紅葉前の静かな高天原温泉と好天で絶景の雲ノ平
- GPS
- --:--
- 距離
- 50.6km
- 登り
- 3,683m
- 下り
- 3,682m
天候 | おおむね晴れ、最終日は台風接近 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
おおむね良好 |
写真
感想
夏のシーズンも過ぎて、紅葉にはまだ早い秋の平日。
こんな時期はひっそりしているんだろうな、と思っていたらそんなことはなかった!
たしかに「混んでいる」というほどではない。
でも高天原山荘は予想を大幅に上回る20-30人ほどの宿泊客!
それでも2人分のスペースを一人ずつあてがわれ、ゆったりと寝ることができました。
さて、話は戻って、今回の目的地は日本最奥の温泉、高天原温泉。
なのでピークを踏む予定はほとんどなく、結果的に3泊4日のうち、三俣蓮華岳のみピークを踏むという珍しい山行。しかも、そのときはガスっていて「とてもいい山頂」との評判の山頂からの景色を楽しむことができなかった・・・。
日ごろの運動不足がたたって、20kgちょっとの荷物はこたえました・・・。初日に新穂高から入り双六小屋を超え、三俣山荘までがきつかった・・・。巻道をいけばいいものの、調子に乗って中道を選んでしまって、後悔、後悔・・・。なんであんなに山をいくつも超えんねん!!
なんとか17時には到着したものの、けっこうふらふら・・。
知っている道とはいえ、テント設営、夕食の準備などを考えるとやっぱりもう少しはやくついていないといかんですな・・・。ヘッドランプを使わずにすむ明るさのうちに、寝る準備まで完了をしたいもの。まあ、双六小屋を14時に出発した時点である程度わかってはいたけど。
(もっとも、遭難リスクをふまえ、一般的な好ましい到着時刻はもっとはやいですが・・・。)
そういえば、三俣蓮華岳で会った人は、そのあと黒部五郎のテント場まで行くといっていたから、自分よりさらに1時間遠く、確実に暗くなってからだな・・・。大丈夫だったんだろうか・・・?
初日のがんばりのおかげで、翌日、高天原では前日とはえらい違いの、ゆったりとした時間を過ごすことができました。昼過ぎには山荘について、その後ゆったり温泉に。しばらくは湯船を独り占め。脱衣所のない野湯もすっぽんぽんで入りたい放題。
後から人がひとり入ってきたかと思ったら、たいていはおっさんしか入ってこないものですが、なんと美女ではありませんか!
極楽、極楽。
神戸から来たという彼女、仕事と相方を募集中だそうです。
というわけで温泉をやたら長時間堪能して、そのあとは竜晶池、夢の平へ。
さほど期待していなかったのですが、その美しいこと!
天国、は言い過ぎか。でもそんな気分。
池があって、針葉樹が生えていて、その奥には北アルプスの山々。とても絵になる景色でした。
高天原山荘では広いスぺ−スでゆったり寝られました。
翌日は雲ノ平。前回は薬師沢から雲ノ平へ入りましたが、今回の高天原方面から、高天原峠を経由して入るのが、もっとも景色的に感動するのではないかと思いました。
高度をだんだん上げて、そのうち視界が広がって、池塘地帯があらわる、バックには薬師岳とか水晶岳とか。そして平らな小高い場所に出ると、360度の大展望。その後一度下ってまた上がると、同じような大展望が広がって、雲ノ平山荘がぽつんと見える。なんていいルートだ!
そこからの、水晶岳方面への道もいい。
行く先に水晶岳がドーンと構えていて、広々した台地を歩いていく。ほんとに気持ちの良い散歩道。やっぱり雲ノ平はいいなー。
そして祖父岳を巻いて、黒部源流へと一気にくだって、その後降りた分だけ三俣山荘までひいこらあがって・・。今日の目的地は双六小屋。
今回は、珍しくお菓子類を食べつくし、腹減ってふらふらになりながら中道分岐に到着したとき・・・。
初日に双六小屋で「また会えるかも」と会話したガールズに見事再会。
ここでお菓子を恵んでもらうのは運命だな、と思いつつ、「あのぅー・・・」と言ってもの欲しそうな目を見せて、お菓子を恵んでもらいました。
そのおいしかったこと!
一気にむさぼり食いました! ガールズが天使に見えました(笑)。
そしてなんとも情けない自分は、その後双六のテント場へ到着し、夕食準備(お菓子は尽きましたが、自炊の食料はもちろんある)。
ここはdocomoの電波が入ったり入らなかったり・・・。メールやLINEで下界と連絡をとりつつ、夕食後はガールズとおしゃべり。
翌日は、笠ヶ岳の稜線を歩きたかったが、台風接近で天気もいまいち、それより下山後に島に帰る船が欠航にならないか心配で、東京到着後は本日の夜の船に乗ることを決意。その日はさっさと下山。
下山後はまたガールズと合流。ありがたいことに車に乗せてもらって、温泉へ。「ひがくの湯」は、カップ麺をただでもらえたり、うまい棒が食べ放題だったり、いろいろユニークな温泉。泉質は、もちろん源泉かけ流し。満足。
そして「拉致するよー」と言われるまま、ガールズに車に乗せられ、平湯の登山者用駐車場見学したり、野菜販売所に行ったり・・・。
と、自分のバスの時間までお付き合いしてくれたのでした。(彼女たちも、その後数時間ドライブのはず)
そして、バスが出発するまで見送ってくれ、なんとも名残惜しい別れ。
ここに来る途中の走行中、「すっぽん」(料理)の看板が見えたときに
「あの文字の下には、さらに「ぽん」という文字があるんよ」
という会話が懐かしく思い出され・・・。
ドラマチックな?別れをしたのでした・・・。
あー、幸せ。
下山後は、ほっとした気持ちもあって、帰りに電車とかバスではいつも(お祝いの)お酒を飲みますが、今回ももちろん。
うまかったなー。
でも、となりのおじさん(おにいさん?)は、「わ、こいつこんな時間から晩酌して・・・。」と思っていたはず。自分なりに、そーっと飲んでいたので、まあ、許しておくれやす。
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