剣尾根
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 3,248m
- 下り
- 3,249m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:35
- 山行
- 14:20
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 15:25
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:40
天候 | 晴れ曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
アプローチの長次郎谷は左右とも、クラックが発達していて段差がいくつもあり通行できる場所もスノーブリッジしか無いなど、悪くて困難です。 池ノ谷は通過時に雪渓の崩壊がありました。その後も、剣尾根を登っている間に池ノ谷から崩壊音と大規模な岩雪崩の音がしていました。 剣尾根はトポにあるルート図以外にもロープがあったらいいなと言う場所が多く有りました。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
シェラフ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ギアスリング
アッセンダー
プーリー
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
調味料
ツェルト
テント
ロープ
ストッパー
カム
ナッツキー
|
感想
初日は室堂から入って、熊の岩にテントを張った。水は流水出ていたが、雪がまだ残ってるためスペースは限られていた。夜行で疲れているため17時過ぎに寝た。
翌日2時起床、3時15分発、長次郎谷右俣を詰めた。傾斜が急で、沢全体を横切るギャップが3〜4か所、切れ目を探して進んだ。池ノ谷乗り越しで夜明けを迎えた。3の窓に下るガリーは浮石が多く注意していても落石を落としてしまう。
3の窓で休憩してから池ノ谷を見下ろした。この先がどうなってるのか行ってみたいと同じくらい怖さを感じたが意を決して下り始めた。少しして左から雪渓の沢が合流した。R2だ。そこでアイゼンを着けて雪渓に足を踏み入れだ。R4R5と進み、R7を過ぎた後りで、足元の雪渓が崩壊して60センチほど落ち込んだ。幸い割れ目にはまることは無くそっと元も場所に戻った。6畳くらいの広さの崩落。少し休憩するうち後続のパーティが追いついてきた。事実を告げると少し考えてから安全と思われるラインを下り始めた。我々もそれを追った。
取りつきのR10はすぐそれと分かったが登りは、岩が濡れていて滑りやすいうえにとにかくがれていて落石の巣のようなところだった。7時30分ようやくコルEに着いたが狭いのでそのまま稜線の藪に突っ込んだ。
稜線は藪に覆われ、ハイマツやシャクナゲなんかを掴みながら急な尾根をひたすら登る、部分的に出てくる2.3mほどの岩場はロープが要るほどでは無いが、簡単に行けるほどでもない。1時間ほど進むと高さ15mほどの露岩が出てきたのでロープを付けた。ラインは正面から右上してそののち左のバンドを回り込んだ。残置のハーケンもあった。
そこから2時間ほど進むとコルC。ここでロープを出して「門」に取りついた。A0で垂壁を回り込んでから100mほど歩き、「門」の核心は残置スリングを使った。
門を超えて少し上がるとドーム。いったん降りてコルB。
こるBからの2〜3ピッチはロープを出したほうが良いかもしれない。剣尾根の上部は簡単だけど岩は脆く、かなり神経を使った。コルBから2時間弱で長次郎の頭に着いた。見下ろす下山ルートの雪渓は沢を横断するような大きなクラックだらけで一見降りられそうになかったが、近づいて探すと岩との間にかろうじてルートが取れた。岩と雪渓の間をクライムダウンしギャップを乗り越え、クラックを迂回してどうにか熊の岩に着いた。
翌朝4時前に出発。今度は左俣を長次郎にコルに向かった。40分ほど先行したパーティの明かりが左右に移動しているのが見えた。ギャップに阻まれルートを探すのに苦労しているのだろうと思う。
やがて明るくなり左俣の様子が見えるようになると、今まで以上に悪い状態なのが分かった。沢の端から端まで切れ落ちてギャップが出来ているところがあって結局ロープを付けてスノーブリッジを使って乗り越える羽目になった。
最後のブリッジを渡りきった所が長次郎にコル。剣の本峰はすぐそこだった。そこからは一般縦走路のありがたみを満喫しながら室堂に向かった。
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