尾瀬を端から端まで 鬼怒沼山、黒岩山、燧ケ岳、至仏山、笠ヶ岳
- GPS
- 18:38
- 距離
- 55.8km
- 登り
- 3,725m
- 下り
- 4,109m
コースタイム
- 山行
- 12:36
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 13:13
天候 | 28日 曇りのち雨、29日 雨時々曇り 29日朝山の鼻最低気温18度 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:湯の小屋温泉よりバスで水上 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山と高原の地図で点線になっている黒岩山への往復はすごい藪。 昨年再開通した燧ケ岳から見晴新道はものすごく滑るので注意 |
写真
装備
備考 | 傘を持って行って良かった。 |
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感想
25年ぶりの尾瀬は、山と高原の地図尾瀬の東端の鬼怒沼山、黒岩山から西端の笠ヶ岳へ、一泊二日のピークハントスピードハイク。
荷物は水2リットルを入れて9キロ。家を出るときから降っていたので傘(204g)。前回食べられない時に助かったウィダーinゼリー二つ(1個194g)が確実に貢献している。ただ、両装備共に今回の山では大変役に立った。そしてだんだん荷物が重くなる。。。
お天気はあいにくで展望は駄目だったが、念願の鬼怒沼山と笠ヶ岳に登頂出来た。燧ケ岳は中学3年以来の30数年ぶり、至仏山は社会人になったころ以来の25年ぶり。
夜行バスで大清水へ。当日電話予約。セブンイレブンで簡単に発券。初めて使ったが便利な世の中。大型バスに25人くらい乗っていた。当然狭い夜行バスはあまり寝られなかった。
真っ暗な中、大清水出発。他の人達は尾瀬沼に向かうが、自分は一人だけ鬼怒沼方面の林道へ。道が谷筋から尾根に代わり、途中展望が開けたところで一休みしてパンをかじる。その後も高度を稼ぎ、物見山を越えて、せっかく来たので少しだけ鬼怒沼を散歩。ワタスゲがきれい。避難小屋を見学。3人の方が測量の仕事で宿泊されていた。残念ながらあまりきれいでないし、水場もない。
鬼怒沼山は関東百名山。前から登ってみたかった山。縦走路からの分岐には案内板もあり、鬼怒沼からは簡単に登頂で来た。でもここに来るまで5年以上の長い年月がかかっている。
その後は黒岩山へ向けての縦走路。時折日も差すし、開けたところでは燧ケ岳も見えるまずまずのコンディション。歩き疲れたところでちょうど小松湿原の水場に到着。道のすぐそばで水が涌いている。ザックを降ろして一休み。パンをかじって水を補給。ついでにコンタクトレンズを装着。
黒岩山への分岐も標識があった。荷物を置いてピストン。しかしここが第一の誤算。シャクナゲが咲いているのは結構だが道は藪で大変だった。朝露で服はびしょびしょ、カメラもレンズの中が曇ってしまった。帰りは小ピークで左に折れるところを直進して道を外してしまい5分位ロスト。藪道から獣道に入ってしまったようだ。何故かリボンもあった。古いリボンだったが。
分岐まで戻り気を取り直して尾瀬沼を目指す。途中一人だけすれ違った。同じバスに乗っていた人で、大清水から尾瀬沼経由で登ってきたとのこと。それ以外は誰にも会わない静かな登山道。下り基調になり、汗が引いて服は濡れたままで手がかじかむ。途中の水場は登山道から少し下るようで未確認。小渕沢湿原は素晴らしかったが黒岩山ピストン時のレンズの曇りが解消せず写真は撮れず。
尾瀬沼に到着すると途端に多くの人。ヘリが荷揚げをしており、定期的に爆音と爆風。水を補給してパンをかじってすぐに出発。ニッコウキスゲがきれいだがカメラの調子は悪い。燧ケ岳の登りに入ると雨がパラパラ。ちょっと心が折れかけたが頑張って登る。時間が少し遅いこともあり、下山者にも途中からすれ違わなくなった。雨は途中で止み一安心。中学三年以来の燧ケ岳。長蔵小屋から登る同じコースだが当然のことながら全く覚えていない。そういえば長蔵小屋の辺りはあんなに開けていたっけ?そんなことを考えながら登る。まだ体力も残っており、まずまずのペースで頂上へ。到着と同時にまたパラパラ来たがすぐに止んだ。下りは昨年再開した見晴新道。これが黒岩山ピストンに次ぐ曲者だった。開いてすぐの道なので路面が安定しない。ものすごく滑る。靴のかかともほとんどない状態だったので余計滑る。何とか下山して見晴へ。またパラパラ。
無料休憩所という看板に引かれて小屋に入ると雰囲気は食堂。丁度おなかも減っていたので牛丼(800円)を食べる。美味しい。暖まる。快適。お風呂の準備ができたとアナウンスしている。ここでの宿泊まで頭をよぎる。しかしまだ4時。夕暮れまで時間がある。食べている間に雨も止んだのでもうひと頑張り山の鼻を目指す。尾瀬ヶ原を歩いたり走ったり一時間で山の鼻到着。後からGPSを見ると歩いた方が断然多かったが。夕方だったので木道を歩いている人もほとんどおらず気持ち良い。
山の鼻に到着すると同時に土砂降りの雨。テン場が川になっている。ビジターセンターの軒下で雨宿り。ビジターセンターの方がずっと降り続くことは無いよ!という言葉に勇気をもらい、ツェルトを設営することに決めて至仏山荘の受付へ(一人800円)。
幸い短時間で雨も止んだので、川になりそうにないテン場の一番隅にツェルトを張る。更に500円でお風呂に入れるというのでお風呂。リラックスできた。山荘の中は暖かくて快適。ビールを飲んだりアイスを食べたりしている人がいる。少し羨ましいが、テント場に戻ってカップラーメンリフィルを食べ、夕暮れと同時に就寝。夜行バスでほとんど寝られず、13時間行動した後だったのですぐに寝られた。夜中は雨も降ったようで何度か目を覚ましたが、全く問題なく夜明けを迎える。標高1400m、朝の最低気温は18度。寝袋+カバーは暑くて上半身は寝袋の外のまま。前回の様に結露することも無かった。
テント場情報:トイレはものすごく綺麗で快適。(ここだけでなく尾瀬沼も竜宮も全てきれいだった。)自炊場も屋根があり快適なテント場でした。当日は金曜日夜、全部で8張り。その内、下田から来たという高校の山岳部が4張り。いざとなれば目の前のビジターセンターの軒下で雨宿りもできる。
翌朝4時起床。雨は降っていない。お湯を沸かしておかゆを食べて撤収。軒下でパッキングをしていると5時前に雨が降り出し土砂降りに。撤収が終わった後で良かった。しかし止みそうにないので小降りになった6時前に出発。傘を差して至仏山に向かう。森林限界を超えると風が出てきた。体温を奪われるので上だけ雨具を着て、傘は閉じる。頂上では写真を撮る元気も無くすぐに出発。休んでいると体温が下がる。滑りやすい道で時間が掛かるが怪我をしては仕方ないので慎重に進む。
分岐から笠ヶ岳方面に入ると途端に道が悪くなる。分岐までは鳩待峠から登ってくる人たちと十数人すれ違ったが、分岐からは誰にも会わない。雨は止んだものの何度か足首まで泥水につかりながら進む。笠ヶ岳の斜面は綺麗なお花畑。でももう心の余裕がほとんどない。分岐で荷物をデポして頂上をピストン。花がきれいだがレンズがまた曇ってしまった。その後はひたすら歩く。水場もあったがそのまま素通り。途中避難小屋で本日初めての休憩らしい休憩。パンをかじる。結局20分も休んでしまった。ここからは下る。途中天気が回復して時折日も差す。笠ヶ岳が右手に見えだした。きれいな稜線で傘の形。でも写真を撮る元気はない。途中で一人だけ登ってくる人にすれ違ったが、誰にも会わない静かな登山道。
湯の小屋温泉に到着。今回山へ行く前に唯一調べたのが日帰り温泉の状況。日帰り専門の温泉があるということで入浴(800円)。貸し切り状態で良いお風呂でした。水上のお風呂は駅から歩くということで一時間後のバスにしてここでお風呂に入って良かった。
水上駅の電車への接続は30分。その間に駅前で蕎麦を食べる。電車は一時間に一本有るか無いかの本数で、少なさにびっくり。中央線の方が本数多い。3時間半電車を乗り継いで帰宅。
傘の有用性、ゴアテックス雨具の有用性、雨が降っても風が無ければツェルトは大丈夫、雨が降っている時の行動食としてウィダーの有用性等々色々勉強になった。また念願の鬼怒沼山と笠ヶ岳及び湯の小屋温泉への下山道を歩くことが出来た実りの多い?山となった。
コメント
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kenkenhkさん、お疲れさんです。
大清水からいきなり物見山の急登、鬼怒沼山への登頂とは大変なコースでしたね。実は私もヤマレコつける前に、栃木側の女夫淵から鬼怒沼湿原、尾瀬沼、大清水を経てスーパー林道にて女夫淵という8の字コースをやって鬼怒沼から小淵沢田代までの森林尾根道を歩いています。小淵沢田代までの静寂と尾瀬沼の喧噪は対照的でした。
笠ヶ岳は今年の初夏に訪れましたが、ここも静寂、湯の小屋まではさらに寂しい道だったと思います。
ここのところの週末の悪天候で、自分の予定はことごとく中止にしてしまいましたが、雨でも決行できる精神力、さすがです。
そろそろ梅雨が明けてほしいと心から願っています。こんな天気では、計画ばかりが積みあがっていきます。
ご無沙汰しています。
今年は天気悪いですね。今回は会社の休暇を取っていたので天候が悪いことは分かっていたのですが決行しました。それなりに経験値は積み上がりますが、やはり良い天気の方が楽しいですよね。
またmnakanoさんの6月の笠ヶ岳が大きく背中を押してくれました。現場に行って、笠ヶ岳下のトラバース大変だっただろうなあと思った次第です。また鬼怒沼山にも既に行ったことあるんですね。さすがです。
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