ULに挑戦! 火器テスト(奥多摩〜石尾根〜雲取〜長沢背稜〜川苔〜鳩の巣)
- GPS
- 36:00
- 距離
- 49.3km
- 登り
- 3,558m
- 下り
- 3,568m
コースタイム
5:00 羽黒三田神社
7:30 六つ石山頂
9:20 鷹ノ巣山
10:15 日陰名栗峰
10:50 高丸山
12:00 七つ石山
13:00 奥多摩小屋
14:20 雲取山避難小屋
8月14日(日)
5:40 奥多摩避難小屋発
6:00 雲取山荘
6:20 大ダワ
6:55 芋ノ木ドッケ
8:05 長沢山
9:50 酉谷避難小屋
11:30 一杯水避難小屋
12:30 蕎麦粒山
13:40 踊平
14:30 川苔山
15:40 大ダワ
17:00 熊野神社
17:30 鳩の巣駅着
天候 | 8月13日(土)晴れ→曇り→雷雨→曇り 8月14日(日)晴れ→曇り→夕立 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR東 上野→立川→青梅→奥多摩 復路 JR東 鳩の巣→青梅→立川→上野 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★長沢背稜は登山客も少なく(ほとんど合わなかった)静かだが、道はわかり易く、歩きやすい。 ★大ダワ林道、歩道崩落で通行止め ★小川谷林道、土砂崩れで通行止め ★一杯水避難小屋、徒歩3分に水場あり (山と高原地図にはマークないが) |
写真
感想
今シーズン3度目の奥多摩石尾根。
今回は固形燃料4種とアルコールストーブの計5種類の火器を持って行って山頂にて実践テストしてみた。
2日目は以前から行ってみたかった長沢背稜を周ってみた。
8月13日(土)
今回も前日に奥多摩へ乗り込んで、神社にて一泊。これが、雲取山での雷の豪雨の前に避難小屋に着けたので結果的に大正解だった。
石尾根も3度目となるとほぼ様子が頭に入ってくる。
「今日は真面目に尾根を歩こう」と日陰名栗、高丸、千本つつじ、七つ石とアップダウンを繰り返す。
やはり、けっこう、効く。
七つ石を越えたところで雨が降り始める。予報で夕方からは雨だろうとは思っていたが・・・
「まだお昼過ぎたばかりなのにちと早すぎるんでないかい???」と天気に文句。
初めて、ポンチョを引っ張り出す。
「暑〜い!」被るだけで蒸れてくる。
なるべく汗をかかないように歩く、って無理!じっと立ってるだけで汗が出てくる。
そんなに本降りでもなく、登山道脇の木の下を雨を避けとぼとぼ歩いていく。
さて、予定をどうしたものか?ちと考える。
選択肢として3つ。
‥初の予定の通り雲取山荘でテン泊(明日の長沢背稜を周るにはこれがベスト)
ん〜ん・・・もうすでにだいぶ戦意喪失していてあまり行く気にならないし、濡れ濡れの状態でのツエルト泊もしんどそう・・・
△い弔發里茲Δ貌霄紊砲垢粟茲留多摩小屋にテン泊と言う手もある。一度は泊ってみたいところだし、ツエルト泊でも木陰ならまだマシ・・・
L詰にテン泊する必要もなくね?避難小屋でもよくね?
歩きながらうだうだ思考をめぐらす。
それにしても他の登山者は凄い。雨にも拘わらず、カッパ着てスタスタ歩いて行く。トレランの人たちはカッパさえ着ずに走っている!!!
絶対真似できん!!!
などと思っていたら、あっさりヘリポートに着いてしまった。雨も取りあえず小止みになった。
まだ13:00前だし、いくらなんでももう少し行けるだろう、と避難小屋を目指すことにした。水場で目一杯水を補給。水筒を確認すると雨上がりでちとゴミが浮いている。ま、大したことはないだろう。
3L近い水をザックに押し込み、エッチラオッチラ登っていく。真面目に尾根伝いを歩いたしわ寄せでけっこうしんどい。
やっと2:20避難小屋到着。
ほっと一息して、寝床の確保と荷物の整理、服装も身軽になる。
表でゴーと言う音。なにやら突然の雷雨。ドアを開けると大勢の登山者がビチョ濡れで雨宿り。なんか相当いいタイミングだったみたい。
滝のような雨は30分以上の降り続いていた。山の天気は怖いですねぇ・・・
やはり小屋はいい!! 広いし、床は平だし、天井高いし結露もないし、チョー楽。ツエルトに比べたら天国〜!
コーヒー沸かしたり、夕食の準備を始めたりで、火器のテストをやってみた。
ざっくり結論つけると、周りの他の登山者も使っているガスバーナーがやはり一番使いやすい。
詳細は「ライトウエイト」コミュ、トピックno.47にレポート。
http://www.yamareco.com/modules/xsns/?p=topic&tid=477
夕方には雨も上がり、雲も薄くなってきた。
15時過ぎから16時過ぎにかけ続々とビチョ濡れの宿泊者が到着、入ってくる。お盆の土曜日、果たしてどのくらい混むのか・・・?
一時は15,6名以上にもなっていたが、雨が上がって山荘へテン泊に変更する人たちもいて最終的には10人ぐらいの程よい混みぐわいになった。
暗くなる前に夕食を取って明日の弁当の分のご飯を炊く。
6:00過ぎると電気の無い小屋のはだいぶ暗くなって、7:00前にはみな寝始めた。自分もいつの間にか落ちた。
外気温は17〜18℃ぐらいまで下がっていたが、小屋の中は23,4度はあり快適に眠れた
8月14日(日)
4:00過ぎ周りのガサゴソで目が覚める。
明け方前と言うのにまったく寒くない。やはり小屋いい。
5:00前からコーヒーを沸かしたり、ぼちぼち荷物の整理をしてパッキングを始める。
表で朝日が上がるのを待ちながら朝食を喰らう。空は晴れて気持ちいい朝。
5:10頃に陽が登る。残念ながらスカッとは上がらなかったがそれでもそこそこ気分はいい。
荷物をまとめる。すでに数人が出発している。
5:30過ぎようやく出発。
6:00雲取山荘にて、エスケープ用に日原からのバスの時刻表を入手。
当初の予定から1時間ほど遅れているが、途中一杯水でのエスケープもあるのでなんとかなるだろう。
山頂や山荘には大勢の登山客いたが、長沢背稜の方へ向かうとほとんど人をみかけなくなる。
結局一杯水避難小屋近くまでは追いぬいた一人とすれ違った二人組一組だけだった。
コケむす静かな登山道。天気はすでに薄い雲に覆われ始めたが、その方が直射日光を遮ってくれて助かった。それでも風が凪ぐと汗がぼとぼと垂れる。もう少し涼しい時期にもう一度ゆっくり歩いてみたいかも。
途中、酉谷、一杯水と水場もあり美味しい冷たい水がふんだんに飲めるのは助かった。
今回長沢背稜は初めてということで先がわからないので、どうも巻き道の楽な方を通ってしまう。酉谷山、七跳山、天目山・・・みんなパスってしまった。
ハナド岩からの南側の眺めはよかった。
蕎麦粒山の巻き道は「山と高原地図」の赤線ルートはだいぶ違っていて、桂谷ノ峰、日向沢の峰も通り越して一気に踊平近くまで来てしまった。
踊平に出ると埼玉側から冷たいいい風が吹いて来る。日原側の蒸れ蒸れの熱気と丁度稜線の上でぶつかっている様子。これではまた今日も雨かも・・・となんか気が落ち着かない。
川苔山の近辺が地図上の登山道が入り組んでいてどうもわかりづらい。突然川苔山に着いた。
山頂の道標には「川乗山」ん???なんでや???
ま、細かいことはどうでもいい。まだ14時半。これならなんとか本仁田山を周って奥多摩駅へ降りれそう。
セカセカ急ぎ足で大ダワに15:40到着。本仁田山への登り1時間。下り1時間、暗くなる前には林道まで降りれそう。後は奥多摩まで40〜50分。18:30?遅くとも19:00ぐらいには奥多摩駅に着けるだろう、と先を急いで来たのだが、この焦りが大チョンボを引き起こした。分岐での道を一本間違えて鳩の巣への下りの道を進んでしまった。後で地図をよく見れば、登りと下りでまったく逆!なんでこんな単純なミスを・・・焦りが元凶だったんだろうな。ちと反省。
気が付いたのは、はるか下の鳩の巣から大ダワとコブタカ山への分岐点。そこの道標を見て愕然となる。”本仁田山2.0km”「オー、マイガー!」である。間違いに気づいた時は完全に戦意喪失。諦めてとぼとぼ鳩の巣へ下りていくことにした。
しかし、こんな最後でこんな単純なミスを犯すとは・・・
本仁田山はまたいつの日にか、に取って置くことした。
それから先の鳩の巣までの下りが気が抜けてしまったせいかえらい長く感じた。
ようやく街に下りて駅に着いたのが17:00。
朝の5:30から約11時間半。ま、久しぶりよく歩いた方でしょう。
どうも、春先の無理な徒歩が災いしているようで、昨年まで長期縦走でなんでもなかったのに、今は半日歩くと足の裏が痛くなってくる。どうかしちゃったのかも・・・
なんかヤバい気がする・・・
駅のホームで着替えて残り飯を食って、電車を待っていると突然夕立。
おやおや・・・道を間違えてなければ今まだ本仁田山山中で雨に降られていたことだろう。
そう考えると道を間違って結果正解の終わりになったらしい。
そういうこともあるんだなぁ・・・
ま、終わりよければ全て良し!
お疲れさんでした。
PS:
今回の周遊コースはULだから行けたと思っています。
15〜20kgもの荷物テント担いでいたら行く前に気力が萎えて、行く気が起らなかったですから。ドMの方々なら問題ないのでしょうけども・・・
そういう意味ではULによる行動範囲の拡大はけっこうポイント高いような気がしました。
この先ももう少し色々な行動範囲を試してみたいと思います。
コメント
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この時期雨でカッパ着るかどうか悩みますよね。
僕は去年豪雨の中カッパ着ないで(忘れた)石尾根歩きましたが、夕方風が出るまで寒くはなかったです。
下山中に雨も止み、標高が下がるにつれて気温も高くなるのでバス停に着くころには乾いてしまいました。
カッパ着てもどうせ中はぐしょぐしょなんで、2,000m以下ではいっそのこと着ないというのもアリなのではないかと思います。
kanemaru
がっつり歩きましたな。
ULだと、つい軽く歩きすぎで、脚が痛くなったりします。それにしても、いっぱい持って行きましたね。
私なら、絞って持ってきそう^^)
火器は武器です。
>2,000m以下ではいっそのこと着ないというのもアリ
確かに中も外もグチョになりますもんね・・・
実際、カッパ着ないでグチョグチョで小屋に着いて、裸になって軒下で衣類を絞っている若い人も見ましたが、よく風邪引かないな、と他人事ながら心配になってしまいました。
小屋泊まりならまだしも、グチョでツエルト泊はちときつそうな気がします・・・
今回、テストと言うことで色々持って行ってみました。
結果、波動砲的な一撃必殺の万能強力火器とまではなかなかいきませんでした。
もう少し研究、開発の余地がありそうです。
こんばんは
私はこのルートは日帰り約3回分で歩きました
一泊2日で行くとは早い
コメントありがとうございました。
日帰りだとそこまでのアプローチにも時間取られるので、ツエルト担いで(使いませんでした)一周してきました。
後半は巻き道活用でだいぶチーティングしてますのでそんなに早くはないです〜。
あらげんさんのマップのように奥多摩、秩父、丹沢を赤線で塗りつぶしてみたいのですが、今のペースでは50年以上かかりそうです・・・
とほほ・・・
このペースなら、私の2/3で行けるから、土日だけでも3〜4年で行けますよ
いやいやいやいや・・・
なんのその、あいのその、ふせあきら・・・
そんな簡単ではないですよぉ〜
UL山行お疲れ様です。
実は先日の北ア山行で、移動日にちょっと時間があったので駐車場近くのキャンプ場でツェルトを張って昼寝をしてみました。
ピコシェルターは丸まって寝れば何とか横になれるのですが、寝てちょっと気を抜くと足がはみ出てしまい、蚊に喰われまくりました。
雨にも極めて弱そうです。
最初から宿泊を前提にする場合はNGですね。
もう少しバージョンアップを考えます。
ただ、水と食料を除いたベースウエイトは1.0kg切りを狙いたいと思っています。
下に敷いた建築用の防水シートはまあまあでした。
いつもコメントありがとうございます。
ピコシェルター、って本気のエマジェンシー用なんですね。
ベースウエイト1.0kg切り、って凄すぎないですか?
そのうち日記にその内訳の公表をお願いします。
真似はできないでしょうが、参考にさせて頂きます。
むかし、読んだ新田次郎「孤高の人」主人公の加藤文太郎みたいですね!意識してますか〜(笑)
「山ごはん」コミュ取りあげていただき有難うございました。これからも、よろしくねがいますね〜
来訪ありがとうございました。
自分、単独行は多いですが、文太郎さんとはまるで月とすっぽんです。
気力、精神力、体力、脚力、どれをとっても比べることすらおこがましい、凡人です。
それに、寒いのチョー苦手です。直ぐ死にます
ヤマレコのメンバーの中にはそれこそ文太郎さんに引けを取らないガッツや脚力の方が大勢います。
今は、なるべく、楽するためにULを目指しているようなものです。(笑)
凡は凡なりに楽しめるのが山のいいとこなのでしょうね。
こちらこそ、よろしくお願いします。
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