早池峰山〜薬師岳（岳〜鶏頭山〜小田越・周回）

2017年07月26日(水) [日帰り]

• GPS: 10:01
• 距離: 24.3km
• 登り: 1,971m
• 下り: 1,962m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:44
• 休憩: 1:16
• 合計: 10:00

距離 24.3km 登り 1,971m 下り 1,972m

4:53 岳駐車場
4:57 4:58 鶏頭山登山口
5:12 水場（鶏頭山の下）
6:17 6:19 鶏頭山避難小屋
6:39 6:46 七折ノ滝分岐
6:56 6:59 ニセ鶏頭
7:19 7:21 鶏頭山
8:30 8:32 水場（鶏頭山と中岳の間）
9:39 9:53 中岳
11:21 11:22 早池峰山
11:23 11:33 早池峰山頂避難小屋
11:38 門馬コース分岐
11:42 剣ヶ峰分岐
11:49 11:50 天狗の滑り岩
11:59 御金蔵
12:25 12:26 御門口
12:40 12:50 小田越
13:37 13:53 薬師岳
14:31 14:36 小田越
14:39 14:40 河原坊
14:52 岳ゲート駐車場
14:53 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車 自転車

・朝4時過ぎにマイカーで一旦小田越まで向かいチャリデポ。
・その後マイカーで岳に戻り駐車場に駐車。
・岳〜鶏頭山〜早池峰山〜薬師岳まで縦走後に小田越まで戻りチャリで岳まで戻る。
・休日は朝5時からマイカー規制があるため規制前に入るかバスを利用する必要がある。
・河原坊ルートは現在崩落のため利用不可。

コース状況／危険箇所等

■岳登山口〜ニセ鶏頭山
・整備された樹林帯を登っていく。特に危険箇所はない。

■ニセ鶏頭山〜中岳
・ニセ鶏頭山の手前からミネウスユキソウ等の高山植物が出てくる。
・鶏頭山〜中岳は基本的に樹林帯の稜線歩きとなる。
・細かいアップダウンや倒木、泥道のせいでペースを上げることができない。
・途中の水場はあまりキレイではないが使用可能だった。（生水を飲んだが今のところ問題なし）
・中岳まで来るといよいよ高山帯の雰囲気となる。
・一部岩場の通過で緊張を強いられる場面も。

■中岳〜早池峰山
・ボーナスステージ。早池峰ウスユキソウをはじめ、ハイマツなど、高山植物の宝庫であり、眺望も最高。

■早池峰山〜小田越
・上部はハシゴや急な岩場歩きとなるが、岩が蛇紋岩で滑りやすいので滑落に注意する。
・下部は樹林帯と木道歩きとなり危険箇所もない。

■小田越〜薬師岳往復
・下部は樹林帯歩き、上部はハイマツ帯となり気持ちの良い稜線歩きとなる。
・短時間で往復でき、早池峰山の眺望も最高なのでぜひお薦めしたい。

■小田越〜岳（チャリダウンヒル）
・一回も漕がずに下ることができる。
・道が狭いので対向車には注意。

写真

7/26 4:15

今日は東北遠征初日ということで早池峰山へ。
まずは下山口となる小田越にチャリをデポしておきます。

7/26 4:53

入山は標高約600mの岳登山口からスタート。

7/26 5:16

薄暗い登山道を行きます。

7/26 6:12

朝日が差すと同時に小鳥も鳴きだして森が賑やかに。

7/26 6:18

鶏頭山避難小屋。
中はきれいでトイレもちゃんとありました。

7/26 6:36

ニセ鶏頭山が見えてきた。
ここから一時的に高山植物が出始める。

7/26 6:44

岩手山。

7/26 6:44

遠くにはなんと鳥海山が！

7/26 6:48

チシマフウロ

7/26 6:49

こちらは普通にミネウスユキソウ

7/26 6:57

まずはニセ鶏頭山に到着。

7/26 7:10

ハクサンシャジン

7/26 7:20

鶏頭山到着。

7/26 7:20

鶏頭山から毛無森を望む。
登山道はなさそうだけど、スキーで行ってみたい雰囲気。

7/26 7:30

今から向かう早池峰山と薬師岳。
まだまだ遠い。

7/26 7:55

休憩中にアゲハチョウが寄ってきた。
赤が好きなのか、ずっとくっついていた。

7/26 8:25

ルート中唯一の水場。
水泥棒としてはもちろん寄ります。

7/26 8:29

壊れた看板。

7/26 8:32

めちゃきれいというわけではなかったけど一杯いただきました。
ごちそうさま。

7/26 8:37

苔ワールド。

7/26 8:42

とびきり元気なギンリョウソウ

7/26 8:49

鶏頭山〜中岳へ向かうルートは倒木あり、湿地ありのなかなかハードなコースでした。

7/26 8:55

来た道を振り返る。
だいぶ遠くまできたなー。

7/26 8:57

登山道の南側はこんな感じで切れ落ちた場所が多い。

7/26 9:22

ホソバツメクサ

7/26 9:24

ミヤマアケボノソウ

7/26 9:24

ホソバイワベンケイ

7/26 9:28

登山道はないけど広大な斜面。
スキーで滑りたい（笑）

7/26 9:28

ロープが張ってある箇所もある。

7/26 9:30

独特な雰囲気。
こんな場所はアルプスにも白山にもないなー。

7/26 9:34

カニの横ばい（笑）

7/26 9:36

じゃじゃーん、この山の固有種「ハヤチネウスユキソウ」が登場。

7/26 9:38

中岳に到着。
ここまでも結構長かった。

7/26 9:39

三角点で一休み。
ここからボーナスステージが始まる。

7/26 9:52

ハヤチネウスユキソウが至るところに咲いていた。

7/26 9:53

雲も良い雰囲気だ。

7/26 10:04

早池峰山、最高！
ピークより西側の雰囲気が特に良い。

7/26 10:09

これから登る薬師岳。
端正な山容だ。

7/26 10:12

こちらも早池峰山の固有種「ナンブトウウチソウ」

7/26 10:18

黒部五郎カールか雪倉岳北面の雰囲気が近い感じかな。

7/26 10:28

東北の山じゃないと味わえない雰囲気。

7/26 10:43

河原坊の駐車場が見える。

7/26 10:49

ハクサンシャジンと青空

7/26 10:58

ヤバイ、早池峰山、超好きかも！

7/26 10:59

またしても固有種「ナンブトラノオ」
形はイブキトラノオにそっくりだ。

7/26 11:05

タカネヤハズハハコ

7/26 11:09

山頂近くのハヤチネウスユキソウの方が最近咲いた感じだった。

7/26 11:12

この花を見るためにはるばる石川からやってきたのだ。

7/26 11:13

もうすぐ山頂。
山頂西側は最高の雰囲気なのにほぼ貸切！もったいない。

7/26 11:15

チングルマも

7/26 11:17

ヤマオダマキ

7/26 11:24

早池峰山初登頂！

7/26 11:25

さあ、小田越まで降りて薬師へ向かおう

7/26 11:34

この山は携帯トイレ推奨です。
山頂避難小屋でも販売していた。

7/26 11:36

ハクサンチドリ

7/26 11:39

ヨツバシオガマ

7/26 11:40

山頂東側のメインルートはめちゃ整備されてた。

7/26 11:46

タカネナデシコ

7/26 11:47

こんなハシゴも。
八ヶ岳の権現岳にあるゲンジー梯子を思い出した。

7/26 11:49

この山はこの蛇紋岩のおかげでハヤチネウスユキソウ天国になってる。
めっちゃ滑るけど。

7/26 11:51

アズマギク

7/26 11:55

東北らしい登山道。
薬師岳をバックに。

7/26 12:08

キンロバイ

7/26 12:14

途中で地元の消防署の方々が遭難救助訓練をしていました。
お疲れ様です。

7/26 12:21

イブキジャコウソウ

7/26 12:30

樹林帯を越えて・・・

7/26 12:39

小田越到着！
普通ならこれで終わりだけどアンコール行ってきます。

7/26 12:50

小田越の早池峰山登山口の向かい側に薬師岳登山口がある。

7/26 13:12

早池峰同様に樹林帯からスタート。

7/26 13:30

標高は1600ほどだがハイマツで覆われたの雰囲気が素晴らしい。

7/26 13:31

ハクサンシャクナゲもたくさん。

7/26 13:34

山頂の大岩。

7/26 13:37

薬師岳登頂！

7/26 13:37

三角点越しにさっきまでいた早池峰山を望む。

7/26 13:37

鶏頭山〜中岳までの稜線。

7/26 14:31

再び小田越まで戻ってきた。

7/26 14:35

さあ、デポしてあったチャリでかっとばそう。

7/26 14:49

木漏れ日の林道を軽快に飛ばしていく。
下り一辺倒なのでペダルを漕ぐ必要なし！

7/26 14:53

無事岳まで下山！
お疲れ様でした。

7/26 15:56

東北に来た理由のもうひとつ。
-4℃コーラ！
一年ぶりに飲むことができて嬉しい！

撮影機器：

Canon EOS Kiss X7 Canon

Canon PowerShot G7 X Canon

感想

がんちゃん

毎年恒例の長期休暇の時期がやってきた。
今年はどこへ行こうか・・・
北海道か、南アルプスか・・・それとも東北か。
天気予報とにらめっこしながら行き先を考える。
懐事情とも相談しなければならない。
色々と考え抜いた結果、去年と同様に東北に遠征することにした。

せっかくなのでこれまで一度も訪れたことがない山にしよう、ということで一座目は早池峰山に白羽の矢を立てた。

それにしても遠い・・・石川から750km、9時間ほどかかった。
実は岩手県に足を踏み入れるのも初めて。
山に登る前からドライブだけでも新鮮だ。

おいそれと訪れることができない山なのでこの山の良さを目一杯楽しもう！ということで、自分なりのスペシャルメニューを組んでみた。

まずは朝一で早池峰山の下山口となる小田越にチャリデポ。
そのまま車で岳登山口まで降りて鶏頭山経由で早池峰山へ縦走し小田越に一旦下山。
ついでに早池峰山展望台として名高い薬師岳にも登っちゃおう！
・・・という欲張り大作戦だ。
もちろん最後はチャリで爽快ダウンヒル！
汗で濡れたウェアも一気に乾かせるというわけだ。

そんなわけでまずは朝一で小田越にチャリデポ。
係のおじさんが不思議そうな顔で「車2、3台ならその下に停めてもいいよ」と言ってくれたが、「下から縦走してくるので大丈夫です」とお礼を言って車で岳登山口の駐車場まで下って登山開始。

岳登山口〜薄暗い登山道を登っていくうちにニセ鶏頭山に到着。
一気に視界が開けるので感動的だった。
だが、その感動は一時的なもので中岳までの長い稜線歩きは再び視界の効かない樹林帯歩きとなる。
風もないので暑い。
足場も悪くてドロドロ・・・例えるなら北ノ俣岳の飛越新道をちょっとマシにした感じか。

中岳まで来るといよいよボーナスステージが始まる。
ほとんどの人は小田越〜早池峰山頂ピストンだと思うが、個人的には中岳〜早池峰山頂こそが本当の早池峰の姿だと思った。
この山の固有種であるハヤチネウスユキソウが咲き誇り、右にも左にも前方にもたおやかな稜線が続いている。
それはそれは感動的な光景だった。
アルプスでも白山でも見たことのない素晴らしい景色。
最も雰囲気が近いのは黒部五郎カールか雪倉岳（朝日岳側）といったところか。

早池峰山頂に到着すると小田越から多くの登山者が登ってきていた。
人混みはあまり好きではないので少しだけ休憩をとってさっさと下山する。
小田越まであっという間だった。
まだ歩き足りない感があるので予定通り薬師岳を目指すことに。
午後も13時を過ぎていたので会ったのはたった4人。
山頂は貸切だった。
薬師岳の展望も最高で、今日歩いた鶏頭山〜早池峰山までの稜線が全部一望できた。

最後は小田越まで戻ってデポしてあったチャリで岳登山口までダウンヒル。
かいた汗を冷やしながら風を切って走るのは爽快そのものだ。

天気も花も眺望も雰囲気もすべて最高だった「早池峰山」。
今度は冬にスキーで訪れてみたいと思った。

コメント

レッズ

東北とは
平日に遠征とは？と思っていたら夏季休暇なんですね。お盆はお仕事というわけですか。
こちらでは見かけない花が多いですね。東北はまだ先にとっておきます。
東北第2弾レコ、楽しみにしてますよぉ。

がんちゃん

Re: 東北とは
レッズさん、コメントありがとうございます。
そうなんです、年に一度の長期休暇ということで基本的に1年間のどこでも指定できます。
お盆は山も混むので梅雨明け10日を狙ってこの時期にとる事が多いんですが、今年はイマイチ梅雨明けがよくわかりませんね・・・
ともあれ、もう少し東北を楽しんできます！