快晴の奥穂高岳 涸沢テント泊

2017年07月20日(木) ～ 2017年07月21日(金)

• GPS: 35:57
• 距離: 39.9km
• 登り: 2,062m
• 下り: 2,054m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:26
• 休憩: 1:44
• 合計: 8:10

距離 17.9km 登り 973m 下り 190m

6:15 上高地バスターミナル
6:21 6:23 無料トイレ
6:25 河童橋
6:33 6:34 小梨平(森のリゾート小梨/上高地野営場)
7:14 7:31 明神館
7:36 徳本口(徳本峠分岐)
8:25 8:54 徳澤園
9:10 新村橋(パノラマ分岐)
9:58 10:31 横尾 (横尾山荘)
10:50 10:51 横尾岩小屋跡
11:44 12:05 本谷橋
13:26 Sガレ
14:25 涸沢

2日目

• 山行: 10:14
• 休憩: 2:55
• 合計: 13:09

距離 22.0km 登り 1,070m 下り 1,859m

5:03 涸沢小屋
5:38 5:45 パノラマ分岐
6:19 6:32 ザイテングラート
7:53 8:25 穂高岳山荘
9:11 9:17 穂高岳
9:59 10:21 穂高岳山荘
11:25 11:37 ザイテングラート
12:02 12:05 パノラマ分岐
12:27 12:28 涸沢小屋
12:32 13:33 涸沢
14:01 14:02 Sガレ
14:49 14:56 本谷橋
15:30 横尾岩小屋跡
15:45 15:52 横尾 (横尾山荘)
16:29 新村橋(パノラマ分岐)
16:42 16:43 徳澤園
17:19 17:20 徳本口(徳本峠分岐)
17:25 17:26 明神館
18:05 河童橋
18:12 上高地バスターミナル

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

バス

さわやか信州号にて19日夜22時半頃に新宿を出発し、20日5時過ぎに上高地着。帰りは21日最終18時45分の路線バスにて上高地から新島々バス停、新島々から電車で松本駅を経て、安曇野にて後泊。22日に高速バスにて新宿に戻りました。

コース状況／危険箇所等

涸沢手前、涸沢からザイテングラードまで、雪上歩行が残りますが、よく踏まれていて、アイゼンは必要ありませんでした。ただ、かなり融雪が進んでいて、涸沢手前は踏み抜き注意して歩いてください。

写真

7/20 6:15

新宿から夜行バスで上高地に到着。最近バスに慣れてきたのか、よく寝れました。一昨年来たときは雨で散々でしたが、今回は前日に関東甲信越が梅雨明けして、晴天が予想されているので、期待感満載でスタートしました。

7/20 6:20

穂高方面は晴れてます！前回は雨雲で全く見えなかったので、ようやく上高地に来たって感じです。

7/20 7:07

久々のテント泊装備なので、意識してゆっくり歩きます。明神岳も綺麗に見えました。

7/20 8:10

7/20 8:24

徳沢に着きました。木曜日だからか、テントはまだ少いですね。
前回はここから長壁尾根を登って蝶ケ岳を目指しましたが、悪天で撤退した悪い記憶しかありません。

7/20 8:35

晴れていると気持ちにも余裕ができて、ソフトクリームで小休憩。美味しかった。けど、ソフトクリームよりも、お勧めなのがここのトイレ。徳沢園に隣接したチップトイレは最新のトイレで、すごく綺麗。街中でもハイレベルです。

7/20 9:57

ゆっくり歩いて横尾に到着。同行メンバーが早くも耳をブヨにかまれてました。帰りには蜂に刺されたり、防虫はしっかり考えないと駄目ですね。

7/20 10:20

これから進む方向に山々が見えています。今回は穂高ですが、槍にもそのうち行きたいですね。

7/20 10:31

横尾大橋を渡って穂高方面に向かいます。

7/20 10:58

屏風岩でしょうか。大岩壁ですね。登るなんて想像できません。

7/20 11:25

なだらかな登山道を進みますが、途中でギンリョウソウを発見。初めて見ました。

7/20 11:46

本谷橋を渡ります。結構揺れます。沢の水は雪解け時期だからか、かなりの勢いです。よく見ると、少し先にも小さな橋が。そちらからでも沢を渡れるのですね。渡ったところで、小休止します。

7/20 12:15

本谷橋から登山道らしくなってきます。急登というほどでもないですが、テント泊装備は疲れます。途中、撮影隊と思われる団体とすれ違いました。NHKグレートサミッツで見た方のような。。。

7/20 13:52

涸沢手前で雪が出てきました。穂高岳方向が見えていますが、登っている本人は気付きません。雪の下に沢が流れていて、その音が大きいところを避けて歩いていました。翌日下山時はところどころ穴が開いていたりして、一日で随分融雪が進むんだなあと実感。

7/20 15:32

涸沢に着いて、さっそくテントを張ります。岩のところもありましたが、涸沢ヒュッテに近い雪上に張りました。コンパネと銀マットを借りましたが、どちらも2人用のテントに合わせた大きさなのか、3人用のテントには少し小さかった。

7/20 15:44

テント設営後にヒュッテテラスで一休み。生ビールとおでんセットで1400円。おでんは思ったよりボリュームありました。

7/20 16:22

まだまだテントも少ないですね。ヒュッテのトイレはテント泊も小屋泊も共用のようです。こういうところありがたいですね。中には扱いが全然違うところもあるので。。。

7/20 17:46

ヒュッテテラスの火器使用可能なテーブルで夕食をとって、翌日も早いので早々に寝ます。夕食時、隣の席では、NHKのスタッフと思われる人たちが22日のLIVE番組の打ち合わせをしていました。寝袋はナンガの280STDでしたが、化繊インサレーションを着ていれば、雪上でもそれほど寒くなく寝れました。

7/21 4:49

翌日は日の出方向に少し雲があって、綺麗なモルゲンロートとはいきませんでしたが、それでも綺麗な朝です。

7/21 5:01

涸沢小屋を経て奥穂高方面に向かいます。

7/21 5:49

雪渓が残りますが、アイゼンは必要ありません。ザイテングラードが見えてきました。

7/21 6:17

ザイテングラード直前の雪渓もしっかり道が作られていて全く不安がありません。

7/21 6:17

いよいよザイテングラード。気を引き締めて進みます。

7/21 6:49

鎖場や梯子もありますが、全体的に両手両足を使って登るので、疲れますね。ただ、ちゃんと足場もありますし、思ったよりも高度感は感じませんでした。

7/21 7:26

途中振り返ると、去年登った常念岳が。あの時もやっぱり雨で、穂高や槍は全く見えなかったことが思い出されます。

7/21 7:31

ザイテングラードは花がたくさん咲いていました。上りでは余裕なくて写真はあまり撮れませんでしたが。こちらはハクサンイチゲでしょうか。

7/21 8:02

最後少し道を間違えて戻ったりしましたが、なんとか穂高岳山荘に到着。梯子が見えますが、まだまだ人が少なくて空いています。人が少ないうちに奥穂高岳に向けて出発しました。

7/21 8:23

小屋の奥のほうには笠ヶ岳がよく見えました。

7/21 8:28

急な斜面を登り、梯子を2つ超えました。高所恐怖症なのですが、しっかり足がかりもあるのと、上と手元足元だけ見ていたので、高度感も感じなく済みました。この後の鎖場も同様です。

7/21 8:39

最初の梯子、鎖場を超えると手を使うことがない登山道に。最初のポイントを超えるとザイテングラードよりもむしろリラックスして歩けます。途中花も咲いています。これはハクサンイチゲでしょうか？

7/21 8:58

緩やかな斜面をゆっくり登っていくと、山頂の祠が見えました。

7/21 9:03

右側にはジャンダルムも。

7/21 9:14

そして大展望の山頂に到着。山頂の祠のところで、槍もバッグに一枚。高所恐怖症なので、祠のところには立ちませんでした。

7/21 9:16

ジャンダルムには人が立ってます。行けるかな？行けないだろうな~。

7/21 9:16

昨日出発した上高地も眼下に見えます。

7/21 9:12

かすかに2週間前に登った富士山も。

7/21 9:18

槍ヶ岳は綺麗に見えます。北のほうでは白馬岳も見ることができました。北アルプス全体が見通せています。

7/21 9:23

ひとしきり展望を楽しんで、下山開始。下りも気が抜けません。魔が差さないように。

7/21 9:35

表銀座方面がよく見えます。

7/21 9:44

穂高岳山荘が見えてきたところで、ヘリが飛んできました。
鎖場は下りのほうが若干怖いですね。それでも高度感をそれほど感じません。無事に山荘に着いて、山バッジを買いました。時間も無いので、速やかに下山します。

7/21 10:15

山荘直下の雪渓もしっかり道が作られていて、下山時も不安ありません。

7/21 10:39

ザイテングラードの花。シナノキンバイ。たくさん咲いていました。

7/21 10:43

下りは少し余裕が出て花も目につきます。ハクサンイチゲ。

7/21 11:12

ハクサンフウロ。

7/21 11:20

タカツメクサ。岩の間で咲いていました。

7/21 11:32

ザイテングラードの下りを終えてホット一息。花畑が広がっています。

7/21 11:39

いったん一息つきました。ザイテンの下の雪渓のところでも、NHKのスタッフと思しきメンバーがいました。

7/21 11:52

キバナシャクナゲ。この花も撮影してましたね。

7/21 12:27

涸沢小屋経由でヒュッテに戻り、テントを早々に撤収して下山します。下山後のテントの撤収はいつも疲れますね。週末を涸沢で過ごす人が多いのか、大勢の登山者とすれ違いながら下ります。

7/21 14:54

本谷橋まで戻ってきました。暑くて堪らず沢で顔を洗います。この時点では、バスに間に合わない場合は徳沢でもう一泊テント泊を考えていました。

7/21 15:45

横尾大橋を超えて、ようやく一安心。山荘でコーラを買ってがぶ飲みして、先を急ぎます。

7/21 18:06

徳沢でもスポーツドリンクを買って、飲みながら、休むことなく歩いて、横尾から2時間20分ちょっとで河童橋に到着。疲れたー！まだ穂高岳が見えています。2日間快晴でした！

7/21 18:23

18時45分の最終バスで安曇野の宿に向かいます。

7/22 12:53

しっかり寝て、穂高駅前のそば屋で冷やしわさび蕎麦をいただきました。疲れた体に染みます。

7/22 15:12

穂高ビールも飲んで、反省会。何度か来た北アルプスで初めての快晴でした。とにかく晴れて、無事で良かった！

7/23 21:12

穂高岳山荘で買ったバッジも宝物になりそうです。

撮影機器：

RICOH WG-4 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ テント テントマット シェラフ ヘルメット

感想

ミチル

上高地から涸沢経由で奥穂高岳に登ってきました。山を始めてから、いつかは穂高へと思い、燕岳や白馬岳、常念岳と北アルプスを登ってきましたが、いよいよ今年は穂高に行こうと、ヘルメットも準備して臨みました。これまで、北アルプスでは天候に恵まれず、一度も大展望を望んだことが無いばかりか、常念岳では2度も気象撤退をして、去年3度目の正直で登れましたが、それでも雨と曇りで展望は全く無し。今回の穂高は梅雨明け直後の晴天の下、人の少ない山頂で、初めて北アルプスで大展望を望めた最高の山行でした。
テント泊、一泊二日の奥穂高は自分にはちょっと厳しい条件でしたが、やればできるんですね。一皮むけた気がしました。ただ、いつもそうなんですが、もっと余裕のある登山できないかな~と思うんです。
けど、とにかく晴れて良かった！