以東岳〜狐穴小屋〜寒江山〜以東岳
- GPS
- 20:31
- 距離
- 35.4km
- 登り
- 2,735m
- 下り
- 2,719m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 9:42
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 10:24
天候 | 1日目;雨,強風 2日目;快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大鳥登山口⇔七ツ滝沢橋;何度か崖直下の小沢の渡渉があります 七曲⇔大鳥小屋;つづら折りに登ります。※直登しないようロープが張ってあります 大鳥小屋⇔オツボ峰;コース一番の直登を終えた後,大鳥池や以東岳を眺めることができます。 オツボ峰⇔以東岳;尾根沿いに岩場がありますが,危険個所はありません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
シェラフ
シェラフマット
携帯ケース
マグライト
歯磨きセット
体拭きシート
ウェットティッシュ
ポケットティッシュ
ビール350mm×2
白米
EPIガス
熊鈴
bluetoothスピーカー
パジャマ
予備眼鏡
飴
財布
コップ
携帯ウィスキー
ボンカレー
自家製梅酒
膝サポーター
|
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備考 | 膝サポーター |
感想
昨年,大朝日岳を登った際,見えた以東岳。
アプローチが長く,登り難い山ですが,先輩のお誘いもあり,挑戦してきました。
朝3時に出ても,登山口到着が6時過ぎ。距離的にそもそも遠いです。途中,大鳥集落のお店に寄りましたが,6時前なのにお店が開いていてびっくりしました。
七曲りまで,何度か小沢を超えながら,川沿いの平坦な道を2時間ほど歩きます。
登山道にも頻繁に沢水が流れているなど,豊富な水量を感じます。また,豪雨の影響か沢の土砂が崩れていたり,倒木がありました。登山口に至る車中からも,川の水が濁っていましたし,ここ数日で結構降ったのかもしれません。
七曲がりの手前辺りから,雨が降り出します。雲の流れも速く,この後,雨は降ったり止んだりしていました。やっぱり天候は良くないのかなぁと思いながら,大鳥小屋に到着。3時間を要しました。
大鳥小屋に着いて,まずは水分補給と思ったら,雨の影響で,水源からの管が外れたのか止まっているとのこと。また,以東岳への直登コースは,取り口の渡渉がひざ下まで漬かるとのこと。ここでも,豪雨の影響が出ています。
渡渉のリスクやオツボ峰コースであれば,途中に水場があることを考慮し,直登コースを断念します。
雲の流れは,相変わらず早いですが,雨は持ってくれていて,どんどん登ります。
オツボ峰から,右は大鳥池と以東岳,左は障子ヶ岳や天狗角力山が見えます。山が深いなぁと思いながら,ひとこぶ,ひとこぶ超えていきます。
ようやく以東岳に到着。休憩も含め,7時間半を要しました。
山頂はすごい風。雲の切れ間に大鳥池が見えます。熊の毛皮みたい。面白い形です。
また,すぐ下に建設中の以東小屋が見えます。強風にたまらず,小屋に下りて,小屋脇を借りて休憩します。
以東小屋の建設は,順調に進んでいるようで,9月末には使えるようです。飯場には,ビールの箱が山積。泊まり込みで4人くらいで作業されているようです。本当にお疲れ様です。
山頂に戻り,狐穴小屋に向かう稜線を降りることにします。
これがまた,今までに経験したことのないすごい横風です。おまけに雲の中を歩いているのか視界不良。霧の塊のような雲が目の前をどんどん過ぎていきます。
稜線の中でも,特に窪地になる中先峰の手前と狐穴小屋を登る手前の平地が凄かった。おまけに,狐穴小屋の手前では雨も降りだしてきて,カッパの帽子やザックカバーが吹きはがされてしまい,試されているなぁと感じました。
幸い横風だったので,煽られるくらいで何とか進むことができましたが,向かい風なら進むことはできなかったと思います。視界不良の中,進むこともできなかったらと思うとぞっとします。
さて,何とか狐穴小屋に到着。私らを含め宿泊者は5人でした。
お酒を飲みながら,大朝日のルートの話になります。車が2台あれば,以東岳から大朝日岳まで1泊2日で縦走も可能とのこと。なるほど,そのコースがあったかぁ。少しもったいない感じがしました。今度はそのコースを試してみたい!!
翌日,昨日とは打って変わって,快晴です。
取りあえず,荷物を小屋に置いて,寒江山を登ります。山頂では,以東岳から大朝日岳まで360度視界が山で,連峰を一望できます。この風景は,宮城にはないなぁと思いました。
小屋に戻り,荷物をしょって,帰路につきます。
以東岳まで,昨日さんざん苦労した稜線を,今日は,気持ちよく歩きます。
が!!稜線を下るあたりから,膝が痛み始めます。ん~朝,念のため右膝にサポーターを巻いていたのですが,右膝は少し違和感がある程度,特に左膝が痛い…
登りは,全然行けます。むしろ登り切ると膝が落ち着くのか,下りでもしばらく痛みは引くのですが,また徐々に痛み始めます。
何とか以東岳に到着。痛みはさておき,快晴で視界抜群。祝瓶山や飯豊連峰の石転び沢まで見ることができました。
さて,下ることにしますが,ここからがなかなかの苦行でありました。
とにかく,左膝を曲げるだけで痛い。文字通り棒のように歩くことしかできません。
ちょっとした段差でも,慎重に足を置きます。踏ん張りも効かないのか,岩場の出っ張りなどでも,ザックの重みと併せてぐらついてしまいます。
サポーターをしている右膝を何とか軸足らしく使い,ゆっくりと下ります。
オツボ峰の最後の下りでは,一計を案じ,左膝にサポーターを変え,何とか下りることができました。サポーターがなければ,無事に下れたのか自信がありません。
大鳥小屋から先も,時間はかかりつつも,何とか下ることができました。
川沿いの平らな道,とは言っても,膝の痛い身には,少しの下りでも響くので,行きよりもとても長く感じました。
また,歩くバランスが崩れたせいか,とても疲れましたし,あらゆるところが筋肉痛になっています。全身全霊で下ってきたのだと思います。
何より同行の先輩には,迷惑をかけてしまいました。
そうそう,途中七曲りで落石がありました。先輩が猿がいたと言っていたので,邪魔されたと感じた猿が落としたのかもしれません。
結局,下ってみれば,二日間で35km,標高差2,500m近くを上り下りした訳で,一日目の悪天候,二日目の膝痛と併せて,いろいろ勉強になった山登りでした。
これらの経験で,山登りの楽しさ,怖さを改めて見直すことができたように思います。
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