奥穂-ジャンダルム(直登ルート図付)-涸沢岳-北穂(テン泊 in 涸沢)
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- GPS
- 53:50
- 距離
- 38.6km
- 登り
- 2,474m
- 下り
- 2,463m
コースタイム
5:20河童橋-7:20徳沢-8:10横尾-9:40本谷橋-11:10涸沢
7/17
5:50涸沢-7:30穂高岳山荘-8:05奥穂高岳-8:50ジャンダルム-9:55奥穂高岳-11:20涸沢岳-13:40北穂高岳-14:10滝谷展望台-14:40北穂高岳-16:50涸沢
7/18
6:00涸沢-7:10本谷橋-8:05横尾-9:20徳沢-11:05河童橋
天候 | 7/16-17 ピーカン快晴→午後遅くから雲の典型的な夏山天気 7/18 高曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
料金は往復2000円ですが4人ぐらい揃えばタクシーが得かな? |
コース状況/ 危険箇所等 |
●本谷橋から涸沢までの間に雪渓がありますが、一番下流の雪渓は相当薄くなって いる箇所があります。踏み抜くと相当危険。場合によっては踏み跡よりも周囲の 厚い箇所を選んで歩く必要があります。アイゼンは要りませんが、下りはスプー ンカットの雪面を歩いた方が楽でした。 ●涸沢のテン場では下地用にコンパネを貸してくれますが、絶対借りた方がいい と思います(基本岩場なので、コンパネがないと相当ゴツゴツして寝られない)。 ●北穂沢はブヨ、ハチ、アブがわんさかといます。虫除け必須。 ●ジャンダルムの直登ルート詳細を写真で図解しました |
写真
感想
【1日目】
待ちに待った海の日の3連休。ついに果たしましたテント泊。
今までは小屋泊まりばかりだったのでザックも軽めだったのですが
今回は少しわけが違います。
でもマイザックは50Lが最大。荷物を切り詰め(食料も着替えも最小限)、
押し込んでなんとか50Lに収納。まぁ帰りは食料もおなかにおさまるので
なんとかなるでしょう。
3連休の天気予報は3日目が曇りのほかは快晴、まさに登山のための天気。
梅雨明けが早かったので、天候がもっとも安定するという「梅雨明け1週間」
のギリギリのタイミング。
16日の午前1時に集合。いざあかんだな駐車場へ、気負いすぎて午前3時30分
に早く着きすぎてしまった。バスの始発は4時50分。ゆっくりと支度する。
さすがに3連休の初日であかんだなのバス乗り場は長蛇の列ができました。
ザックも全員膝の上でテント泊の重い荷物は堪えます。
混雑する上高地バスターミナルを早々に出発し、今日の目的地涸沢へ。横尾までの
平坦なロングコースは何度通っても飽きます。今日は本当にいい天気で雲が全く
ありません。
登山者の列がたえることなく続き、涸沢テン場の状況が気になります。というのも
事前にヒュッテに問い合わせた情報では、テン場はまだ雪の中で、地面が出てい
るのはまだ少ないとのこと。
このままでは冷たい雪上テン泊になってしまう。コンパネ借りられるけど枚数にも
制限があるだろうし...テン場を確保するため本谷橋から少し飛ばして涸沢へ。
11時には涸沢に到着。着いてみればここしばらくの好天で融雪がかなり進んで
いて、地面が出ているテン場は十分ありました。でもコンパネは枚数制限があり、
遅く着いた方の中にはコンパネなくて張る場所に困ってる方が大勢いらっしゃい
ました。
この日は午後遅くから雲が出る典型的な夏山でしたが、気温が治まった夜には雲
がなくなり、月に照らし出された穂高連峰が神々しいまでの美しさ。夜中にテン
トから起き出して見たときには鳥肌が立ちました。
【2日目】
そしてモルゲンロート。この時期は4時45分くらいがベストタイミング。
いい焼け具合は10分くらいで終わってしまいますが、この朝も雲ひとつなく
多くの登山客を喜ばせるモルゲンロートでした。
2日目はザイテン登って奥穂→北穂→涸沢のゴールデンルート。自分は2年前
に逆ルートから縦走しているのでこれも新鮮です。奥穂には案外早く着いたので
少し足を伸ばしてジャンダルムまで往復。
今年はジャンを直登ルートで登りました。1箇所だけ補助ロープに捕まらないと
厳しい箇所がありますが、そこ以外は難しくはありません。ただロープはいつの
ものかわかりません。残置シュリンゲも沢山ぶらさがってますが....体重を
完全に預ける前に確認した方がいいですね。実際にはしっかりしたガバがあり
ロープに頼らなくても登れます。この前のクライミング講習が活かされました。
また奥穂に戻り北穂へ向けて縦走します。しかしここで渋滞発生。原因は...
あまり言いたくはありませんが、言葉の通じない隣国の方たちが、岩稜縦走自体
不慣れな上に、身動きもとれない鎖場で登路降路で譲り合わないために発生した
ものでした。
まぁ自分たちもヨーロッパアルプスに行けば似たような状況かもしれませんしね。
あまり非難はできないかな。でも正直困りましたね。
そんなこんなで北穂小屋に到着したときはかなり疲れましたが、ここから涸沢
まで降りなければなりません。しかしこの降りがつらい。長く急な上にブヨやら
アブやらの襲撃に耐えながらの降りで精神的にも疲れます。
涸沢小屋に着いたときはもうヘロヘロ。たまらずソフトクリームを食べましたが
疲れた体に甘く冷たいソフトはホントうまかったです。ここのスタッフはみなさん
気持ちの良い応対でいいですね。お隣は....ここでは言わないことにします。
【3日目】
この日も深夜というか早朝も星空撮影に起きました。1時半頃でしたがこの時間
だと早出の人のヘッデンも気になりません。今回は満月に近い夜空でしたが
今度は月のない星空も撮影してみたいですね。
最終日は高曇り。テント場を撤収し早々に降ります。涸沢は本当に居心地の良い
ところで沢山人が集まるのも頷けますね。テント泊は初めてでしたが小屋泊まり
と違った良さがあり、また小屋泊の良さも再認識しました。結局山が好きなだけ
なんですけどね(笑)
下山後は温泉で3日間の汗を流します。上高地からの帰りは定番の「ひらゆの森」
びっくりしたのはお客さんの殆どが登山客。下足棚は「ここは山小屋か?」と
思うほど登山靴が並んでいました(笑)
結構前から計画していた、7月3連休の「涸沢テント泊でまったり&奥穂縦走」。
まぁ、実際にはまったりではなくヘロヘロでしたが。(笑)
私にとっては、上高地すら初。
テント泊は昨年の剱沢以来2回目。
ワクワクしすぎて、いつものようにほとんど寝られないまま出発。
これ以上望めないくらいの天気の中、上高地に着。
いいところだねぇ。
ところで、あかんだな駐車場からの上高地行きのバス、
登山者の荷物まで、座席に持ち込ませるのはビックリ。
あんな巨大な荷物、登山者でない観光客の方に迷惑かけないだろうか?
立山アルペンルートのバスみたいに、別料金取ってもいいから、荷物庫に入れさせて欲しいなぁ。
などと申す理由は、そもそも私の荷物、
2泊3日のテント泊なのに、あれやこれやと荷物を持ち過ぎ、
70Lのザックがパンパン。重さはなんと20kg。
ベテランの方からみたら、アホと言われそうな荷物の量。(^^;)
バスの中で膝の上が重いのなんの。
その重い荷物のせいで、横尾までのいわゆる上高地的な景色を堪能する余裕もなく。
本谷橋からの登りをやっとやっと登りきり、涸沢に着いた頃にはヘロヘロ。
すぐにテントで横になりたかったが、天気が良過ぎてテントの中は灼熱。
寝られたものじゃない。
涸沢のテント場、話には聞いていたが、本当に岩がゴロゴロ。
運良くコンパネを借りることが出来てよかったが、
コンパネがないと、普通のマットじゃとても寝られない。
コンパネが借りられなかったことを考えて、ここではセミハードなマットが必要ですね。
昼間は灼熱だったテントの中も、夜になると気温が下がり寒いくらい。
ダウンを着込んでシュラフの中に。
夜中に起きて、吊尾根に沈む、満月を一日過ぎた月を眺める。
月明かりの明るいのなんの。
ヘッドランプつけなくても歩き回れるくらい。
もう一度寝直して、いよいよ奥穂高へ。
あれだけヘロヘロだったのに、食べて寝たら元気復活。
sakuraさんとザイテンをぐんぐん駆け上がる。
途中、ハクサンイチゲやミヤマキンポウゲなどの小さなお花畑。
撮影している間に、sakuraさんはどんどん先行。
奥穂山頂に到達すると、sakuraさんはすでにジャンダルムへ向かう道を行ってるではないか。
私にとっては初の奥穂高。
充実感いっぱいで、日本で3番目の高さからの景色を堪能。
富士山、立山、白山、日本三名山全部が見えるではないか。
なんというすばらしい天気。
さて、じゃあsakuraさんを追いかけてジャンダルムに向かってみようか。
と、出発してはみたものの。
馬の背にきて気分は一気に緊張が張りつめ状態。
なんだここは。。。
ここ、本当に行けるのか? どうやって行くのだ?
完全に腰が引けてしまった。
ほとんど四つん這いになりながら、ゆっくりゆっくり馬の背を降り始める。
あまりの緊張に喉はカラカラ。
で、半分?くらいまで来たところで、立ち往生。
行くか行かないか考えた末、ここは撤退と決める。
小心者のヘタレと思われるかもしれませんが。。。
今の私のレベルや肝の据わりでは、ここは強行しない方がいい。
もし無理して何かあったら、自分も嫌だけど、他の人にも迷惑かけちゃう。
もっといろいろな山の経験積んで、また来ればいい。(と、自分に言い聞かせつつ)
sakuraさん、よくスタコラと行ったなぁ。
穂高山荘で落ち合ってから、次は涸沢岳から北穂への縦走開始。
涸沢岳から北穂への道、これがまたいやらしい道でございました。
自分はアタックザックの軽装だったが、ここをテント泊装備の荷物背負って通過する人も。
いやいや、凄いね。
北穂小屋に着いた時は、緊張と疲労でまたもやヘロヘロ。
ジュースの美味いのなんの。2本も飲んでしまった。(笑)
小屋から大キレットを望む。
いつか行ってみたいなぁと思ってはいたが、馬の背でビビって撤退した自分にはまだ無理か?
そう思っていると、ご年配の女性二人が大キレットを上がって来た。
聞くとお二人ともご年齢すでに60過ぎ。
穂高で唯一通ってなかった大キレット、念願かなって達成だったそうです。
(西〜奥はすでにどちら側からも達成してるそうです。凄い。)
素晴らしい。
思わずおめでとうございますの言葉と拍手。
ご本人達の達成感あふれる笑顔に、こちらまで嬉しくなります。
私も頑張ろう。
北穂から涸沢に下る道、
これがまぁ急傾斜で長いこと長いこと。
膝に爆弾かかえてる身には辛い。
その膝を壊した原因の、裏剱の雲切新道を思い出した。
あそこも急傾斜で長かったなぁ。
涸沢小屋に着いたときは足はガクガク。
ここで食べたソフトクリームは体に染み渡るくらい美味しかった!
最終日は撤収するのみ。
またあの重い荷物を背負って行かなければならないのか。。と気分も暗く。
両足の小指のマメが悪化し、下りでは痛いったらありゃしない。
横尾からの平坦な道ですら、やっとの思いで歩き、ようやくバスターミナル。
ここからのバスも荷物は席に持ち込み。(平湯温泉降車の方は荷室に預けれたが。)
やっぱり、これは他の乗客に迷惑だって。。。
帰りは平湯の森で温泉。
三日間の汗を流す。
ようやく、人間に戻った気分。(笑)
ここはいいねぇ。
露天風呂が最高!
ヘロヘロにはなりましたが、天気に恵まれ最高に充実した山行でした。
次は紅葉の涸沢に行ってみたいですね。
sakura0725様
唯一、お話しした方がsakura0725様だったとは
三日間の工程だったのですね
さぞかし生ビールが美味しかった事でしょう
モルゲンロートも素晴らしい!
暑さと人混みは予想以上でしたが、天気に恵まれた素晴らしい三日間でしたね
また北アでお会い出来る様な気がします
その時は、山談議を酒の肴に一杯
sanpo69さん
コメありがとうございます
私もどこかでお会いできるような気がします。
再会できたらぜひ
sanpo69さんの健脚にはおよびませんが、私もそのうち日帰り奥西縦走にチャレンジしてみたいと思います
こんばんは。
表銀座〜裏銀座かと思ったら穂高でしたか!
素晴らしいお天気
涸沢のテン場ってほんと岩だらけですよね。
いい場所は早い者勝ち。
モルゲンロ−トがとても綺麗です。
涸沢へ行ったら定番のおでんとソフトクリ−ムを食べないとはじまりませんね。
ジャンを直登されましたか。
うまい具合に残置ロ−プがあって、私もテントを担いで
登りましたよ。
お互いに夏山を存分に楽しみましょう!
siriusさん おはようございます
3連休は激混み覚悟で涸沢いってました。
予想通りの混雑振りで人の絶えない登山道でしたね。
銀ブラ計画はお盆休みぐらいに実施予定です。
siriusさんの北ア大縦走計画も楽しみにしています。
自分もあれが出来たらやりたいなぁ、参考にさせてください。
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