へなちょこだった白馬→五竜縦走&大事件発生
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- GPS
- 53:00
- 距離
- 31.3km
- 登り
- 2,885m
- 下り
- 3,553m
コースタイム
【2日目(12日)】5:05天狗山荘→7:15不帰の嶮終了→8:30唐松岳→11:05五竜山荘(テント泊)
【3日目(13日)】6:00五竜山荘→遠見尾根→9:00五竜スキー場
天候 | 【第1日目】強風 【第2日目】晴天 【第3日目】晴天(ただし午前中のみ) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース上に危険個所はありませんでした。 下草はきれいに刈ってありました。 |
写真
感想
(キーワード)
捻挫
マジックパスタは3日が限界
山ボーイ発見
ペース配分がめちゃくちゃ
日程配分に計画ミス
25歳のシュラフ
ザックの腰パッド
大事件発生
【出発前】
この山行はもともと「娘を山好きにしよう」企画として立案されたもので、コースも超メジャー、日程もラクラク、北アルプスでおそらく一番きれいな山小屋に泊まって、高山植物など愛でながら、父娘の親睦を深めるのが目的だった。
ああ、それなのに・・・。
出発一週間前、娘が足を打撲&捻挫してきた。当初は軽傷と思われ、2,3日で治るだろうと思っていたが結局前日に娘はリタイヤとなった。
そこから、急きょ装備行程を変更、以下となった
【当初予定】1日目:栂池-白馬大池、2日目:白馬大池-白馬岳、3日目:大雪渓を下山
【変更後】1日目:栂池-天狗山荘、2日目:天狗山荘-五竜岳、3日目:遠見尾根を下山
本当は2日目にキレット小屋までも考えたのだが、しばらく連泊縦走をしていないので怖じ気づいたことと、検討する時間の余裕もなく、ガッツリなのかマッタリなのかはっきりしない行動予定を組んでしまった。
ただ、今回は結果的にはこれでよかったのだが、理由は後述。
【第1日目】
(栂池(7:43)-大池(9:35)-小蓮華山(10:50)-白馬岳(11:53)-天狗山荘(15:55))
予定時間9時間20分(昭文社)、行動時間約8時間(含昼休憩1h)
前回、娘と縦走中、雪のために敗退したルートの起点、ゴンドラもあるので楽々。
スタート直後、なぜかおっさんにぴったり後ろにつかれる。うざったいのでペースを上げてやったら1時間くらいで見えなくなった。
そこからは通常ペースにもどりマイペース歩き、暑い暑い。大池を9時半頃通過、小蓮華山を10:50に通過。
≪風との戦い≫
この辺りから、風がかなり強くなってくる。もともと稜線上は風が強いものだが、この風はヤバイ。すれ違う人は皆冬のような装備だ(笑)
さすがに耐えかねて、夏に重ね着など絶対しない私もついに三国境(雪倉岳分岐)あたりで雨もぱらついてきたので、カッパを羽織る。
そうしたら、冷えないのはよくなったのだが、今度は服と装備が風をはらんで身動きが取れなくなってしまった。
ザックカバーは完全にパラグライダー状態で、体の向きを変えるのも一苦労なほど。
結局、ザックカバーは外して(その後雨はついに降ってこなかった)多少身軽になり白馬岳を目指す。
12:00白馬でマジック・パスタを食す。最近こればっかり。簡単でウマい。ガスの節約にもなる。メニューはカルボナーラ。
13:00出発。この間ほとんど記憶も記録もなし。風が強いなあ、という印象だけ。面白みのある区間ではないが、お前山に何しに来たんだ?
15:55天狗山荘着。ここに泊するのは初めて。ガスガスの強風の中テントを設営する。自炊場を使わせていただけるのがすごくうれしかった。
夕食はアルファ米ともつ煮とパンとジュース。疲れた時は甘いジュースが美味しい。夕食後、することもないのでさっさと寝る。
【2日目】
(天狗山荘(5:05)-不帰の嶮通過(7:15)-唐松岳(8:30)-五竜山荘(11:05))
予定時間9時間20分(昭文社)、行動時間約6時間(休憩なし)
4:00起床。テントから覗くと大快晴!ご来光とモルゲンロート写真を撮り、5:05元気に出発。風は相変わらず強いが、第1日目のような雨粒交じりの湿った風ではなく、清々しい風なので逆に気持ちがよい。前後にほとんど人もいないので、その点も気持ちがよい。
≪へなちょこその1≫
不帰の嶮は、テレマークの師匠から「ここからドロップできるようになれば一人前」と言われていて、恐怖におののいていたが、夏ならば別にどおってことのない岩場だ。
しかし、真冬にここからスキーで落ちていく気にはなれない・・・(へなちょこその1)
8:30唐松岳着。山荘でカップラを食す。槍ヶ岳のCM撮影でミソがついたカップラだがやはりウマい!
唐松から五竜まではハイマツの登山道を歩くだけなので、特におもしろいことなし。写真も撮っていなかったようで記憶も曖昧。
≪へなちょこその2≫
11:05五竜山荘着。
なんと昭文社時間で9時間とか書いてあるところ6時間で歩いてしまった。これならばキレット小屋までだって余裕(?)で行けるゾ!
しかし、今回はここで泊することにする。けっきょくはへなちょこ野郎ということさ(へなちょこその2)
お昼は何とかパスタ。美味しいのはいいのだけれど、食器とガスを使うので、総合力でマジックパスタに軍配。
≪失せ物≫
というわけで、気を取り直し、空身で五竜岳往復をしようということで準備をゴソゴソ・・・、あれっ?チェストバッグの肩ひもがない。いくら探してもない! マジかよ!なくしたぜ。そういえばテントの中のものを広げるときに重宝な小型のグランドシートも見当たらない! サイドポケットに入れたおいたが風で飛ばされたか、山を汚すなよ馬鹿野郎!
五竜山頂でかなりの1時間くらいマッタリ。景色は最高!
驚いたのが、14時過ぎに山頂で同じくマッタリしている兄ちゃんは、これからキレット小屋まで行くという、「ギリギリですね」とか言ってたけど、私ならアウトだよお兄ちゃん!
ああ若いって素晴らしい! 無謀とかそういうのではなく、本当にギリギリで可能なのだろう。自分の行動力を正確に把握できるからこその自信。素晴らしい。
さてさて、ちょっと早めの夕食。今日のメニューはマジックパスタのナポリタン。マジックパスタは美味しいけれど、2日も食ってるとさすがに飽きてくる。
五竜山荘って夕食は基本カレーなんですね。それに対して他のメニューはないのか?って文句言ってたおばちゃんがいた。
あなた何様? 自称上級者様?
ちなみに、朝食は2日目も3日目もサタケのアルファちらしずしを前日の夜作っておいた。こいつはかなりウマい。
でも、もっとまともな山食も作れるようにならんとイカンな、まじで。
≪流星群≫
本日8月12日はペルセウス座流星群の極大日の前日。
小屋泊まりの人たちは「あ、流れた!」とか言っていたけど、私は寝る。ちょっともったいないかな? でも、外の声も20時前には聞こえなくなっていたように思う。
【第3日目】
さあ、今日は帰るだけ。ちょっと寝坊の4:46起床。
ご来光もモルゲンロートも見えず。
早立ちの人たちは5時前には五竜岳に向かう。今日はキレットか冷池か?テントも半分くらいなくなっている。
山で寝坊は本当に恥ずかしい・・・。
とはいえ、麓まで3時間くらいなのだから急いでもしょうがない。
天気予報では、午後から雷雨とのことであったので、これ以上足を延ばさないのも正解だった。キレットまでのルートに若干の未練はあるが、またくればよいことだ。
それに、鹿島槍は扇沢から雨の日帰りをやったことがあるのでもうお腹いっぱいです(笑)。
6:00出発。遠見尾根は白馬を一望できるのでよいルートだが、小・中・大遠見山とけっこうアップダウンがあるのでめんどくさい(失礼!)ルートだ。
だが階段がけっこう整備されているので、初心者にはよいかも。登山者も少ないし。
私は通常ザックを下ろしての休憩をほとんどしないのですが、理由は汗が冷えるのが嫌なのと、単純に疲れてないから。
でも、山では、乾く前に飲む、すく前に食べる、が基本なのと同様に、「疲れる前に休む」が基本。現に初日後半はけっこう疲れた。
というわけで、3日目にして1時間に5分くらいザックを下ろして休憩を入れてみた。
結局、休みつつ元気に歩くのと、休まずタラタラになるのとでは同じ時間なのだろう。
休憩は重要だ(なにを今さら・・・)
たらたら下っていたとき、おっちゃんと何気なく話したら白馬の駅の近くにウマい蕎麦屋があるとの情報を教えてくれた。そば好きの私としては是非行かねば!
だが、このおっちゃんの情報が結果的に私をピンチから救ってくれることになるとは、この時点では夢にも思わなかった。
9:00ゴンドラ山頂駅到着。高度を下げるとさすがに暑い。
さあ、これで今回の山行も無事終了。あとは交通事故なく帰宅するだけ、ではなかった!
≪今回の山行の核心部≫
(フロハン後にアップ予定)
【総括】
*結果的には、天気が崩れ始めた3日目の午前中に下山できたので良かった。特に2日目は午後3時過ぎまで快晴で景色堪能派の私としては大満足。
*自信の行動力と予定がうまくかみ合わず、当初は「第1日目にそれなりに」、「2日目はガッツリ歩きもしくはキレット小屋を目指し」、「3日目は遠見尾根を下山のみもしくは扇沢まで足を延ばす」という予定だったが、2日目にキレット小屋まで行くかどうかでは山行内容が全く別物になるのに、その点を決め切れていなかった。完全に計画不足である。
*自分の行動力を正確に把握していなかった。私の場合、単独行の際には基本的にはメいっぱいの計画を立てておいて、途中で挫けたらそこで終わりにするという「へなちょこタイプ」の山行なのだが、今回は計画ではロングなはずの2日目の行程がさっさと終わってしまったため、時間を持て余した。これならもっと堪能しながら歩くか、鹿島槍まで足を延ばしてもよかった。すべては結果論だが。
*今回、使い始めて25年たつがいまだに現役のシュラフを使うが、布の表面がちょっと・・・なのと、保温力がなくなっていて、けっこう寒かった。どうしよう、今まで苦楽を共にした仲間なのだが。
*グレゴリーのトリコニの腰パッドが目いっぱい締めてもスカスカだ。ダイエットの悪影響だ。交換せねば。
コメント
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後立山に行かれて天狗山荘でテント張られたんですね。
初日の風のせいで色々と無くされたようで大変でした。
後半の靴事件もあり、今回は何でもありの山行でしたか。
豪華山荘に泊まる山行からの転進、お疲れさまでした
noborundaさん おはようございます
noborundaの山行でちょこっと魂に火がつきかけたのですが
でも楽しかったですよ。やっぱ単独はいいですね。
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