槍ヶ岳 20年ぶりのリベンジ with kimidoriさん
- GPS
- 56:00
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 2,327m
- 下り
- 2,340m
コースタイム
5:50新穂高バスターミナル-7:20わさび平小屋7:40-8:40秩父沢8:50-11:10鏡平11:50-13:10弓折乗越-14:20双六小屋
【7/17】
6:30双六小屋-7:05樅沢岳-10:45千丈乗越-12:05槍ヶ岳山荘(まったり渋滞緩和待ち)16:30-17:05槍ヶ岳山頂17:40-18:15槍ヶ岳山荘
【7/18】
6:00槍ヶ岳山荘-6:15南岳/槍平分岐-8:45槍平小屋9:00-12:55穂高平小屋13:10-13:55新穂高バスターミナル
天候 | はれ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【温泉】 新穂高バスターミナル裏の中崎温泉は「観光案内所で聞いた」と一声かけると100円引きの700円になるそうです 観光案内所でそう聞いて声をかけてみたら、はじめから券売機の下の方に割引料金の設定がw 慌ててボタンを押す前に、じっくり金額を確認すべし!! |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
高校時代、山岳部の合宿でこのコースをたどりました。
重い荷物と男子部員のハイペースでクタクタにへばって、やっと辿り着いた肩の小屋。
でもその日の行程はそこで終わりではなかったから、槍の穂先往復1時間 と聞いても体力温存を決め込み登れませんでした。
以来、槍ヶ岳を何かで見たり耳にしたりするたび、ちょっとだけ苦い気持ちが滲んできました。
でも一人で登るなんて危険!と躊躇していたのですが、今回心強い先輩を得てリベンジを果たしてきました。
【初日:単独行】
日はとっくに暮れているのにうだるような暑さの中、東京・竹橋から高速バスに乗り込みました。
乗車してすぐに眠る体制を整え目を瞑り、6時間後には非日常の始まりです。
後の人のいびきであまり眠れなかったけど、岩がちな峰々を遠く眺めれば俄然テンションUP!!
もどかしくバスを降りたらウキウキと支度を整え、登山届を出しに指導センターへ。
ここでザックにマップラップごとくくりつけていた地図がなくなっていることに気付きました。
バスのトランクか!?と振り向いても、今更ターミナルにバスがいるはずもなく。
地図がないなんて登山者の風上にも置けないよ・・・と、しょんぼりしながら歩き始めます。
でも、まぁ。とにかくたくさんいる登山者と適宜設置されている道標。
そうよ。ここは泣く子も黙る北アルプス。双六小屋までなら何とかなるさ!
左俣林道は整備されていて歩きやすく準備運動にちょうどいいけどちょっと飽きますね。
笠ヶ岳との分岐でおいしいお水を飲んで、笠新道の急登りに下を巻きます。
こちらはまだまだゆったりお散歩コース。久しぶりに生で見るスノーブリッジに興奮しながら雪渓を踏みしめ
ちらちらと顔を出す頂を見てはあの山は何かしらと思いを馳せ(地図ないから分からないけど^^;)わさび平小屋に到着。
一息ついて、高校時代に美しさに感動しぜひもう一度訪れたかった鏡平を目指します。
ここからは暑さとの闘いです。
思っていたより長い行程、さほど高度も上がらないし風もない。こんな時はピーカンすら恨めしいですね。
暑くて気持ち悪くなって、20分歩いたら座りこむような状態が続きます。
それでもなんとか秩父沢にたどり着き、冷たい水を頭からかぶったら靄が晴れたようにシャキーン!
・・・あ、熱中症予備群だったのね。気をつけなきゃ
濡らした手拭いを首に巻き余裕ができたのか、花を追いかけるように歩いていたら鏡平に着きました。
期待以上の天気。ここのシンボルでもある鏡池は明るく輝き雲一つ映していません。
皆さんは最高の景色を眺めながら食事を取っているけれど日陰がないのが辛い。
写真をたくさん取ったら小屋へ移動し、唯一陰になる軒先のベンチで休憩します。
暑いしだるいしもう歩けないよ・・・つんと尖った槍の穂先をぼんやり眺めながら弱気になってきました。
お客さんに問いかけられた小屋番さんが「双六小屋まであと2時間だよ」と答える言葉を聞いて出発します。
よし、あと2時間なら何とかなるぞ。とにかく双六小屋まで行くんだ。
とはいうものの、ここからがぐっと高度を稼ぐ道のり。
弓折乗越までは雪渓が所々に横たわり、その上を風が渡り汗だくの体を急速に冷やします。
ちょっとずつ進んで乗越に到着。弓折岳まで1時間らしいけど・・・もう体力ないよ。
なんだか20年たっても同じこと言ってるような気がするけれど、そこは気にしない。
弓折乗越からは白い稜線にお花が咲き乱れ、右を向けば槍がばばーん!という何ともステキな平坦路(これ重要!)
軽くアップダウンを繰り返し、ぐぐっと下ってきたらやっと今宵のお宿が見えてきました。
先に双六に着いているはずのkimidoriさん。すれちがってもお互い気づくかなぁ?と少々不安になりながら受付に向かうと・・・あれ?
すれちがいましたw お互いすぐ気づきましたww 8か月ぶりの再会です。
雨が降っても川にならない場所を厳選してシャングリラを張ります。
kimidoriさんの持参食材(キャベツ丸ごととか)に驚きながら晩餐を済ませ眠りにつきました。
【中日:kimidori隊長と】
3時に目が覚めました。
十六夜の月が双六池に映り、風がそれを千々に乱して無数にきらめきます。
美しさに見とれていたら周りはもうすっかり出発の準備中。
夜明けを待たず樅沢岳を登る人たちのヘッドライトがゆらゆらと動いているのが見えます。
kimi隊長は6時発で11時に肩の小屋に着けばテン場は取れるだろうと言っていたけれど
やっぱりもっと早く出なきゃダメなんじゃないのぉ〜!??焦りつつ起床予定の4時まで寝ました。
・・・結局、6時半出発となりました。段取り悪い女で済みません。
すでに10日以上山歩きをしているkimi隊長とUL装備で来た私。
25kgと11kgとザック重量差は倍以上。なのでゆっくり行こうと隊長が言ってくれます。はい、喜んで!
いつも一人なので撮れない歩いている後姿やバカなポーズなど色々写してもらいました。
弓折乗越から見えた西鎌尾根はずいぶんデコボコしていたけれど、やっぱりきつかった。
肩の小屋まであと少し、最後のジグザグ登りで休憩したらテン泊装備の人2組に抜かれました。
時間は11時半過ぎ。ホントにテン場が満室(!?)になっちゃうかも・・・
ここで隊長が男気を見せます。先に行って取ってくると。今の2組は抜いてやると。
別れた途端、サッサカサーと歩きだしました。すげー隊長!行け行け隊長!
こちとら荷物は半分の重さなのに牛歩につき合わせててごめんね。
のろのろと歩いて、それでもテン泊装備1組は抜いて小屋にたどり着いたらテント場のプレート持った隊長が待っていました。
あと2張り分だったって。危ないところでした。
文字通り崖っぷちにお家を建てたら小屋前のテラスでご飯です。
灰色の槍の穂先にカラフルな米粒がいっぱい。しばらく見ていてもちっとも進みません。
降りてきた人に聞くと往復2時間以上かかるとのこと。ひぃぃ
5時が小屋の食事時間なのでそこを狙って登頂することにしました。
テーブルに同席したK氏・Hさんと、穂先から降りて来たそのお知り合いN氏とNちゃん。
話が弾み、隣のテントだったおがぴぃさんも加わり楽しい宴になってきました。
雲とガスが出てきて人出が減った4時過ぎにK氏、Hさん、おがぴぃさんの3人と一緒に山頂を目指します。
周りは真っ白でしたが、やっと登頂できる喜びに口元が緩みます。
鎖場もハシゴもとくに怖いことはなくサクサク登れました。
山頂に着いた途端、ガスが消え ばーんと周囲の景色が広がりました。山ガールが歓声を上げています。
到着した時はそこそこ混雑していたのですが、私たちのあとにあまり人が来ず写真撮影は2周。
なんだかんだと30分以上の滞在。北鎌尾根から上がってきた人も見れたし神様がくれた至福の時間でした。
上機嫌で下山し、テラスに戻りみんなで祝杯をあげます。
ここで山の食事を根底から考え直さざるを得ないようなメニューをいただきました。
2時間ほど美味しくて楽しい宴会をあげて、心も体もすっかり満腹。幸せな気持ちで寝床に帰ります。
風が強くてかなりうるさかったけれど飛ばされなかったから合格。
呑みなれないお酒のせいか、風の音か、明るすぎる月なのか・・・やっぱり2時ごろに目が覚めてしまいました。
シャングリラから顔を出すと目に飛び込んでくるのは端正な常念岳のシルエット。
懐には月光に浮かぶ薄い雲を湛え、後ろには安曇野の光がきらきらと光っています。
あまりにも幻想的で、それを寝転がりながら眺められる贅沢に酔いしれます。
kimi隊長、ホントにありがとうございました。
【最終日:4人パーティ】
おがぴぃさん、N氏、Nちゃんが新穂高へ下山するとのことでご一緒させてもらうことにしました。
大キレットから奥穂高を目指すkimi隊長とはここでお別れです。
南岳と槍平との分岐で記念撮影をして、隊長は上へ、私たちは下へ進みます。
実は私は人見知りが激しくて、よく知らない人と長時間いるのは苦手なのですが
3人ともとても良い人で、辛いはずの下り道を楽しいおしゃべりでどんどん進むことができました。
6時間も一緒に歩いていると突っ込んだ話もしたり、個人的な情報も話したり面白いですね。
こんなことは、前日の宴会も含め初めてのことだったので貴重な体験でした。
でも途中でNちゃんが足を痛め、バスの時間制限があった私が離脱することになりました。
おがぴぃさんにお付き合いいただき一足先に新穂高を目指します。
穂高平小屋で別れたのが13:10。バスの時間は14:20。コースタイムは50分?
必死で歩いて慌ただしくおがぴぃさんに挨拶をして中崎温泉に駆け込みます。10分で風呂から上がれば間に合うぞ!!
・・・バスに乗ったのは発車3分前でした。
塩尻から渋滞が始まり、お約束の小仏トンネルは35km。
一時は新宿にバスが着いても、自宅に帰る下り電車がないんじゃないかとひやひやしましたが
運転手さんの機転か、大月から上野原までは一般道を選択したおかげで9時過ぎには新宿に到着。
ロマンスカーでのんびり座って帰ることができました。
いままでは山での人とのふれあいってほとんどしてませんでした。
今回はリベンジだったり、食事だったり、人とのつながりだったり 新鮮な驚きがたくさんあって勉強になりました。
kimidoriさん、おがぴぃさん、Nちゃん、N氏、K氏、Hさん。どうもありがとうございました。
槍、やっぱり良かったですね! 新穂高ではchilumaluさんらしき後ろ姿を拝見しました。
おがぴぃです。(会員登録してみました)
今回の山行お疲れ様でした&お世話になりました。
新宿から、無事帰りつきましたか?
自分は22時ぐらいに新宿着でした。連休恐るべしです。
でわでわ
fireboltさん こんばんは
ええ!?そうなんですか?
私も竹橋でバスに乗る時からずっとキョロキョロしてたのに分からずじまい。ちなみに2号車でした。
なんだぁ、声掛けてくだされば良かったのに。あ、でもその頃は地図をなくしてかなり凹んでいました
おがぴぃさん こんばんは
IT使用する側へようこそいらっしゃいませ
今回は大変お世話になりました。とても楽しい下山になりました。
私は9時過ぎに新宿到着でしたので、ロマンスカーでぴゅーんと帰宅できました。
一時は真面目に新宿ビバークかと焦りましたがよかったです。
ヤマレコでレポートも書いてくださいね〜
chilumaluさん、こんばんは。
槍をおつまみにビール最高ですね。
8枚目がキヌガサソウで16枚目がハクサンチドリと思います。「定番ですが」のお写真が、ハクサンイチゲぽく見えますが花びらの数が足りない気も・・・
ちなみにお宿はシャングリラだったのでしょうか?
こないだ店で見てそのあまりのコンパクトさに衝動買いしそうになったのですが、使用レポも是非お願いしま〜す。
chilumaluさん、こんばんは。
バスは1号車でした。実は缶ビールを買いに外のコンビニまで行っていて、戻ってきたときには既に名前が呼ばれ始めていました。2号車の方が先に着いたようで、新穂高で休憩(鍋平高原のトイレは開いていないため)の時に橋を急ぎ足に渡っていく方がchilumaluさんのようでした。
大声で呼ぶには恥ずかしすぎます 。
また夢心地になってしまいました。しばらくはこんな状態が続くのかしら??
ながぐつさん こんばんは
おおっ!花にお詳しいのですね。ありがとうございます
多分、穂先と一緒の写真はハクサンイチゲだと思います。
その前、11枚目のはハクサンイチゲではなくチングルマですね。
もちろんシャングリラで泊まってきましたよ
双六、肩の小屋とも明らかに浮いていましたw
あ!でもね。双六ではファイントラックのツエルトを張っているツワモノを発見!!
いつかはビビーでコラボしましょう
fireboltさん こんばんは
そこは、旅の恥はかき捨てですよ!(いや、呼ばれた私も恥ずかしい )
適度な距離の時は声かけてくださいね
登覇隊のようになってますがな…
Nさんのお尻柔らかったです。
旅で一番楽しいのは、人との交わりです。
今後も どこでも宴会モードでいきましょう!
案山子です。
槍では大変お世話になりました。
とても楽しい思い出になりました。
実は今回がテント泊デビューだったのですよ(笑)
ですので、日帰りの気楽さのまま食べたいものを持って行ってしまいました
食料と言えば、行きに槍沢ヒュッテに自作の行動食を忘れてしまい、帰りに寄ったらちゃんと保管しててくれたんだけど、なぜか量が半分になってて笑っちゃいました。だれか食べちゃった?
またどこかの山でお会いしましょう。
美味しいもの持って伺います(笑)
この場を借りて(ごめんなさい>ちるさん)
案山子さん、こんにちわ。おがぴぃです。
槍では楽しいひと時をすごさせていただきありがとうございました。
近頃は荷物の重さ重視であまり素敵な食材を持って上がらないのです、あの宴会は感激しました。
>テント泊デビューだったのですよ
↑夫婦と勘違いしておりましたが、そこに愛が芽生えないのかなぁ? と下山しながら、ちるさんと会話していた次第です。愛が芽生えたらまた教えてください。
でわでわ。
kimidori隊長 こんばんは
台風一過でそろそろ山へ戻るのでしょうか?
あの時はビビりましたよ・・・ Nちゃん大人な対応で感動でした。
山で飲むお酒はおいしいんだと知りました 一口で十分なんですけどね
案山子さん こんばんは
おお!その節は素敵な食事と楽しい時間をありがとうございました。
mixiで探してみたんですけど意外と同名の方が多くて分かりませんでした
ヤマレコにも登録されていたんですね
日帰りでもあんな素敵なものを食べているんですか!?
おがぴぃさん同様、最近の山は完全にUL志向なのでご飯は手抜きです。
(でもあんなにはっきりマズイといわれるとは思わなかったw)
きっと行動食も見るからにおいしそうだったのでしょう。
どこかの山でまたお会いした際には、ぜひご相伴にあずかります 楽しみだわぁ
おがぴぃさん こんばんは
あぁ、このコメントタイトルを先に読んでいたら歳を聞いても驚かなかったかもw
芋焼酎1Lは十分に素敵食材だと思いますよ。瞬殺でしたけど
芽生えの報告を受けたらまたみんなで宴会しましょうね
鎖場を登る青い服装の美人さんは誰?
kimidoriさんですがな
ちるさん、こんばんわ。おがぴぃです。
今日は、スーツ姿に60Lをしょって、両手には仕事かばんにPCと、とっても怪しい風貌で羽田から自宅に帰りました。
写真をPCに落としてあらためて眺めてると、ほんと先週末が遠い過去に思えます。
来週からもずっと東京に出張するのですが、間隙を縫って山にいけたらなぁって思います。
明日はテントと靴とシュラフとメンテデーです。
でわでわ。
おがぴぃさん こんばんは
写真登録されましたね。ウチの末っ子、ってところでしょうか。
神奈川は台風一過の後は涼しい日が続いていました。大分はやっぱり暑いのかしら?
大荷物での帰郷、お疲れ様です。
新宿駅で普段着に40Lザック背負ってるだけでじろじろ見られましたから
そんなアレコレ抱えてのスーツ姿じゃ目立ったでしょうねぇ
明日は暑いけど丹沢出撃ですよ 靴磨かなきゃ
chilumaluさん、
北岳の御池小屋で伺った槍のレコと写真、楽しく見せていただきました。充実した時間と暖かい人たちに囲まれて羨ましいですね。
槍で不安感無く登れたのってやっぱり凄女ですね。それも西鎌経由で。
Shangrilaで多少の雨でもがんばるWildなSurviver Lady。単なる山ガールを遙かに超越した響きでよいんじゃないでしょうか。
Vivyは私も考えたことあります。虫ネット付きのも売ってるので+TarpでどこでもULですかね。
また楽しいレコ読ませてください。
はい、この夏一番のお山でした(まだどこか登るつもりではありますが、現時点ではね )
WSL。うーん褒めすぎな気がしますけど(照)ありがとうございます
かなり主観的な長文レコばかりですが、よかったらまた遊びに来てください。
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