木曽駒ヶ岳・空木岳トレッキング(千畳敷駅in/こまくさの湯out)


- GPS
- 14:19
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 1,905m
- 下り
- 3,698m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 5:26
- 合計
- 10:26
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 11:24
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<初日> 千畳敷駅~乗越浄土~中岳~木曽駒ヶ岳までは特に危険箇所もない。今日は始発ロープウェイだったので、人も少なかったが、ピークシーズンゆえ、9時過ぎ頃には乗越浄土までの登山道は結構渋滞してそう。 木曽駒ヶ岳~宝剣岳までは、宝剣岳直前はそれなりの岩場。ただし、こちら側はたいして危ない箇所はない。宝剣岳登頂後、極楽平まで下りる側は、かなりの岩場で、落差もあり、細心の注意が必要。自分は常時ヘルメットをかぶっているが、ヘルメット装着者は少数派か。宝剣岳のような岩稜帯に行く時は、やはりヘルメットを持参、着用すべきかと思う。 極楽平~濁沢大峰~檜尾岳までは、小ピークを越えては下り、を複数回繰り返し。とは言え、落差はたいしたことなく、ペースはたいして落ちず、快調に進めます。檜尾避難小屋は、宝剣岳以降の稜線でずっと見えており、段々近く(大きく)なっていくのがモチベーションになりますね♪ <2日目> 避難小屋~熊沢岳は、日の出前、ヘッデンで通過したので、何度か軽い道誤りを犯すも、危険箇所は特になし。熊沢岳~東川岳~木曽殿山荘までも同様。 木曽殿山荘~空木岳は、後半に近づくにつれ、鎖やハシゴも少し登場するそこそこの岩場。それ以上に、偽ピークが2回あり、「やったぁ、もうすぐ登頂」と思いつつ、2回ほど「え、ピーク、まだ先やん・・・」と不意打ちを食らった。 空木岳~空木平避難小屋間の、いわゆる空木平カールは、この2日間で最も紅葉が進んだエリアで、今回山行で最もモチベーションが上がった一帯。ナナカマドの紅色が感動モノ! 避難小屋~池山小屋までは、大地獄と呼ばれる鎖場付近は、急降下の岩場が多く、膝へのダメージがジワジワと増加すること必至。道中知り合ったソロ仲間としゃべりながら木製階段を下りてる途中で一度足を踏み外して転倒。ヘルメットしてたし、場所的に大事に至らず一安心。でも油断は禁物ですね。 池山小屋からはひたすら下り。「林道終点」なる駐車場を過ぎた後、延々と「林道≒山道」が続く。何が「終点」だったのか?との疑問を抱きつつ、途中からススキが茂ったスキー場に出て、九折(つづらおり)で下山。池山以降も危険箇所は一切なし。 |
その他周辺情報 | こまくさの湯(610円)。 ビールセットが1010円で、ビール単品購入より200円ほど安い! これにソースカツ丼(800円位)をつけると、疲れ身に最強! |
写真
感想
快晴、紅葉真っ盛りの中、千畳敷カールを擁する木曽駒ヶ岳(初日)、空木平カールを擁する空木岳(2日目)にそれぞれ登頂できました!また木曽駒の後は、憧れだった岩の殿堂・宝剣岳にも登頂し、山頂岩の上でバンザイもできました♪
前夜東京深夜発の夜行バスは、朝4時に菅の台バスセンターへ到着。その後6時前の臨時始発バスで、一足早くロープウェイのふもと駅・しらび平駅へ。その後6:35過ぎ、同じく臨時始発便で6:45前に、早くもロープウェイの山頂駅・千畳敷駅へ。ロープウェイからは南アルプス方面が、雲ひとつなく、青空の中にクッキリ見える最高の天気!
まずはテン泊装備を含むザック一式をコインロッカー(500円)に突っ込み、ほぼ空身に変身!7:10に早くもトレラン開始!乗越浄土、宝剣山荘、中岳、頂上山荘を経由し、一気に木曽駒ヶ岳山頂へ。8時前に到達すると、そこには360度の百名山パノラマビューの絶景が待ってました!北アルプス方面のみ雲隠れしてましたが、南アルプス(百名山だけリストアップすると、南より光岳、聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳、富士山、間ノ岳、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳)、八ヶ岳(赤岳、蓼科山)、浅間山・霧ヶ峰、北アルプス(槍ヶ岳、乗鞍岳)、御嶽山、中央アルプス(恵那山、空木岳)がクッキリ同定できました♪。
その後、岩の殿堂・宝剣岳へ。木曽駒方面から登ると、たいした危険箇所、ハイライトもなく、あっけなく登頂。山頂岩の上に立ち、見事にバンザイできました♪。その後、極楽平まで下りましたが、こちら側は結構な岩場が続き、緊張感が続きます。所々休みつつ、千畳敷カールを見下ろしつつ進みます。三ノ沢岳分岐では、きれいな山容を誇る三ノ沢岳をスキップするのを惜しみつつ進む。
極楽平からザック回収のため、再び千畳敷駅へ下る。まさに紅葉の真っ只中を下りていく感じで、所々で絶景写真が撮れました!千畳敷駅を7:10に発ってから、2時間半で再び千畳敷駅へ帰還。南アルプスの絶景を眺めながらソフトクリームを食べ、早々に極楽平まで登り返す!
先ほどまでの空身と比べ、14kgのザックを背負い上げると、極楽平までも結構キツい・・・。とりあえず極楽平で早ランチを済ませ、本日の宿泊地・檜尾避難小屋へ向けて出発。所々紅葉づいた山々を愛でつつ、ぐんぐん進む。何気に小ピークを越えては下り、また軽く登り返すスタイルの山行が続く。島田娘なる面白い名前のピークは結局どこだかわからないうちに通過してしまったらしい(汗)。
13時過ぎ、早くも檜尾岳へ到着。当初立てた予定より2時間半以上早い!かなり快調に跳ばしてきた感じ!檜尾避難小屋が間近に見えるが、その奥には朝から一度も雲がかることのない南アルプスの絶景が依然クッキリ。南アルプスが「東側」に見えるので、明日のご来光への期待がグングン高まる。
13:30過ぎ、檜尾避難小屋へ到着。ピークシーズンは満員になる可能性あり、その場合はテン泊となるため敢えてテントを持参したんです。で、緊張しながらドアを開けると・・・、自分が本日の宿泊者第一号(笑)。テント要らんかった。避難小屋泊は初めての体験となるが、とってもきれいで、シュラフ、シュラフマット、サンダルとか「自由に使える備品」が多数あり、シュラフマット(120cm)は持参したが、敢えて180cmのを借りました。
なお、宿泊者は最終的には10数名まで増え、日没前にはほぼ満室状態。日没後、テン泊装備も持たないヘッデンの素人集団と思われる男女5人がやってきて、「詰めてください。泊まれないと、自分たち死んじゃいます」と勝手なことを言い、テントを持ち込んでいた心ある男性一人が、日没後の寒くなってから、敢えて小屋を出てテン泊に切替。こういう無計画・身勝手な団体には、本当に悲しくなりますね。。。
中央アルプスDay1は、最高の天気の下、終了。翌朝は3時起床のため、19:00前には早々に眠りました。ちなみに、先週は穂高岳山荘外の3,000mの大地にテン泊しましたが、安いシュラフ(下限5度)だったので、凍える寒さにしびれたので、今回は下限-2度のモンベルのシュラフ(ダウンハガー800 #3)を新調し、今回は室内宿泊ということもあり、暖かく、ぐっすり眠れました♪
2日目、避難小屋からでも十分きれいなご来光が見えると知りつつも、下山後の温泉時間を十分に確保するため、熊沢岳でご来光を見るよう計画し、早朝3:30、ヘッドライトを付けて小屋を出発。結局、前日小屋に一番乗りし、翌朝は一番最初に発つことに!
檜尾岳~熊沢岳まで、難易度の高い道はないものの、真っ暗な中ヘッデンで進む都合上、3,4度は軽い道間違いを犯す。いずれも進路がないためすぐに誤りに気づくのでたいした時間ロスにはならず。で、予定通り、日の出30分前に熊沢岳に到着し、撮影スタンバイに入りつつ、おにぎりをほうばるも、とにかく「寒い」!。ホッカイロをもって来るべきだったと後悔。
ご来光は、南アルプスのどの山から上がってくるのか、興味津々だったが、答えは仙丈ヶ岳でした。甲斐駒と仙丈ヶ岳(いずれも今夏登頂済み)の間の尾根が一際オレンジ色が強烈で、ご来光の瞬間は息を飲む美しさ!が・・・、数分後には太陽は雲の中へ。ご来光が拝めたのはホンの数分間。でもこの数分間のために、寒さにこらえた甲斐あるご来光でした!日の出直後の八ヶ岳や、反対側(西側)の乗鞍岳・御嶽山も何とも言えない絶景でした☆。
あとは黙々と東川岳、木曽殿山荘を越え、2日目の目的地・空木岳までひたすら縦走。空木岳は偽ピークが2回ほどあり、3回目のピークが本当の頂上でした。初日の木曽駒山頂で、360度の百名山パノラマビューを見ていましたが、唯一雲がかって見えにくかった北アルプス(槍ヶ岳、奥穂高岳、笠ヶ岳等)が、ここ空木岳からクッキリ見えました。特に先週登頂した奥穂・前穂・北穂あたりが同定できたことが嬉しい!
空木岳直下に広がる空木平カールの紅葉は、前日の宝剣岳直下の千畳敷カールより色艶やかで、特にナナカマドの紅色が感動的でした!ぜひup写真でご堪能下さい。
この空木平カールから、池山小屋までの3時間は、昨日の避難小屋で"2番目"に到着したソロ男性と一緒に下山することに!彼は日の出を避難小屋で見てから出発したとのことなので、2時間差を追いつかれたことに!早っ!!名古屋にお住まいで、マイカーを走らせ、百名山を既に70座以上回られている健脚な方で、アルプスをはじめ各地の山々の話に花が咲き、とっても楽しい下山となりました!
池山小屋手前で別れ、そこから再びソロ下山に。池山山頂では、改めて南アルプスの山々をクッキリ同定。この2日間、南アルプスには1回も雲がかからず、何とも素晴らしい好天にニンマリ!一人に戻ってから、疲労により少しペースが落ちましたが、何とか菅の台バスセンターまで下山し、そのままノンストップで一路「こまくさの湯」まで。ここが2日間の山行の終着点。
菅の台バスセンター~こまくさの湯までのわずかな距離に「ソースカツ丼」のノボリが多数。そうそう、ヤマレコやfacebookで、「中央アルプスを下山したらソースカツ丼!」の画を多数見たことがあったことを思い出す。結果、入浴後にビールの"つまみ"としてソースカツ丼を頂くことに。2日間27kmを完歩した後のカツは、本当に力みなぎる旨さ!この優雅な時間を取れたのは、やはり3時起床のおかげ。
この後、駒ヶ根駅近郊のバスセンターから、17:00発の高速バスで、新宿まで一気に運んでもらいました。駒ヶ根というローカル都市から、1時間に一本、1日に15本近い新宿行きのバスが日々出ていることに面食らいましたが、電車よりはるかに早く、安く、「寝てれば着く」素晴らしい交通手段が、中央アルプスにはあることを認知。また来たいと思いつつ、これほどの好天山行(紅葉付き)を経験してしまうと、「次に何を目指すのか?」を見出せず、しばらく中央アルプスはいっかな、というのが本音。あ、中央アルプス最南端の恵那山にはいつか行かなきゃ!
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