後悔&反省の岩と紅葉シリーズ(八海山〜中ノ岳)
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- GPS
- 14:35
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 2,602m
- 下り
- 2,477m
コースタイム
- 山行
- 9:35
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 10:50
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 5:02
9:20十字峡-10:20山口
天候 | 10/8:くもり時々晴れ、早朝小雨 10/9:くもり後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・屏風道は鎖が20〜30本、八ツ峰も10数本の鎖と気を抜けません。 この日のように岩が濡れていると難易度は2倍ぐらいに感じます。 ・五竜岳から御月山は破線ですが、バリエーションに近い感じ。 看板に書いてある通り、整備されている感じはしません。 オカメノゾキに向けては滑りやすい急坂で、 また下草が刈られてなく足元が見づらいので集中力いります。 ・出雲先の登り、御月山の登りとも藪漕ぎです。 ・祓川の水場はチョロチョロとポタポタの中間ぐらいで、とても細いです。 ・中ノ岳避難小屋の天水タンクが底をついていたので、 小屋から汲みに来た方もいました。 10/9でタンク撤去だと思います。 |
写真
感想
毎年恒例の岩と紅葉シリーズ、今年は2度目の八海山にチャレンジです。
2年前に裏越後三山を縦走しましたが、中ノ岳から八海山への稜線を見た時、
次回はここだ!と決意したルートです。
以前、八海山に登った時に見下ろした屏風道の紅葉が素晴らしかったので、
屏風道から登り、丹後山へ縦走する計画とします。
季節外れの暖かい朝でしたが、悪い予感が当たり歩き始めてすぐに雨がポツポツと。
よりによってこの日は鎖場が連続するルート。
あっという間に岩が濡れて、岩場では集中力が必要となります。
雨はすぐに上がり、振り返るときれいな雲海が広がっていました。
時間が経つにつれて日も差し込み、紅葉が映えます。
それでも日が当たるのが遅い西斜面、最大限の注意を払って登り続けます。
稜線まで登ると岩が乾き始めていました。
そのため屏風道より八ツ峰の方が安心して歩けました。
ただそれも入道岳までで、そこからは滑りやすい草付きの急坂が続きます。
次第に下草で足元が見えづらくなり、バリエーションルートっぽい様相に。
入道岳以降の縦走路で出会った3組のパーティーは、
いずれもザイルを使用していました。
アップダウンのきつさは想定内でしたが、
未整備ルートのため大キレットよりも遥かに難しいと感じるのは私だけでしょうか?
御月山までで藪漕ぎが終了し、山頂から何とも穏やかな中ノ岳への稜線が見えます。
少し下ると待望の水場が見え、加えて美しい草紅葉が視界に入ります。
その瞬間、岩につまづいたのか転倒し、頭からダイブ。
起き上がるも岩に頭をぶつけたのか、頭から血がポタポタと。
頭からの流血は5年前の女峰山に続き2回目だったせいか、
かなりの出血にも意外と冷静でした。
取り急ぎ三角巾で止血して、その後傷口を洗って消毒、
ガーゼを当てて再度きつく止血しました。
幸か不幸か足は何ともなく、歩くには支障なし。
そして、1時間程で中ノ岳避難小屋に到着。
赤く染まった三角巾を頭に巻いていたので、かなりの人に心配していただきました。
避難小屋は超満員、かつ小屋の水を貯めるタンクは空っぽと、泣きっ面に蜂状態。
何とか狭いスペースを確保し、
また夕食は麺類は断念し、水をあまり使用しないご飯ものに変更しました。
翌朝はガスガス、頭の傷も気になるので、丹後山への縦走はあきらめ、
真っ直ぐに十字峡に下山。
薬局にて包帯を取り換え、帰宅後に救急外来で5針縫ってもらいました。
頭は外傷だけで、異常がなかったのでほっとしました。
今回の事故は、山の事故の教科書に出てくるような状態で発生しました。
^貽の後半(夕方近く)の下り
難所終了後の何でもない所
7平Г妨とれて足元がおそろかに
体力的には全然余裕はあったので、,陵廾は低いと思いますが、
△7割、が3割といった所でしょうか。
特に△任垢、この日は屏風道4合目から約9時間ヘルメット着用の破線ルート、
しかも岩が濡れていたのでかなりの集中力を要しました。
途中も登山道未整備のため、集中力を切らす箇所がない緊張続きの稜線。
御月山で破線ルートがようやく終了し、ヘルメットを取った直後に事故発生。
なぜ転倒したのか思い出せないほど、危機感が全くない箇所での転倒でした。
気の緩みとしか言いようがありません。
ヘルメットを引き続き被っていれば、かすり傷で済んだかと思うと残念です。
安全登山を見つめ直すきっかけとなった山行になりました。
コメント
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hirokさん、こんばんは。
頭からとは、女峰山の時の出血事故よりやばそうです...
今週末、雨ですし、養生してください。
現場は、草紅葉のきれいな場所。
平和な感じで、何でもないような場所です。
そういうこともあるのですね。
中越方面なかなかよいところですが、ハードですね。
紅葉もきれいで、景色もよいので、魅力的ではあるのですが。
sat4さん、こんばんは
女峰山の時は伸びあがった時に、頭の上にある木にぶつけたものでしたが、
今回は転倒なので加速度が違い、ダメージは大きかったです。
ザレた岩混じりのやや急な下りだったのですが、
これまでの道に比べると格段に歩きやすかったのですが。
どういう所で転んだのか覚えていないほど、油断しきっていましたね。
やはり下りは集中力がいりますね。
草が刈ってあればだいぶ歩きやすいとは思いますが、
足元は見えないし、草は濡れていので、だいぶ神経使いました。
登りになるとほっとしたものです。
hirokさん。
八海山〜中ノ岳、タフなコースの制覇さすがですね。
でも、核心部を終わったあとの御月山での負傷。
痛々しすぎます。頭から流血とは。私なら、すこし
パニックですね。翌朝のしゃくなげ湖への最短下山、
正解だと思います。
中ノ岳避難小屋の激混みは百歩譲って、仕方なくても、
タンク空っぽは、ひどい状況ですね。こっちの方が
生死にかかわりそう。まさに、泣きっ面に蜂状態。
hirokさんの無事の御帰還、本当にうれしいです。
ケガはなんてないところで発生する。私もいくつか
経験があります。hirokさんのレコを教訓に、心したい
と思います。
早い御快復をお祈りしております。
yama-ariさん、こんばんは
東北の山っぽい裏越後と異なって、表越後はかなりタフでした。
でも展望は素晴らしいし、歩きがいのあるルートだと思います。
10月でもこの日などは暑く感じたので、
谷川主脈同様、水が課題になる縦走路ですね。
ご心配いただき、ありがとうございます。
痛みもなくなり、週末山に行く気満々だったのですが、
この天気ではあきらめざるを得ませんね。
頭からの流血は2回目だったので、落ち着いて対処できました。
ファーストエイドは使いたくありませんが、一式持っていたので良かったです。
下山時に地元山岳会の方が小屋閉めに登ってきたのですが、
きっと水タンクのコックを締めるのを忘れた人がいるのでは、とのことでした。
八海山方面から縦走した私は途中で汲んでいたので大丈夫でしたが、
他方面から来た人は、急遽汲みに行っていた方も何組かいました。
hirokさん、こんにちは。
岩と紅葉シリーズ、いいですね
上越はカエデが少ないイメージがありますが、赤いのは主にツツジでしょうか。
私も、なんでもないところでコケたことは何度か、あと、前を歩いている方に
道をゆずってもらった時など、無意識に足が急いてしまうのか、
バランスを崩しやすいので気をつけてます。それにしても、5針とは
けっこうバッサリといっちゃいましたね。。。
中岳の避難小屋、懐かしいです(私は5年前に裏越後三山歩きで使いました)。
一時期、表越後三山も色々と考えたのですが、日帰りが難しく意識から
離れてしまいました。越後駒ヶ岳から眺めると、hirokさんが苦労した
部分はギザギザで、一筋縄ではいかないルートに見えたことを思い出します。
このあたりのコースは関東の道と比べると、ルート表示は同じでも
歩きにくさは1ランク上(もっとか?)ですよね。
お大事にしてください。
youtaroさん、こんばんは
難所が終わって油断したのと、目の前に雄大な中ノ岳が見え、
眼下には草紅葉のきれいな景色が展開していたので、
足元に注意が全くいっていなかったようです。
どうやって転んだのかも思い出せないほど、エアポケットに入ってしまいました
youtaroさんのレコを見て行く気になった裏越後、
そして裏越後を縦走した時に行きたくなった表越後、
どちらも甲乙つけがたい縦走路ですね。
兎岳〜丹後山の稜線も素晴らしかったので、再訪を予定していたのですが残念です。
確かに関東だと実線に近い破線が多いですが、
このルートはバリに近い破線でした。
草が刈られていればだいぶ印象が違ったかもしれませんが。
ご心配いただき、ありがとうございます。
hirokさん、こんばんは!
ヘルメットを取った後のアクシデント
何ともお気の毒様です...。
あの足さばきを間近で見ている人間にとり、ちょっと考えられない災難ですね
やはり、油断大敵、先人の教え通りと言うことなのでしょう。
何はともあれ、流血事故とは言え、大事に至らず良かったですね。
しかし、連続でお泊まり山業ですか!?
家庭内のモロモロな状況は伺いましたが、やはり羨まし過ぎ
レコのアップが無かったので、お休みと思っていましたよ。
以前ならば、「家庭を顧みず、罰が当たりましたね」こんな不謹慎なことを言ったことでしょう。
でも、バッタリで改心いたしましたので
今回の山域、突然の降雨も重なり、嫌らしいルートですね
確かに展望は素晴らしいですが、冷や汗もセットで付いてくるような...。
でも、怖い物見たさで、行ってみたいような
tailwindさん、こんばんは
ヘルメット取った直後、またあと5分集中していれば下りが終わったのに、
と反省しきりです。
いつもよりも破線区間が長かったので、
御月山で終わった気分になっていたのかもしれません。
軽傷で済みましたが、紙一重だったかもしれないので、
今後の登山に活かしたいと思います
夏が全くダメダメの天気続きだったので、
秋の晴天を2週連続で利用してしまいました
家の者には「やけに早く帰ってきたと思ったら」と言われてしまいましたが。
日本海も近いエリアなので、雲が沸きやすいのかもしれません。
前回も夕日がとてもきれいだったのですが、翌朝はガスガスでした。
確かtailwindさんも候補に挙げていらっしゃったルートですよね。
数年おきに草が刈られるようなので、是非刈られた年を狙ってください!
hirokさん こんにちは
転倒して出血…、何が起こったのか分からない時、気が動転するもの
ですが、冷静に対応することができて何よりです。自分は以前、出血
の伴うスポーツをしていたので、ある意味慣れてはいるのですが、山
でのけがは遭難に直接結び付く可能性があるので、危険性が高いこと
は違いありません。無事に下山することができ本当に良かったです。
埼玉のchii
chii1961さん、こんばんは
おっしゃる通りで、単独行の怪我は遭難に直結する確率が高いので、
気を付けないといけないですね。
平地ならすぐに洗浄用の水が得られますが、
山だとそういうわけにもいかないことも多いと思います。
今回は、水場まですぐだったので、そういう意味ではラッキーでした。
(5年前の女峰山の流血時も水場が近くてラッキー)
足は無傷で、翌朝は痛みもだいぶやわらいだので、下山に支障なく良かったです。
初心に帰って、安全登山を見直すいいきっかけとなりました。
私の鎖骨骨折も、何でもない所で転倒したためでした。また、その後、レコ友が両腕骨折されましたが、その方もゴール近くで何でもない所で転倒したそうです。
まさに、油断大敵、気の緩みと自戒してる所です。
お大事になさって下さい。早期回復をお祈りします。
Gonpapaさん、こんばんは
Gonpapaさんもそうでしたか。
山の遭難本では読んでいましたが、何でもない所での事故例は結構あるんですね。
今回は難所を終えて、まさに気の緩みとしか言いようのない状況でした。
ヘルメットを外してわずかに20分後程度の出来事でした。
やはり家に帰るまでが登山、という気持ちを忘れないようにしないといけませんね。
この程度で済んだことを幸運と思って、今後に活かしたいと思います。
コメント頂き、ありがとうございました。
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