剱岳&立山三山(別山・雄山・浄土山)テン泊・雷鳥に二度遭遇、100名山46座目!
- GPS
- 208:00
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 3,156m
- 下り
- 3,174m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:30
9/23 雷鳥沢キャンプ場〜一服剱手前で雨で撤退〜キャンプ場
9/24 雷鳥沢キャンプ場〜立山三山(別山、雄山、浄土山)〜雷鳥沢キャンプ場
9/25 雷鳥沢キャンプ場〜剱岳〜雷鳥沢キャンプ場
9/26 雷鳥沢キャンプ場〜室堂〜扇沢
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂バスターミナルに登山ポスト有り 立山三山は雄山から一ノ越の下りの落石注意 一服剱から剱岳の往復は鎖や急なガレ場が連続し緊張感必至 カニのたてばいは鎖、鉄の足場が50メートル程あり恐怖感半端なく一番の難所 カニのよこばいは最初の一歩の勇気が必要で前の方も中々踏み出せない感じですがその後は意外と歩きやすい 一服剣から剱岳で何組かヘルメットなしの登山者に会いましたが滑落や上からの落石に備えヘルメットは必ず着用しましょう。 |
その他周辺情報 | 雷鳥沢キャンプ場近くの雷鳥沢ヒュッテは外来入浴700円で入浴可 石鹸、リンスインシャンプー有り 黒部ダムの1Fの券売機で買ったチャーハンが美味しくオススメ 扇沢へ戻ったとき売店の10%割引券を配布してましたがお酒は適用外 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
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備考 | ビールはテン場近くのヒュッテで購入できたがコーヒーを忘れてしまい食後が 寂しかった。 テン場からトイレや自販機ある雷鳥沢ヒュッテへの往復にサンダルがほしかった。 当初は三泊予定だったので食料や行動食が底を尽きそうで焦った。 防水のデジカメか新しい防水のiPhoneが欲しいな。 |
感想
扇沢無料駐車場は平日の金曜日なのにほぼ満車ですべて登山客ではないと
思いますが有料駐車場は12時間1000円ですから観光のみの人も多いようです。
扇沢から室堂までのチケットはネットで事前購入し一割程安く購入でき
受付でバーコードを見せチケットに交換してもらいトロリーバス乗車、
ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスと乗継、室堂へ到着。
初日は雷鳥沢キャンプ場までなのでザックの重さも気にならず50分程で
受付へ、一泊は500円二泊以上は1000円と連泊するには有り難いです。
受付に売店はなく5分程離れた雷鳥沢ヒュッテでビールやつまみを買い
我が家を設営し夕食、翌日の剱岳登山に備え早めに就寝。
雨音で目が覚め予報と違うじゃんと思いながらウトウト、2時に目覚ましを
掛ましたが寝過ごし結局5時出発し一時間程でなんと雷鳥に二度遭遇
これは初めてのことで北アルプス北部は雷鳥が多いと実感しました。
天気予報はAなのに山の天気は変わりやすいですね。雨が降り出し
撤退が頭をよぎり一服剱手前で雨が止みそうにないので撤退を決断しました。
無理すれば行けたと思いましたがカニのたてばいやよこばいは鎖が滑り
危険と判段し安全第一でキャンプ場に戻りました。
土曜日の為か途中で登ってくる多くの登山者に会い日曜日に剱岳は
混雑が予想され月曜日に行くことにしました。
テン場近くの雷鳥沢ヒュッテで生ビールで昼食後、温泉入浴ですが
とても熱く水をしばらく出して入浴しました。でもテン場近くで温泉
入浴できるなんて本当に幸せですね。
雷鳥沢キャンプ場は土曜日の為大変混んでいました。
日曜日は立山三山縦走で別山から富士の折立、大汝山、雄山と我が家の
テン場を眺めながら気持ちいいトレッキングコースで雄山は昼食休憩や
お参りで賑わっています。
雄山から一ノ越の下りも登ってくる登山者多くガレ場で落石に
注意しながらおりました。
浄土山へは登山者も急に少なくなり室堂経由でテン場に戻りました。
ヤマレコの記録を見ても雄山から別山は多いですが、浄土山は滅多に見ないので
いい山で勿体ないと言えますし時間もそれ程掛かりませんから余裕あれば
浄土山へもぜひ登ってほしいですね。立山三山なら冬季以外は初心者でもO K
ただし剱岳は初心者は無理ですから経験を積まれてからにしてください。
月曜日いよいよ剱岳へ 一服剱から前剱そして眼前に物凄い迫力で
剱岳が迫ります。ガレ場や鎖が連続し気が休まることなくカニのたてばい到着
ほぼ垂直の壁に鎖と足場が有り先行者との距離を保ちながら核心部は50m位あり
緊張感と達成感ある岩場でした。雨の土曜日に行かなくて正解でした。
もし鎖が滑ったらと想像するとぞっとします。一般ルートでは100名山最難関と
言われる理由を実感しました。今まで厳しいと思われた重太郎新道や東鎌尾根、
八峰キレット等は剱と同一に判断はできませんが優しく見えてしまいます。
やはり剱へ行くには日頃から身体を鍛え岩場、ガレ場の通過や岩陵地帯の鎖や
ハシゴは不自由なく行動できる技術は確実に身に着けておいた方が良いと感じました。
あとは当日の天候と自身の健康状態のうち一つでも欠けていれば登るのは
諦めた方がいいのではないでしょうか。
そしてとうとう剱岳頂上到着、雲ひとつない快晴で360度の大パノラマを
堪能しました。静寂の中の大絶景はあの田中陽希さんも絶賛しておられたと
思いますが私が今まで登った山の中でも忘れられぬ山となりました。
もっとゆっくりしたかったのですがこの日テント撤収し下山したかったので
頂上を後に下りのカニのよこばいに差し掛かり最初の一歩が一番恐怖を
感じましたがその後はスムーズに歩けました。
途中左膝を岩にぶつけてしまい痛くてゆっくり下山しこの日下山は諦め
想定外の四泊目のテン泊で十時間程寝てテント撤収し室堂へ。
テン場からの登りはザックやゴミの重さで今回の山行で最もきつくてふらふらでした。
室堂ターミナルは分別のゴミ入れが有り大変助かりました。四泊のテント泊の
ゴミは結構な量になりますから本当に有難いですね。ほとんどの山は持ち帰りは
当然ですからね。
この日も天気良く室堂周辺や立山黒部アルペンルートも多くの観光客で
賑わっていました。
一日撤退はしましたが立山、剱岳の頂きに無事立てたことに感謝し、
これからも安全に楽しく山と向き合いたいと思います。
これで北アルプス北部の100名山は白馬岳を除いてすべて登ることができました。
北アルプス南部は御嶽山以外完登、南アルプスは南部の荒川・赤石・聖・光を
除き完登、秩父・多摩・南関東は富士山と天城山以外完登、中央アルプス、九州、四国は完登
来年は南アルプス、上信越、北関東、白山、富士山を目標に計画を立てたいですね。
北海道や東北は再来年以降となるでしょうが計画と山の勉強はしたいです。
これから寒くなり雪の便りも聞かれ山小屋も段々クローズしますから
近畿か北関東か上信越の日帰り中心の山行となると思いますが本格的に
雪が降り出す前に今年あと2,3は登りたいですね。
長野県内は山岳遭難が多発しており死亡事故が後を絶ちません。
遭難は核心部より意外になんでもない所で起きていますので下山時など
疲れが溜まりバランスを崩しやすいですからお互いに気よつけましょう。
(安全に自宅へ帰ることこそ登山の成功と言えるのではないでしょうか。)
御嶽山の行方不明の5名も早く見つかりご自宅へ戻れるよう祈りながら。
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