北股岳 と温泉付き避難小屋(^.^)/~~~
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 35.6km
- 登り
- 2,304m
- 下り
- 2,310m
コースタイム
9/10 5:40湯ノ平小屋ー10:10中峰(雨量観測所跡)ー12:55北股岳山頂ー13:35梅花皮小屋
9/11 5:25梅花皮小屋ー5:45北股岳山頂ー10:30湯ノ平小屋ー14:45加治川ダム公園
天候 | 9/9晴れ、9/10曇り時々晴れ、9/11曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
入山記録が少なかったので心配でしたが、ルートは確りしていて迷うところは無いですが、湯ノ平温泉直前のう回路を見逃し直進すると一部悪路。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
新潟県人として、いつかは新潟県側から飯豊山へと思っていてやっと叶った。
事前に関連WEBを見ると、今年は7月の豪雨で林道が崩壊し車両が通れないため、湯ノ平小屋は営業していない。地元観光課に電話してみると避難小屋としては問題無いが気を付けて下さいとのこと。もし温泉が使えれば、日本初の温泉避難小屋か?絶好のチャンス。
9/9 林道崩壊現場は歩き始めて1時間くらいの所で、2輪車は通れる。事実バイクや自転車の方と会った。加治川第1ダムまではかなり良い林道ではあったが、晴天で暑かったこともあり単調で疲れる。その先はブナの森の気持ち良い登山道が続く。北股沢の下降・上昇の後、一か所う回路があったが間違って直進し、「引き返してください」の表示を無視して進むと、トラロープのクライムダウンやブッシュのトラバースがあり、やっぱり引き返そうかと思ったら登山道に復帰した。どうやら昔の登山道で今は荒廃して使わなくなったようだ。迂回開始点に標識があれば良かったのだが、めったに登山者も来ないせいか、整備が不足気味なのはやむを得ない。
湯ノ平に着くとまず女性用温泉の手前を通過する。とはいえ、今は男性用が使えない(後刻現場に行ってわかった)ので混浴となる。小屋には先客が6〜7人2階にいて、自分は1階をたった一人で使うことに。欠点として窓がほとんどなく暗いこと。昼間からライトをつけて過ごした。小屋の奥には新潟県の名水「やおきの泉」と炊事場、すぐ近くには北股岳への登山道。そして飯豊川(北股沢と会って加治川となるらしい)を100mほど歩くと男性用温泉、今はほとんど砂に埋まり、温泉は流れているが入れない。
女性用温泉に入ってみると10人は楽には入れる、が誰も居ない。飯豊川や対岸を見ていると、他の露天風呂には無い奥深い自然の中にいることが実感できる。温度ややや温めで、熱いのが苦手な小生にはちょうどいい。
今晩のメニューは水に不自由しないのでスパゲティー、スープ、ツナ缶と茄子漬。
9/10 テン泊に比べ何をするにも楽なので、起きてから出発までの時間が短くて済んだ。出発する前に他の方に聞くと、登り始めてすぐ左へ曲がるべきところを直進するととんでもない目に合うとアドバイスをいただいて、無事通過できた。
土・岩・木の根の気の抜けない急登が30分位続く。その後展望が一気に開け、山頂付近がはるか遠くに見える。しかも尾根伝いに一旦かなり下るように見えて、気持ちが萎える。気を抜くと滑りそうなトラバースを何か所か通過し尾根道になって少し安心したが、先があまりにも長く感じられ、引き返すなら何時までにしよう・・・などと考える始末である。
入山者が少ない割に登山道は明瞭で迷うところはほとんどなかった。登山道がえぐらているところがあちこちにあり、昔は多くの登山者が通ったことが想像できる。中峰に着くと、これで引き返す必要は無さそうなので安堵した。登山道は熊笹を刈り払ってあり、地元の方々のご苦労に感謝・感謝。
後ろからゴソゴソと音がしたと思ったら、後続の方だった。その後ももう一人。こちらはマイペースで。今日のお昼はカレーパンとレーズンパン(マーガリン入り)、最近お昼にパンが多いが手軽で美味しくて結構気に入っている。
天気はいつしかガスってきて、風もあるため寒くなってきた。上着(ミッドレイヤー)を着ても寒いくらいではあるが、登りで汗もかいていて上着もかなり濡れてしまった。
腕時計の高度計は湯ノ平小屋ではほぼ合っていたので頼りにしていたが、山頂付近では100m以上低く表示されていて焦った。どうやら気圧が少し下がったようだ。
北股岳山頂に着いてみると、曇りで風が少し吹いていたが、門内岳方面もよく見えるし、石転び沢、そして南側は梅花皮岳もはっきり見える。
・・・と、偶然にも5分ほど晴れ、温かくなった。「アリガトー」と心の中で叫んだ。
梅花皮小屋へ向かって下っていくと斜面はお花畑だった。左側はトリカブト、右はハクサンイチゲ、いままで見たことない黄色い小さな花(後日調べてみるとイワインチンのようだ)、そして花が終わったウスユキソウ。百m以上続いていた。
小屋は一泊1500円、なんとこの日は先ほど越された2人と合計3人のみだった。お二人は地元山岳会の方。彼らは当初本山に向かう計画だったが、湯ノ平小屋に戻ることにしたそうだ。このルートは標高差が1500m以上あり、しかも距離も長く、整備も行き届かないトラバースが結構あり、彼らもきついという。風も強くなってきたので、梅花皮岳・烏帽子岳はやめて、小屋で雑談と昼寝に。
小屋番によれば、今石転び沢は3か所で雪渓が崩壊していて、しかも高巻くルートが無いため、通行できないそうだ。
ここも水場は小屋から30mほどで困らないので、夕食後は食器を洗うことができた。
9/11 起きてみると飯豊温泉方面は晴れていた。前の晩お二人から一緒に下山をと言っていただいたが、こちらのペースの方がゆっくりで申し訳ないので、少し先に出て後で合流することにした。山頂からは大日岳の山頂付近が隠れているだけで、ほぼ360°の景色を堪能することができた。
下山は平均斜度が緩いだけに、比較的楽な気がした。最も距離は長いが。昨日は登るのに必死でそれほど気にならなかったのか、今朝増えたのか、クマの糞がしかもあちこちにに。たぶんマーキングだろう。うっかり踏んずけてしまいそうだ。
そうこうして、心配していたトラバース数か所も無事通り、小屋直前の激下りまできたところで、昨夜のお二人が追い付いてきた。危険度は北アルプスのD以上、なにしろスタンスがどこまでいっても柔らかい土と苔むした岩と木の根の激下りだから、気が抜けないことこの上ない。小屋に着いたらシャツはビッショリだった。
小屋の名水でリフレッシュして、登山口へ向かう。第1ダムの後は単調な車道だが、ときどき100m位下の沢床を流れる加治川が碧色で見入ってしまう。昨年の黒部下の廊下が思い出される。林道にはなぜか蛇が多く、5匹もあってしまった。中には逃げずにこちらを睨んでいるものもあり、ストックでなんとか除けた。天気は薄曇りで、林道歩きにはちょうど良かった。
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