鳳凰山 ドンドコ沢〜中道(青木鉱泉から)
- GPS
- 09:50
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,967m
- 下り
- 1,954m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
僕はk_simagさんが図付きで日記を書いて下さったルートを参考に行きました。 日記はコチラ→http://www.yamareco.com/modules/diary/4712-detail-12167 (k_shimagさん、ありがとうございます) こちらの方が舗装路が多いようです。 (韮崎方面から)国道20号の「桐沢橋東詰」を左折→渡った橋の突き当たりを右折→道なりに進むと横切る県道12号とぶつかります。そこから左にまがってすぐまた右に入るのですが、その辺りから「青木鉱泉」とかかれた案内が頻繁に出てきます。こちらの道は若干の未舗装路はあるものの(300m位でしょうか)、その後は青木鉱泉近くまで舗装路が続きます。分岐では必ず青木鉱泉の看板があります。ナビ上では空白の区間を進む事になる道です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
青木鉱泉-南精進の滝 青木鉱泉からすぐに「沢沿いルート」と「山沿いルート」の2つに分かれます。どちらも先で合流するのですが、僕は本当は「沢沿い」に行きたかったのですが、何も考えずに進んでたらいつの間にか「山沿い」でした。青木鉱泉出発からすぐに分かれるようです。「山沿いルート」は急登を九十九折りに登った後、道幅の狭い急斜面のトラバースが続きます。ストックを使わないと怖い、と思いました。 南精進の滝の手前はロープのかかった少し荒れた箇所あります。 南精進の滝-鳳凰小屋 ひたすら樹林帯の急な登りが続きます。途中に「鳳凰の滝」→「白糸の滝」→「五色の滝」があります。 確か「鳳凰の滝」の手前だったと思いますが、写真も載せてますが、僕を含む3人の登山者が道迷いした箇所がありました。 右に曲がった○の登山道が崩落した木の根の脇を乗り越えて進む箇所付近でした。反対の左を見ると岩の脇に踏み跡があります。しかし、岩にはかなり薄くなった×が付いています。×を見落として踏み跡につられてしまう方が多いようです。 視界が開けてざれた白い砂地とオベリスクが見える沢に着いたら鳳凰小屋は間近です。 鳳凰小屋-地蔵岳 再び樹林帯に入ります。 その後、標高2500m位からと思いますが白いザレ場となり一気にオベリスクが間近に迫ります。 地蔵岳-観音岳 ハイマツや白砂地、ガレ場のある急な登り。 観音岳-薬師岳 花崗岩の風化した歩きやすい白砂地。 薬師岳-御座石-青木鉱泉 薬師岳山頂から「青木」と赤で岩にかかれています。 ハイマツまじりのガレ場からすぐに樹林帯へ。展望殆どなし。途中植生が笹に変わる箇所はややなだらかでしたが、他は急な下りの樹林帯がずっと続きます。 |
写真
感想
夏山シーズン到来!(結構前からですね・・・)
今月最後の山となる予感の山行日。
今年の目標にかかげた平ヶ岳にしようかと思いましたが、天気予報見ると午後から雷雨の可能性。山梨方面は良さそうでしたので、同じく今年の目標だった鳳凰山に行ってきました。
マイカーアプローチで青木鉱泉までの道はK_simagさんの昨年の日記を参考に地図をプリントアウトして持参。しかし、案内板が分岐にあるので迷わずスムーズに行く事ができました。しかしナビ上では表記されず、道なき所を進む、という初めての体験でした。
青木鉱泉からは分かりやすい道が続きました。しかし気付くと行きたかった「沢沿いルート」ではなく「山沿いルート」へ・・・。
下山後、青木鉱泉の方に尋ねましたが、かなり最初の方から別れるようです。「沢沿い」へ進みたい方は注意して探してみて下さい。
山沿いは細いトラバース道が続いて、少し「嫌だな」と思いました。
知っていたら僕は家族連れでは避けるだろう、と思いました。
樹林帯の急登がかなり続きますが(笑)滝が見どころのドンドコ沢ルートの登りは色んな滝を見れて本当に楽しめました。
ただ一ヶ所、僕を含めて3人の登山者が道迷いした箇所がありました。
写真にも数枚UPしてますが、南精進の滝をすぎて暫くの所です。
登山道が斜面に着きあたり、道が右に折れるのですが、○の付いた幅狭の登山道は道が崩落して木の根が丸出しの左脇を乗り越えて通過します。木の根が丸出しの崩落箇所はそこしかありませんでした。
付きあたりから右ではなく左を見ると岩の脇に踏み跡が。その岩には×が付いていますが、かなり薄くなってしまっています。
僕は一旦○の木の根を乗り越えて進みましたが斜面の上方向を見ると踏み跡がありません。また崩落箇所を戻って×の付いてる踏み跡を進んでみました。
するとかなり奥に登山者の姿がありました。その方も一生懸命道を探している風に見えました。しかしこちらも踏み跡はその後薄くて曖昧です。
どちらが正しいかわからず、僕はまた戻って崩落箇所を超えました。そこから下を見ると○のついた道が続いてます。
やはりこっちが正しかったんだ、と思って先ほどの×方面に進んだ方に声をかけにいきました。しかしもう姿が見えなくなっていました。2度程「おーい」と呼びかけましたが、この先の鳳凰小屋の方に報告する事にして戻りました。
その後、その方も後からやってきました。
お話を聞くとその方の前にも中高年の登山者がいたようです。
二人とも戻ったらしいので安心しましたが、下山後に青木鉱泉に山梨県警の方がおり、県警と青木鉱泉の方にその旨をお話。すぐに手を打っていただけそうな様子でした。
ドンドコ沢は最高峰観音岳まで標高差1700m近くあります。
ですので・・・やはりしんどいルートでした(笑)。
2500m付近まで続く樹林帯の登りが精神的に堪えますね。
でもドンドコ沢にはたくさんの滝があり、かなり見応えのある滝もあるので、今振り返れば良かったでしょう!帰りの中道に比べれば(笑)!
中道ルートはひたすら樹林帯の、それも急な下りが続きます。展望は殆どないと言ってもウソではないと思います。
逆周りのパーティー1組と会いましたが・・・どちらを登るかは好みですね!
帰りに滝を見ながらのんびり、というのもいいかもしれません。
でも僕は・・・中道は登りたくなかったのでこちらの選択で良かった、と思いました!最初に好きなのを食べるタイプか?で分かれそうです!
地蔵岳の稜線に出て「何も標札がない!」と思いました。左には何やらヤグラのようなものがある砂浜。右にはオベリスク。標札or三角点はどこだぁ〜!とオベリスクに向かいました。ガスが出ていましたが、左の崖っぷちは切れ落ちているのが分かります。踏み跡は明瞭。少し登りましたが・・・足が震えそうになる感覚(いや・・・震えていたのか!?)を感じる・・・。「や〜めた!」と戻るとヤグラのある砂地から僕を見上げる他の登山者が。数々の記録から「オベリスクに登る強者がいました」とかのフレーズが蘇り、自分が分不相応な事をしようとしていた事に戦慄が走りました。ザレた砂混じりのオベリスクはとっても怖かったです。後でヤグラの箇所が標札のある場所と分かりました。
地蔵〜薬師岳の稜線はガスが残念にしても素晴らしい稜線。
しかし、僕的に意外だったのですが、平日という事を差し引いても登山者が少ないような気がしました。この日出会った登山者は10人程。昨年言った広河原などの喧騒は全くありませんでした。周りのオールスター級の山々の中ではやや影が薄くなってしまうのでしょうか。
昨年登った北岳も少しだけ見えました。
大樺沢の雪渓がくっきり見えました。あそこを日帰りする方を想像すると・・・「やはりこれは普通じゃないな」と思いました。
そして、この日登った周回ルートも下山時にボロボロになった時に「これも普通日帰りじゃないな・・・」と強く感じたルートなのでした(笑)
下山後は青木鉱泉で日帰り入浴&食事を頂きました!
利用された方は様々な感想がおありと思いますが・・・僕はアットホーム&昭和初期な感じが○でした!下山口にこのような施設があると疲れ切った体には天国にしか思えません!価格なんて気にしないゼ〜!わっはっは!
突然で済みません このコース途中に自然な 温泉が有ると言う事を聞いたのですが人が入れる温泉等 有りましたでしょうか?
ガイド本なども持ってますが、ちょっとそのような話は聞いた事ないです
もし本当にあったら青木鉱泉のライバル的存在になると思うので、秘密にしてるんですかね!?
鳳凰お疲れ様です。
今回はドンドコ沢を登りに使われたようですが、もしスタートがもう少し早ければ逆ルートの方がお勧めです。
暗くて涼しい内に展望の無い中道を終えてしまい、夜明けを薬師で迎え、まだガスが涌かない朝の展望を楽しみ、地蔵直下のザレは下山に楽だし、ドンドコ沢の滝への寄り道は余裕に合わせてできる。
コーラも下山途中の方が嬉しいと思います。
素晴らしい富士登山、お疲れ様でした!
MATSUさんの言われてるコース取り、素晴らしそうです。おいしい所はとっておけ!タイプですね(笑)!
しかしそれは未明スタートな感じですね?
まだ大倉以外では未明の経験がないワタクシ…。他の山域は何故か少しドキドキする感じがありますが、きっと素晴らしいと思います!
jimsonさん
懸案の鳳凰周回、やってのけましたね〜
エラそうなことを言わせていただくなら、昨年の北岳レコからすればスンバらしい成長を感じさせてくれますよ〜
(記録の端々に「余裕」が感じられます)
で、これは傾聴していただけると有り難い私見ですが、
実はこの周回ルート、MATSUさんが仰る通り「逆コース」がオススメです。
中道って展望ないでしょ?
ここをウンコラセと登って突然薬師岳に躍り出るシチュエーションが劇的です。
その後の観音岳→地蔵岳の稜線も逆よりは登り返しが少なくラク。
しかも地蔵岳→鳳凰小屋の「砂地」が「下り」というのがミソ。
ここを登るのは足が前に出ず結構辛かったのでは?
と、いうことで、来年は逆コースでお願いしま〜っす
お疲れ様です
平ヶ岳方思ってましたが・・・
こちらずっといきたいと言ってましたからね
ドンドコ沢はやっぱり迷いやすいんですね。
道標などがあいまいなのに
なぜ整備が進まないのでしょう・・・
ってあたり悪い噂も聞きますが
jimsonさん
鳳凰山お疲れ様でした。
ドンドコ沢からは長い登りが続きますし、
この時期下部の樹林帯が蒸し暑く辛そうです。
展望は少し残念でしたが、
しっかりと夏山満喫されたようですね
稜線からの白峰三山は最高に良いので、
天気のいい日にMATSUさんルート?でリベンジですね
せ、成長とは!
ありがとうございま〜す!
昨年書いた自分の感想を思い出すと「下りが苦手」という意識が北岳レコから自分に定着していました。最近は圧倒的に登りが苦手!(←山登り、向いてないのでは!? )
なるほど〜、皆さま逆周り派が多いのですね〜!
確かに稜線まで堪えてしまえば、素晴らしそうです。
でも中道の登りは本当に修行にしか思えませんね
地蔵直下のザレ場は本当に登りにくかったです。「真っ赤なボデーのオレっちの相棒がいれば!」と一瞬思いましたよ
こんにちわ :-
行きたかった鳳凰三山、天気も で、良かったですね!
景色は次回のお楽しみで。。
一昨年私は中道からの逆まわりコースでした。
オベリスクは途中までよじ登りましたが・・
平ケ岳は来月のお楽しみでしょうか
平ヶ岳、行きたいです!
・・・が、自宅からの距離も今回鳳凰に分が上がった理由の一つでもあります。思ったよりこちらは近かったです、それでも200km弱ですか
ドンドコ沢・・・良いルートなんですが、写真の箇所は本当に迷いやすい所でした。
しかし近い内に手を打って頂けそうな感じでしたよ。
でもやはり「あれ?」と思ったら→戻る、ですね。
僕は同じ箇所を2往復以上しました
稜線からの白峰三山。
青い空と白浜のコントラスト。
そびえたつオベリスク。
たぶん僕が出発した時点では、これらの条件を満たしていたと思います。
少し残念でしたが、足りない部分があってもやはり素晴らしい山でした
そして「登り甲斐」もガッツリあるルート!
またいつか必ず訪れたいと思います
オベリスク途中まで登ったんですか?
完全に高所向き人間ですね!
何だか来週?はついにあのエリアに足跡を残すんだとか!?
楽しみにしてますので、どうぞお気をつけて行ってらっしゃいませ〜!
平ヶ岳・・・車アプローチもとっても遠い山です
日帰りの鳳凰三山、お疲れ様でした。
道迷いしそうになったんですね。
9日にソロで青木鉱泉から入られた私と同年輩の方が行方不明になっているらしいです。
私も鳳凰三山はまだ行った事がないので
夜叉神より行くか青木鉱泉からにするか検討中です。
今後の参考にさせていただきますね。
オベリスクですが、先日登った知人の話では、
裏側の岩と岩の隙間から登るようで、中にはロープがぶら下がってて
簡単に上がれるって言ってましたが、実際のところは分かりません。
彼は先日の金峰山の五丈岩や大日岩にもスルスルと登ってしまう輩なので。
平ヶ岳、行きたいですね。でも、なんと云っても遠い!
山行自体は玉子石まで見ても日帰りで十分可能なようですが、
単独では車の運転がきついです。
泊まりで翌日は会津駒あたりと掛け合わせで登ってこないと元が取れそうにもないです・・・
jimsonさんは平日山行が主体ですよね、休みが合えばコラボも楽しそうですが・・・
オベリスクは裏側の岩の隙間を過ぎて行きましたが、ロープまでは見えませんでした。
平気なタイプの方でしたら、行けるんだと思います。
僕は恐怖心が先立つタイプですので
平ヶ岳は本当に日帰りは割に合わないですが、今の僕の休日では仕方ありません。どこかでねじこんで何とか行きたい所です
登山始めた頃からの目標でしたので。
コラボは平日主体なので合わせ辛いのが実情なのです
p.s.下山後に県警の方がいたのはその方の捜索でした。ヤマレコの記録では、僕のうろ覚えのその方の情報を出す事は控えました。12日に捜索隊が出ており、僕も道迷い箇所などをお伝えしました。そういった経緯もあって、ドンドコ沢の僕ら3人迷った箇所の詳細を書きました。そしてすぐに手を打って頂けると思いました。一日も早い発見を願います。
jimsonさん、こんばんは。
やっぱり鳳凰三山は良いですね。
白い砂礫とオベリスクは日本だと(ひょっとすると地球だと)思わないような素晴らしい眺めですよね。
それにたくさん並んだ小さなお地蔵さん、まるで物語の世界のような風景が現実に見られるんですから、ほんとうに素晴らしいと思います。
私は青木鉱泉から登ったことがないので、今度はこちらから登ってjimusonさんが満足された青木鉱泉で癒されたいと思います。
この日もAraさんに教えて頂いたピットインが大活躍しましたよ〜!
そうですね、ちょっと現実離れした景観ですね。人がいなかったので尚更思いました。
物語のような山を下りた後に、昭和初期の青木鉱泉。夏山っていいなぁ〜と思いましたよ
昨年9月に行ったコースです。
オベは鋏直下の四枚岩まででした。
右のスリットを登るらしい。
早朝白みかけてからの登山だったのでこの左回りが良いと思います。理由は滝を見ながら上れるからです。
逆だと右肩越しに振り返らないと滝を見られない。
お中道の下山で疲れて一休みしたおかげでオコジョに出会えました。
その後、林道でKIKEGAWAさんが後から声かけてくれました。先週亡くなられた富士山の宝永山行きました。
KIKEGAWAさんが亡くなられた辺りなので心の中でご冥福をそっと祈りました。今も時々、KIKEGAWAさんが笑顔で晴れの太陽の下富士山より高い雲の階段を上っていくのが心に浮かびます。
オベリスク・・・僕は元々登るつもりありません
岩の隙間を通って一段だけのぼりましたが、岩の上の白砂が滑りそうでかなり下る時に緊張しました
僕もi_wata18さんとKIKEGAWAさんの出会いの経緯を日記で知っていたので思いだしました。僕はお会いした事ありませんが、キノコ採りやHPの山行からたくましいお姿を想像させて頂きました・・・
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する