霊仙山 - 谷山〜経塚山〜最高点峰〜山頂〜南霊岳
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- GPS
- 10:44
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 1,712m
- 下り
- 1,763m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 10:44
ここではヤマレコMAPでも採用されている新設定に基づいて表記します。
二合目に至るまでの谷筋のログが乱れ気味のようで、全体的に東に寄っています。
実際には登山道に忠実に進んでいます。
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路 - JR東海道線の醒ヶ井駅より乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■柏原道登山口〜避難小屋 登山口からはしばらく舗装路を進み、養鶏所分岐からは主に未舗装の林道になります。 橋を渡った後は斜面からの落石が多そう。 一合目辺りから本格的な山道となり、小さな沢沿いの道を何度か渡渉して進みます。 登って来た谷の源頭部の先が二合目で、二本杉があります。 ここからP604.1三角点に寄り道しています。 はっきりとした道を進み続けると、四合目の避難小屋です。 六合目の少し先で登山道はP920を巻いて進んでいるようですが、シダで踏み跡が見えない中をP920へ向かっています。 七合目の少し先の斜面は滑りやすいと思われるので、確実に進みましょう。 斜面を登り切った所からP992.7三角点に寄り道しています。 八合目を過ぎて少し登った辺りから視界が開け、程なくして避難小屋に到着です。 何合目かの表記は新設定に準じています。 ■霊仙山山頂界隈 主なピークは経塚山、三角点峰、最高点峰で、三角点峰のピークが霊仙山の山頂です。 このピークを結ぶルートや各所からの登山道はほぼ踏み跡がはっきりしており、問題なし。 ヤマレコMAPのみんなの足跡で通られているルートについては、踏み跡がはっきりしない箇所もあるような印象で、注意して進みたいですね。 特に危険だとは思いませんが、石灰岩が露出している部分を進む事も少なくなく、足下をしっかりと確認して歩きましょう。 ■最高点峰〜西南尾根〜今畑登山口 近江展望台辺りまでは石灰岩の露出している箇所を歩く事が多く、少し歩きにくい。 南霊岳の山頂を通っていますが、巻く道があるようです。 近江展望台を過ぎると本格的に下り始めます。 踏み跡が分散しているようで、方向を定めて進みやすい辺りを下ります。 所々で斜面は滑りやすくなっており、慎重に下ります。 落石を起こす可能性がありそうなので、複数で歩いている場合には気を付けたいですね。 急な斜面を抜けると樹林帯に入ります。 進みやすい道が続き、石組みや廃寺を過ぎて程なくすると、今畑登山口に到着。 ■今畑登山口〜落合登山口〜汗フキ峠〜榑ヶ畑登山口〜養鱒場バス停 今畑登山口から落合登山口までは舗装路です。 落合登山口には、『落合ルートは通行不能』との趣旨の掲示がありますが、そのまま進んでいます。 橋を渡ると落合登山口で、その先の沢の合流点で堰堤の見える左俣へ。 しばらく進むと、崩壊しかけの橋があります。 何度か渡渉しますが、沢が荒れ気味で渡渉すべきかどうかの判断が難しく感じました。 目印はあるものの意図がはっきりとせず、迷いつつも自分の判断で進んでいます。 最後は右岸を進み、急な斜面のジグザグ道を登ります。 道幅が狭くて滑りやすそうで部分的にロープもあるけれど、あくまで補助としての使用に留めましょう。 汗フキ峠から下ると山小屋かなやがあり、沢沿いの道を進むと林道に出合います。 少し下ると榑ヶ畑登山口で、長い舗装路歩きを経て養鱒場バス停に到着します。 ■その他 ヤマビルが多い山域のようで、実際に柏原道の二合目でヤマビルが靴に取り付いていました。 ヤマビル除けの対策をした上で入山するようにするのが良いでしょう。 対策をしていても取り付いてくる可能性が高いので、できるだけ頻繁にチェックを。 |
写真
感想
青春18きっぷを使ってのプチ遠征という事で、今回は鈴鹿山脈のほぼ北端の霊仙山へ。
少し前のBSプレミアムの百名山の番組でも紹介されていたので、気になっていました。
柏原駅からスタートし、山頂界隈を周遊して、西南尾根で下山し、醒ヶ井駅へという予定。
以下、いつも通りに長文です。
無人の柏原駅に降り立ち、準備を整えてスタートしましたが、アプリの誤作動でログ取りが停止しているのに気付き、駅に帰還し、再スタートです。
6分のロス、微妙につらい。
柏原宿の面影が少し残る町並みを抜けて、登山ポストのある登山口を経て、林道を進みます。
養鶏所の手前で分岐を左へ、ここからは未舗装の林道です。
イノシシなどの駆除のための罠が多く設置されているようです。
少し進むと登山道案内板があり、橋を渡って左岸を進みますが、道には落石が目立ちます。
さらに進むと沢の近くを歩くようになり、少し気温が下がったように感じられます。
一合目の標識があり、この辺りから本格的な山道になったのかな。
小さい沢を何度か渡渉したりして進み、水場で手を洗い、程なくして二合目に到着。
大きな二本杉があり、良い感じ。
谷筋を進んで来たので、休憩する前にヤマビルをチェック。
すると、2匹が靴に取り付いて上がって来ようとしています。
慌てて払いのけ、他の場所もチェックしますが、大丈夫なよう。
メモ書きを済ませ、再噴霧用のヤマビル除けを取り出して靴を見ると、再びヤマビルが靴に取り付いています。
ジョニーさんの出番となり、ここでのせめぎ合いは終了。
二合目から近くの三角点へ寄り道しますが、意外な事にはっきりし過ぎなぐらいの道があり、何故かなと思いましたが、途中にある鉄塔への道として使われているようです。
P604.1の三角点のピークには山名もあるようで、『たかや』とあり、三角点はシダに覆われています。
戻って来て、先へ。
踏み跡のはっきりとした道が続き、暑さに苦しみながらも安心して歩きます。
四合目の避難小屋に到着しますが、蜂が周りを旋回していて、かなり鬱陶しい。
その後も蜂に悩まされながら歩くと、六合目の手前ぐらいで前方が少し開け、斜面が疎林になったP920の山容が目に入ります。
巻き道へ進まずにP920へ登りますが、シダで踏み跡は見えず、ちょっと苦労して登頂。
その先で巻き道と合流し、その後は一般の登山道を辿りますが、七合目を過ぎた辺りは道が滑りやすくなっており、2度も滑り、手が泥だらけに。
登り切った所からP992.7三角点へピストン。
このピークは谷山との山名で、当分は再訪しなくても良さそうな感じ。
下りて来ると、この日最初の人との遭遇し、少しお話し。
柏原から登って来て、経塚山まで行って引き返して来られたとの事。
八合目を経て登って行くと視界が開け、テンションが上がります。
残念な事に、全体的に霞み気味で遠くははっきりとせず、琵琶湖はあまり良く見えず。
程なくして、避難小屋に到着。
風が強い。
小屋の中を覗こうとして進むと、小屋の裏にいた2頭のシカが逃げて行きます。
少し休んだ後、経塚山方面へ。
この後しばらくは絶景の中を進む事になるので、のんびりと歩を進めます。
この辺りから人を見かけるようになります。
経塚山に近付いて来ると露出した石灰岩が多くなり、想像していた通りの楽しい道なのです。
写真を撮りながらのんびり登り、経塚山山頂に到着。
ここで風景を眺めながら昼食にします。
でも、暑さのせいか、そんなに食欲はなし。
霊仙山山頂方面も良い感じだけど、北西に広がる丘陵はそれ以上に美しく感じられます。
先に進み、小ピーク近くにある道標に到着。
どう進むかをはっきりと決めていなかったので、まずは最高点峰に進む事にします。
適度な傾斜の道で、周りには素晴らしい景色が広がっていて、何とも贅沢な時間です。
西南尾根を歩く人を見つつ、最高点峰に到着。
人はおらず、静かな山頂です。
ここから経塚山へ進みます。
下り切った辺りは他とは少し植生が違う感じで、鳥のさえずりのような音色が聞こえますが、どうやら虫の鳴き声のよう。
登り返して、経塚山山頂に到着。
経塚山山頂から次は北西に広がる丘陵へ向かいます。
すっかり青空が広がる好天となっており、丘陵の緑が色鮮やかで、その中に石灰岩が絶妙に配置されているように見えます。
途中で池塘かなという小さな池を通り過ぎ、石灰岩の尾根を進み、その先の草原で踏み跡が分からなくなるなどして、楽しく時間を過ごします。
ふと北の斜面を見ると、草原の中に薄茶色の斑点がいくつもあります。
良く見ると、シカの群れで、総数22頭。
こちらに気付いておらず、一心不乱に草を食べているようです。
しばらくすると何頭かがこちらに気付き、周囲に伝播して行きます。
観察終了という事で歩き始めると警戒音が発せられ、徐々にこちらから離れて行きます。
お虎ヶ池を経て、ちょっと進む方向に苦労した後に小ピークへの取り付き地点に到着。
小ピークを経て、霊仙山山頂に到着。
ペアの先着者さんにご挨拶して、ちょっと長めの休憩。
のどを潤し、下山路の再確認を済ませ、周りをぼんやりと眺め、暑さが引くのを待ちます。
下山を開始、小ピークを経て、最高点峰に到着。
少し進むと石灰岩の尾根を歩くようになり、ちょっと歩きにくくて思うように進まない。
予定よりも下山が遅れていて焦り気味になっていますが、急ぐと転んでけがをしてしまいそうなので、確実に進むように心掛けます。
日差しが強く感じられるけど、風が強いせいか、暑さは思っていたよりも気にならない。
名残惜しくて何度も振り返っては山頂方面の写真を撮り、脳裏に景色を焼き付けます。
途中の南霊岳の辺りには巻き道があるような感じでしたが、引き続き花崗岩の尾根をもたもたと進みます。
やっとの事で近江展望台に到着。
相変わらず琵琶湖方面ははっきりとせず。
ここからは本格的な下りとなり、途中には神経を使うような箇所もあり、慎重に下ります。
踏み跡は分散気味なので、自分の眼力が頼りです?
何とか急斜面区間を突破すると、樹林帯に入ります。
なかなか良い雰囲気で、趣きを感じさせる広葉樹の森林が広がっています。
その後は見慣れたような道となり、ペースを上げて進みます。
廃寺の辺りでサルに遭遇し、疲れを押し殺して進むと、今畑登山口に到着。
舗装路を少し歩くと、落合登山口に到着。
『落合ルートは通行不能』との目立たない掲示があるけど、このルート以外の想定をしておらず、このまま進みます。
しばらく進むと崩れかけの橋があったり、その先は倒木などで荒れ気味だけど、これまでの経験からすると十分に通行可能な範囲という感じ。
峠への急斜面は少し危なそうなので慎重に進み、大汗をかきながら汗フキ峠に到着。
ドリンクゼリーを食し、汗を拭き拭きです。
元気をかき集めて下ると、山小屋が見えて来て、その先は沢沿いに進みます。
程なくして林道に出合い、すぐ先が榑ヶ畑登山口。
この先は舗装路で、早く駅に辿り着きたいので、所々で小走りで駆けながら進みます。
養鱒場バス停に到着ですが、すでに最終のバスは出た後で、予定通りに歩いて醒ヶ井駅まで行きます。
もう駆ける元気は残っておらず、醒井渓谷の流れを見つつ我慢の歩行です。
途中、梅花藻がありますが、うまく写真には収められず。
駅近くでも梅花藻があったけれど、テレビで見かけるのとは何かが違い、う〜んと唸ったまま出来の悪い写真を撮影。
何とか歩き切り、醒ヶ井駅に到着し、この日も無事にゴールです。
待ち時間の間に着替えを済ませ、列車に揺られての帰路となりました。
そんな訳で、プチ遠征で霊仙山へ行って来ました。
写真を見てもらって分かる通り、山頂界隈は1000m級の山とは思えない風景が広がっており、この山が人の心を惹きつける理由を肌で感じ取る事ができた山行になりました。
花の百名山ですが、この時期は花は多くなく、草原の色鮮やかな緑が見所でしょうか。
苦しさもあったけど、楽しさを存分に感じる事ができ、お気に入りの山となりました。
また時機を見て再訪したいですね。
コメント
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village-greenさんは相変わらず健脚ですね。今の私では足元にも及びません。
鈴鹿はかってホームグランドにしていた山域で霊仙山や御池岳は良く歩いていました。昔はほぼ全山笹藪で登山道を除けば今の様に自由に歩ける山ではありませんでした。それだけに藪漕ぎするには楽しい山域でした。(しかし、手強い笹に何度めげた事だったかしれません)
御池岳もそうですが石灰岩の山はいくつかの竪穴が点在し、地図に載ってないものを探して良く歩きました。懐かしい思い出の山域です。
今でも訪れると池だったり竪穴だったりウミユリなどの化石が見られる楽しい場所です。
ここがお気に入りの山の一つとなった様で嬉しい限りです。
コメント、ありがとうございます。
yjinさんは師匠のような存在だと勝手に思っており、いつもレコを参考にさせてもらっています。
yjinさんのいくつかの鈴鹿のレコがこの山域へ目を向けるきっかけの一つだったように思います。
霊仙山だけですが、実際に歩いてみて感じた事は色々とあるので、それを踏まえて鈴鹿のレコを見ると、これまでとは感じ方も違って来そうな気がしますね。
ここ最近は山と高原地図を見ながら、あれこれと頭の中で組み立てていたりするので、また鈴鹿の山に行く機会を探りたいなと思います。
昔の様子を聞かせてもらうと、長く歩いて来られた重みを感じますね。
色々な要因が重なって、植生も変化して行くんでしょうね。
今の風景もいずれ変容して、また違った景色が広がるのかも知れません。
健脚なのかどうなのか、自分では分かりませんが、無理のない程度に頑張って歩くように心掛けています。
暑さに弱いはずなのに、ここ最近は暑い中を良く歩いているなと自分でも感心するぐらいです。
歩く距離はともかくとして、少しずつでも技量を上げられるよう、意識して歩きたいですね。
高温の日が続いていて、暑い中での山行は大変ですが、これからも安全な山歩きを続けて下さいね。
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