称名から大日岳、奥大日岳、室堂、一ノ谷、八郎坂大周回
- GPS
- 09:31
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 2,335m
- 下り
- 2,332m
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:27
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
牛首登山道、八郎坂共に不安定な急登でスリップ要注意だが、特に八郎坂の方が苔、泥、濡れて滑る岩が多い。一ノ谷も鎖がかかった急下りがある。 |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
今年の7月29日にkuma-san、Chikauさんと挑んだが降雨で縮小した山行のリベンジである。誕生日山行として足応えのあるコースに行きたいが、前日宿題こなして夜遅くなったので超早出は辛く、ゲート開門時間があってそれに合わせて家を出発すれば良い本コースを選んだ。
桂台のゲート前の車列に並び、実際にゲートが空いたのは6時40分過ぎ、10分ほどで駐車場、最上段のほぼ最後に滑り込んで歩きだしたのが7時少し前、ゲートが閉まる18:00まで11時間、予定した大周回コースのヤマプラ標準タイムは、大日岳往復をカットして16時間36分、大日を入れると17時間を超える。60%のタイムで歩く必要があると言うことだ。
足元はトレランシューズ、ザックは1.5リットルの水を含めても6-7kg位、少しフーフーハーハーの息遣いになる、普段の10kmラントレのやや軽め位の負荷で登ってみる。牛首までの急登もなんのその、牛首で休む気にもならず、大日平の木道で平坦なところは小走りにして大日平山荘、そこでは4分ほど一息ついてさらに先を急ぐ。大日小屋までの坂の中ほどで、本格的なトレランの出で立ちの2人が後ろから迫ってきた。会話を聞いてもトレランレースに相当出ている人達と判った。追いつかれれば先に行ってもらおうと思ったが、一応頑張って出来るだけ先行を続け、抜かれずに大日小屋のコルに着いた。追いつかずにペースを合わせていただけかも知れないが、どかないといけないと思うほど迫ってはこなかった。彼らは奥大日岳の方に進んでいき、僕は大日岳へ。
登山口から大日岳山頂まで2時間40分、3時間で着けば良いと思っていたので先ずは上出来。しかし少し頑張り過ぎたか、その後の中大日、奥大日への登りで足が辛くなってややペースを落とすことになった。その後下りに入れば疲れは気にならなくなった。剱岳と紅葉を眺め続け、気持ちのいい稜線歩きではある。
室堂乗越で腹ごしらえ、新室堂乗越から称名川の河原に下りて、川を渡って雷鳥沢野営場で一息。そこから室堂ターミナルへの登り返しが、いつも最後の苦しみと喘ぐところだが、荷物と足元が軽いだけに、心配したほど辛くはなかった。でも今日は未だ道半ば。雷鳥沢方面からくると、ターミナル手前100m位から天狗平方面への道に入れるのだが、トイレにも行きたいし甘くないものが食べたくなったので、大変な雑踏に混ざってターミナルに入り、用足しの後「黒部名水ポーク豚まん」を買って食した。そして再び外へ。
一ノ越への道と似たような、セメントで石を固めた道で天狗平へ。天狗平山荘から弥陀ヶ原方面への道は二手に分かれる。早いのは天狗山の裾をトラバースする道で弥陀ヶ原バス停まで1.5時間、もう一つは一ノ谷を通過するもので2.5時間とある。近道の方は春のスキーツアーコースと同じで新鮮味に欠け、一ノ谷は行ったことがないし、ちょっと難所とも聞いていて面白そうだ、時間も大丈夫だろうとこちらを選択。しばらくは木道の緩い坂の、ハイマツと灌木の中を行き、唐突に急坂となって一ノ谷に突入する。谷に下りるまで立派な鎖が掛けてあり、登りなら大した岩場でもないが、下りは滑りやすく、要所で鎖に頼った。谷底のトラバースを経て一ノ谷の本谷を木橋で渡り、そして弥陀ヶ原への登り返し、これなら別道より1時間も余計にかかると納得した。
弥陀ヶ原の国民宿舎が見えるところに上がってくるが、そちらには行かずに追分に抜けてバス道路を渡り、道路に並行して弘法に向かう。この区間は概ね木道の緩い下り道、ここは走らないと時間が稼げない。弘法のバス停とトイレを過ぎて八郎坂の入り口となりバス道路から離れていく。今度は急坂続きでとても走れたものではない。北向き斜面だからか、牛首の道と比べて急斜面としては似たようなものだが、足場の石が苔、泥、水濡れで滑りやすい。2ヶ所の展望台で称名滝を眺め、注意力を切らさずに下り続け、称名滝探勝路に戻って来た。十分明るい内に完歩出来て、充実感で終えられた。
追記: 僕が奥大日岳を11:20に通過した直後に転落事故があって女性が亡くなった。室堂から来た7人PTの一人とのことで、直前にすれ違っていると思われる。ご冥福を祈るとともに自分も気を引き締めたいと思う。
- NHKニュース(抜粋)-
1日午前11時半すぎ、北アルプスの標高約2600メートルの 奥大日岳山頂から100メートルほど離れた登山道で、 「同行している女性が転落した」と警察に通報。
女性は約3時間後に県の消防防災ヘリコプターに救助され、病院に搬送されたが、
頭を強く打っていて死亡が確認された。東京・国分寺市の公務員、57歳。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
リベンジされましたね。
さすがです。
弥陀ヶ原は、だいぶ走りましたか?
高原バスを使わない場合、
この周回ルートは、
ゲート閉門時間があるので、
ボクはさいなまれそうです(笑)
クマ
7月の敗退以来、チャンスがあれば挑戦しようと暖めていましたよ。
天狗平から弘法の間の、一ノ谷を除いた区間で半分近く走ったかなと思います。
クマさん難しい言葉使いますね。さいなまれるとは、やりたいけど悩むと言うことですかね。閉門時間心配なら、下山後車中泊覚悟か、前夜泊早出かですよね。
‥ 自転車で入れば遅くなっても出て帰れますよ。
ニシデンさん、
金曜日は何度もありがとうございました。
大変お世話になりました。
さて、大日・室堂・八郎坂のロング山行、お疲れ様でした。
この時期に、このルートを明るいうちに戻られるってスゴイ脚力ですね。
誕生日を飾るにふさわしいbig dayに脱帽です。
チカさん、
「金曜日」の話はその時の仲間内でないとわかりませんね。
夕方神通川の河川敷でのランニングで遭遇、それも往復で2度。夜はレッズさんの送別飲み会の日でしたからね。
本コース制限時間内踏破はチカさんも充分出来ると思いますよ。
お誕生日おめでとうございます。
金曜日にそうと分かっていれば…
このコース、やってみたいと思いながら室堂〜弘法はバスを使ってしまう
ゲートの開いてる時間が短い時期に周回とは流石です。
立山の紅葉も良いですが、大日平〜大日の方が好きだったりします
時間が足りなくなったり疲れたりしたら、バスに乗る救済手段があるので、気軽に挑戦しても良いのでは?
涼しくなって大汗もかかず、水飲む量も減って真夏に歩くよりも楽に速く歩けたと思いますよ。
このルートを日帰り・・・さすがとしか言えません。
さすが僕の知る限り最強の還暦山のぼらーですね。
NishidenさんといいYSHR先生といい自分の将来像を重ねるお手本のような人がこれほど身近にいらっしゃるという幸運に感謝したいと思います。
遅くなりましたが誕生日おめでとうございました。
さんちゃんの白山北縦走路-平瀬の方がよほど長いじゃないですか。チャリ移動も付いて。
今回の僕の周回ルートも自転車使ってゲート開門前に登り始める手もあったんですけどね。それはChikauさんと7月にやったので、今回はゲートの制限時間内でやろうと思いました。
還暦もまだ大して実感はないけれど、もうこれ以上強くはなれないのは確かでしょう。衰えを食い止めるべく頑張ってますよ。
誕生日おめでとうございます。
さすがです。
凄すぎます。
称名ゲート開放時間の短い今の時期に周回だなんてあんぐりです。
速さもさることながら持久力も凄いですね。
僕だったら雷鳥沢から室堂に這い上がることもできませんわ。
僕もいつかはチャレンジしたいです。
ロングルートお疲れ様でした。
raubouさんご無沙汰です。今年はまだ出会いませんでしたね。
前日に八郎坂、弥陀ヶ原にいたんですね。
僕が奥大日岳を通過した直後に、その近くで57歳の女性が転落して亡くなりました。室堂から登ってきて石に躓いたと報道。お互い気を付けましょう。
CT17時間オーバーのところを半分以下、休憩を入れても約半分ですか。年はひとつしか違わないのに鍛え方が違いますなぁ。ワンデイしようと思ったら制限時間11時間かぁ、かなり走らないといけませんね。スピードハイクやるならCTがもっと短いところから始めてみます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する