35年振り槍ヶ岳〜寝袋忘れ耐寒幕営の巻


- GPS
- 32:00
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 1,742m
- 下り
- 1,737m
コースタイム
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:33
天候 | 9/2晴れ、9/3快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
テント
コンロ
ヘルメット
ストック
シュラフ無し
|
---|
感想
寒かった。寒さに強いと自負していたが過信だった。
車中泊で使ったシュラフをザックに戻し忘れたのに気づいたのはシャトルバスの中。戻るのはもう手遅れ。素泊まりにするなら上高地にテントを預ければよかったが選択肢にない。
14時に槍ヶ岳山荘着。テント受付で毛布貸して欲しいと申し出たがダメだと。小屋泊しろということですかと聞いたら、小屋の兄ちゃんは苦笑いした。仕方ない。テント担ぎ上げたから意地でも小屋に泊まれない。
この日は天気良くてテントの中は暑くて入れない、久しぶりの壮大な景色を肴に外でしばらく2本目3本目のビールを味わう。ここまではよかったが、この後急速に放射冷却が始まった。酒の勢いで睡眠をと思ったが、ある山岳会が大声で宴会をしていて終わったのは夜8時をだいぶ過ぎていた。そこから眠ったようで朝かと思って起きたらまだ11時か。猛烈に寒い。テント内は3度。上はダウンジャケットだが、下はピラピラの薄いズボンでプラティパス湯タンポを入れたザックに足を突っ込むが効果なし。せめてシュラフカバーがあればな。晴れるから外してきたのを呪う、何で180gをけちったんだろ。
そこからうとうとはするものの寝られず、1時に寝るのを諦めてコンロで暖を取る。夜更けのコーヒーだ。2時にはラーメン食っていつでも山頂行ける態勢に。暖かくなったから寒さは忘れよう。何て前向きなんだ。おれにはのぼらなきゃいけない理由がある。
ここで昔の失敗談。
大学二年の夏合宿、僕はガソリンコンロオプチマスBの圧が抜けたと思ってタンク圧を緩めた途端に火がつき、当時最上級のエスパースを燃やした。僕の上を乗り越えたのは、ひとりは火がついたと思って斜面を転がった。もう一人は腰が抜けて座っていた。僕はと言えば、溶けたテント内で呆然としたままだった。その後僕のパーティは他のパーティに一人ずつ吸収され、傷心のまま大キレットを越えたんだ。
1年後白馬なら槍に縦走してテント場で燃えカスを拾って以来、槍をずっと避けていた。それから35年、克服するために来た。克服できたかな。
夏の憂鬱を晴らすために、雨後の筍のように沢山の登山者が繰り出してきた。もちろん僕も筍なのだが。余りの好天にはしゃいでいる人が多く、僕も自然と楽しい気分となった。
耐寒訓練のようにすごさざるを得なかったが、いま少し風邪気味になったのはやむを得ない。こんな苦境も望外の好天のおかげで、小屋の対応を含め、まあ許してやるかという気分になった。
naga さん
こんにちは。(^-^)/
あら!
ご近所にいらっしゃいましたか。
そうそう、私も雨後の筍です。
槍でシュラフなしはキツイですよね。
有料で毛布貸し出ししてくれても
よさそうなのに。千円とか。
私も、おっちょこちょいなので
人のことは言えませんが。
あの素敵な夕陽を見られて
快晴の槍が迎えてくれたのだから
36年前の呪縛は解けましたね。\(^o^)/
sionさん、こんばんは
近くにいましたね。ジャンも30数年行ってませんね。また行きたいですが。
毛布、3000円でも借りるつもりでしたが、金額じゃないらしいです。小屋に泊めることで安全配慮義務は果たせるってことかな。テント泊に利便図ると寝具を持って来ない人が現れるからという論理でしょうね。
これは想定の範囲でした。
自ら招いたことは責任取らないとダメですから、雪山多い私ですから当たり前のことなんです。
それにしても最近忘れ物が多い。実は今回雨具も忘れて途中でビニール雨具買ったんです。我ながらあきれるわ。着て寝たら蒸れてびしょびしょでした。
でもそれ以外は最高の槍でしたよ。多分呪縛は解けたと思います。
こんにちは。
テントの火事にシュラフ忘れ・・・
槍ヶ岳は思い出多き山になりますね。
でも当時、火傷とかにはならなかったのですか?テントが燃えただけなら不幸中の幸いでしたね。
私は車中泊の時は、山用と別の安いシュラフを使っています。ヘッドランプも別にしています。
できるだけ山用と車中泊用は別にしたほうがいいですよ。
mayutsuboさん、こんばんは
テント燃やした時、当時長髪で髪の量も豊富でしたから、睫毛、眉毛、前髪と全部燃えました。井上陽水みたいになりました。
デントは瞬時に溶けましたが、コンロタンクの火にやられたんです。
車中泊用のシュラフはいつもつんでたんてすが、この夏は出すのを忘れてた。痛恨の出来事でした。4:40のバスに間に合うような焦ったんでしょうね。事を起こしたらどこかで責任取らないといけないですが、僕は耐寒の方を選択しました。
かなり寒かったことでしょう…槍ヶ岳山荘でシェラフなしの夜とは…
わかります。
その日、私は足の調子が悪かったので、近くのお山の山頂でテント泊してました。
車で山頂まで行けるのです
私はわずか800辰了劃困任靴燭里如nagaさんの槍ヶ岳山荘では1週間は熱を出しますよ
耐寒すぎる…お大事ね。
寒かったですね、とことん。
冬はマイナス20度とかあるのに、3度でこうなるとは思わなかったです。
シュラフもペラペラで430gですが、身体全体を包み込むことが如何に暖かいのか、よーく解りました。
僕は翌日から今日までの出張の間にすぐよくなりましたが、akakiriさんは大変でしたね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する