大雪山〜トムラウシ縦走(テント泊)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 46.5km
- 登り
- 2,334m
- 下り
- 3,287m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 5:50
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 7:30
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 9:20
- 山行
- 0:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:10
天候 | 1日目:曇のち霧・小雨 2日目:曇 3日目:曇ときどき雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
復路:トムラウシ温泉よりバスで新得駅まで1時間30分、JR北海道で帯広駅まで1時間、その後空港バスにて帯広空港へ40分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◇旭岳〜白雲岳避難小屋 姿見の池を越えた登山道は急斜面ですが危険は少なめ。山頂を越えると雪渓あり、チェーンアイゼンがあったほうが良いです。白雲岳までは危険箇所はほぼなし。 ◇白雲岳避難小屋〜化雲岳 アップダウンはあるものの危険箇所なし ◇化雲岳〜ヒサゴ沼避難小屋 ヒサゴ沼手前の登山道は荒れていて崩れた斜面なので足元注意。 ◇ヒサゴ沼避難小屋〜天沼 急斜面の雪渓あり。けっこう固いので靴先が刺さりにくい。斜度があるので軽アイゼンは役に立たないおそれも。(ノーアイゼンで登れましたが、オススメしません) ◇天沼〜ロックガーデン〜北沼 岩場のち岩礫地帯。岩の上を伝い歩くのはバランス注意。ルート不明瞭 ◇北沼〜山頂〜南沼 斜度のキツイ岩場 ◇南沼〜コマドリ沢出会 ひたすら長いけれど危険箇所なし ◇コマドリ沢〜トムラウシ温泉 ひどい泥濘道のためスリップ注意。登山口手前は急斜面の泥道で非常に滑りやすい。 |
写真
感想
今年の夏の山イベントとして、大雪山からトムラウシへ抜けるルートを歩いてきました。前泊、後泊を含めて4泊5日。ボリュームのある山行になったと思います。
初日は旭岳温泉に宿をとり、始発のロープウェイで姿見駅へ。この地点ではまだ観光の方々も一緒で気楽。ロープウェイ上では北海道の山岳警備隊が安全喚起の声かけを行ってました。遊歩道を歩くと目の前には旭岳の雄姿、右手には雲海が広がるというまさに風光明媚な状態です。ただし姿見の池を越えてからは遊歩道は消え、ほとんど直登するような旭岳への登山道が始まります。テント泊装備にはこたえるザラつく地面と急勾配に息が上がります。たまらず立ち止まり、振り返ると眼下に広がる高原の風景。雲間からの日の光が印象的でした。ただし金庫岩を越え山頂に着くころにはガスに巻かれて案の定真っ白。今年はこのパターンが多い気がします。
山頂では異常に空気が冷たいのでどうしたことかと思っていたら、すぐに理由は判明。裏旭側には広く雪渓が残っており、その表面をなでるように山頂に向かって風が吹き上げてるわけで、完全に天然の冷房です。なお、この雪渓もかなりの傾斜でしかも固いので軽アイゼン等ないと進むのはちょっとオッカナイかもしれません。雪渓を過ぎてからは気温もそこそこに戻り、ガスと小雨の中をひたすら進みます。道脇には高山植物が咲きまくっていたので、景色がなくとも退屈はしない模様。白雲岳への分岐では少し悩みましたが、この様子では山頂から何も見えまいという判断でそのまま避難小屋へ。
避難小屋脇のテント場はなかなか広く、この日は20張り程度でしたがまだまだ余裕がある感じでした。この日のあとはテントでのんびり。
2日目は最高の朝焼けからスタート。星空が見えなかった無念を晴らすような鮮やかさに天候の回復を期待しました(あまり叶いませんでしたが)。この日のコースは距離こそあれどアップダウンは多くはなく、水平移動が多い印象です。ただし忠別岳への登り、五色岳への登り、化雲岳への登りはそれぞれ体力をガリガリ削ってくれました。ただ、このルートは眼前に広がる高原の広さと、はじめ遠くに見えていたトムラウシがだんだん近づいてくる期待感が実にいいですね。五色岳から化雲岳への道は木道を歩きながらお花畑越しにトムラウシが見えて本当にいい風景でした。
化雲岳からヒサゴ沼への下り道は崩れまくった木道階段と荒れた登山道のため結構大変。ただここまでくれば今日の行程は終わりなので気力を振り絞ります。ヒサゴ沼のテント場は総じて湿っぽいので悪天時には排水がちょっと心配ですがこの日はまあまあ快適。むしろギュウギュウ詰めの小屋泊の方が大変だったのではないでしょうか。
3日目、長い工程を考慮して早めに出発。いきなり現れる雪渓登りでは、前パーティが滞っていたので、追い抜かさせてもらいました。アイゼンなしでも行けるかな?とキックステップで進みましたが、今から考えればずいぶん危ない判断をしたものです。雪渓は下半分が急傾斜で上に行くほど傾斜が緩くなるので、本当に危険なのは初めの3分の1程度でしょうか。
鞍部にでてからは木道あるきと岩歩き。岩礫帯は滑らないように大岩を乗り移りながら進むのですが、ほとんど障害物競争のような様相で気が抜けません。ロックガーデンは最たるものですね。その後の北沼へ到達するまでも地味にながい登りが続くので縦走3日目の体力では足が進みません。北沼から山頂にかけては再度の岩場出現ですが、あまり苦戦しなかった印象です。山頂はまたしても真っ白でしたけどね。
しかしこのルートで真につらいのはこれからの下山路かもしれません。序盤の岩場下り、中盤の泥んこ道、終盤でスリップを誘うぬかるんだ下り坂。景色も何もないので黙々と歩くしかなく、ほとんど記憶にないくらいです。短縮登山口への分岐にて残り3.3劼班玄韻暴颪れていますが、体感では4〜5劼呂△辰慎いしています。
とにも角にも登山口まで下山したら待っているのは温泉です。3日間で22時間以上歩き続けたあとの秘湯の温泉はほんとうに有難い。あやうくそのまま宿泊しようかと思ってしまいましたが、そこはぐっとがまんして700m離れた野営場で最終テント泊です。
翌朝、バスで新得駅まで乗り、空港へ移動して山行終了。今回も無事に完遂できました。
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