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Yamareco

記録ID: 1224018
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

【白霧演習】御前山(栃寄沢〜湯久保尾根)【丁28.1】

2017年08月13日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
04:35
距離
14.0km
登り
1,411m
下り
1,468m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:22
休憩
0:12
合計
4:34
6:15
17
6:56
6:56
14
栃寄大滝?
7:10
7:10
3
トチノキ広場手前の大滝
7:13
7:16
49
8:05
8:08
2
8:10
8:10
6
大ダワ・湯久保方面分岐
8:16
8:20
6
8:26
8:26
38
大ダワ・湯久保方面分岐
9:04
9:04
13
藤倉方面分岐
9:17
9:18
23
9:41
9:41
43
湯久保方面分岐
10:24
10:24
9
伊勢社
10:33
10:34
15
10:49
檜原村郷土資料館
天候 曇り、一時陽がさす。入浴後、雨。
過去天気図(気象庁) 2017年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:奥多摩駅〜境橋バス停
復路:小沢バス停
コース状況/
危険箇所等
全体的に蜘蛛の巣が多い。
栃寄沢沿いの道は雨後ということもあり岩場や橋が濡れていてスリップ注意。
湯久保尾根は比較的緩やかで長い稜線。
境橋下車。山は分厚い雲に覆われている。
2017年08月13日 06:14撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:14
境橋下車。山は分厚い雲に覆われている。
真下を多摩川が流れる。
2017年08月13日 06:15撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:15
真下を多摩川が流れる。
聳え立つ岸壁
2017年08月13日 06:29撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:29
聳え立つ岸壁
御前山登山口
2017年08月13日 06:32撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:32
御前山登山口
2017年08月13日 06:37撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
8/13 6:37
大きく丈夫な蜘蛛の巣があったので、あまり人が歩いてないのかと車道に戻ろうと思ったが、刈り払った跡があるので、前進する。
2017年08月13日 06:41撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:41
大きく丈夫な蜘蛛の巣があったので、あまり人が歩いてないのかと車道に戻ろうと思ったが、刈り払った跡があるので、前進する。
栃寄沢のすぐ傍を歩く。
2017年08月13日 06:42撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
8/13 6:42
栃寄沢のすぐ傍を歩く。
元の道は崩壊したらしく、上方に道が付け替えられている。
2017年08月13日 06:46撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:46
元の道は崩壊したらしく、上方に道が付け替えられている。
清冽な沢の流れ
2017年08月13日 06:48撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:48
清冽な沢の流れ
小さい滝が連続する。
2017年08月13日 06:49撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
8/13 6:49
小さい滝が連続する。
2017年08月13日 06:52撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:52
わざわざ遠方まで行かなくても、近くにこんな良い所があったんだなあ。
2017年08月13日 06:55撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:55
わざわざ遠方まで行かなくても、近くにこんな良い所があったんだなあ。
栃寄大滝?(登山地図ではトチノキ広場の近くの滝を栃寄大滝としているが?)
2017年08月13日 06:56撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
8/13 6:56
栃寄大滝?(登山地図ではトチノキ広場の近くの滝を栃寄大滝としているが?)
苔生した緑もまた良し。
2017年08月13日 06:58撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:58
苔生した緑もまた良し。
間伐後の開けた空間
2017年08月13日 06:59撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:59
間伐後の開けた空間
2017年08月13日 06:59撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 6:59
曇天下では薄暗い。足元と熊への警戒を怠らない。
2017年08月13日 07:03撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:03
曇天下では薄暗い。足元と熊への警戒を怠らない。
雲の隙間から日光が差し込み、舞台のよう。
2017年08月13日 07:04撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:04
雲の隙間から日光が差し込み、舞台のよう。
ゴハンギョウノ滝(地図上ではこっちが栃寄大滝とされているようだ。)
2017年08月13日 07:10撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:10
ゴハンギョウノ滝(地図上ではこっちが栃寄大滝とされているようだ。)
トチノキ広場。奥はトイレ。
2017年08月13日 07:13撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:13
トチノキ広場。奥はトイレ。
巻きながら行く道と交差しつつ御前山へ。
2017年08月13日 07:26撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:26
巻きながら行く道と交差しつつ御前山へ。
何故か、人為的に皮が剥いである。
2017年08月13日 07:27撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:27
何故か、人為的に皮が剥いである。
足元が濡れているので滑らないように要注意。
2017年08月13日 07:28撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:28
足元が濡れているので滑らないように要注意。
巻く方の道も舗装路でなくなった。
2017年08月13日 07:31撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:31
巻く方の道も舗装路でなくなった。
沢を離れ、傾斜もやや急になってくる(とは言っても、大ブナ尾根に比べればぬるい)。
2017年08月13日 07:36撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:36
沢を離れ、傾斜もやや急になってくる(とは言っても、大ブナ尾根に比べればぬるい)。
カツラの大木
2017年08月13日 07:38撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
8/13 7:38
カツラの大木
標高1060m付近で雲の中に入る。
2017年08月13日 07:44撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:44
標高1060m付近で雲の中に入る。
が、すぐに抜けてしまった。
2017年08月13日 07:51撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:51
が、すぐに抜けてしまった。
その後も2回ほど雲の中に入るが、すぐに突き抜けてしまう。
2017年08月13日 07:55撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 7:55
その後も2回ほど雲の中に入るが、すぐに突き抜けてしまう。
御前山避難小屋
2017年08月13日 08:05撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 8:05
御前山避難小屋
小屋傍の水場。たぶん、煮沸した方が良い。
2017年08月13日 08:07撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 8:07
小屋傍の水場。たぶん、煮沸した方が良い。
御前山山頂。先に1名。
2017年08月13日 08:16撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
8/13 8:16
御前山山頂。先に1名。
灰色の空
2017年08月13日 08:17撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 8:17
灰色の空
大きなアブらしきものが1匹付きまとってきて落ち着かない。
2017年08月13日 08:20撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 8:20
大きなアブらしきものが1匹付きまとってきて落ち着かない。
VAAMを摂取して早々に下山する。
2017年08月13日 08:26撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 8:26
VAAMを摂取して早々に下山する。
分岐まで戻って湯久保尾根へ。
2017年08月13日 08:26撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 8:26
分岐まで戻って湯久保尾根へ。
おお、檜原側の霧は適度に濃いぞ。天気がイマイチなら逆手にとって霧中山歩だ。
2017年08月13日 08:28撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 8:28
おお、檜原側の霧は適度に濃いぞ。天気がイマイチなら逆手にとって霧中山歩だ。
濃い霧の中は鳥の鳴き声も無く、静寂に包まれている。
2017年08月13日 08:39撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 8:39
濃い霧の中は鳥の鳴き声も無く、静寂に包まれている。
ここだけ新しく木段が設けられている。ちょっと前まで道が特に酷く荒れていたのだろう。
2017年08月13日 08:48撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 8:48
ここだけ新しく木段が設けられている。ちょっと前まで道が特に酷く荒れていたのだろう。
雨さえ降らなければ霧の中を歩くのはなかなか良い。
2017年08月13日 08:52撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 8:52
雨さえ降らなければ霧の中を歩くのはなかなか良い。
藤倉方面分岐
2017年08月13日 09:04撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:04
藤倉方面分岐
ここは分岐ポイント。左奥に枝で通せんぼしてあるような道があるが、その先に湯久保山がある。
2017年08月13日 09:07撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:07
ここは分岐ポイント。左奥に枝で通せんぼしてあるような道があるが、その先に湯久保山がある。
300m程歩いた後で、湯久保山を通り過ぎたことに気がつき戻る。
2017年08月13日 09:10撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:10
300m程歩いた後で、湯久保山を通り過ぎたことに気がつき戻る。
湯久保山のピークはルートから外れた所にある。
2017年08月13日 09:18撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:18
湯久保山のピークはルートから外れた所にある。
英語の山頂標識も。
2017年08月13日 09:18撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:18
英語の山頂標識も。
毒々しいほど鮮やかなオレンジ色のキノコ
2017年08月13日 09:25撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
8/13 9:25
毒々しいほど鮮やかなオレンジ色のキノコ
若干開けた所に出たが、当然のことながら視界は真っ白。
2017年08月13日 09:31撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:31
若干開けた所に出たが、当然のことながら視界は真っ白。
デジカメのエフェクトのせいで白っぽく見えるが、実際は真黄色のキノコ
2017年08月13日 09:36撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:36
デジカメのエフェクトのせいで白っぽく見えるが、実際は真黄色のキノコ
斜面に張り付くガス
2017年08月13日 09:37撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:37
斜面に張り付くガス
小沢/湯久保分岐
2017年08月13日 09:41撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:41
小沢/湯久保分岐
道中、対向で男性ソロ2名と擦れ違う。天気もあって今回出会ったのは計3名。
2017年08月13日 09:45撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:45
道中、対向で男性ソロ2名と擦れ違う。天気もあって今回出会ったのは計3名。
遂に雲の下に出た。1時間余の霧中山歩はとても楽しかった。
2017年08月13日 09:51撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:51
遂に雲の下に出た。1時間余の霧中山歩はとても楽しかった。
バイク音が聞こえるようになってきた。
2017年08月13日 09:53撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:53
バイク音が聞こえるようになってきた。
「この先道悪し」の看板の先も暫くは要注意。
2017年08月13日 09:54撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:54
「この先道悪し」の看板の先も暫くは要注意。
浅間尾根
2017年08月13日 09:59撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 9:59
浅間尾根
広い空間に出ると、
2017年08月13日 10:01撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:01
広い空間に出ると、
こちらにも巨木が聳えていた。
2017年08月13日 10:01撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:01
こちらにも巨木が聳えていた。
窪地の道になってくれば下山も近い。
2017年08月13日 10:09撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:09
窪地の道になってくれば下山も近い。
上司と部下
2017年08月13日 10:14撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:14
上司と部下
シロオニタケと思われる。
2017年08月13日 10:15撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
8/13 10:15
シロオニタケと思われる。
里の集落が見えてきた。
2017年08月13日 10:15撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:15
里の集落が見えてきた。
馬頭刈尾根も雲を被っている。
2017年08月13日 10:24撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:24
馬頭刈尾根も雲を被っている。
伊勢社(石柱のみ)
2017年08月13日 10:24撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:24
伊勢社(石柱のみ)
タマゴタケかな。
2017年08月13日 10:25撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:25
タマゴタケかな。
2017年08月13日 10:27撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:27
一時的にではあるが陽が射した。この先から舗装路。
2017年08月13日 10:29撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:29
一時的にではあるが陽が射した。この先から舗装路。
小沢バス停到着。バスが来るまで50分。もう少し歩くか。
2017年08月13日 10:34撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:34
小沢バス停到着。バスが来るまで50分。もう少し歩くか。
北秋川で涼む子供。近くの川で遊べるというのは良い。
2017年08月13日 10:46撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:46
北秋川で涼む子供。近くの川で遊べるというのは良い。
んー、馬頭刈尾根に乗ろうかとも思ったが、たまにはこういう所にも寄ってみるか(無料)。
2017年08月13日 10:51撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 10:51
んー、馬頭刈尾根に乗ろうかとも思ったが、たまにはこういう所にも寄ってみるか(無料)。
十里木で降りるとバーベキュー臭と歓声が聞こえる。
2017年08月13日 11:45撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 11:45
十里木で降りるとバーベキュー臭と歓声が聞こえる。
瀬音の湯は昼時ということもあり、やや混み程度。
2017年08月13日 12:56撮影 by  XQ2, FUJIFILM
8/13 12:56
瀬音の湯は昼時ということもあり、やや混み程度。
秋川渓谷に若者が次々とダイブしていた。
2017年08月13日 13:01撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
8/13 13:01
秋川渓谷に若者が次々とダイブしていた。

感想

※歩くペースが「0.6〜0.7」となっているが、私の計算では0.79。

【「すっぱい葡萄」論】
夏になるとテレビも雑誌もアルプス特集。その宣伝の洪水の中で、「夏山と言えばアルプス等の3000m峰」といつしか思うようになってしまっていたが、よーくよく考えてみれば、暑いし、天気は不安定だし、実際のところ、これら高山の山行適期とは言いがたいのではないか。それこそ、「土用丑」という宣伝により当たり前のように食されているウナギの旬が、実は夏ではないように。
まあ、長期休暇を取得しやすい時期ではあるが、夏至から1ヶ月以上経って必ずしも日が長いというわけでもないし、梅雨明け後天気が安定するというのも、最近の超高温&多湿の傾向では覚束ない。
最高気温がせいぜい32〜33℃が普通だった頃とはまた考え方も変えねばならないのかもしれない。
山行日和を待ち続けるのに疲れたので少々愚痴をこぼしてみた。

【経緯・計画】
私のような軽装山行者にとって、天気は命綱である。天気の見極めと、山行中の的確な状況判断によって安全を担保する。従って、天気に不安がある時はそもそも山に行かない。
しかし、前回の山行から間もなく1ヶ月。「土日が雨でも平日晴れた時に夏季休暇を取ればよい」という考えを嘲笑うかのように連日の雨天曇天。いよいよ自分の中の少壮将校がいきりたって騒ぎ出す。ヘッドクォーターの方では「まあまあ。焦るでない。」となだめるも、身体も鈍ってきたし、そろそろガス抜きが必要な気がしてきた。また、新調した靴の初陣も済ませたいところである。
そして、山の日を含む連休。11日は大体NHKの山の日スペシャルを見て過ごす。12日は天気予報を梯子しつつ読書。13日には天候が比較的マシになると思われた。
そこで、以下の基準で軽山行を行うこととする。
 1.山行地域は天候を鑑み関東域内とすること。
 2.また、山行時間は4,5時間以内に収めること。
 3.標高1000m以上の山行とすること。
 4.涼を求め得ること。
当初は、長野の飯縄山辺りまで考えていたのだが、天気がイマイチなところで金をかけたくないので、ごくごく近場に絞込み、最終的には御前山未踏ルートを歩くこととした。

【山行概要】
山行対象の決定は23時を過ぎていたので、電車を1本遅らせようかという気も起きないではなかったが、こういう時こそ奮起を示すべきだし、何より、午後には天気が例の如く悪化すると考えられたため、早朝1番の電車に乗り込む。
奥多摩に向かう車窓からは二重三重の雲に覆われた稜線。「雨が残っていたらどうしようか」と思ったものの、幸いそこまで黒い雲でもない。
早朝の奥多摩は祭の後で静かなものだ。前日は夏祭りと奥多摩花火大会だったようだが、花火は無事打ち上がったのだろうか。私がよく行っていた頃には観客動員3000人だったのが、今年の観客予想は1万5000人。もう簡単には見に行けなくなってしまった。そんな中、山に向かってバスに乗り込む人も多くはない。境橋で降りたのも私だけだ。

(栃寄沢)
境橋から体験の森へは車でいけるように車道が通っているが、途中の登山口から沢沿いの山道に入る。この道はヤマプラでは「通行止」としてプランニングできないようになっているが、既に規制はされていないようである。崩壊したと思われる道は柵で塞がれており、上の方に新たな道ができている。

曇天ということもあり、沢沿いの道は薄暗く、静かで熊の出没に警戒しながら歩くが、見かけたのはムササビかリスらしきもののみ。
足元は入山した一歩目から軽く滑るほど濡れていたが、水は澄み、趣ある小滝が連続してなかなか楽しい。涼を得るという目的も十分満足させた。涼を求めてあちこちの渓谷を見て回ったものだが、わざわざ遠くまで出向かなくても近場に良い所があるのだ。

(湯久保尾根)
稜線の北側とうって変わって南側は濃い霧に包まれている。どうせ天気がイマイチなら霧中山歩をしてみたいとは思っていたが、その望みは叶えられた。
霧の中は音を立てるもの何一つ無く、静寂にも包まれる。これを怖く感じる人もあろうかと思うが、山で静寂を得られるというのは大変貴重な、ありがたいことだ。

御前山南面というのは未踏だったので、一体どのような道なのかわからず、勝手にハードな行程なのではないかと思っていたのだが、実際に歩いてみるとそういうことはない。地図を見るとわかるが、北面に比べると登山口〜山頂間の距離が長い。ということは、傾斜がその分緩いということだ。そして道は、一部岩が多い箇所があるが、概ね歩きやすい道。このため、霧があっても安心して歩くことができる。
今回、湯久保尾根を歩いたことは今後の御前山を対象とした山行の幅を広げることになるだろう。

(その後)
小沢バス停では次のバスまで50分あったので、馬頭刈尾根に乗ることも視野に入れつつ歩き続ける。しかし、檜原の郷土資料館まで来て、たまには日頃歩いている土地の勉強でもするかと、そこで終わりにする。

郷土資料館は無料で、大きく分けて檜原村の自然と暮らしの2フロア。熊やキツネの剥製、ニホンオオカミの骨等が展示されている。私としては、南北を浅間尾根で分断されているような地域が、明治時代から一つの村だったという所に非常に興味をそそられるところ、そんな問いに答えるような展示は無いものの、檜原村に興味がある人は十分楽しめるだろう。

〆は秋川渓谷瀬音の湯。汗を流して武蔵五日市に戻る途中で雨が降り出した。山行後半、日が射したこともあり、もう一山と考えた瞬間もあったが、自重して正解だった。

【総括】
夏山は、普段と違う山に行きたいという気持ちが無いことは無い。しかし、その対象を最初から狭めていたのでは行動の幅もまた制限される。とにもかくにも、視野を広げて考えることだ。
本山行で身体も靴も慣らしたので、8月後半に向けてあとは好天を待つのみ。

〜おしまい〜

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