仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳
- GPS
- 55:19
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 2,064m
- 下り
- 2,062m
コースタイム
7/17(日)6:25北沢駒仙小屋-7:15三合目-7:32四合目-7:51五合目(大滝頭)-8:56小仙丈ヶ岳9:12-10:07仙丈ヶ岳10:31-11:00仙丈小屋11:19-11:53馬の背ヒュッテ12:05-12:20藪沢小屋-12:46五合目(大滝頭)-13:09三合目-13:53登山口
7/18(月・祝)5:00北沢駒仙小屋-5:30仙水小屋-6:05仙水峠6:11-7:29駒津峰7:46-8:10六方石-9:02甲斐駒ヶ岳9:48-10:20摩利支天-11:22駒津峰-12:11双児山-13:44登山口-13:57北沢駒仙小屋-テント撤収-14:40北沢峠
天候 | 7/16(土)晴れ 7/17(日)晴れ 7/18(月)曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:7/18 14:50北沢峠発バス(臨時便)→広河原 広河原発乗合タクシー→芦安18:03芦安発バス→18:53甲府 20:30甲府発あずさ→新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
仙丈ヶ岳:五合目まではやや急登。樹林帯を抜けるとなだらかな登り、眺望よし。山頂から仙丈小屋までの斜面は白い花(ハクサンイチゲ)、馬の背ヒュッテ付近は黄色い花(シナノキンバイ?)が見事。馬の背ヒュッテから藪沢への道は沢沿いで涼やか。 甲斐駒ケ岳:仙水峠まではゆるやかな登り。仙水小屋から苔の森を抜け、シャクナゲの咲く大きな岩がゴロゴロした山を巻いて仙水峠へ。仙水峠から駒津峰へは再び樹林帯に入り標高差500mの急登。駒津峰から急な下りを経て、六方石の先で岩稜直登コースと巻き道に分岐。直答コースは両手を使ってよじ登る岩がしばらく続くが、その後はなだらかな登り。頂上近くなると白い砂の斜面となり足がとられる。 下山もしばらく砂の斜面。雪面のように白い砂で反射がきつい。摩利支天への道は細いので慎重に。駒津峰から双児山への登り返しは短時間だが消耗している時間なのでややきつい。双児山からは樹林帯の長い下山。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
7月16日(土)
三連休初日とあり、新宿発のあずさは指定がとれず、早めに新宿駅で並ぶ。臨時便のかいじが来たため無事に座って甲府まで行くことができた。
広河原へのバス、北沢峠へのバスも満員。北沢峠のテン場もカラフルなテントで埋め尽くされていたものの、張る場所にはまだ余裕あり。
2回目のテント設営。前回は昨年10月。ポールの入れ方を忘れていたが友人の助けもあり無事終了。バス停から徒歩10分、水場は近いし、トイレはきれいだし、テン泊に最適な環境。ただし虫(ブヨや蚊)がいるので虫よけスプレーか蚊取線香、虫さされ薬は必須。
テント設営を終え、ビールとつまみでゆったり過ごした後、16:30には夕食。昼に買ったおにぎりと、インスタントみそ汁。19:30過ぎると周りも静かになり、就寝。夜中、月が明るくヘッドランプなくてもトイレにいけるほど。雨の心配なく熟睡。
7月17日(日)
5時起床。朝食。6:00発予定だったが準備に手間取り、6:20出発。
今日の行動食はレトルトの山菜おこわ。水を入れて60分で完成するという簡単さ。まずまずの味だが味気ない。
仙丈ヶ岳は、五合目まで樹林帯、やや急登。樹林帯を抜けるとなだらかになるが、強烈な日差しが降り注ぐ。さすがに3000m級の山、空の青が濃い。
小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳の稜線は風が通り抜けて気持ち良い。10:07予定より早く山頂到着。北アルプス、中央アルプス、北岳、富士山、甲斐駒ヶ岳、鋸岳etc.。360度の眺望。
下山は仙丈小屋〜馬の背ヒュッテ〜藪沢小屋のルート。高山植物が豊富。
植生保護のため、登山道に沿って鹿よけネットが張られているのが少し興ざめだが、馬の背ヒュッテ近くまでくるとお花畑がいっそうきれい。鹿だけでなく人も入れないためか。
馬の背ヒュッテのベンチで一休み。同席した年配のご夫婦の奥様お手製の山椒の漬物や梅ぼしをいただく。山椒の香りがさわやか。疲れがとれる。
沢沿いの道は、見た目も実際も涼しくて気持ち良い。五合目で登りのルートと合流。あとは樹林帯の中をひたすら下る。13:53下山。
長衛荘で休憩。食事メニュー充実。ジョッキリンゴ酢ドリンク、アップルパイ、カフェラテを飲んでまったり。夏の登山は汗をかくので、行動食は基本的にしょっぱいものを中心にしていたが、下山の疲れには甘い物がきく。
14:50友人がバスで到着。北沢駒仙小屋へ。夕立があったがテントは無事。16:00早くも夕食。マジックパスタのカルボナーラと、川で冷やしておいたビール。荷物軽量化と食事の手間を省くため、食事は全部レトルトにした。ほかに缶詰のサンマや焼き鳥、ウズラの卵のしょうゆ煮、みかんを持参したが、缶詰類は食べる気がしなかった。
雲が多い。夜中、月がでていたが昨夜と違って星は見えない。台風が近づいているのか、風があり、雲が依然として多い。
7月18日(月・祝)
昨日の反省から、準備に1時間半かかるとみて3:30起床。シーフードヌードルで朝食。それほど寒くない。空が少しずつ明るくなり、ピンク色に変わる。モルゲンロートに染まる仙丈ヶ岳が美しい。ゆとりを持って準備を終え、5:00出発。
しばらくはゆるやかな登り。仙水小屋を通り、苔の森を抜けると、大きな露岩がゴロゴロした小山につきあたる。巻くように岩から岩へ歩いていくと仙水峠。岩と枯木とシャクナゲが作り出す風景は庭園のよう。仙水峠から見た東側の雲海から湯気のように雲が立ち上る様は圧巻。
ここから駒津峰まで、標高差500mの急登。まだ続くのかと思いながらひたすら登る。樹林帯を抜けると、白く輝く甲斐駒が姿をあらわした。7:29駒津峰着。早くもお腹がすいたので、行動食のわかめごはんをパクつく。
駒津峰からいったん急に下り、巨岩を超えたところで、頂上への直登コースと巻き道コースに分かれる。事前に打ち合わせしたとおり、直登コースへ。しばらくは大きな岩が続く。ストックをしまい両手を使う。岩が終わると白い砂礫の斜面に変わり滑りやすい。風化されて丸みを帯びた花崗岩を眺めながら、山頂をめざす。
9:02山頂到着。東は雲が多いが、北、南、西の眺望はよい。山頂にも巨岩がゴロゴロ。岩に登り記念撮影。ゆっくり過ごしてから下山開始。砂礫が雪のように白くてまぶしく、サングラスがほしい。砂がさらさらしていて、スキーができそう。
途中の分岐で左に折れ、摩利支天を往復。大きな刀や首のない鎧が祀られている。武士の信仰があったとのこと。ものものしい雰囲気。雲行きが怪しくなってきたため早々に摩利支天を去り、分岐に戻ったころ、雨がポツリ。レインウェアを着てはやみ、降っては着て、を繰り返した後、大粒の雨に。
駒津峰を経て、双児山への分岐をとる。登り返しがきついが、時間にすればわずか。双児山を超えて樹林帯に入れば雨から逃れられる、と思っていたが、ちょうどそのころ雨がやんだ。
双児山から北沢峠まで標高差が600mの長い下り。13:44下山。テン場へ戻り、テント撤収。北沢峠まで戻り、一息ついたところで臨時バスがきたので、広河原へ。
芦安の温泉で汗と疲れを流し、甲府駅近くでほうとうと鳥もつ煮、ビールの夕食。帰りのあずさも指定席がとれなかったが、無事自由席に座れ、新宿まで爆睡。
北沢峠はテント泊初心者には最適な場所だった。2回目で少し慣れたこと、天気がよかったことから、気持ちにゆとりをもってテント時間を楽しめた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する