【那須岳】峠の茶屋〜朝日岳〜茶臼岳周回 熊においかけられる!!
- GPS
- 06:16
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 756m
- 下り
- 729m
コースタイム
- 山行
- 5:36
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 6:17
天候 | 晴れ、どきどきガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
避難小屋手前でクマと遭遇。要注意 |
写真
感想
ヤツは突然現れた。
登山序盤、茶臼の山肌を横切るようにつけられた緩やかな道。
避難小屋まで間もなくの地点。
何かを気配を感じたオレはふと振り向く。
20m〜30mほどの距離だったか、後方頭上の斜面に黒いヤツが見えた。
思考が一瞬止まり体が固まる。視線はヤツに釘付けだ。
ヤツはこちらに向かって斜面をするすると駆け下りてくる。
登山道まで降りたヤツは真っすぐとこちらへ駆けてきた、彼我の間にある岩にヤツの頭が見え隠れする。ヤツの真っ黒な体躯に半開きの口中のピンク色が強烈に浮かび上がって見える。
距離は縮みごうごうと荒い息遣いが聞こえてきた。
これは尋常な事態ではない。
そう感じたオレは理論も何も考える余裕もなく背を向けて猛烈に駆けだした。
どこかで聞いたことのあるザックを投げて気をそらすとよいという理論を思い出した。
走りながらザックを外しにかかるがなかなか外れない。
足音が背後間近まで迫ってきた。
覚悟を決めかけた。
背後に迫ったヤツは勢いを保ったままオレの脇を素通りし、道の下の谷へ駆け下りていく。
呆然としながらその様子をみる。
谷を挟んだ向こうの尾根へ登り返すヤツを撮影し、ようやく自分が無事である実感がわいた。
今回の感想は山行序盤に起こったこの出来事がすべてです。
思い返すと、牙を向いて唸りながらこちらに来たわけではなかったので攻撃意図はなかったのかもしれません。
なぜ我々に向かって走ってきたのかはわかりませんが、ヤツの走行ライン上にたまたま我々がいたのかもしれません。
いずれにせよ、登山口近くで見かけた新鮮なクマの糞にもっと警戒して笛を鳴らしながら歩くべきでした。特に今回は早朝の入山でもあったのでなおさら。
ほんじつ〜♪
やまのなか〜♫
くまさんに〜🎶
であーった〜♬
出会ったどころではないよー💢
歩いてただけなのに後ろから追いかけて来たよー💢
朝日岳への登頂前半、なんだか後方でtosさんがドタバタしているので振り返ると、黒い物体に追われ、こちらに向かって来ました。それがクマだとすぐに認識し、私も猛ダッシュ。クマはtosさんの方を追いかけたが、tosさんの横、本当に触れるくらいの横を走りすぎて行き、なんとか難を逃れました。
クマは何がしたかったのか分かりませんが、あんな山道を軽快に、もの凄いスピードでこれから向かう朝日岳の方に走り去りました。
飛びつかれたらひとたまりもない状況で、本当に命の危険を感じた一瞬の出来事でした。
しばらく2人で登山を続行するか、安全を考え下山すべきか検討したが、こういう時に限って雨が降りそうな状況から、太陽が姿を現し、ガスが晴れ、登山日和に環境が一転。
クマは峰の向こうに行ったし、なわばりがあるから他のクマに出くわすこともないだろうと勝手に考え登頂を続行。
今まで何も考えず歩いて来た我々は一変、以降の道程でクマがいそうな場所は笛を吹いたり、歌を歌い存在を知らせながら急に慎重な登頂となる。
その後、朝日岳制覇。下山しないでよかった。頂上からの美しい山並み、雲海も拝めることができました。その後茶臼岳にも登り下山。
今回は早朝の事件が強烈すぎて、それしか記憶に残りそうにありません。
偶然この記録を拝見しました。私どもは峠の茶屋を6時頃出て峰の茶屋7時20分頃経由し牛ヶ首に8時15分頃着いてます。ゆっくりで恥ずかしい。峰の茶屋手前で若い方にすれ違う際に「1時間前に峰の茶屋で熊が出たそうです。お気を付けて」と声をかけられその後も何人もの方に声をかけて頂きました。まさか実際に熊にあった人の記録を目にでき、そしておそらく牛ヶ首でいらした方だったとは大変な驚きです。本当に無事で良かったですね。
ありがとうございます。
マイペースでゆっくりと山を楽しめるのはとても素晴らしいことかと存じます。景色もたっぷり堪能できますしね。
熊の件は本当に無事で何よりでした。最悪の事態の場合、自分の体はもとより家族や周辺にかける迷惑を考えるとゾッとします。
今回は朝一(おそらく入山一番乗り)の山行にも関わらず漫然と歩いていた自分にも油断があったと思います。以降、気を引き締めて山を楽しみたいと思います。
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