくりと30m程、痛みを堪えながら、息を整えながら登ってようやく登山道に合流、一安心。
・ 緩やかな登りでしたので、息が苦しいながらも何とか山頂まで戻ることができ、後は少しの登りがありますが、下降下山のみなので、暗くなるまで6時間あるので、標準下山時間の二倍のゆっくりペースで下れば何とか日没前に到着出来そうと思え一安心。
・ ちょうど、山頂に大阪からの単独の私より若い男性登山者(今日の最終登山者でした)がいましたので、状況を話し、痛みの激しい背中を見てもらいました。
・ 外見上は背中に擦れ傷があり赤くなってる程度で、内出血等異常はないが、泥汚れがあるとのことで、水をかけて拭いていただきました。
・ 大阪の方は、明日八海山登山で、今夜は六日町泊とのことで、バスの時間に合わせてゆっくり登山とのことで、一緒に下山しましょうと言っていただきました。
・ まだ最高地点へは行っていないとのことでしたので、最高地点の少し先の池塘とニッコウキスゲの群落も見てから下山することを勧め、先に下山開始しました。
・ ステップ落差が大きいと、痛みが激しくなるので、小幅に徹して進み、前巻機通過付近で、大阪の方が追い着き、以後駐車場まで同行してして頂けました。
・ 段差のある急な個所が断続的にあり、背筋に力が入ってしまう度に激痛が走り、息が詰まってしまいました。
・ 下山するにしたがって次第に痛みがきつくなり、ペースが落ち、呼吸も浅く早くなってきました。
・ 半分位下山したとで、先方のご厚意に甘え、当方のザックを持って頂きました。
・ 途中から座って休憩してしまうと、立ち上がるのが非常に苦痛になってしまったので、立ったままの小休息にしました。
・ ようやく四合目まで下山、傾斜も緩めになり、夕立もなく間もなく到着なので、気分が楽になりました。
・ 下山標準時間2時間50分の所を4時間かけてようやく17時前に駐車場に到着。
・ 当方が最後の車、駐車場管理人さんが駐車料金500円の徴収にきて、最近のヌクビ沢事故事例などを話してくれました。
・ 一服後、運転に支障がないことを確認後、同行者を六日町駅へ送る車中、山の話などの情報交換をして別れました。
・ 近くの薬局でシップ薬を購入、貼り付け、座席の後ろに、クッションを二つ重ねて、ブレーキ操作がしやすいように、座席を前方へスライドさせ、東京まで約200Kを4時間かけて、数ヶ所のSA・PAで休憩しながらようやく帰宅。
・ 練馬IC降車後の一般道での右折時のみ、ハンドル操作がキツかったが、他には体調の悪化等、運転に支障をきたすことなく無事帰宅出来、ほっとしました。
・ 家に入ってから安心したせいか、急に痛みを感じ始め、歩くのがやっとの状態、食欲も痛みで無く、すぐに就寝、夜中も痛みでほとんど眠れませんでした。
・ 翌日、一番で近くの総合病院の整形外科へ受診、何と背中側の肋骨が4本も骨折してる鮮明なレントゲン写真を見せられビックリ。担当医も感心してました。
・ 2週間の安静治療、コルセット装着、湿布剤(シップは消炎鎮痛剤)貼りと消炎鎮痛薬服用。 2週間後に再診予約とのことで、回復に1ヶ月位、全治3ヵ月位かかるとのことでした。(診断書:件名=右多発肋骨骨折、保存加療方針、全治約3ヶ月)
・ 重症のわりに、1,200mの標高差を下り、200Kの運転を成し遂げられたのは、事故直後から帰宅するまで、気が張ってアドレナリンが大量に動員され、激痛のはずがかなり軽減されてたと思われます。
* わが人生、初めての負傷、100・200名山完登以外でも多数の登山歴のなかで、初めての怪我、日常生活を含めても初めての大ケガでした。
* 反省点 〜 原因:“慣・なれ”、K/Y薄れ、反射運動能力の低下等。
* 今、滑落の状態を思い出すと、危機一髪だったと思いました。
ヽ衢邂銘屬ほんの0.5mズレていたら、数百メートルの急斜面の雪渓上を猛スピードで終端まで滑落、岩に激突したはずで、命はなかったでしょう。
◆々Δ梁腓さが約0.5m、深さが約0.4m位だった。もっと深かったら頭部・足腰の負傷、空洞の奥へ入り込んでしまったら、空洞からの脱出不可能。足の負傷で歩けなかったら、ビバーク、電波が届かず、すぐには発見されなかったでしょう。 深さが0.2m位以下だったら、止まらず、雪渓上を終端迄滑落したでしょう。
小窪地への落下直前に偶然体が後ろ向きになりリュックがプロテクターの代わりになった。
ぁヽ囘戮やや横向きで激突したので、大事な背骨は衝撃が避けられた。脊髄損傷だと後遺障害となる。回転がなければ、胸骨及び肋骨骨折で胸腔内損傷、顔面負傷の可能性大でした。
ァ\齋棉縮粍奮阿禄世蕕な状態だったので、クッション効果があり、激突したのにむち打ち症などならずに済んだ。もし岩が露出してたら強度の打撲で瀕死の重傷だったでしょう。
Α々折した肋骨は、肺に刺さったりしなかったので、4日経過しても肺機能低下や発熱、体調悪化等の変化はなく、痛みの程度はまだ変わりませんが、右腕が上げられるようになり順調に回復に向かっています。
А‘辰法⊆蠡等、下山に支障をきたす負傷が全くなく済んだので、無事下山、当日帰宅できた。
─ヾ躓^貳院⊂況からして、ある意味運が非常に良かったと思いました。下山まで当日最後の親切な登山者と同行でき、夕立にも合わず、無事生還できたことに感謝です。自分の不注意で生じた事故。この体験から多くの深い意味を更に極め、人生に生かしていこうと思いました。
今回の災難は単独滑落事故だったので、交通事故や職場での労働災害等のように、事故後の多岐にわたる手続き処理等の煩わしさや、他人への迷惑などは特になくて助かった。
* 大阪の方のご親切なご厚意に感謝します。
* 怪我が完治したら次回は、再び紅葉シーズンに登山してみたいです。
* 井戸尾根コースは特に危険箇所、迷路等なし。 ヌクビ沢は危険個所多数、残雪期はベテランでも超危険。
* 巻機山の井戸尾根コースは急登区間もありますが、危険箇所もなく、非常に歩きやすい雄大な展望バツグン・景色の良いお勧めコース。
供ァ圈ヽ衢郢故から一週間経過した今、改めて感じたこと 》
・ 今はまだ鎮痛剤が効いてる効果があり、静かに座っていたり、ゆっくり歩く分には、痛みなく過ごせ、トイレ、入浴、食事等も支障なくできるようになり、このペースで順調に回復できそうです。
・ 体調も良好で、何の後遺症もなく、少しの痛みを我慢すれば、安静治療中の今の自由時間を有効に使いたいと思えるゆとりが出てきました。
・ 山レコなどの山行情報写真などを見ていると、早く登山再開したい気持ちでムズムズしてきました。
・ 秋のマラソンシーズンに参加予定の大会に向けてのリハビリを、来週の診察の結果以降、早々に開始したいと待ち望んでいます。
・ 安静治療を続けてると、いまさらながら健康の大切さ、有難さを思い知らされました。
・ 今、改めて今回の事故を回想してみますと、本当に危機一髪で助かったことに感謝の念でいっぱいになりました。
・ 前記のコメントの通り、滑落位置がほんの0.5mズレてたり、雪渓の窪地の深さが浅かったりしたら、雪渓終端迄滑落岩に激突、間違いなく生還不可能。雪渓の窪地の深さが深かったら、頭部や足腰の負傷。窪地落下直前の回転角度が30度ずれてたら、脊髄骨折で半身不随、回転がなければ、顔面か胸の骨折、むち打ち症等で、瀕死の重傷になっていたと思われます。
・ 運が良かったとだけでは言い済まない、何かの力が働いたような感覚でした。
・ 不思議だったことは、滑落中恐怖心が湧かなかったこと、まるで子供の頃の滑り台で楽しんでいたような愉快な気分が一瞬蘇ったことと、激突の瞬間、まったく痛みを感じなかったことです。
・ 滑落位置も巻機山山頂直下で、すぐに山頂に戻れ、以後は下降下山だけで済む場所で助かりました。
・ 数人しか登山者がいなかった平日、最終の登山者がまるで待っていてくれたようなタイミングで会えて、下山中サポートして頂けた幸運。
・ 運転に支障をきたすほどの体調不良や激痛にならずに、長時間運転し、無事帰宅できたこと、等々。
・ わが人生初の重傷事故のタイミングが、最も支障のない時期であった。
〜 数年以上前であったら、仕事関係では、組織や関係職員へ多大な迷惑を与えてしまったし、私的な分野でも、重要な活動に支障をきたしてしまったはず。 今だから、長期間休務でも、職場にほとんど迷惑をかけずに済んだ。
〜 発生が一月前後したら、非常に重要な行事に参加できなかった。何もない8月中に静養できるタイミングであったので助かった。
〜 8年以上前であったら、百名山・二百名山完登及び、フルマラソン100回完走達成前のため、状況によっては生涯完登出来なくなる可能性があった。
〜 花粉シーズンであったら、花粉症の当方にとっては地獄の苦しみをしばらくの期間余儀なくされてたでしょう。等々。
・ 以上のように、まるでお膳立てされた状態で、大きな災難を最小限で済ませてくれた感じでした。
・ 何か、大きな荷物が消されたような感覚です。
・ 生き延びられたと言える今、まだやるべきことが残されていたからこそ、危機一髪で生き延びられたように感じました。
・ 全快したら、何か、人々のために、今以上、何らかの形で貢献していきたいという想いが強く湧いてきました。
※ 今回の事故の教訓
〜 持久力の低下は僅少でも、反射運動能力・敏捷性が、年齢とともに低下してきてるのを、気にしてなかったのも、原因。
・ 危険性の少ない場所でも、慎重な行動が必要。
・ 10日間の室内静養後、散歩に出かけたら、見る世界が新鮮に映ってきた。自由に歩けることの有難さ、健康の大切さを改めてひしひしと感じた。
・ 「ピンチはチャンス!!」に変える・生かす。 新たなる発見、覚醒を!!。 超回復で事故前より健康度等アップを。
・ 何らかの“メッセージ”等として受け止める。
〜 長い人生行路の一時、歩みを止めて、今後の正しい進路を心静かに見極めるチャンス到来。
・ 室町時代の臨済宗の僧一休さんの、「ひとやすみ、ひとやすみ」と同じ体からのメッセージ。 「煩悩の世界から悟りの世界に行くのには何も考えず急いで突き進みのでは無く、考える時間を持てるように一休みしながらゆっくり行きなさいよ」、「煩悩の「有」の世界と、煩悩 のない「無」の世界のはざまにあって、一休みする」。
・ 今回の件は、何らかの大きな「毒素」が消え去って、今から良くなっていく体験であった。
掘ァ埖猟慣于畩況》
【 骨折後の経過 】
* 《治癒過程》
・ 炎症期→修復期→リモデリング期というように3つの治癒過程を経て完治へと向かう。
・ 骨は皮膚や筋肉などと違い、骨自体を再度形成する。
・ 痛みは、骨折の治癒過程と関係していて ̄蠑百、⊇ど期、リモデリング期の3段階の状態によって変わる。
 ̄蠑匹蓮骨折して2日から3日でピークとなり完治するまでには数週間かかる。
◆々折から数日のうちに修復期が始まり、数週間から数カ月も要する。 通常 3週間〜6週間。
元の正常な状態に骨が修復される時期をリモデリング期と言う。数ヵ月要す。
痛みは軽くなっていくが、押すと痛みが出る場合もある。 骨密度の低い外仮骨が、徐々に再吸収され強い通常の骨に置き換わる。
※ 1 〜 3日目(炎症期)
* 体調
・ 体温:初日微熱、翌日以降ほぼ平熱。 血中酸素飽和濃度:98%。 腫れ:なし。 皮膚:擦り傷部分:赤み、小さな化膿箇所あり。
・ 痛みで食欲減退、 熟睡感なし。
・ 起床にかかる時間(起きようと行動を起こしてから、立ち上がるまでの時間):約2分。
* 痛み
・ 寝返り時が最も痛む。寝起き上がる時は、横向きからだと非常に痛むので、うつ伏せ状態になってから、起き上がると少しの痛みですむ。
・ 左背中側骨折だったため、痛みを感じない姿勢は、うつ伏せ状態のみ。 左下横向きで、鎮痛剤が効いてる約5時間のみ痛みが和らぐ。
・ 夜は、5時間ほどで、痛みで覚めてしまう。 朝・昼の食事2時間後の鎮痛剤が効いた後の1時間ほど昼寝する。
・ 寝起き上がる時は、おでこをスライドさせ、腕には力を入れずに、正座の姿勢にしてから、ゆっくりと背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で膝立してから、爪先に力を入れ足の力だけでゆっくりと立ち上がる。背筋に力が入らないように、両手は膝に添える程度。
・ 座った姿勢からは、背筋に力が入らないよう、背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で、足の力だけでゆっくり立てば、痛みは少ない。
・ 鎮痛剤が効いてる約5時間以内:椅子に腰かけられる時間は、30分間程度、その後は数時間うつ伏せ主体で、時々左横向きで過ごす。
・ 鎮痛剤が効いた後は、寝る。
・ 鎮痛剤服用:毎食後。 湿布(モーラステープ L40mg):夕方入浴前剥がし、就寝前貼り付け。
・ 歩行、階段、トイレも、背筋に力が入らないよう、背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で、足の力だけでゆっくり小幅で移動すれば、痛みは少ない。
・ セキをすると非常時に痛む。むせないよう飲食に注意してる。 あくび、シャックリは我慢できる痛さ、クシャミは激痛を伴うようなので、注意しており、今のところクシャミはなくすんでる。
・ 最初の排便では、便意はあったが、便が固く、力んで出した時、かなりの痛みを感じた。 以後、水分補給、野菜等の摂取で、次第に柔らかな排便ができたので、痛みは感じずに済んだ。
※ 4 〜 6日目(修復期の初期)
* 体調
・ 体温:平熱。 血中酸素飽和濃度:98%。 腫れ:なし。 皮膚:擦り傷部分:ほぼ回復。
・ 食欲徐々に回復、寝不足感、僅か。
・ 下記資料の“骨折を早く治す栄養”に基づき、必要品を購入、意識して摂取し始めた。
・ 起床にかかる時間(起きようと行動を起こしてから、立ち上がるまでの時間):約1分。
* 痛み
・ 寝返り時が最も痛む。 うつ伏せ以外に、仰向きでも痛みをほとんど感じなくなった。 左下横向きでは、鎮痛剤が効いてる時間のみ痛みが和らぐ。
・ 右下横向きでは、痛む。
・ 夜は、6時間ほど熟睡。 朝・昼の食事2時間後の鎮痛剤が効いた後の30分ほど昼寝する。
・ 寝起き上がる時は、おでこをスライドさせ、腕には力を入れずに、正座の姿勢にしてから、ゆっくりと背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で膝立してから、爪先に力を入れ足の力だけでゆっくりと立ち上がる。背筋に力が入らないように、両手は膝に添える程度。
・ 座った姿勢からは、背筋に力が入らないよう、背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で、足の力だけでゆっくり立てば、痛みは少ししか感じない。
・ 鎮痛剤が効いてる約5時間以内:椅子に腰かけられる時間は、1時間程度、その後は1〜2時間仰向きで痛みを解消、再度起き上がり椅子に座るパターンを繰り返し過ごす。
・ 鎮痛剤が効いた後は、寝る。
・ 歩行、階段、トイレも、背筋に力が入らないよう、背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で、足の力だけでゆっくり小幅で移動すれば、痛みはほとんど感じない。
・ 入浴開始。 背筋に力が入らないよう慎重にゆっくりした動作で、無理なく少しの痛みで、気持ち良く入れた。
・ マジックハンドを購入、手の届かない所の物を、楽な姿勢を変えずにスンナリ得られ非常に便利。
※ 7 〜 10日目(修復期の前期)
* 体調
・ 体温:平熱。 血中酸素飽和濃度:98%。 腫れ:なし。 皮膚:擦り傷部分:完全回復。
・ 食欲回復、寝不足感なし。
・ “骨折を早く治す栄養”の食品・サプリを意識して、毎食時に摂取。
・ 起床にかかる時間:約30秒。
* 痛み
・ 全般的に痛みがやや緩くなってきた感覚。 寝返り時が最も痛む。 うつ伏せ以外に、仰向きでも痛みを感じなくなった。 左下横向きでは、鎮痛剤が効いてる時間のみ痛みが和らぐ。
・ 右下横向きでは、痛む。
・ 6日目に空腹時、胃の感覚が、少々違和感を生じ始めた。 朝服用後6時間以上経過しても、静かにしてる分には痛みは感じなかったままなので、医者から、痛みがなくなったら服用回数を減らしてもよいと言われたことを思い出し、昼食後の鎮痛剤服用を止めてみたら夕食前まで、特別痛みの増加は感じなかった。 調子に乗って、夕食後も服用を止めてみたところ、夜中の2時に痛みで目覚め、以後痛みで眠れなくなったので、服用は、朝晩2回に変更。 胃の調子が回復、睡眠も支障なし。
・ 鎮痛剤が効かなくなる約5時間後以降、痛みだすが、痛みの程度は軽くなったので、夕食まで我慢。
・ 寝起き上がる方法は、変更なし。
・ 鎮痛剤が効いてる約5時間以内:椅子に腰かけられる時間は、1〜1.5時間程度、その後は30分〜1時間程度仰向きか、うつ伏せで痛みを解消、再度起き上がり椅子に座るパターンを繰り返し過ごす。
・ 鎮痛剤が効いた後は、時々寝る。
・ 階段、トイレ、入浴も、背筋に力が加わらないよう、背中を真っ直ぐ伸ばした姿勢で、足の力だけで移動。 歩行も同様な姿勢で、腕は体側面にくっ付けた忍者歩行のような姿勢で歩くと、痛みなく普通に歩けるようになった。
・ 但し室内を連続して5分も歩き回ると、痛みはじめ、その後急に痛みが強くなってしまったので、リハビリ的な歩行は5日後の再診結果次第で始めようと思います。
・ まだ右腕を真横に真っ直ぐ伸ばしたり、頭上高く上げたりすると、かなり痛む。体を少しひねるだけでかなり痛むのは変わりませんが、体を曲げる角度が多少広げられるようになった。
※ 11 〜 20日目(修復期の中期)
* 体調
・ 良好。 但し、胃の調子が悪くなってきた。 鎮痛剤服用6時間経過以降もさほど痛みは感じなくなってきたので、鎮痛剤服用を止める。
・ 11日目に舌が溝状舌となり、舌苔となってしまった。舌苔の原因はカンジダ菌の異常繁殖で、ストレスなどで抵抗力が落ちた時、ステロイド剤等の長期間服用時、消化器系の疾患時、ドライマウス(唾液の減少や口呼吸による口腔の乾燥)継続時、とのことで、該当。 丁度痛みが軽減してきたので、鎮痛剤服用を止め、様子見、痛みに変化がなかったので以後鎮痛剤服用完全終了。舌苔の痛みは2日後に回復、やや白っぽい状態はしばらく続く。
・ 14日目に再診。 レントゲン写真にて、骨折部分の修復が順調に進行、後2週間ほどで完全融合。
・ 湿布個所が時々、かゆくなった。 担当医から、湿布は貼りっぱなしでなくともよいとのことで、入浴後に貼り、朝はがすことにする。
・ 起床にかかる時間:12日経過現在、約15秒。
* 痛み
・ 12日経過現在、全般的に痛みが緩くなり、体を動かさなければ、痛みは感じず。
・ 〃、寝返り、横向きも若干の痛みに軽減してきた。寝る姿勢は、仰向き、横向きではまだ痛みを感じる。
・ 〃、仰向けになった時、背中の肋骨骨折部分がゴリゴリするのを感じ始めた。背中の患部(肩甲骨の下)がはっきりと凹んでるのが分かってきた。
・ 〃、椅子に腰かけられる時間は、1.5〜2時間程度、その後は30分程度仰向きで痛みを解消、再度起き上がり椅子に座るか、軽目の散歩に出かけるパターンを繰り返し過ごす。
・ 〃、同じ姿勢が長いと、背中が凝ってくるようになった。
・ 〃、体のひねり、前かがみ、右腕を真横に真っ直ぐ伸ばしたり、頭上高く上げたりすると、まだかなり痛む。
・ 〃、セキをした時、痛みが軽くなったが、むせないよう飲食に注意してる。 あくび、シャックリは僅かな痛さまで回復、クシャミは激痛を伴うようなので、注意しており、まだクシャミはしないですんでる。
・ 〃、階段、トイレ、入浴も、スロー動作なら、あまり痛まなくなった。
・ 〃、10分間程度の、ゆっくり散歩開始、散歩後も快調だったので、徐々に時間を延ばしてみる。
・ 20日目に初出勤、デスクワーク的な業務でも、9時間経過後すると、背中が多少痛みを感じる。帰宅後、しばらく寝ると回復。
※ 3 〜 5 週間目(修復期の後期)
* 体調
・ 良好。 舌苔もほぼ完治。
* 痛み
・ 3週間経過現在、全般的に痛みが緩くなり、緩慢な動作であれば、日常生活中での痛みはほぼ感じず。
・ 〃、就寝時、寝返り時以外は、痛まなくなった。寝る前に湿布を1枚貼り、朝剥す。湿布を貼らないと、3時頃、眼が覚めてしまう。
・ 〃、仰向けになった時、背中の肋骨骨折部分がコブになったようにゴリゴリ感が強くなってきて、寝た直後圧迫痛を感じるが1分ほどでなくなる。背中の患部の凹みは変わらず。
・ 〃、起床にかかる時間:約10 〜 15秒。
・ 〃、体のひねり、前かがみ、右腕を真横に真っ直ぐ伸ばしたり、頭上高く上げたりする動作は、まだ痛む。
・ 〃、セキをした時、痛みが軽くなったが、むせないよう飲食に注意してる。 あくび、シャックリは痛みを感じなくなった。クシャミは激痛を伴うようなので、しそうな時は鼻を摘まんで丹田に力を入れて回避。
・ 〃、階段、トイレ、入浴、ズボンの履き替え等も、スロー動作なら、痛まなくなった。
・ 〃、同じ姿勢が長いと、背中が凝る。
・ 〃、30分間程度のややゆっく目の散歩と段差のない道でのサイクリングを実施中。徐々に時間を延ばしてみる。
・ 4週間経過後も、先週とほぼ変わらず。
・ 5週間経過後、急に痛みがなくなってきて、階段、トイレ、入浴、ズボンの履き替え等普通の速さでも痛まず、ほぼ通常の日常生活(重い手荷物等持たない)ができるようになった。
・ 〃、寝返り時のみ、痛みが残ってる程度まで回復、起床にかかる時間はほぼ通常どおりの約10 〜 5秒程度に回復。
・ 〃、仰向けになった時、背中の肋骨骨折部分のゴリゴリ感が強かったが次第に減ってきた。背中の患部の凹みも少なくなってきた。
・ 〃、体のひねり、右腕を真横に真っ直ぐ伸ばす動作と、セキをした時は、まだ痛みを感じる。
・ 〃、勤務日等、日中の終日、横になって休まないと、午後に背中が凝ってきて、夕方になると痛みを感じる。
・ 〃、1時間程度の散歩・サイクリングを実施中。徐々にスピードを早めてみる。ジョギングも痛まず出来たが、念のため来週のレントゲン検査までは控える。
※ 6 週間目 〜 3ヶ月後(リモデリング期)
* 体調
・ 良好。
* 痛み
・ 6週間経過初日、レントゲン検査で、順調に骨折部分が修復してるが、まだ不完全なので、ひねったり、痛みを感じる運動や(重量物を持つ動作等)は控えるようにとのこと。
・ 次回、9月末の検査までは、マラソン大会には参加しないようにとのこと。
・ 6週間経過後、寝返りを含め、通常の日常生活では痛みを感じなくなった。
・ 〃、体のひねり、セキをした時に、まだ痛みを多少感じる。我慢してたクシャミをしてしまったが、咳をした時と同じ僅かな痛みで助かった。
・ 〃、仰向けになった時、背中の肋骨骨折部分のコブになったゴリゴリ感と、寝た直後の圧迫痛は少なくなってきた。背中の患部の凹みは変わらず。
・ 〃、勤務日等、日中の終日、横になって休まないと、夕方になると背中が凝ってきて違和感を感じたり痛みを感じる。
・ 〃、座ったまま同じ姿勢でいると、背中が凝って痛みだすので、時々ほぐす動作で解消してる。
・ 〃、今後は1 〜 2時間程度の散歩・ジョギング・サイクリングを痛み等感じない範囲内で行うことにする。
・ 7週間経過後、通常の日常生活では、セキ・クシャミを含めて痛みを全く感じなくなったが、寝返り時や体のひねりではまだ痛みを多少感じる。
・ 〃、仰向けになった時、背中の肋骨骨折部分のコブになったゴリゴリ感と、寝た直後の圧迫痛はほとんど解消、背中の患部の凹みはやや少なくなった感じ。
・ 〃、座ったまま同じ姿勢でいると、すぐに背中が凝って違和感を生じるので、頻繁に手でさすったり、携帯式バイブレータなどでほぐして解消してる。
・ 〃、ジョギングを一月半振りに開始、サイクリングを含め1時間程度の運動を行い、リハビリに励む。
* 患部の痛みはほぼ無くなってきたのに、生涯初めて背中の強目の“凝り”が生じた原因は、一月ほど患部の背筋を使わないようにしていたため、背中の毛細血管・神経細胞等が活動休止・数の減少で血液・リンパ液の循環が低下したためと思われます。
→ ・ 特に柔らかくないイスの場合、患部の凝感覚というより鈍痛感が強くなる。45度以上背もたれにすると、痛み・違和感等が解消される。
→ ・ 仰向け・うつ伏せになると、ほんの数秒で解消、数分休むだけで、完全に回復するので一般的な“凝り”ではなさそう。
→ ・ “コリ、凝”の主要な原因は、.好肇譽硬による血流の滞り、筋肉の硬直・疲労、自律神経失調症、ぐ瀋仮祿屋奮阿法↓ニ梢神経が圧迫されたりダメージを受けると、それ自体が痛みやしびれを脳に伝える神経であるため、その場所がジーンとしたり、違和感が生じる。η背のように姿勢が悪い。
→ ・ 当方の背中の違和感痛みコリのような感覚の原因は、症状からして上記の´↓イ諒9腓隼廚錣譴泙后
→ ・ 解消法として、背筋のマッサージ、ストレッジ、入浴などによる血流増進、(首、背中、腰にかけてゆるやかなS字カーブを描いて寝れる高反発マットレスの使用)、神経細胞の修復に欠かせない成分のビタミンB16、及び筋肉疲労に有効なビタミンB1の積極的な摂取が有効。
・ 8週間目になると、寝返り時の痛み、背中の肋骨骨折部分のコブになったゴリゴリ感と、寝た直後の圧迫痛は完全に解消。 背中の患部を押したり、硬い背もたれに寄りかかると相変わらず痛い。 患部の凹みも変わらず。
・ 〃 、奥武蔵自然歩道の天覧山・日和田山リハビリ登山と日本一のヒガンバナの“巾着田公園”へ出かける。 何の違和感もなく、久々の快適なハイキング等を満喫出来ました。
・ 只、電車の座席に座り続けると患部の違和感・痛みが生じるので、空いた車中では45度程背にもたれ、違和感を回避した。
・ 翌日、僅かに患部の違和感を感じた事が二度程ありましたが、翌々日には解消。
・ 9週間経過後のレントゲン検査でも、順調に修復してるようですが、まだ完全な状態ではないので、無理は禁物とのことで、一月後の検査後確認できるまでは、フルマラソン等は自粛。 ジョギングと軽めのハイキングで、運動能力回復を行うことにし、早速高尾山ハイキングに出かけました。
・ 標高差400mの非常に歩きやすい高尾山でのゆっくりペースでのハイキングでしたので、下山まで全く患部等の痛み・違和感などありませんでした。
・ 患部の痛みや違和感のない五体満足な状態での、軽ハイキング、自由に歩けること、豊かな自然を身をもって味わえることの有難さを、ひしひしと感じながらの肉体に感謝しながらの登山でした。
・ 帰宅後と翌日、背筋の疲労感と違和感がありましたが、翌々日には完全に回復し、一安心。
・ 先週高尾山への、リハビリハイキングが全く快調でしたので、翌週も一昨年から予定していた、“紅葉最盛期の“姥ヶ平”のヒョウタン池での真っ赤に染まる紅葉と湖面に映った茶臼岳”の写真を撮りに、標高差約500mの那須岳リハビリハイキングに出かけました。 → http://yama-heiwa.moo.jp/sub-1-mt-1-24-nasudake.html
・ 約6時間のゆっくりペースでの登山でしたので、患部の痛みや違和感等もなく、素晴らしい紅葉を味わうことができました。
・ 今回のハイキングも前回同様、帰宅後と翌日、背筋の疲労感と違和感がありましたが、翌々日には完全に回復しました。その他の部位は全く快調でした。
※ 当方の過去の巻機山登山記録
HP ➡ http://yama-heiwa.moo.jp/ ( 登山&大自然&マラソン&健康&超古代文明&宇宙&多(他)次元世界&アセンション(次元上昇)&高次元世界) 〜 百名山 〜 巻機山 ➡ http://yama-heiwa.moo.jp/sub-1-mt-1-27-makihatasibutu.html をどうぞ
* 百名山登山記録 ⇒ http://yama-heiwa.moo.jp/sub-1mt-1-100mt.html
【 参考資料 】 〜「骨折バイブル、フリー辞典等」より抜粋。
《肋骨骨折》
・ 肋骨は12本から構成されており、胸骨という胸の前の骨と接続して胸郭を形成しています。
・ 胸郭は息を吸ったときに広がり、吐いた時に縮み、衝撃を受けた時には撓んで力を吸収します。
・ 肋骨は胸郭を形作る骨で、呼吸によって動く。
・ 肋骨骨折とは左右に12本×2=24本ある肋骨のうちのどれかが骨折した状態。
・ 第一肋骨〜第七肋骨は胸骨外側縁と接しており完全に胸部を覆っているのに対して、第八肋骨〜第十二肋骨は胸骨と接しておらず前腹部は開いている。
・ 上から数えて、第4〜8肋骨が最も骨折の発症ケースが高い。
・ 肋骨の役割は、体内の内臓器官(肺、心臓、肝臓等)の保護。
1.【肋骨骨折の主な症状】
・ 骨折部位に一致した疼痛(とうつう)および圧痛(あっつう)がある。
・ 腫脹(しゅちょう)、皮下出血が現れ、骨折部を軽く圧迫した時に軋轢音(あつれきおん)(骨折部で骨がきしむ音)が生じることがある。
・ 上半身を捻ると胸に痛みを感じる。
・ 肋骨の骨折部位と思われる部位そのものに痛みを生じる。
・ ぶつけた部位を圧迫すると痛みを感じる。
・ 胸部打撲部位の内出血。
・ 呼吸の倦怠感、違和感。
・ 打撲部位に大きな腫れ。
・ くしゃみや、せきをすると胸が痛む。
・ 主な合併症 〜 血胸:肺の一部に血が溜まる血胸となり、息苦しさが生じる。酸素飽和度が90%以下となる。
当方、パルスオキシメーター(動脈血の酸素飽和度を測定するもの)測定値は、98%で正常でした。
2.治療 ・・・安静第一。 バストバンドで部位を固定。消炎鎮痛薬を内服。
・ 痛さを感じない範囲で、手足等動かす。
・ 骨折の融合は約3週間。通常2〜3週間で痛みが治まる。
・ 完治までの治療期間の目安は2ヶ月程度。
3.消炎鎮痛薬
* 処方薬「ロキソニン錠60mg、市販薬「ロキソニンS」の効能効果
・ 頭痛、月経痛(生理痛)、歯痛、抜歯後の疼痛、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷痛の鎮痛、悪寒、発熱時の解熱等。
* 副作用
・ 消化器症状(胃部不快感、食欲不振、下痢等)。
* ロキソニン(ロキソプロフェン)が効くまでの時間
・ 15分〜60分、鎮痛効果は15分以内に効く割合約50%、30分以内約80%。
* 持続時間
・ 5〜7時間の効果持続。
・ 血液中の濃度、約6時間でゼロ。
* ロキソニンの消炎鎮痛メカニズム
・ 体の中で発熱や痛みがあるときは、体内にもともと存在するプロスタグランジン(PG)という物質が患部で活動し、炎症や発熱を引き起こします。
・ ロキソニンの成分であるロキソプロフェンはこのプロスタグランジン(PG)が発生しにくくなる(生まれにくくなる)ように働くことで、結果的に発熱や痛みといった炎症が体内で起こりにくくします。
* ロキソニン・ロキソプロフェンの用法・用量
・ 15歳以上、 一日2〜3回。2回以上服用するときは4〜6時間、間隔をあけること。 医師の処方通り用法用量を守ること。
4.骨折を早く治す方法
・ 骨折部位を整復後、患部を固定、動かさずに、骨の自然治癒力によって修復されるのを待つのが基本。
・ 骨折を早く治すには、骨を構成する栄養素を積極的にとるようにすれば良い。 しかし必要な栄養素の吸収量には上限があり、過度の摂取は副作用が生じる場合もある。骨を作る速度にも限度があります。
・ 骨の主成分はリン酸カルシウム。そのため、骨形成にはカルシウム、リン、ビタミンDで、コラーゲンがカルシウムの吸収を助け、骨を修復させるので、これらの摂取が不可欠。
・ 骨折が治るスピードは、カルシウムの摂取量との関係より、骨の組織ができあがるスピード、つまり代謝の程度が重要。
・ 炎症が治まったら、リハビリ、入浴、部分浴などで血行をよく保つこと。
・ 骨密度を増やして骨を強くするには、骨内にカルシウムを定着させる必要があり、その役割は「骨タンパク質」コラーゲン。ネット状になった骨タンパク質に、カルシウムがはまり込む。
・ カルシウムの吸収を高めるには「ビタミンD」が必要で、これは太陽光を浴びることで、体内で合成されるビタミン。 回復するまでは、毎日30分 〜 1時間、太陽光を浴びること。
・ 急激に細胞を作る速度を上げることは無理なので、適度に身体を動かして正常な代謝スピードを保つこと。
・ 最善策は、第一に、患部を動かさないこと(骨折部修復完了までの約6週間)、次項目の必要な栄養を充分摂取すること、規則正しい生活で、痛みを感じない範囲で歩行などで新陳代謝を上げること。
・ 骨折療養中でも、日中はできるだけ活動して体を動かし、患部以外は、痛みを感じない範囲で、よく動くことで全身の血行がよくなり、骨の癒合も促される。
・ 骨折を早く治す栄養として、 .灰蕁璽殴鵝聞タンパク質である儀織灰蕁璽殴鵝淵侫.ぅ弌璽廛蹈謄ぅ鵑琉貅錙砲旅臉を助ける栄養と、カルシウムの吸収を助ける栄養素)、 ◆.灰鵐疋蹈ぅ船鵝↓ カルシウム、ぁ.咼織潺D、ァ.咼織潺C、Α.咼織潺K、А.泪哀優轡Ε爐覆鼻
(1).骨折を早く治す栄養
.灰蕁璽殴鵝
・ 成人に必要なコラーゲン摂取量は1日あたり5gですが、骨折時にはその倍必要とされています。多くのコラーゲンを摂取することで、完治までの速さがなんと2倍から3倍になると言われています!
・ 骨量の3割を占める儀織灰蕁璽殴鵑、カルシウムを定着させる骨の土台を作る。
・ 補助的にサプリメントも。
・ 骨折時推奨摂取量:成人8000mg。摂取量上限:10000mg。
・ タンパク質も合わせて、骨折の患者は通常値60gの倍以上の150g取りたい。
・ ヘム鉄 ・・・ コラーゲンが細胞の中で作られた後にコラーゲン繊維となるためには、ヘム鉄が必要。
◆.灰鵐疋蹈ぅ船鵝
・ 骨折時の骨の修復や傷ついた組織の修復に高い効果を発揮する。
・ コンドロイチンは、コラーゲンがつくった繊維状の土台のすき間に、カルシウムを運び、はめ込む役割をする。
・ 補助的にサプリメントも。
・ 骨折時の目標摂取量:成人1200mg。(グルコサミン=1500mg)。
カルシウム
・ 骨の主成分。カルシウムが不足すると修復に時間がかってしまう。
・ 吸収効率の良い、ヨーグルト、モロヘイヤ、チーズなど。牛乳でカルシウム摂取は吸収効率が悪く胃腸に負担をかけ、血液が汚れ、骨粗鬆症の予防にならないことが判明してる。
・ 補助的にサプリメントも合わせて摂取を。
・ 骨折時の目標摂取量:成人700mg
・ 骨粗しょう症や骨折予防のためのカルシウムの摂取推奨量は、1日700〜800咫
ぁ.咼織潺D
・ ビタミンDにはカルシウムの吸収を高める効果がある。
・ 魚やキノコ類。 一日10分程度の日光浴も必要。
ァ.咼織潺C
・ ビタミンCはケガの治癒を速めるばかりか、細菌による感染から体を守ってもくれますので、栄養療法では1日3000mgから状況によっては20000mgまでの摂取をすすめます。
・ ビタミンCがなければコラーゲンは作れません。コラーゲンの合成にも欠かせないビタミン。
・ 1000mg以上摂取すると劇的な効果が得られる。2000mg/day目標、食後3回で均等摂取。
・ ビタミンCとカルシウムとは、4:1の割合で摂るのが望ましい。
Α.咼織潺K
・ カルシウムの吸収に役立ち、骨に効率的に取り込んでくれる。
・ 納豆やパセリ、ホウレンソウなど。
А.泪哀優轡Ε燹
・ 骨の構成成分であり、カルシウムが骨に行きわたるのを助けてくれる。
・ ゴマ、ナッツ類、ヒジキなど。
─〜瓩治すサプリメント
・ コラーゲン (6〜10g)、コンドロイチンやグルコサミン (3〜5g)、ビタミンC、その他バランスのとれたビタミン&ミネラル。
(2).超音波治療
一般的な骨折治療は、整復、固定後は骨が自然に修復されるのを待つというもの。 最近は、超音波が骨の癒合を促進されることがわかり、治療器として応用されるようになった。
・ 超音波治療器を骨折部位に毎日一定時間(20分)、患部にあてるだけ。 痛みや違和感を感じることもなく、ストレスなく続けられる。
* 超音波治療
・ 治療器には低出力超音波パルスという弱めの超音波を使用。 微弱な超音波を骨折部位に継続的にあてることで細胞を刺激。 骨の修復が促進され、早期の治癒につながる。
・ 骨が修復するまでの期間を約40%も短縮でき、早期の治癒が期待される。 プロスポーツ選手等が多く利用。
・ 受診後に病院で貸し出された、治療器を自宅に持ち帰り、毎日自分で患部に超音波を照射するだけ。 治療器を骨折した部分に毎日20分程あてるだけで終わり、また使用による痛みもない。
* 使い方
・ 指示された場所にベルトを巻き、専用のジェルを照射部分に塗ってベルトに装着。 スイッチを押せばタイマーが作動し、自動的に20分超音波が照射される。治療器自体も小型で、扱い易い。
5.必要小物
・ 杖。
階段歩行時、負担軽減。
・ マジックハンド
座ったままで、手の届かないものを手元に持ってこられ、非常に重宝。
6.リハビリ
・ 筋力低下防止のため、自主リハビリが必要。痛みを感じない範囲で、日常生活、もしくは無理のないトレーニングをしていく。
・ 骨折部位を動かさない状態が続くと筋肉の委縮、関節の硬直等、柔軟性の極端な低下の可能性もある。
・ 血行を良くするためにお風呂に入るのも効果的。
供ァ堋砲澆龍さの指標》
痛みの程度をいかにして計測するか、という問題は医学的にも実は永遠のテーマのひとつです。 医療現場では、痛みの強度を尺度化、数値化するための指標として、ペインスケールが用いられます。
ペインスケールの種類
(1).Numerical Rating Scale (NRS)
・ 痛みを0から10の11段階に分けて表します。全く痛みがない状態を「0」、自分が考え想像しうる最悪の痛みを「10」として、今感じている痛みの点数を聞く方法。
(2).Verbal Rating Scale (VRS)
・ 痛みの強さを表す言葉を5段階に区分。 1:痛みなし、2:軽度、3:中程度、4:高度、5極度の5段階に分類。
・ 7区分の分類の場合。 0:痛みなし、1:気になる程度の痛み、2:軽い痛み、3:我慢できる程度の痛み、4:我慢できるがちょっと厳しい、5:我慢できるが厳しい、6:我慢できない程度。
(3).Visual Analogue Scale(VAS)
・ 100mmの線の左端を「痛みなし」、右端を「最悪の痛み」とした場合、患者の痛みの程度を表すところに印を付けてもらうも方法。
(4).シュミット指数あるいはシュミット刺突疼痛指数(Schmidt sting pain index)
・ 異なるハチによって引き起こされるハチ刺症痛の度合いを示すペインスケール。
(5).フェイス・スケール(フェース・スケール)
・ 痛みの表現を言語や数値ではなく、人の顔の表情によって評価するスケールです。患者さんに自分の心情に近い表情を選んでもらい、痛みを評価します。
・ 六種類の顔の表現で表し区分してる。
※ 痛みの基準はハナゲ「hanage」という単位
・ 新国際単位。国際標準化機構 (ISO) ではなく、CIPM(国際度量衡委員会)によって、人間の痛みの感じ方についての統一単位「ハナゲ」(hanage) が制定された。
・ 1cmの鼻毛を、1N(ニュートン)の力で、引っ張る時に生じる痛みを、1hanageと定義出来ることを発見し、今学会で単位として承認された。
・ 性別さや個人差がまったくない事を偶然発見したため、この基準が採用された。
・ 例:麻酔なしで虫歯を抜いたときの痛みは=500ハナゲ、足の小指を角にぶつけたときの痛みは、2〜3Khanage(キロハナゲ)、お産の時の痛みは2.5〜3.2 Mhanage(メガハナゲ)。
(1998年11月16日、日本経済新聞より)
〜 このニュース記事はジョークです。
私も2年前に巻機に行きました。危険などなさそうな場所で突然大変な思いをされましたね。他人事ではありませんので、勉強させていただきます。
一刻も早く回復され、紅葉登山を楽しめるようになることをお祈り申し上げます。
早々のコメント、お見舞いのお言葉、ありがとうございます。
一般的に危険な個所は、慎重に行動するので、事故率は低く、なんでもないところでの事故が多いことを、何と私が事例を作ってしまいました。
登山歴、約40年で300回位で、初めてのケガ、しかも大怪我。慎重さを欠いてしまった、当方のミスの結果、痛い勉強をさせられました。
登山される方、特にベテランの自信のある登山者の方は、くれぐれも当方の二の舞を踏まないよう、充分に慎重に行動し、楽しい登山を味わってください。
* 滑落事故から4日目、鎮痛剤の効き目が切れると痛みが激しくなり、夜は寝返りなど少しで少しでもできず、あまり熟睡できないので、痛みの感じないうつ伏せでの昼寝でカバーしています。心配した合併症もなく、後2週間ほどの辛抱で回復、痛みもなくなることを願って、「肋骨骨折早期回復」マニュアル的な資料の内容を遵守しています。
* 11月の紅葉登山、フルマラソン大会参加に向けて、痛みが取れたら、リハビリしていきたいと思っています。
こんにちは。きれいな写真と丁寧な説明、いつも読ませていただいています。巻機山でのケガ、びっくりしました。早い回復をお祈りいたします。私も単独なので、いつも「ケガをしたらどうしよう」と不安を持ちながら歩いています。今回はほかの登山者のサポートもあり、日没前に自力下山できよかったですね。焦らずケガを治してください。次の記録を楽しみに待っています。
お見舞いのお言葉、ありがとうございます。
当方の記録、いつも読まれてるとのこと、ありがとうございます。
「単独登山」のリスクは、常にありますが、遭難に至らない行動(天候・ルート・安全行動・装備等)を遵守することは当然ですが、不安を抱かないことが究極の遭難事故予防策と思います。
今回、滑落した瞬間から登山道へ辿り着くまで、必死でしたが、最後まで不安感は抱かず、意識して良いイメージだけを描いてました。
当方のように、花の写真撮影を楽しみにしてる登山では、単独登山は絶対条件なので、「安全登山」に徹し、山行を楽しみましょう。
一昨年・昨年と連続して、初秋の紅葉大雪山・トムラウシ・ニペソス登山予定してましたが、台風・豪雨での道路通行止・登山道崩壊等で中止、今年は今回のケガで来年に延期ですが、11月になったら終秋の紅葉を求めての登山の予定にします。 登山しましたらまた、登山記録をアップします。
➡ http://yama-heiwa.moo.jp/sub-1-mt.html
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