鳥海山「冠雪の新山はジャンダルムもぶっ飛ぶ難易度でした」
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,275m
- 下り
- 1,268m
コースタイム
天候 | tenki.jp登山天気の予報では晴れでしたが、終日曇り。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
19日 鳥海山登山、道の駅にしかわで車中泊。 20日 月山登山、また道の駅にしかわで車中泊。 (21日の予定取消、月山下山後帰宅) 21日 大朝日岳登山、下山後、金沢直帰若しくは道の駅朝日で車中泊。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
七高山までは、新雪時でも想定内の登山でした。 新山は火口の中にあり、外輪山の七高山から一旦急こう配のがれきを下った後の登り返しをしなければならないこと、登り返すにあたって、想定外の新雪が積もって岩に書かれたマーキングがほとんど見えなくなり、自分が登り易いルートを探してピーク群に到達。 ピーク群も似たような高さのピークが7つぐらいあって、雪が降ると岩に書かれた矢印(マーキング)が見えなくなり、どれが目指す山頂か分からない。 しかもどのピークにも登頂者が記念に何か岩に彫って書き込んでいるので益々本物のピークが分からない。それだけ皆さんも迷ったということでしょうか? 周りは岩々の断崖絶壁、どこも落ちたら死にますし、似たような岩ばかりですので帰り道を失うと岩の塔の迷宮に嵌ること必至! 夏場、矢印が見えていれば迷うことなく到達できるのでしょうが、初雪時の難易度は夏場のジャンダルムを軽〜く上回り、厳冬期の西穂より怖いかも…です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ポール
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感想
19日から23日の休暇を活かして、まだ登っていない山形の百名山三座、鳥海山、月山、大朝日岳に登ることにしました。飯豊山は福島県側から去年登っているので。
遠い所から近い所へというのと天候が19日が天気が良くて20日は曇り一時雨、21日が曇り予報だったので、一番いい時に一番登りたい山に登ろうということから、鳥海山、月山、大朝日岳の順番になりました。
鳥海山のイメージとして、たおやかな独立峰というイメージが頭の中で出来上がっていて、現に五合目くらいからは日本海や庄内平野を見ながら伏拝岳に至り、七高山から鎖場を下り新山へ登り返すところまではまさかこんなに厳しく難しい登山になるとは夢にも思わなかったのです。
今回、雪が積もって岩に書かれた矢印がほとんど見えない中、最初に極めたピークは途中まで矢印が見えていたのですが、いざピークを極めても頂上には落書きだけで新山の看板はありませんでした。
少なくとも矢印が途中まであったのですから、そこから近くに聳える3つくらいあるピークを調べるもどのピークにも頂上標識柱はなく、どのピークにも人が登ったことを示す岩への彫りこみ文字だらけで、どれが鳥海山ピークの新山頂上か分かりませんでした。
一つ目に登ったピークはニセピークでした。いったいホントのピークはどこ?というあせりと恐怖感が沸き上がりました。
一つ目のピークを下りて二つ目のピークに登ろうとした途中でなんか岩窟らしき穴を偶然見つけたのはよかった。
たしか以前どなたかのヤマレコに掲載されていた胎内くぐりってのはこれだなとピンときました。この近くにホントのピークがあるはずだと確信したものの、岩は雪から完全な氷へ、雪の量も多くなり、エベレストの隠れたクレバスに積もった雪を探るようにトレッキングポールで何回も突いて空洞じゃないことを確認しながら登りました。
この時期まさかの雪と氷で覆われたひとつのピークにつぼ足で登るだけでにまさに命がけですから、何回も命を掛けようという気にはなりません。帰り道をロストしてしまう危険もありました。あとは自分の気持ちの割り切り方といいますか、百名山完登をどうとらえるかですが、次のピークが間違っていたら七高山だけで鳥海山に登ったことにしようと何回も思いました。
噴火警報で立入規制中の御嶽山や浅間山みたいに途中まで登ってOKと解釈できる山もありますし。
鳥海山に登ったというには新山じゃなきゃだめなのか?七高山じゃだめなのか?
これだけ危険な思いをして必ずしも新山に登る必要があるのか、遭難したら元も子もない。その季節・天候・時期により難易度は異なるわけだから、冬季なら難易度は10倍くらい跳ね上がる七高山でも鳥海山としてカウントしていいと思うわけです。たまたま今回は無事、新山のピークを見つけることが出来ましたが、百名山は自分の記録ですから自分が納得できる登山をやったのであればOKだと思うのです。
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