33年ぶりの表銀座(新穂高温泉〜槍ヶ岳〜中房温泉)
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.9km
- 登り
- 2,675m
- 下り
- 2,322m
コースタイム
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 2:12
- 合計
- 11:12
天候 | 1日目:小雨のち晴れ時々曇り 2日目:晴れのち時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
新穂高から登って中房に下山、その後デポした車で新穂高へ戻りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
有名なルートだけによく踏まれている。 |
その他周辺情報 | 木曜の夜で中房温泉第1Pも深山荘Pも3割程度しか埋まっていなかったが、土曜は満車だった・・・ |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
毎年10回前後行っている山行ですが、今年のメインイベントは昨年からの持ち越し案件となっていた「表銀座」です。
表銀座は大学2年の夏に中房温泉から槍を経由して上高地へ降りた際に1度通ってはいるのですが、
・もうほとんど記憶にない
・逆ルートで行けば新鮮味があるかも
・行くなら歩きなれた槍沢ではなく行ったことのない飛騨沢から
ということで、新穂高温泉から飛騨沢を登って槍ヶ岳山荘のテント場で1泊、翌日は東鎌尾根を縦走して燕山荘のテント場まで、3日目に合戦尾根を降りて中房温泉へ、というルートにしました。
また職場の元上司が最近登山に目覚めたことから2台で行き、1台を中房温泉に置いてもう1台で新穂高温泉へ行って車中泊、中房温泉に降りてきたら置いておいた車で新穂高温泉へピックアップに行く、と言う流れにしました。
しかし2泊3日は要るだろうと思って晴れの週末を狙っていたのですが、極端に日照時間の少ない年になってなかなか良い予報にはならず、途中で1泊2日で南アルプスにしようと一旦は決めたのですけど、9月8日(金)が午前中には天候が回復、縦走する土曜・日曜は天気が良さそうなので決行することにしました。
9月7日(木)の午後を休みにして帰宅。15時ごろに自宅を出て18時に姨捨SA集合後、中房温泉へ行って予定通り1台第1駐車場に置いて新穂高温泉へ。深山荘の無料Pにて車中泊。
翌日は3時に起きて身支度を整え、4時に出発。予報通り朝のうちは雨が残っているようです。
白出沢を通り過ぎ、滝谷避難小屋に到着。中を見ようと扉を開けたら中に人がいて、「昨夕着いたが増水でハシゴが流され待機している」と言います。川へ様子を見に行くと、さっき途中で我々を追い抜いて行ったお兄さんが「上の岩にペンキで○マークがあるから渡渉するのは間違いないが増水が酷く渡れない」と言います。
上流に行っても下流に行っても、確かにこの沢を渡るのはどこからも無理に感じました。ただ1か所だけ、足を蹴って踏み切りの土台にするのにちょうど傾斜具合がいい岩があって、さらに着地点の岩もかなり大きく平らで飛び距離さえあれば問題なさそうな個所がありました。ココしかないなと思いましたが先輩があまりいい顔をしません。そうこうしているうちにさっきのお兄さんが「流されたら通報、お願いします」と言って飛び、無事着地に成功しました。
続いて私も飛び越えたものですから先輩も飛び、3人とも無事に渡渉に成功。この間に続々とこの地点に来た人たちがこれを見てこのポイントに集まりだしました。
我々は時間ロスした分を取り戻すべく先を急ぎます。槍平小屋に着いたら「こういう状況時は渡渉したらダメ」と言いますが、もう渡って来てしまってものはどうしようもありません。
槍平小屋を出て千丈分岐を過ぎると、いよいよ数年前に西鎌尾根から見て「つづら折れで登るの、大変そうだなぁ・・・」と思った飛騨沢です。
ダラダラとつづら折れの登山道を登り切ると飛騨乗越で、やがて槍ヶ岳山荘のテント場に着きました。
何番のサイトがいいかなぁと選別をしながら受付へ。「サイトは指定されるんですか」と聞いたら「今から説明するから待って」。1200円の水を買うべく料金箱に入れる小銭がなかったので千円札で両替をお願いすると手渡しではなく小銭をテーブルに叩きつけて渡されました。なんか槍ヶ岳山荘のスタッフって多忙だからか人間関係が良くないんだか、ちょっとホスピタリティに欠けているのではないでしょうか。ブログはよく見てて感じ良い印象だっただけにガッカリ。テント場はともかく、小屋には絶対に泊まりたくないと思いましたね。
テントは平日でまだ13時だったのかほとんど空いていて、槍ヶ岳が見える岩の下のサイトを確保。生の槍を見ながらメシ食えるって最高のロケーションじゃないですか。
テントを設営した後は、同行者が初めての槍ということもあって穂先へ。まだ雲が取り切れないのでガスが多い頂上でしたが、まあまあ眺望も得られて良かったです。
穂先から戻って夕食を作り、夕陽を見て19時ごろには寝てしまいました。
翌朝は3時に起きて4時40分ごろ出発。東鎌尾根はハシゴのオンパレード。北鎌へ行った際に4度下った水俣乗越を通り、西岳への急登を越えてヒュッテ西岳で一休み。
実は今回1つ失敗したことがあって、それは地図を忘れてしまったことです。いや正確には一旦は南アルプスに行こうとしたので地図を南アルプスに変えたのですが、再び表銀座に行先を変更した時に地図を戻し忘れたのです。
で、同行者の地図を見ていると、このペースで行けば燕山荘には13時か14時ごろに着く、そうなれば中房温泉まで一気に下った方がいいのではないか、ということを感じ始めました。13時か14時から暗くなるまで山を見ててもいいんですが、昨日のように穂先へ行くというイベントがあるワケではなく、アルファ米の夕食を食べるよりも地元のそばか高速のサービスエリアの食事の方がいいし、何より日曜が有効に使えます。
そんなことを考えながら順調に空中散歩を楽しみながら先に進み、大天井ヒュッテで行動食をとってパワーをつけ、予想通り14時前に燕山荘に到着。
すると玄関前から見た感じではテント場はいっぱいです。これはどのみち中房温泉まで下るしかなさそうです。水を補給してとっとと下り、無事17時ごろに到着、車で新穂高温泉へ戻って日付が変わる頃帰宅しました。
1年越しの表銀座を歩くことができ、また日曜もこうして記事をまとめるなど有効に使えたし、天気もまずますで、満足度の高い山行でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ご無沙汰してます。
BIMOTAさんの北鎌尾根日帰り周回に触発されて、先日やっと行ってきました。
東鎌尾根は歩いた事がないので、今度は東鎌から北鎌を見てBIMOTAさんと同じく感慨にふけりたいと思います。
こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
いや〜、私の表銀座なんぞどーでもよく感じるぐらい、凄すぎる北鎌の山行記録を拝見させていただきました。
1日で北鎌+キレット越えって、まさにモンスター級です。私には到底できません。
キレット&西鎌+北鎌+東鎌と4つの尾根を歩きましたが、それぞれ趣が違いますから、東鎌尾根もぜひ歩いてみて下さい。
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