鹿島槍ヶ岳
- GPS
- 12:05
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,711m
- 下り
- 2,698m
コースタイム
※GPSロガーの誤差のため,ルートの距離が実際よりもかなり長く表示されていますが,実際は16km?くらいだと思います。
天候 | 晴れ,曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高千穂平までの急登,危険な場所にははしご,階段がかけてあります。慎重に歩いて下さい。大谷原周辺はコンビニがなく,白馬や大町の市内まで行かないとありません。 |
写真
感想
中学生の時の学校登山は燕岳でしたが,悪天候のため中房温泉で足止め。よって北アルプスは今回が初めてでした。行ってみて,自分にとってかなりの強行軍。少々甘く見ておりました。。。
前日深夜に車で大谷原駐車地に到着して車中泊。何だかんだで6時20分スタート。駐車地から登山口の西俣出合まではなだらかな工事用?林道を1時間歩きます。ずっと横に見ていた大きな川の砂防ダムの下を通る地下道抜けると登山口の西俣出合です。
ここから急登がえんえんと続きます。途中はしご,階段あり。登っているとどんどん歩いて下りてくる先客。登る人がほとんどおらず不安になってきた頃,30分ほど前に出発したと思われるご夫婦と会いほんの少しお喋り。その後も樹林帯の急登が約2時間続きやっと高千穂平へ。稜線が視界に入りますが,半分以上ガスの中。期待と不安の中,さらに1時間歩き,最後の鎖場をクリアすると冷乗越に。初めて立つアルプスの稜線。景色は曇りですが感激でした。
間近に冷池山荘。いったん下りて少し登ると山荘到着しベンチで一服。お盆過ぎで,世間はそろそろ夏休みも終わり。一年で一番忙しい時期を終えて一休みの山小屋風景でした。
その後テント場を過ぎた頃からお花畑。見たことのない花もたくさん。チングルマの綿毛が歓迎してくれました。
途中ライチョウの親子にも出会ったり,稜線沿いの花々を写真に収めながら,意気揚々と稜線歩き。立山側から風が吹き上がり大町側に下りると雲が湧き上がる現象を間近に見ながら山頂に向かいます。
山小屋から約1時間で布引山。そこを越えるとガレ場が続き,ガスのせいでにせピークに誤魔化されながらさらに1時間。ついに南峰到着。ガスで視界ゼロでしたが,いつもは遠く長野から憧れて眺めていた双耳峰の頂点に立てた感激はひとしおでした。
時間を計算すると,ほとんど休憩が取れないことがわかり,大急ぎでおにぎりをほおばって下山開始。
雲行きが少しずつ怪しくなり,冷池山荘を過ぎたあたりから雨が降り出してしまいました。様子を見ながら歩きましたが,冷乗越まできて,さすがに観念して雨具装着。鎖場を慎重に,慎重に下りていきました。
ヘッドライトは一応持参していたので,暗くなるまでに西俣出合に下りることを目標として,安全第一で標高を下げていきました。雨のせいか,下りがずっと長く感じられます。当然この時間に下山する人もおらず,少しずつ不安も募ります。高千穂平を過ぎた頃から雨が弱くなり,途中で雨雲を抜けて雨が上がってくれました。
わずかな休憩だけで,10時間以上歩き続けている自分とそれを支えている自分の足に感謝と畏敬の念を持ちながら,暗くなるずいぶん前に西俣出合に戻ることができ,一安心でした。登りの2倍くらいに感じられた林道歩きの末,やっと駐車地に到着。18:20でした。。。写真を撮ったり小休止を除いてほぼ11時間ほど歩き続けたことになります。
こうして初めての北アルプスで,強烈な洗礼を受けてしまいました。山荘近くのテント場で,午後早い時間から雲上の昼寝を楽しんでいる山男(女?)たちの姿が心に残り,次回はもっと余裕のある山歩きをしようと心に誓いました。
ところで高千穂平から山小屋あたりまで響いていたラップ音楽。ラジカセ担いで登るクレイジーな人か?と思ってびくびくしていましたが,どうやら下界でコンサートが行われていた模様。ちょっと閉口しました。
コメント
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はじめまして、CHIKAKUと申します。
僕も前日(15日)全く同じコースを登りました。
北アルプスも初めてで、冷乗越からみた立山連峰には
感動しました。
山行の写真を拝見させていただき、
写真を撮る余裕がなかった僕には同じ光景が再びみられて、
感謝いたします。
冷池山荘には八峰キレットから来た人と、明日キレットに行く人が何人か休憩していました。
登りで高千穂平の一つ手前の平地を高千穂平と勝手に思い込んで、
30分登って高千穂平の標識を見たときは、
心が折れかけました。
CHIKAKUさん,
1日違いでしたか。お天気良かったようですね。
もう少し早い時間に山頂に到着するよう計画すべきでした。(そもそも私には無理がありましたが…)
私は逆に,欲張って写真を撮り過ぎたかも知れません(汗
布引山の辺りからガスが濃くなり,何度も鹿島槍のにせピークに文句を言いながら歩いていましたよ。
Wallmanさん、
僕が登った日も頂上はガスの中で、北峰も見えませんでした。
たぶん同じようなパターンの天気だったと思います。
赤岩尾根下山時にぽつぽつと雨が降ってきて、
林道は疲れている足で早足で歩いたのでさらに疲れました。
chikakuさん,ほとんど同じようなパターンですね。私も最後の林道がきつかったです。
北アにはまた挑戦しようと思います。次回は花だけでなく,絶景を期待して。。
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