中房温泉-餓鬼岳・唐沢岳-白沢
- GPS
- 66:06
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,187m
- 下り
- 2,642m
コースタイム
中房温泉登山口 0554-0602
ブナ平手前 0703-12
ブナ平 0719
奥馬羅尾沢(うまい水表示)0727
北燕沢出合 0745
西大ホラ沢出合 0806-15
Co1910m付近 0840-46
東沢乗越 0942-53
東沢岳 1038-48
2508独標南 1135-45
ケンズリ西尾根 1252-1300
餓鬼岳小屋 1349-1419
餓鬼岳 1424-27
餓鬼岳小屋 1431
8/16
餓鬼岳小屋 0524
西尾根下降点 0550
餓鬼のコブ 0615
2395コル 0645
唐沢岳 0744-0806
2395コル 0851
餓鬼のコブ 0919-30
西尾根下降点 1006
餓鬼岳 1030-35
餓鬼岳小屋 1038-53
百曲がり下Co.2280 1122
大凪山(2079独標) 1205-16
大凪山(標識) 1222
最終水場 1321-32
魚止滝 1350
紅葉の滝 1415
Co.1100右岸支沢 1435-40
白沢登山口廃林道広場 1456
白沢登山口 1500
天候 | 8/15 晴れのち曇り 一時雨 8/16 晴れのち曇り 一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
下山後タクシーで信濃常盤へ。JRで穂高へ戻る |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的にコースタイムがきつめと感じました。 中房〜東沢乗越:草刈りやや不十分だがその他問題なし 東沢乗越〜ケンズリ西尾根:細かいアップダウン多い。 ケンズリ西尾根〜餓鬼岳:水平な梯子多いが、問題ない。 餓鬼岳〜唐沢岳:唐沢岳直下が急で落石注意 餓鬼岳〜最終水場:百曲がりは下り易いが大凪山の下は落石注意。 白沢沿い:上ほど滑りやすい。中間部は巻き道に高さがあるので落ちたらやばい |
写真
感想
8/15
深夜に家を出て中央道を走り、穂高駅南300mの駐車場に停め、中房行きバスに乗る。
(登山者は黄色い枠内ということだったが、夜中では判らず、
適当に空いているところに停めた。下山してから昼間見ると白枠でした)
この日は2台のバスが出た。ML信州運行日はもっと増やすらしい。
中房温泉6時発。中房川沿いの道は草刈りがイマイチだが、判りにくい場所はない。
奥馬羅尾沢にうまい水という表示があるが、西大ホラ沢出合で水を汲んだ。(水はCo.2000m超までとれる模様)
東沢乗越まで草本性お花畑主体でなかなか気分が良い。沢沿いに風が吹き上げてくれて助かった。
東沢乗越まで登って、会った人に前日の情報を聞く。レーダーアメダスの様子から、夕立もあったようで
気になっていたが、通り雨程度で、激しい夕立ではなかったとのこと。
東沢岳の登り途中から燕方面が見えてくるが、丁度雲に隠される。東沢岳は縦走路は巻いているが、
山頂を経由するのに問題はない。北方、餓鬼方面は高瀬側晴れ、大町側ガスになっている。
東沢岳からは楽勝の道かと思っていたが、細かいアップダウンが多く、まるで魔法にかけられたかのように、
スピードが鈍り、1時間弱で2508独標南まで、僅か1kmほどしか進めずがっかりする。
それからはケンズリの巻き道で主に樹林帯。恐ろしげなガレ場の横断や、やはり細かいアップダウンもある。
長い梯子を登るとケンズリ西の尾根に出てやっと一息つく。
そこから餓鬼岳小屋までは梯子こそ多いものの比較的平坦で気持ちよく歩け、汗も乾いてしまった。
小屋着後、1440頃から10分ほど降雨。
夜間、消灯後にひと騒動。ネズミらしきもの出現したとのこと。私の側でもガサゴソいうので起きてみると、
背中に縞のあるハツカネズミ位のネズミが隣の人のザックの上でちょこんと座って、
ライトで照らして眼があっても逃げない。
根性あるネズミもいたもんだと思って、指でピンと弾くとさすがに逃げて行った。
最初、どてっという落下音がしたという話もあり、今考えると、あれはモモンガだったのではないかと思う。
(それにしては眼があまり大きくなかったような気もするが...)
その後、写真を撮るのに成功した人もいた。
8/16
風があり雲は結構多いがまずまずの天気。余分な荷物を小屋に預け、巻道経由で唐沢岳へ向かう。
西尾根下降点付近にコマクサが出迎え。一旦下降して餓鬼のコブへ登り返す。
2483独標を過ぎると、北側斜面に小規模ながら素敵なお花畑があって、ウメバチソウやエゾシオガマなど
少々毛色の違った花が見られて楽しい。
この辺でもう山頂間近と思われたが、まだ先があり、一旦南側に乗っ越して、しばらく巻いてから、ザレ気味の花崗岩の急登。
で、素晴らしいコマクサのお花畑が待っていた。
蓮華岳より規模は小さいと思うが、密度はこっちが上だろう。よく見るとタカネスミレの葉も
混じっている。雲が多いのが残念だったが、裏銀座方面がよく見える。
唐沢岳山頂を後にして一時間ほど、餓鬼のコブあたりに着いたころが最も天気が良かった。
なお、餓鬼のコブのあたりもふと見るとすぐ脇にコマクサがあったりするし、
往路は気づかなかったが、西尾根下降点の少し下、道の東側にザレ場があって、そこがまた
コマクサのお花畑になっている。油断ならない。
餓鬼岳山頂へよってから小屋で荷物をまとめ、タクシーを4:10後の15:00に予約して下る。
(急いでもお盆の渋滞にはまるのは明らかだったが、前日にも通り雨があった為、タクシーを待ちながら雨に降られる姿を想像して
余裕を切りつめた。結果的にその読みこそ的中したのだが、余裕のなさが、それどころではない危機的状況を呼ぶ)
百曲り下の、乳川北沢の上流部を覗くあたりまでは、調子よくすいすいと下れたが、
そこから大凪山までの比較的平坦な所では風が通らず、湿度が高いゾーンに入ったため
ペースががっくり落ちる。
滝のような汗をかいて大凪山到着。唾液が出ず行動食を水で流し込む。
大凪山(標識)の時点で予約時間までの余裕は10分程。大凪山からの下りの最初が
安定していないガレで、百曲りと違って飛ばせない。
しかも、塩分不足に陥ったらしく、こむらがえりの兆候まで現れる。
小屋で購入した水とスポドリ500ずつ(+α)を使い果たして最終水場へ。
スポドリの粉末はもうないので、食塩水を作って飲むが、これが何とも美味に感じてしまう。
さて、それから数分後、滑って転倒。さらに起きあがり損ねて片足を沢に落とす。
落差30cm(笑)。右足をぬらしたのも冷たくて却って気持ちがよかった位であるが、危機的状況にあることを認識。
カメラを仕舞い、タクシーの予約に遅れても良いから、安全第一を心がける。
何しろ、右岸の巻き道主体で高さがあり、踏み外せば30cmでなく30m落ちるようなところのほうが、
多いくらいなのである。紅葉の滝時点で14:15。標識の表示では白沢まで30分なので、少し余裕が出たか?
と思ったが、その後も高巻きの登り返しが多くはかどらない。途中の支沢でさらに食塩水を補給。
左岸に渡り返した所にサルの家族。一段登ると広場になっていて、タクシーまで200mの表示。
この頃からポツポツ雨が落ちてくる。林道を小走りも交えながら歩くが、しばらくなにもなく、
こんな所で間違ったかと不安になる。5分近くしてタクシーの待つ車道に出たのが15時ジャスト。
この日の行動中の水分消費量は概算で4リッター台後半、内、餓鬼岳からの下りで3リッター以上。まいった。
写真以外に咲いていた花
カニコウモリ、ヨツバヒヨドリ、オオバギボウシ、ヤマブキショウマ、クガイソウ(少)、トモエシオガマ(少)、マルバダケブキ、
モミジカラマツ、シロバナニガナ、ミヤマホツツジ(多)、ハクサンフウロ、ニッコウキスゲ(少)、ミヤマコウゾリナ、
ハクサンシャクナゲ(少)、ゴゼンタチバナ(少)、エゾシオガマ、イワオトギリ、ウサギギク、トウヤクリンドウ(少)、カラマツソウ
kamuishiriさん 初めまして。
餓鬼岳小屋から白沢への降りのコースタイムって結構きつめですよね。2年前の同じ時期に、私も暑さと湿気でフラフラになりながら最終水場まで降りました
餓鬼岳は二百名山なので結構皆さん行かれるようですが、唐沢岳まではなかなか足を運ばないようですね。
teruzo-さん、こんにちは。
コースタイムはきつめなのは、餓鬼の小屋に泊まっていたメンバーの構成を思い出せば、ある意味妥当なのですが、客観性を考えるとちょいと疑問符がつきますかね。
どちらにせよ、まさか下りであそこまでばてるとは思いませんでした。私は元々暑さに弱いのですが、年々拍車がかかっているようです。(涙)
これからもよろしくお願いします。
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